夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 札幌 庭の花たち
夢惑う世界4.1.2.14−14 札幌 庭の花たち

2022年12月14日  森みつぐ

 最初、サーモンピンクの花のガーベラ(ガーベラとしては耐寒性の強いガーベラ・ガルビネア)を育て、庭には株分けして2株植えていた。その後、赤い花のガーベラを育てていた。ただ赤い花の方は、サーモンピンクほどに株が大きくならないので、株分けは出来ていない。そして耐寒性があると言っても札幌の厳寒の冬を屋外で越すのは無理なので、冬になる前に鉢に植え替えて、屋内で育てている。
 今年、9月上旬にいつもの通り売れ残っていた白い(多分?)ガーベラを購入して花壇に植えていたが、10月下旬鉢に植え替える時までに然程大きくならなかったので、屋内での冬越しも難しいと感じていた。2株のサーモンピンクは、1株は庭植のまま、1株は株分けして2鉢に植え、赤はやはり株は大きくならなかったので1鉢に植え替え屋内に取り込んだ。
 屋内の室温は、朝が10℃未満、日射しにある日中でも15℃未満なのだが、全てのガーベラには、まだ小さいが蕾を付けている。多分、お正月頃には、大きな花を咲かせて賑やかになっていることだろう。ただ育ち過ぎると、鉢が小さいので根詰まりを起こして枯れてしまうかも知れないので心配である。来春、4月下旬花壇に植え替える時まで、狭苦しい鉢だけど生き続けて欲しい。


2022年12月21日  森みつぐ

 花壇造成の最初の年、2018年に植えたガザニアの品種は、赤い花のソレロとシルバーリーフで橙黄の花のビクトンオレンジだった。ガザニアは多年草なのに一年草として売られていたのだが、冬に枯らしてしまうのは忍びないので、屋内で冬越しさせることにしていた。
 2019年春、無事に冬越したと思われる株を再度花壇に植え直したら、その年もいっぱい花を咲かせ秋まで楽しませてくれ、2020年、2021年、2022年と5年続けて無事に咲いてくれた。この間他の品種も植えてみたが、長続きしているのは、この2品種だけである。ただ今秋、鉢に植え替えていたら赤い花のソレロが枯れてしまっていた。この夏には、花を咲かせていたので残念だった。
 多年草と言っても株には、寿命があるようである。その寿命だったのか育て方が悪かったからかは分からないのだが、枯れても問題ないように株分けして2株にしていたのだが、2株とも枯れてしまった。ガザニアは値段が高くないので、毎年購入して植えたらいいのだが、それでは多年草に申し訳ない。もう一つのビクトンオレンジは、いつまで花が楽しめるかこれからも育ててゆく。


2022年12月28日  森みつぐ

 オステオスペルマムは宿根草なのだが、残念ながら雪深く厳寒の札幌では屋外で冬を越すことができないようである。“ようである”とは、私はまだ試したことはなくて、今冬初めて花壇に一株試しに植えたままにしている。去年の秋、売れ残っていた2鉢を購入して、冬の間は屋内に置いていたので、冬の屋外は、今冬が初めてである。
 冬を越したオステオスペルマムを今春、花壇に植えたのだが、夏、思っていた以上に株は大きくなって、ちょっと驚いてしまった。なかなか見事な株に育ち、多くの花を咲かせたので、このまま札幌でも冬を越せるのなら、そのままにしておきたかった。花壇に植える時は、枝を大きく広げるので、隣の植物などとの距離はしっかり取らないといけない。
 晩秋に屋内に取り込むために掘り上げたが、株が大きくなり過ぎて、小さな鉢には入り切らないので、小さくした株と、多分、根の途中から芽を出して伸びていた株を鉢に植え替えて屋内に取り込んだ。その株は今、蕾を付けている。花を咲かせるには、まだ半月ほどかかるかも知れないが、冬の間に花を咲かせるだろう。来春、また花壇に植え戻すのを楽しみにしている。


2023年1月4日  森みつぐ

 春植えの球根なのだが、2021年に芽も出て来なかったカラー、クルクマ、グロリオサを2022年も挑戦してみた。どれも熱帯・亜熱帯系の花なので、冬は球根を掘り上げなくてはならない。2021年は、春暖かくなってきてから球根を花壇に植えてみたのだが、待てども待てども芽は出て来なかった。夏も終わりに近付いて掘り起こしてみたら、カラー以外は萎れて失敗してしまっていたが、カラーは、小さな芽が球根が付いていた。
 そして昨年の2022年の春に再び、カラー、クルクマ、グロリオサの球根を花壇に植え、今度は地温を上げるために、透明マルチを被せてみた。5月末新しいカラーの芽が出てきた。他の球根もそのうち芽が出るかもと思っていたが、2回目のクルクマ、グロリオサも、やはり失敗だった。一昨年のカラーの球根も、再度植えたのだが芽が出て来なくて、球根を掘り上げるとやはり小さな芽が出ていた。
 さて今年は、どうしようか。2回失敗したクルクマとカラーは、今度は鉢に球根を植えて、暖かい日射しに当てて芽が出たら花壇に植替えようと思っている。去年ピンクの花を咲かせたカラーの球根は、かなり大きくなったので、今年も透明マルチだけとすることにした。問題のグロリオサは、花壇の空き状況を見て、春に鉢に植えるかどうか考えることにしている。今年は、花壇に彩りを与えてくれることだろう。


2023年1月18日  森みつぐ

 2018年秋に、フリージアの球根を購入して花壇に植えてみたら、秋のうちに葉が伸びてきた。このまま冬を越すのかなと思っていたのだが、雪融けしたら伸びていた葉は見当たらない。フリージアは耐寒性が弱く、札幌では屋内で育てる花のようだった。口惜しいので2019年秋、今度は鉢に球根を植えて暖房のない屋内に置いてみた。2020年春、数株は花を咲かせたのだが、多分、日射しが少なかったためだと思うが、モヤシみたいになってしまい、あまり芳しくなかった。
 2020年秋も屋内で育て、やはりモヤシみたいに成長して花を咲かせたが芳しくはなかった。2021年春4月に、植えないで残しておいた小さな球根を花壇に植えてみたところ、葉がしっかり伸びて育った。そのような状況を勘案して、去年2021年秋の鉢植えはしないで、来春、花壇に植えてみることにした。
 今、球根から芽が出ないように暖房の効いた部屋に置いている。ただ数個の球根から既に芽が出てきているが、このまま早春4月の植付けまで、じっと我慢である。芽が出て葉が伸びたとしても、花が咲くかどうかは分からないが、最後の試し植えをしてみるつもりである。上手くいかないように思えるが、どうなるだろうか。


2023年1月25日  森みつぐ

 この家に引っ越してきた2018年、半日陰の東花壇と日当りのいい南花壇で咲いたのは、白い八重咲きのナツシロギクだった。最初は、小さく可愛らしく思って見ていたのだが、花壇を手入れしているとあちこちから芽を出し増えてゆく。一年草かなと思っていたら、次の年も芽が出て来るし、他にもこぼれ種でいっぱい芽を出していた。冬を越した株を引っこ抜くと根がしっかり張っていて、一年草ではなさそうだ。
 2022年花壇にいろいろ花を植えようとすると、張り巡らせた根とひょろひょろと伸びた茎が邪魔になってきたので、花壇からは取り去ることにして、見つけ次第引き抜いて行った。ところが2021年2022年も芽が出てくる。気付いたら引き抜くのだが、多分、生き残った種から芽が出てくるのだろう。種の状態で何年も生きているようだ。
 2022年春、芽吹いたのを片付けたのだが、夏、オンコの木の下で白い花を咲かせていたナツシロギクを見つけた。もう引き抜くのは止め、そのままにしておいた。今春もまた芽がいっぱい出て来たら、処分するつもりである。草丈が低くて小ぢんまりとしていたら、そのままにしておくのだが残念である。半日陰でオンコの木の下でも育つ、多年草の小さな花を見つけることにした。


2023年2月1日  森みつぐ

 一月半前に購入したミニシクラメンが日が経つにつれ、どんどん生気が失われて萎れてきてしまった。底面吸水をさせていたのだが受け皿の水は、全然減っていかなかった。水の遣り過ぎで根腐れを起こしてしまったのかと思った。一昨年は、夏に屋外の軒下に置いていたのが、雨水が溜まっていたのに気が付かずに腐らせてしまったことがあった。
 先日、もう駄目だなと思い鉢を手に取ってみると、なんと鉢底に穴が開いてなかった。育苗ポットのミニシクラメンが、穴のない鉢に入れられていたのであった。購入したときから全く気が付いていなかった。早速、鉢を取り去り水を与え、7割ほどの完全に枯れてしまった葉と花茎を取り去ると、翌日には生き返ったように見え、2日後には葉がしゃきっとしていた。無事、復活したようである。
 根腐れだったら、もう枯死してしまったのだろうが、気温の低い冬の断水状態だったので、多分、休眠状態に入ろうとしていたので、一月半も持ったのかも知れない。シクラメンにとっては、今は開花期である。まだ萎れなかった蕾が残っているので、またピンクに白混じりの花を咲かせて、葉もいっぱい茂ってくることと思っている。


2023年2月8日  森みつぐ

 5年前ゴールデンウェークに引っ越してきてから、半日陰の東花壇と日射したっぷりの南花壇で咲いたのは、ナツシロギクとニワナズナ(スイートアリッサム)であった。ナツシロギクと同様に、白いニワナズナも、然程手入れしなくてもしっかり張り巡らせた根から、そしてこぼれ種から花を咲かせていたのだろう。ナツシロギクと違いニワナズナは、草丈は低く可愛らしい花だった。
 花屋さんで見つけたニワナズナの種子が入った袋には、花の色が白以外も映っていたので、どんなものかと翌年購入して、庭の花壇に蒔いてみた。ところが咲いた花の色は、残念ながら白だけだった。そして、思ていた以上に、育った株はかなり大きかった。花壇は、まだ始まったばかりなので、空いたところを他の花の邪魔にならないいろんな色のニワナズナで埋めようと思ったけど、止めることにした。
 結局、ニワナズナは3年目には取り除いてしまった。今年は花壇も6年目になり、かなり埋め尽くされてきている。その花壇と南・北花壇は空きスペースが無くなってきているが、半日陰・日陰の東・西花壇は、未だに夏の花を試行錯誤で探しているので、もう一度、ニワナズナに登場してもらうかも知れないと思っている。


2023年2月15日  森みつぐ

 一昨年の秋にこぼれ種から芽を出したネモフィラ、無事越冬することを期待していたのだが、結局のところ、札幌の冬には勝てなかった。去年も数株が花を咲かせたのだが、秋にやはりこぼれ種からと思われる芽が1つ出てきていたのを10月末に気が付いた。このままだと冬を越せないからと、11月中旬に鉢に植え替えて屋内に置いていた。
 ネモフィラは屋内では日射しが少ないので、モヤシのようにひょろひょろと伸びてしまう。分岐も然程せずに伸びていたので、そのうちに枯れてしまうかと思っていたら、先週、小さな蕾が1つ付いているのを見つけた。本当に咲くのかなと思って見ていたが、今日は、水色になった蕾がかなり大きくなっていた。もしかしたら、今週末には咲くかも知れない。
 そして、新たに小さな蕾を2つ見つけた。ネモフィラは、今年、花壇に種を蒔く予定は考えてなかったのだが、半日陰や日陰でも育つかどうか試してみようかと思っている。ネモフィラの水色の花は、やはり美しいので、何か上手く利用できないか考えてみようと思っている。


2023年2月22日  森みつぐ

 2020年の春に鉢植えのアッツザクラ2鉢(赤、白)を購入して、花壇に植え付けた。アッツザクラは球根なのだが、球根では売ってない小さな球根である。その後、ピンクの花も買って、3色の花が咲いていた。アッツザクラの原産地は南アフリカなので、耐寒性は低く秋に球根を掘り上げて、翌春に植え付けた。
 春4月に咲いていた花を買ったのだが、翌年、球根を花壇に植え付けたところ6,7月に花を咲かせていた。札幌では、初夏の花であった。秋、数mmから大きくても1cmにも満たない小さな球根を掘り上げて、去年もまた花を咲かすことができた。鉢に植えっぱなしにしておけば、毎年、掘り上げる必要はないのだが、できるだけ花壇に植えたいと思っている。
 球根の耐寒温度は0℃のようなので、もしかしたら札幌の雪深い冬も雪にすっぽりと埋もれてしまったら、冬を越せるかも知れないと、昨年の秋に赤いアッツザクラの球根を2個埋め戻してみた。無事に越冬出来ていたら、5月には葉が出てくることだろう。そうしたら、これからは毎年の掘り上げが必要なくなるのだが。


2023年3月1日  森みつぐ

 2020年春、花壇にカリフォルニア・ポピーの種子を蒔いてみた。思っていたよりも良く発芽して、その後もすくすくと順調に育ち、色とりどりの花を咲かせた。黄、薄黄、橙、桃となかなか美しい。花後、種子も容易に採ることができたので、なかなかいいかなと思った。
 ところが秋が深まるにつれて、花壇のあちこちからカリフォルニア・ポピーの芽が出てきた。こぼれ種でかなり増えるようである。そしてカリフォルニア・ポピーの株は、思っていたよりも大きく、根も張り巡らせているようで、このまま放っておくと、花壇はカリフォルニア・ポピーに埋め尽くされそうな気がしてきたので、花壇から退去してもらうことにした。冬になる前に、かなり引っこ抜いたつもりだったが、翌春、いろんな場所から芽を出していた。
 結局、花壇から姿を消したのは、2021年の夏であった。ただ庭の吹き溜まりから芽を出したカリフォルニア・ポピーは2021年2022年とまだ咲いている。今年はどうなるであろうか。カリフォルニア・ポピーの和名は、ハナビシソウと言うらしい。百均で見かけたハナビシソウの種、調べてみるとカリフォルニア・ポピーのことだった。あまり繁殖力が強いと雑草化してしまうかも知れないので、取り扱いに注意している。


2023年3月8日  森みつぐ

 2019年、初めてムギワラギク(ヘリクリサム)の種子を蒔いてみた。まずは花壇ではなくて、プランターで育てることにした。成長は順調で、8月中旬から雪が降り始める11月まで咲いていたが、やはり冬を越すことは出来なかった。ただ種子は簡単に採れるので、その後、去年までプランターで育てている。
 赤、白、桃、黄の彩りの花を咲かせたが、花弁はカサカサに乾いているような感じで、最初からドライフラワーみたいである。草丈も80cm前後と高くなり、葉も生き生きした感じではなかったので、花壇には向かないとプランターで育てた。一度半日陰に移植したこともあったが、問題なく花を咲かせていた。
 ムギワラギクは育てやすいが、こぼれ種で増えることはなさそうである。いろんなことを考慮して花壇で育てるのも、どうもしっくりこないので、花壇では育てないだろう。プランターで花を育てるのも、そろそろ面倒臭くなってきたので、プランターは花の苗を育てるだけにしようと思って、今年は、今のところ種子を蒔く予定はないが、また、お世話になることがあるかも知れない。


2023年3月15日  森みつぐ

 ニゲラ(クロタネソウ)の種子を植えたのは、花壇を造った翌々年であった。最初の頃は、宿根草を探しながら一年草の種子を植えていた。2020年春、初めて種子を蒔いたが、問題なく発芽して成長した。コスモスみたいな細い葉は、奇妙な感じを受けるが、白や青い独特な花を咲かせた。草丈も40〜50cmとコスモスみたいに大きく太くならないので扱いやすく、周囲の花に悪影響を与えることは少ないと思われた。
 翌年の春、採取しておいた種子を蒔いたがその周囲で早くも芽が出て、こぼれ種が発芽しているようだった。ニゲラの種子は、光が当たると発芽しにくい種子のようなのだが、こぼれ種でも問題なく発芽している。去年は、種子を蒔くこともなく放っておいたが、しっかり花を咲かせていたので、今年もそのままである。
 ただ今年は、半日陰の場所でも問題なく成長できるかどうか試そうと思っている。何故ならば、半日陰で育てているスイセンの花後の夏以降、その場の見栄えを良くしたいので、手のかからない半日陰でも育つ花を見つけようと思っているのである。結果を見出すのは、かなりの年数がかかるだろう。

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