夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 札幌 庭の花たち |
4.1.2.14−15 札幌 庭の花たち |
2023年3月22日 森みつぐ 花壇を造ったときに、福寿草を植えようと思っていたのだが、近くのホームセンターにはなかなか売られていなかった。去年のお正月明け、初めてホームセンターで福寿草を見つけたが、既に蕾が出ていた。今、これを買っても雪に埋もれた花壇に植えようがないので、素通りすることになった。多分、本州の環境に合わせて育てられたのが、札幌に持って来て売られているように思えた。
でも、やはり育ててみたいので1月中旬と2月上旬に1鉢ずつ購入して玄関のところに置いていた。蕾は付いていたのだが、いつまで経っても花が咲く様子が見られない。多分、日射しが足りなかったのだろう、2つとも蕾は萎れてしまった。結局花を見ることもなく4月を迎え、日向の花壇と半日陰の花壇に1株ずつ植え付けて、一年を待つことにした。
そして今年、早い雪融け後、日向の花壇では、既に福寿草の芽が出ていた。そして昨日、花壇でぽつんと1つ黄色い花を咲かせていた。去年買ったときには、3つの蕾があった福寿草である。一方、半日陰に植えた福寿草は、未だに芽も出ていない。近くに植えてある他の花も、まだほとんど動きが見られないので、これからに期待して、じっと待つしかないようだ。ひとまず一輪咲いたことに、ほっとしている。
2023年3月29日 森みつぐ アルメリアは、花壇を造った翌々年の春に、少し気温が低い塀近くの花壇の隅っこに植えた。桃と白の2株で、一度株分けをして増やしたが、今まで、無事に育っている。桃と白、どちらかと言うと桃の方が花数も多く育っている。常緑性で草丈も低いので、空きスペースに植えるのもいいかなと思いながら、株分けも面倒だと実行に移していなかった。
2021年の秋、花後に乾燥させていた花を種が出来ているかどうか分からないが、花を擂り潰して西花壇に蒔いていたのが、芽を出して冬を越し、2022年の春には少し成長していた。そして秋には株はそんなに大きくなってなかったが、桃色の花が一輪咲いた。ただ、その隣には、勢力を広げているマツバギクが迫っていた。
そのマツバギクに覆われてきていたので、今春は、駄目になっているものと思っていたのだが、雪が融けてから見てみたら、しっかりアルメリアの葉が3株、マツバギクに覆われながらもしっかりと根付いていた。今、このアルメリアを何処に移植するかを考えている。株は、そんなに広がることもないので、グラウンドカバーにはなりそうもない。半日陰の場所で試してみようかとも。
2023年4月5日 森みつぐ 去年の春、4年間育てたストケシア・ブルーが冬の間に枯れていた。その後、隅っこでまだ生きていた小さな株と半日陰で花も咲かずに生き延びていた株も同じ場所に移植した。その株は、夏に花を咲かせたので、“良し!良し!”と思い安堵した。ところが今年も雪融け後確認したら、緑の葉が残っておらず、また枯れてしまっていた。
去年は、根が張り過ぎてしまったからだと思ったのだが、どうもそれだけが原因ではなさそうである。もしかしたら、連作障害もあるのだろうかと思ってしまう。親株のストケシアを植えた翌年、株分けして植えたストケシアは、今春も問題なく冬を越したようである。環境の違いなのかとも思ってしまう。枯れたのは、ストケシアだけのエリアに植えていたが、今も元気なストケシアは、その周囲にいろいろな花も植えてある。
枯れたストケシアのエリアには、今年は、多分、別の花を植えることになるだろう。そして、新しいストケシアを買って、別の場所にでも植えようと思っている。2〜3年毎に植える場所を変えるのもいいかも知れない。どうすれば長持ちさせることができるのか、狭い花壇でも可能かどうか、これからも試していかなくてはならない。
2023年4月12日 森みつぐ 2年続けて春植え球根のハブランサスを植えたが、最初の年は、塀に近く少し気温が低い場所に植えたためか、5球のうち1球しか花を咲かせなかった。そして、残念ながら冬を越すことは出来なかった。2年目は、塀から遠く離した日当りのいい場所に5球植えたところ、花は全て咲くどころか8つも楽しむことができた。しかし、やはり残念ながら札幌の冬を越すことは出来なかった。
2年振りになるが、今年も5球手に入れた。もちろん日当りのいい場所に植えるが、札幌の冬を越すのは諦めて、今年は晩秋に球根を掘り上げるつもりである。ヒガンバナ科で草丈が低く美しい花を咲かせるので、植えっぱなしにしておきたいのだが残念である。また植えっぱなしにする方法を考えて、試してみたいような気がする。
白い花を咲かせるゼフィランサスのタマスダレは、耐寒性が強いということで40球ほど植えたのだが、そのうちたった2球だけが越冬して、花を咲かせてくれている。その2球は、花壇の縁の日当りのいい場所に植えてある。それがヒントになればいいのだが、そう甘くない。今回のハブランサスで何か得られたらいいなと思っている。
2023年4月19日 森みつぐ 2年前、西洋オダマキの紫色と黄色の花を咲かせる2株を購入して、花壇に植えた。最初の年は、紫色の花は良く咲いたのだが、黄色の花の方はあまり咲くことはなかった。そして去年は、逆に紫色の花は良くなく、黄色の花は良く咲いた。多分、紫色の花の周囲の花が良く育ち、邪魔になっていたようである。今春も株は大丈夫なようなので、覆い被さっていた花の方を少し切り取って、今春は、紫も黄の花も良く咲きようにしたいと思っている。
最初、紫色の花は、いっぱい種を実らせたので、去年、その種を蒔いたところ、いっぱい芽が出てきた。オダマキの仲間は、直根性のため移植が難しいとのことなので、大きくならないうちにと思っていろんなところに植え替えてみた。以前、隣家から花の咲いているオダマキを譲ってもらったのだが、そのときは何の知識もなく植え替えたところ、一月も経たないうちに枯れてしまったのを思い出していた。そして今春、7株ほどが元気に育っていた。
今春、風の強い場所に植えていた西洋オダマキを移し替えようと思い、掘り返そうとしたら、10cmほどの浅い土の中を四方に太い根を這わせていて、移植は無理だと分かった。年を越したら太い根をしっかり張り巡らせてしまうので、移植は1年目のうちに行わなくてはならないようである。今年は、黄色い西洋オダマキの種を蒔いて、発芽するのを楽しみにしたいと思っている。
2023年4月26日 森みつぐ 花壇を造成した2018年に植えた宿根アスターのビクトリア紫と桃は、購入時20〜30cmの草丈で花を咲かせていたが、翌年からはぐ〜んと伸びて1mほどの高さとなり、かなりイメージと違っていたのだが花は美しくいっぱい咲き乱れるので、そのままにしている。
紫の方は、株がどんどん大きくなって、2年目には一度株分けをしたが、2株とも見事に花を咲かせ続けている。そして今春も大きくなり過ぎたので1株を株分けして、別の場所に植えた。ところが桃の方は、一向に株は大きくならないどころか、どんどん小さくなって、昨年は僅かに花が咲いただけだった。
そして今年、雪融け後、見てみると紫の方は既に新しい芽が出ていたが、桃の方は何の変化も見られなかった。“枯れたかな?”と思ったけど根を掘り上げないで、しばらくそのままにしていると、小さな芽が2つ出ているのを見つけた。でもこのままにしていると、紫の陰となって、今年で枯れてしまいそうなので、囲いを作ってしっかり守ってあげないと花を咲かすことは無理かも知れないと思っている。今秋、花が咲くだろうか。
2023年5月3日 森みつぐ 2020年、ガーデンガーベラを秋に売れ残っていたのを、2株購入して花壇に植えた。初めてのガーベラで、ガーデンガーベラは札幌の冬を越せるのかなと思いながら、そのまま冬を迎えた。2021年雪融け後、それは影も形も無くなっていた。前年植える時には、秋も深まっていたので、根をしっかり張ることができずに冬を越せなかったと思っていた。
2022年ガーデンガーベラのガーベラ・ガルビネアの一株が、冬に屋内に置くスペースがなかったので、花壇に植えたままにすることにした。-5℃まで耐寒性があるとのことだったので、もしかしたら雪に埋もれた状態ならば、冬を越せるのかなと思っていたのだが、今年春、やはり影の形も無くなっていた。
残念ながらガーベラは、札幌の屋外では冬越しは出来そうもない。もし、次にまた冬越しをする機会があれば、保温用のマルチで根を保護する方法を考える他なさそうである。これからも冬は、株をできるだけ小さくしたのを屋内で越冬させることを続ける他なさそうだ。
2023年5月10日 森みつぐ 昨年の秋、球根を掘り上げる時に赤花のアッツザクラ2球を冬越し出来るかどうかを試すために地中に戻しておいた。そして今春、4月上旬に屋内に保存していた球根を花壇に植え戻した。屋外でも冬越し出来るものと考えて、別の場所にも球根を植えてみた。
そして5月上旬に植えっ放しの2球が、芽を出しているのに気が付いた。無事、札幌の酷寒の冬を乗り越えたようである。そしてまもなく、一月前に植えた球根からも芽が出てきた。アッツザクラの球根は小さいので、案外寒さにも耐えられるのかも知れない。今年の秋は、もう掘り上げなくても良さそうである。
今度は、アッツザクラの生育スペースが狭くていいと言う特徴を活かして、そのような場所に植えてゆこうと思っている。2年毎に球根を掘り上げて、分球した小さな球根を別の場所に植え替える作業がしばらく続きそうである。
2023年5月17日 森みつぐ ガイラルディアを購入したのは、2021年の秋10月のことである。いつもの通り売れ残って安売りしていた1株である。その後、別品種を1株購入した。10月下旬になって終わっている花が多い中黄色い縁取りの橙色の花を元気に咲かせ続けていた。なかなか良さそうだったが、あとは札幌の冬を越せるかどうかであった。
翌春の2022年、雪融け後の3月下旬に株元から緑の若葉が萌え出てきていた。無事に2株とも、酷寒の札幌の冬を乗り越えたようだった。草丈も30cmほどとちょうどいい高さで、開花期間も長く同時に幾つもの花を咲かせるので、花壇は賑やかに彩られる。ただ花の色がほぼ黄や橙なので、もう少し色が多かったらいいのだがと思ってしまう。
その年の秋に挿し穂したところ、屋内で冬を越すことができ無事に根付いたようだったが、日射しが足りなかったので、ひょろひょろと徒長してしまった。今年4月に花壇に植えたところ、今、蕾が一つできている。ひょろひょろと伸びた茎だが、この後、新しく芽吹く茎はしっかりした茎になるだろうと思っている。今秋も挿し穂を試みるつもりだが、そのときは、直接花壇に挿すつもりである。上手くいくことに期待したいものだ。
2023年5月24日 森みつぐ アカバナ科のガウラ(ハクチョウソウ)白を購入したのは、2年前2021年の4月である。6月には桃も購入して、白の隣に植えていた。草丈はちょっと高くなるのだが、葉は細長くびっしり繁茂しないし、周囲の花には影響を及ぼすことはなさそうなので、倒れないように結束するだけにしていた。
去年の春、無事冬を越して成長していた。6月その近くで、ガウラ桃が芽出しして伸びているのに気が付いた。こぼれ種でも増えるのかなと思いながら、7月西花壇に移植してみた。ただ西花壇は、強い風が吹き抜けるところなので倒れてしまいそうな気がして、一週間ほどで半日陰の東花壇に移し替えた。秋9月には、無事にピンクの花を咲かせていた。
今春、ガウラ親株の周囲には、小さな芽がいっぱい芽生えていた。全てガウラの桃である。多分、白は一つもなく、桃はこぼれ種で増えるほどの繁殖力を持っているようである。いろんなところから芽が出ているので邪魔になるところからは引き抜こうと思っているが、今は、そのままにしている。去年植えた東花壇のは、見当たらなくなっているので、今年は、5月中に2〜3株を植えて定着を試みたいと思っている。
2023年5月31日 森みつぐ 去年の晩秋、売れ残っていたチューリップの球根が大きな値引き額で売り出されていた。もうすでに秋植えの球根を植える適期は過ぎていたので、来年の秋にでも植えようかと思って買っておいた。冷蔵庫に仕舞っておけば、確実に来秋に植えられるのだろうが、そのままにしておいても大丈夫だろうと暖房のない昆虫部屋に置いていた。
花壇に植えていた早咲きの原種チューリップは、雪が降る前に芽が出て葉が広がっている。仕舞ってある球根を見ると、やはり芽が出ているのがあったので、春、雪融け後にすぐ植えてみることにした。今春は雪融けが早かったので、3月20日頃花壇に植えたのが、秋に植えたのよりは少し遅れたが、4月中旬には花が咲いた。ただ草丈は少し低くなったのだが、問題はなさそうだった。
まだ保存して植えていない球根は、今秋に植えるつもりだ。今春植えた球根も、来春も問題なく咲くかを確認するのが楽しみである。問題がなかったら売れ残って芽が出てしまっている球根も、何とか花を咲かせられそうである。いろいろと試行錯誤して、新たな知見を得ることは楽しいことである。
2023年6月7日 森みつぐ 先週、お花の手入れしていたら濃い紫の花を咲かせているルピナスの花の隣に、ぽつんと一輪だけ咲かせている水色の花を見つけた。近付いて見たら、ネモフィラだった。今春は種を蒔いていないし、昨秋も蒔いていない。そう言えば、雪融け後、2カ所で判別が出来なかった葉の同じ植物を見つけた。もしかしたら、雑草のようにあちこちで生えてくるナツシロギクかと思ったが、草丈は高くならないで横に広がっていた。結局、4月にその2株は抜いてしまった。
ネモフィラは、3年余り種から育てたが、根がしっかり張っていないからなのか、茎が風で右に左にと倒れてしまっていた。こぼれ種で秋に芽が出てくるのは良かったのだが、翌春には消えてなくなっていた。水色の花は美しいのだが、どっしり構えた株にならないので、今年は止めてしまったのである。
先週の花を見て、除去した植物はネモフィラであることが分かった。ちょっとした風では、びくともしないしっかりした株であった。多分、去年の秋のこぼれ種から育ったのだろう。そうだとしたら、そのままにしておけば良かったと後悔である。もし今秋、種が手に入ったら時期を少しずつずらして種を蒔いて、最適な種蒔きの時期を探ろうかと思っている。
2023年6月14日 森みつぐ 2021年、種から育てたキンセンカは黄色い花を咲かせて、晩秋になっても枯れなかったので、冬もそのままにしていたら、無事に冬を越して2022年も花を咲かせた。キンセンカを花壇に植えなくなったのは、うどんこ病で葉が真っ白になってしまうからだった。毎年、セントーレア・モンタナとシャクヤクがうどんこ病に罹っているので、それから伝染していたのかも知れない。
2021年には、風が強く吹き抜ける西花壇に植えたのだが、その風のお蔭かうどんこ病は発生しなかった。強風で茎は斜めに傾いてしまったが、2022年に続き、今年も無事に蕾を付けている。茎を倒れないように、支柱を設ける必要がありそうだ。
今年もうどんこ病に罹らなかったら、来年は、西花壇に風対策をして少し植えようかなと思っている。密に植えるとまたうどんこ病を発症するかも知れないので、少ししか育てないが、うどんこ病さえなかったら、長い期間楽しめる花である。
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