夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 札幌 庭の花たち |
4.1.2.14−17 札幌 庭の花たち |
2023年9月27日 森みつぐ 2020年6月に、マツバギクを購入した。マツバギクは南アフリカが原産なので、札幌の酷寒の冬を越せるかどうか疑心暗鬼だったのだが、試してみることにしたのである。株は横へと広がりピンクの花を、次々と咲かせていた。亜熱帯の植物らしく、暖かい間はいつまでも花を咲かせ続けた。
冬を越せなかったことを考え、秋に挿し穂して、屋内に置いていた。翌春、雪融け後の花壇では、枯れたマツバギクがあり、“やっぱり駄目か!”と思ったが、一部株元に緑が残っていたり、多肉質の葉も褐色に変色していたが、生きているようだった。“0”からのスタートなので時間はかかったが、6月下旬には花が咲き始めた。挿し穂にしたのも、7月に日当たりの良い場所と半日陰の場所に植えたが、両方とも無事に花を咲かせた。
今春、地上部がほぼ枯れてしまっていたので、もう駄目かと思ったが、いつもの通り徐々に回復して、7月上旬に最初の1輪が開花した。挿し穂で株を増やすことは簡単だったが、今夏、今までの株から離れた場所に、マツバギクの葉が茂っているのを見つけた。多分、こぼれ種から育ったものと考えられる。なかなか強い花なので、来年は、何処までの半日陰で育つことができるか試そうと思っている。
2023年10月4日 森みつぐ 昨年、イヌサフランの球根を2つ購入して、7月下旬に南花壇に植えた。驚いたことは、“なんと大きな球根なんだ!”ということだった。9月中旬には大きなピンクの花が咲き始めて、一週間ほどで10ほどの花が咲き続けた。そして花後、葉が伸びてきた。当然、あの大きな球根を維持してゆくためには、かなり葉の役目が重要のようである。
南花壇は日当たりがいいのだが少し狭いのでイヌサフランを1つ、メインの花壇に移すことにした。今年8月に1つを掘り上げてみると、去年植えたときよりも一回り小さな球根2つとそれよりも直径で半分、体積で10分の1ほどの小球根が2つ出てきた。1年でこんなに分球するとは思っていなかったので、驚きものである。
今夏は暑かったからか、去年より半月ほど遅れて10月に入ってから花を咲かせている。植え替えた方のイヌサフランである。南花壇の方は、多分、明日開花しそうである。分球した小球根からは、今のところ芽が出て来ていない。小さいと言っても、普通の花の球根よりも、はるかに大きいのだが、あの大きさでも花を咲かせられるのかどうか楽しみにしている。来年は、南花壇の残り1つもメインの花壇に移すことにしている。
2023年10月11日 森みつぐ 今年、1階と2階の廊下に、7品種9鉢のセントポーリアを置いていた。一週間に1度の水遣りをする程度で、手間がかからなく冬にも貴重な花を咲かすので、いろいろと置いていた。そして予備を作るのも葉挿しをしたら容易なので、それもまた良かった。
今年も葉挿しの準備をしていたのだが、夏、毎日のように気温が高く推移して、暑さにも寒さにも弱いセントポーリアは、徐々に萎れてくるのが増えていった。葉挿しにしていた葉も少しずつ萎れていった。もしかしたら水の遣り過ぎかとも思ったが、いつもの通りの水遣りとほぼ全てが同じように弱って来ているので、やはり室温が高過ぎるのだろうと思った。
9月中旬も過ぎて涼しくなった頃、何とか生き残っていたのは2品種3鉢だけだった。冬、暖房のある部屋に置く必要があるので、しばらくはこの3鉢だけにすることにした。冬は暖房、夏は冷房が必要かも知れない。来年、1鉢しかないセントポーリアは葉挿しで、予備を作っておかなくてはならないが、今のところ、まだ夏のダメージが残っているので、まずは快復させなくてはならないだろう。
2023年10月18日 森みつぐ 4年間咲いていたストケシアは残念ながら今年は、今まで咲いていた場所では咲いていない。その場所は他の宿根草を植えたので、新しいストケシアを購入することもなく、放っておいた。ストケシアは別の場所に株分けしたのが、ひっそりと咲いているだけになった。植える場所がどんどん減ってきているので、表舞台にはもう戻れないかもと思っていた。
気が付いたのは、秋9月に入ってからである。以前ストケシアを植えていた場所には、ガイラルディアが広がってきていたのだが、その葉っぱの下から、別の葉が見えてきたのである。ガイラルディアの葉を除けると、その下からストケシアの葉が伸びてきていた。枯れたストケシアを除去したとき、その根も掘り返して処分したはずなのだが、隅っこに元気な根が生き続けていたようである。
全部で3株が出てきていた。案外、強い花のようである。このままだとガイラルディアに駆逐されてしまうかも知れないので、来春、1株を残して、2株はどこか別の場所に植え替えようと思っているが、これから植える場所を考えなくてはならない。これでなんとか、ストケシアを継続して育てられそうである。
2023年11月8日 森みつぐ 明日、枝葉草のゴミ収集があるので、花壇の花の処分をした。ただゴミ収集は、12月に、もう1回あるので、全ての花ではない。宿根アスターは、花が一部残っていたが葉は枯れてきているので、株元で切った。ロシアンセージは花が終わったので、木質化した茎を株元で切り取った。
菊も萎れてしまった花は処分した。ただ菊は、まだ咲き始めたのもあるので、もう少し花を楽しめそうである。まだ花を楽しめるのは、菊、フクシア、ガイラルディア、ナデシコ、秋明菊、イベリス、ペチュニア、マツバギクとまだ賑やかに咲いているのだが、今週末には雪が降りそうなので、一気に冬に突入するかも知れない。
そんな中、来春に備えてミニチューリップの芽が出てきたし、イヌサフランの葉も出始めている。既に、アネモネやダッチアイリス、アリウムなども葉が伸び出している。そして今夏、掘り残したと思われるラナンキュラスも芽を出して、葉を広げてきた。札幌では屋外で冬を越せないので、鉢に植え替えて屋内に置く予定だが、多分、花を咲かすのは難しいかも知れない。
2023年11月15日 森みつぐ 花壇に植えてから丸2年が経つガイラルディア、初雪が降った後も花を咲かせ続けている寒さに強い花である。去年の秋、挿し穂して冬屋内に置いていたのは、今春、庭に植えた。徒長していた茎だったが、無事、成長して多くの花を咲かせている。今年6月には、直接花壇に挿し穂したのも、株は大きくなっていないが花を咲かせた。来年は、株は大きくなることだろう。
ガイラルディアは多年草だが、株としての寿命は短いということだったので、種子を蒔くか挿し穂で増やすことを考えたのだが、種子は全く反応はなかった。挿し穂は、春から秋まで確率高く根付くようだったので、挿し穂で株を更新することにした。
来年は、どの程度の半日陰で育つかどうか調べようと思っている。日当りがいい場所が良いことは分かっているのだが、もう花壇には日当りがいい場所が残っていないので、いろんな半日陰の場所に植えてみて育ち具合を試してみようと思っているのである。草丈が低く開花期間が長く、寒さに強い多年草は、やはり魅力的である。
2023年11月22日 森みつぐ 今日、花壇で最後まで残っていた菊の処分を行った。細茎で草丈が1mにもなる中輪菊やポンポン菊を自由奔放に育てていたら、毎年草丈が高くなって見栄えが良くなく、また周囲の花に与える影響も悪いので、何か上手く育てる方法がないかと思っていた。
テレビの園芸番組を観ていたら、「菊は花芽が付くまで切り戻しを繰り返す」と言っているのを聴いて、“あっ、そう!”と頷いた。今までは、摘心を2度ばかりしていたのだが、それだけではあまり効果がなかったようである。そして今日処分して気付いたことは、一つの株から細い茎の菊がいっぱい伸びていたので、少し間引きをした方が良いかも知れないと。
多分、来年は夏頃まで切り戻しを行って、草丈が60cmほどになってくれたなら、成功したことになるのではと思っているがどうなるだろうか。もう一つ、同じ問題を抱えている宿根アスターも、同じ手法を試してみるつもりである。上手くゆけば、秋の花壇の印象もかなり変わるだろうし、その周辺の花も変わることだろう。
2023年11月29日 森みつぐ 2019年秋に初めて植えたリコリスの球根3種各2球は、なかなか花が咲かないので結局3ヶ所場所を変えて育てている。ヒガンバナ、ショウキラン、シロバナマンジュシャゲは、この5年間でショウキランとヒガンバナが各1球ずつ花が咲いただけだった。球根も6球から5球に減っていた。
今は日当りのいい場所に植えてあるのだが、今秋もいつまで経っても花芽が出て来なかったので、枯れてしまったかと思っていたら、一週間ほど前に、ヒガンバナ2株が葉を茂らせているのを見つけた。なんとか2株は生き延びているようだった。残りの3株は、来春の雪融け後に葉の確認をしないと、枯れたかどうかは分からない。
来年、もう一度植える場所を考え直したり、育て方を見直したりしてみようと思っている。そもそも北海道で育てるのは難しいのかなと思いながら、何かいい方法を考えてみたいのだが、具体的は方策は今のところ持っていない。例えば、花壇の縁に植えるのもいいかも知れないと。
2023年12月6日 森みつぐ 今冬は、まだ根雪になっていないので、氷点下の今朝も花壇には霜が降りていた。暖かい今冬は、昨日も来年に備えて球根を植えていた。12月に近付くとホームセンターで売れ残った秋植え球根が、7割引きで売り出される。主にチューリップなのだが、いいものがないかと物色する。
今回は、日当たりが悪く風の通り道になっている西花壇、ドウダンツツジなどの低木が植えられている半日陰の東花壇、そしてほぼ日射しが期待できない北花壇の春に彩りを添えたいと、試し植えの球根を探していた。これまで植えていたムスカリは、あの極端に長い葉が他の花の邪魔になるので、その多くを始末してしまった。あまり出しゃばらない球根として、クロッカスとミニチューリップを選んで植えてみたのである。
いろんな環境の良くない所に植えてみたので、来春が楽しみである。春植えの球根は、札幌では越冬できないのが多く、秋に掘り上げないとならないので、あまり増やしたくない。このあとホームセンターでは、12月末にそれでも売れ残った球根が多分8割引きになるのだが、凍り付いた花壇には植えられなくなるので、いいのがあれば来春、雪が融けてから球根を植えることになる。
2023年12月13日 森みつぐ 隣の家との間に7.8mと細長い西花壇があり、5年前何も植えられてなかったのだが、北側は日射しがほぼ期待できないので、南半分にいろいろな花を植え、北半分には半日陰でも育つと思われるラミウムを植えていた。花壇でお花を育てるようになってから早6年となり、いろいろお花の知識も増えてきたのと、南側の庭の花壇もほぼ新しく植える場所が無くなってきたので、東西北の花壇を再生しようと考えた。
まずは西花壇、秋に北1mのラミウムだけを残して全て除去して、他の花を植える準備をした。庭の花壇西に植えていたセントーレア・モンタナが大きな株に育っていたので、株分けをして6株、そしてマツバギク1株を西花壇に均等に配置して植えた。これからどこまで半日陰に耐えられるかどうかの試し植えでもある。
そして10月になって他の花は植えられなかったので、ホームセンターで売れ残って安売りされていたクロッカスとミニチューリップを同じように試し植えをした。今はもう雪の下である。来春、雪融け後を楽しみにしている。その後は、半日陰に強そうな花を株分けや挿し穂で増やしてゆくつもりである。家を囲むように、お花を植えてゆき、春から秋まで楽しみたいものである。
2023年12月20日 森みつぐ ムスカリは、2018年ゴールデンウィークにここに引っ越してきたときには、既に南花壇と庭の窪みの吹き溜まりで紫色の花を咲かせていた。手間暇がかからず、そして半日陰のところでも咲いていたので、都合のいい便利な花として家周囲のいろいろな場所に植えていた。
花壇の手入れを始めた頃は、まだまだ花壇に空きがあったので問題がなかったのだが、いろいろな花を育ててゆくと、あの長く生い茂る葉が邪魔となってきてしまった。球根は良く分球し、種子でも増えるので、処分するのも大変なことに気が付いた。白いムスカリも植えていたのだが、こちらは邪魔にならなかったが掘り上げても判別が付かないので、思い切って全部除去している。
今は、葉を見つけたら掘り上げるのだが、他の花を傷めないようにしなくてはならないので、まだまだ小さな球根がいっぱい残っている。最終的にムスカリは、吹き溜まりのところと半日陰の隅だけにするつもりだが、来年もその作業が続きそうである。ただ繁殖力が強くなく葉も短い白いムスカリは、そのうち復活させるつもりである。
2023年12月27日 森みつぐ 今年の春、春植えの球根3種を3月末に植えた。春植えの球根の多くは、寒さに弱いため札幌では霜の心配がなくなる4月中旬以降に植えるのが通常なのだが、3月末にはかなり暖かくなっていたし、アガパンサスとツルバキアは、意外と寒さに強そうに思えて、少し心配だったけど植えてみたのである。
ところが5月になっても6月になっても、発芽することはなかった。毎年、植えている春植えの球根もいつもよりも10日ほど早く4月上旬には植えたのだが、こちらは問題なく発芽していた。3月末に植えたもう1種も6月に入って芽を出していたのだが、アガパンサスとツルバキアは結局、発芽の兆候はなかった。
多分、早く植え過ぎたからではなく、球根に問題があったか植え方に問題があったのではと考えている。来春、もう一度やり直すことにする。勿論、植えるのは霜の心配が無くなった4月下旬にしたいのだが、そう言えば、この2種の球根は既に葉が出ている状態で売っていたので、4月下旬まで待てるかどうか分からない。4月になったら、もう一度考えてみることにする。
2024年1月3日 森みつぐ 口紅シランの球根を購入したのは、2021年春である。シランが札幌で冬を越せるかどうか疑問に持っていたが、まずは試してみようと1株買ったのである。球根を買うと植え付ける前に写真を撮っておくようにしているのだが、忘れていたようでその画像は無く、実際は球根ではなくて球茎とのことである。
2021年は、5月末に芽が出てきたが、結局花を咲かすことがなかったので、半ば諦めていたのだが、2022年春、前年よりも半月ほど早く芽が出て来て、それも2つであった。そして6月中旬、やっと1つの花茎から清楚な花を咲かせた。もう1つの方は、花を咲かすことはなかった。2023年は、芽が4つ出てきて2つに花が咲いた。多分、来年は、4つの花が咲くことになりそうだ。
来年は、花が終わってから掘り上げて球茎の状態を確認して株分けをし、他の場所にも植え付けてみようと思っている。花期期間が6月中旬から6月下旬と短い花だが、もしもに備えて別の場所できたら半日陰にも植えるのである。シランは、いろいろ品種があるのだが、近くのホームセンターでは、まだ口紅シランしか見ていない。
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