夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 札幌 庭の花たち
夢惑う世界4.1.2.14−1 札幌 庭の花たち

2018年7月4日  森みつぐ

 札幌では、珍しく梅雨入り状態のまま7月に入った。それまでは、6月としては寒い日が続いていたので、雨が多いとは言え暖かくなったのは、庭に植えた花たちには、待ちに待った恵みの雨であり暖かさである。私の庭(原っぱ)に植えた花たちも、さぞかし成長するのかなと思い見ていたが、然程、成長していないように思えた。
 私の原っぱと母の庭に、ちょうど同じ頃に蒔いたアスターやダリアの種は、発芽したものの、その後私の原っぱの方は全然伸びて来なかったが、母の庭の方は、葉っぱが大きくなり、そろそろ全てを育てることは無理なので間引きすることにして、それを持って来て原っぱに植えた。また私の原っぱに植えた菊も、大した成長はしていない。私と母のところには、ミニトマトとピーマンも植えているが、やはり全然成長スピードが違っていることが見るとすぐ分かる。
 何故だろう。私の原っぱは、風の通り道になっているようで、他の所より風がちょっと強そうである。母のところは、3階建ての隣家の陰になっているが、日が射し込むところは日溜まりとなって、ちょっと暖かいように思えるし風も弱い。それともう一つ、一月半前に土を入れたばかりで、まだ土が締まっていないのかも知れない。土は、私の見る限りでは園芸用の黒土のようである。取り敢えず、何かを植えて行かないと、土の改善が見られないと思われるのである。あと2ヶ月ぐらいで、今植えている花たちは、いっぱい花を咲かせてくれるだろうか。


2018年7月11日  森みつぐ

 我が家には、原っぱという庭と玄関側(東側)に狭いながらも花木が植えられてた花壇がある。木は秋になると真っ赤に染まるドウダンツツジなのだが、その他の花は何が植えられているか良く分からなかったので、雑草なのかどうかも分からず、そのままにしていた。
 花壇の花も咲いてきたのだが、やはり名前は分からないのもある。他の家でも咲いている宿根草なのだが、全部で7種類植えられていた。春早くに咲くムスカリ、大きな葉のギボウシと小さな白い花を咲かせるスイートアリッサム(ニワナズナ)、そして名前も分からない菊の仲間とキランソウみたいな花、他にさっぱり分からない2つである。そして土を覆うようにコハコベがはびこって、アカバナの仲間やヒメジョオンもしっかり伸びて花を咲かせていた。雑草だけで、大きなビニール袋がいっぱいになってしまった。
 そして一番、花壇の主みたいにはびこっていたのは、群生したアメリカツユクサである。花を咲かせてなかったときは、アヤメの仲間でも植えてあるのかなと思っていたら、全て紫色の花を咲かせるムラサキツユクサであった。今や、電柱の根元や多くの家の庭で、大きな顔をして咲いている花である。今はまだ放っておいているが、多分、抜き取ってしまうだろう。


2018年8月15日  森みつぐ

 今度は、先日から雨が降り続いている。毎日、陽が照り続けるのも困るが、こうも雨が降り続くのも困ったものである。やはり、“ほどほど”がちょうどいい。今年は、オホーツク海高気圧が頑張って、8月上旬から秋雨前線が現れていた。7月後半の10日間ほどの真夏は、今、思えばあっと言う間である。
 私の庭は、目指す緑いっぱいの原っぱからはほど遠く、緑は少なく土が露わになっているだけである。庭には、園芸用の土を入れてもらったのだが、やはり土壌の改善はしないといけないようである。保水力を高め、腐葉土で栄養も豊かにしなくてはならない。今は、ミニトマトとピーマンの収穫は始まっている。ピーマンは、あまり成長はしてないが実はなっている。ミニトマトは、ここに来て、また一層大きくなっているようだ。
 今、来年に備えている。母親の庭から、見栄えのいい植物を挿し木で増やそうとチャレンジをしている。そして今、庭に植えてある花々を株分けして増やす計画もしている。庭には、ミニトマトとピーマンの各2株ずつと多年草の花で埋め尽くしたいのだが、足りなくなった場合は、その年限りの一年草で繕うつもりである。そのためにも安定した気候は、素人には欠かせない。


2018年8月29日  森みつぐ

 もう8月も終わりである。ここに来て、やっと一年草のダリアが咲き始めた。黄色い花が4輪咲いている。私の庭に植えた種は、芽は出たものの然程育たず、花を咲かせないで枯れてしまうことだろう。今、咲いているのは、母の所で育てて間引きしたダリアである。母の所では、3株の違うダリアが花々を咲かせている。土壌の差だと思って、今年は諦めている。
 その横には同じ時期に植えた百日草が1輪咲き始めたが、やけに背丈が低く花も矮小化してちょっとみすぼらしい。ただその近くに、少し大きくなった2株の百日草が蕾を付けている。多分、9月に入ると遅咲きながら咲くものと思って見ている。もう一つ同じ時期に植えたアスターも、株そのものは大きくなっているが、咲くかどうか分からない。母の所のアスターは、蕾を付けているのだが。
 庭に最初に植えたのは、6株の菊である。7月咲き、8月咲きの菊が主なのだが、まだ一輪も咲いていない。植えた直後は猫のいたずらなのか葉を千切られていたが、やっと蕾をいっぱい付けてきた。9月に咲き乱れてくれることを楽しみにしたい。そして、5月からずっと鉢植えの赤いカランコエの花が咲き続けている。一年前に挿し木にしたハイビスカスにも、蕾が付いている。9月中に花が咲けばいいのだが。


2018年9月26日  森みつぐ

 9月下旬となり、早朝の最低気温も10℃近くまで下がってきた。ハイビスカスは花を咲かせ始めたのだが、気温の限界に近付いてきたので、今日、室内に取り込むことにした。その前に、少しは、べったりと取りついてしまっているアブラムシを退治しておかなくてはならないのだが。
 庭が花々で賑わってきたのは9月中旬であったというのに、もう冬支度をしなくてはならない時期になってきた。鉢植えの花は、遅くても10月上旬には屋内に取り込むことになるだろう。それに10月上旬には、ミニトマトとピーマンも片付けることになる。来年は、もう少し上手に育てたいものである。
 庭には、まだ名前も分からない正体不明の花(?)も植えられていて雪の降り積もる冬を越すことができるかどうかは、来春にならないと分からない。また秋に植えたフクシアとミニバラも、越冬できるかどうかを試すためなので、来春が楽しみである。そして来春に備えて10月上旬には、フリージアとアネモネの球根を植え付けることになる。まだまだ、やることはいっぱいある。


2018年10月17日  森みつぐ

 10月中旬である。気温もどんどん下がってきた。今日は、最低気温6.8℃、最高気温14℃となってしまった。冬支度をしなくてはならない時期になってきたのだが、優先順位の高い別の用件ができてしまったので、残念ながら今、庭造りは中断している。
 それでもダリアは、元気である。やっと種から育てた2株のダリアも、かなり遅くなったが花を咲かせ始めている。もうじき雪が降って来るかも知れないというのにである。同じようにアスター(エゾギク)も良く咲く花である。来年は、夏になったら咲き乱れるように、春から準備して庭を彩りたいと思っている。今までも良く咲いていた水色の大きな花のストケシア(ルリギク)も、また花を咲かせている。でも、これが最後だろう。
 来春に備えてフリージアの球根は植えたが、庭の縁を彩るアネモネの球根は、時間が取れなく未だ植えていない。来週になってしまうかも知れない。6種類の菊は、1種類を残して綺麗な花を咲かせてくれた。2種類のガザニアは、もう掘り起こして室内に取り込まなくてはならないのだが、まだ終わっていない。冬を越せるかどうか試しに植えたフクシアとミニバラは、根元を腐葉土で覆って防寒をしようと思っている。すべて、来週になってしまうかも知れないが。


2018年10月31日  森みつぐ

 最高気温が10℃位になると。外を歩いていると手はかじかんでくる。自転車に乗っていると、ハンドルを握る手は真っ赤になり少し痛みを感じてしまう。今日、札幌市郊外の1000m級の手稲山には初雪が降った。今週になって最高気温が15℃に達しなくなると、コバエも消えてしまった。
 今週、10℃位まで下がるのは2日だけで、週末には15℃以上に盛り返すようだが、次の寒波では、さらに冷え込むか、もしかしたら雨に雪が混じるかも知れない。室内に取り込むガザニアは、鉢に植え替えて外に置いてある。明日か明後日、部屋内に取り込もうと思っている。部屋では、2週間前から毎日のように大きなハイビスカスが花を咲かせ続けているが、アブラムシも相変わらず花や葉にべったりへばり付いている。
 今週末が今年最後の開花のチャンスとなるだろう。ダリア、エゾギクとハナカタバミの花は咲くだろうか。鉢植えのミニバラとクレマチスは庭に植え替えて。来年は鉢ではなく庭で育てることにしているが、さて上手くいくだろうか。来年も楽しみである。


2018年11月28日  森みつぐ

 雪が降る前にダリアの球根を掘り出したかったのだが、なかなか時間が取れなくてそのうちに雪が降ってしまった。しかし最近の暖かさで雪が融けてしまったので、母の所の赤く咲くダリアの球根を掘り出してきた。球根がいっぱい付いた株2つを掘り出したのである。
 去年も同じように掘り出して、今春植え付けたのだが、球根を分ける仕方が分からなくて、そのままの状態で植えたのである。来春は球根を分けてダリアの花をいっぱい咲かせたと思っているのだが、どう分球していいのか、球根を見ても良く分からない。分球の仕方の写真を見ても、実物とは違っていて、見当が付かないのである。
 来春までにいろんな説明写真を見て、何とか分球の方法を身に付けたいものである。来春は、私の庭に植える。球根のダリアと一年草のダリアとの競演となることだろう。上手くいけばいいのだが。


2019年1月16日  森みつぐ

 1月も半ばを迎えた。明日から暴風雪警報が出ている。ただ北海道全体に暴風雪警報が出ている時は、私の住む札幌のこの辺りでは、驚くほどの降雪にはならないのだが、低気圧の位置が少しずれたら風向きが変わり、雪がどっと降るかも知れないので安心はしていられない。
 暖かい部屋に置かれている冬越しの花たちは、11月から順繰りに咲いていたハイビスカスも、多分、今咲いている花を最後に終わりとなりそうである。1年4カ月前に3本の枝を切って挿し木にしたハイビスカスも、今は、70センチほどの高さとなり、また邪魔になってきた。30センチほど切りたいのだが、それをまた挿し木にして根付いてしまったらと思うと考えてしまう。
 今咲いているハイビスカスの花も、もうすぐ萎んでしまうので、春になるまで花はないかなと思っていたら、先月終わったと思っていたカランコエの蕾が膨らんでいるのを見つけた。カランコエの花は短日性なので、この時期に咲くのが普通なのだが、やはり蕾を見つけると嬉しくなってしまう。でも、秋頃からちょっと怪しかったフクシアの1種とハナカンザシが枯れてしまった。これは仕方ないことと受け止めるしかない。さてハイビスカスは、どうしたものか。


2019年1月30日  森みつぐ

 先日、伸び切ったハイビスカス3本を切って挿し木にした。その前に、物置に仕舞っておいた赤玉土や腐葉土は、カチンカチンに凍っているので玄関に持って来ていた。暖かい部屋に置いてあるハイビスカスとは言え、真夏に外に置いているときよりも活発に成長している訳ではないので、挿し木は冬の方がいいような気がするのだが、どうであろうか。
 鉢を置いている日当りの良いベランダの窓際には、もう置く場所はないので、枯れてしまったフクシアとハナカンザシの鉢を除けて、3本のハイビスカスを3鉢に植えることは出来ないので、一回り大きな鉢に3本を植えて、ついでにブーゲンビリアも挿し木にしてみた。春になって成功していれば、それから個別に鉢に植え替えることにする。
 今、ハイビスカスにへばり付いているアブラムシをどう退治するか考えている。やはり原始的かも知れないけど効果的でもある葉っぱ一枚一枚を濡れた布で拭きとるしかないかなと思っている。今は、ハイビスカスの葉っぱには、脱皮したアブラムシの殻が真っ白になるほどへばり付いている。そろそろ実行に移すときなのだが、私は机に向かっているだけである。


2019年3月13日  森みつぐ

 雪融けもかなり進んできたが、今週は少し足踏みだろうか。今、湿った大きな牡丹雪が降っている。庭の花壇は、塀と物置側の雪は10センチくらい残っているが、反対側の2辺の雪は融けて土が顔を出している。去年の秋に花壇の縁に沿って植えたアネモネの球根は、既に芽が伸びてきている。物置側の縁に植えたチューリップの球根はどうなっているだろうか。
 春を迎えるに当たって、今年育てる花について考えている。まだ雪が融けきっていないので試しに植えていた花が越冬できたかどうか分からないが、花壇には宿根草の花を植えるつもりだ。今冬、室内で育てたガザニアは、株分けして増やして、次の冬には、試しに外で越冬させるつもりである。そして一年草の花は、花壇ではなくて、家の壁側にプランターを置いて育てるつもりでもある。
 今、屋内にある鉢も外に置くので、かなり場所が制限されてくるがプランターで種子から育てる一年草を楽しんでみたい。どんな花を育てるか、今、思案中である。ただちょっと背の高くなる一年草は、花壇の方に植えるほかないだろう。まずは雪融けを待って無事を確認し、その後、株分けをして増やしてゆきたいものである。


2019年3月20日  森みつぐ

 昨日、札幌は積雪なしとなった。例年だと、まだ52センチの雪が残っているとのことで、かなり早くなくなったようである。私の住んでいる所でも、同じように雪がなくなった。そして、今日、花壇に残っていた雪も消えてなくなりそうである。また昨日、庭の南向きの壁近くにクロッカスが咲いているのを見つけた。クロッカスがあることを、全く知らなかったので、少々驚いた。
 昨年、引っ越してきたのはゴールデンウィークである。そのときには、すっかりクロッカスは終わっていたのである。玄関横に60×140センチ角の小さな区画に、ドウダンツツジが一本とムスカリやナツシロギク、ニワナズナが咲いていた。昨秋、クロッカスでも植えようかなと思いながらもそのままにしていた。今年、雪融けを待って、庭の隅に溜まっていた土をそこに積み重ねていた。あとで掘り起こして、少し彩りを添えようかなと思っていたのである。そこにクロッカスが出てきたので、ちょっと考え直さないといけないかも知れない。
 花壇は、雪が融け冬越しにチャレンジした草花の中に、上手くいかなかったことが分かってきた。そのことを踏まえて、今春植える草花を決めなくてはならない。今、いろいろ調べているが、植えるのは霜の心配がなくなる4月下旬からになるだろう。今年もチャレンジは、まだまだ続くことになりそうである。


2019年4月3日  森みつぐ

 今朝も外は、3〜4センチの雪が積もっていた。この一週間で、3〜4回の積雪である。花壇を見ながら、折角、冬を越した花たちが布団代わりの雪が早く融けてしまい、今は、朝晩、寒気に晒されて大丈夫だろうかと心配してしまう。まだ今年、花壇には何を植えようかと考えているのである。
 去年、花壇の縁に沿って植えたチューリップやアネモネは芽を伸ばし始めている。毎年、何もしなくても花を咲かせてくれる多年生の花がいいのだが、雪の深い札幌でも手間を掛けずに花を咲かせてくれる花は多くない。ダリアも育てるが、毎年球根を掘り上げないといけない。チューリップやアネモネも放っておいても、ある程度は花を咲かせるだろうが、長持ちさせようとしたら、たまには球根の掘り上げも必要だろう。でも、これらの花が咲くのは、せいぜい5月までである。その後は、どうする。
 また菊は、秋である。そんなことを考えていると、多年草だけで春から秋までを彩ることは難しそうなので、その間を埋めるのは、やはり、一年草に頼るしかないように思えてきた。多年草の春咲きの花が咲き終わった頃、春に種蒔きをした一年草の花が咲き、最後は菊で終わる。その間に、ダリアも花壇の彩りに参加すればいいのではと。

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