夢惑う世界・昆虫たち 昆虫館<万華鏡> 昆虫万華鏡 |
42 昆虫万華鏡<ジンバブエ> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第1回:2001年12月24日 〜 2002年 1月 1日
(1)自然について 首都ハラレは、高層ビルも建つ近代的な都市です。周辺には緑も多いのですが、やはりサバンナという地域です。ハラレから東部の方も緑は少ないのですが、モザンビークとの国境近くの町ムタレの周辺は山々に囲まれた緑豊かな町でした。郊外のホテルに宿泊したため町中心部は分からなかったのですが、郊外は広い庭付きの家が静かに佇んでいる高級住宅街になっていました。
私は、東アフリカの自然を想像していたのですが、見事に外れてしまいました。少なくてもジンバブエ東部は良かったです。12月は雨期に当たり、また標高の高い亜熱帯地方なのでそんなに暑い訳ではないので、ホテルには、ファンも付いていませんでした。雨が2〜3日続くと、また晴がという日を繰り返すようで、陽の当たらない日は、夜、部屋の中もひんやりしていました。
(2)昆虫について 意外と多くの昆虫たちと出会うことができ、アフリカを充分満喫することができました。
シジミチョウは、マダラサカハチシジミ、ホソコケシジミ、クロテンスカシシジミやキマダラルリツバメが良く、その他にも、いろいろ変わったのがいて面白いです。シジミチョウは、アフリカが一番楽しめます。
セセリチョウも種類が多く、紋様の豊富さを堪能できます。クロテンエグリセセリ、アフリカアカセセリ、アフリカタカメキマダラセセリ、ニシキセセリ等々。大形の種類は少ないのですが、アフリカの他の国とも、ちょっと味わいが違っていて、気に入った種類が多かったです。
アゲハは、普通種が勢揃いしてます。ニレウスアゲハ、サカハチアゲハ、オスジロアゲハ、アフリカオナシアゲハ、レオニダスタイマイ、アカネタイマイがいました。
シロチョウは、フロレッラウスキシロチョウ、クレオナヘリグロシロチョウ、数種のツマアカシロチョウなど、そんなに多い訳でも、変わったのがいる訳でもありませんでした。
ジャノメチョウは、キイロジャノメを初めて見ました。ウラナミジャノメ、フチナミコジャノメやアフリカコジャノメの仲間は、似た種が多いのでしっかり採集しておかないと、後で口惜しい思いをするかも知れません。
マダラチョウは、ごく普通のカバマダラがいただけです。
タテハチョウは、やはりフタオチョウが良く、今回は4種類掴まえました。ボイスドュワリイホソチョウモドキも力強く翔んでいました。ホソチョウは、似たような模様や色彩の種が多いので、取り敢えずでも採っていた方が無難です。タテハモドキは、アオアカタテハモドキの雨期型の雌雄を掴まえました。そしてタテハモドキより、ちょっと大形のクロアンテオオタテハモドキも初めて掴むことができました。これ以外も、パランタウラベニヒョウモン、ドリオペハガタオビビタテハ、アンワタラヒメキマダラタテハなどがいました。
トンボは、そう多くないのだが、他の所のトンボとは、やはり違うのでしっかり採集します。ここにもウスバキトンボが飛んでいます。エゾトンボの仲間や、久し振りに美しいハナダカトンボの雄も掴まえました。艶やかな色彩のハナダカトンボです。そして、青い腹部が美しいギンヤンマや、初めての、ベニトンボも掴まえることができました。
セミは1種類、アカシヤの大木で啼いていました。ニイニイゼミの仲間だと思われます。
そしてやはりアフリカは、コガネムシが最高です。大きな(アフリカでは中形)ニセシラユキカナブンが木にまとわりつくように飛んでいたり、道で脚をばたつかせていた立派な角のホシボシツノカナブンもいました。翅の模様や色彩がなんと豊かなことでしょうか。
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