何回も同じところを歩いていたはずなのだが、ただ気が付かなかったのか、はたまた、最近開花したのか分からないが、真っ赤な花が暗い藪の中で咲いていた。これから更に花びらが開いてくるのだろうか。

　熱帯・亜熱帯のどこにでも咲いている花も多いが、もしかしたら他人の空似かも知れない。花８は、岩の窪みに咲く小さく目立たない花だった。腰を下ろして休んでいなかったら、見逃す所だった。

　秋になると、よく見かけるようになるヘビがヤマカガシであった。私が見たヤマカガシは、紅紋の妖しく美しいのが多かった。数も多いと思われ、事故死したヤマカガシも何匹も見ている。道路を横切るヘビを見ると、いつも“早く渡りな！轢かれるよ！”と心で呟いてしまう。

　宮城県で見たヤマカガシには、紅色の斑紋はなかった。このヤマカガシが、普通の斑紋の色なのだろうか。