夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 札幌 庭の花たち |
4.1.2.14−20 札幌 庭の花たち |
2024年7月10日 森みつぐ 半日陰でも育つということでケマンソウを購入したのは、2022年4月のことである。最初、赤い花(タイツリソウ)を買って、半日陰の東花壇に植えた。翌週には、白い花も買ったのだが、東花壇には植える場所がなかったので、日当りのいい花壇西に植えた。逆に植えた方が良かったと思いながら、無事に根付いたようだった。
開花期間が5月上旬から6月中旬と思ってたより短く、株も大きく広がるので、増やさない方が良さそうだった。翌年、雪が融ける3月中旬には白いケマンソウの芽が土を盛り上げて幾つも芽が出ているのに気が付いた。芽出しの早い花のようである。花が咲き、5月下旬には、マメ科の鞘みたいな果実に種が出来ていた。
今年の6月下旬に、白いケマンソウの近くに、マメ科の植物のような葉が2〜3芽出ししているのに気が付いた。何だろうと思いながら、いつもの通り分かるまで放っておいたら、先日気が付いた。葉っぱがケマンソウと同じなのである。多分、こぼれ種で増えたようである。日当たりが悪く、風の強い西花壇に植えようと思っているが、今のところ、時間に余裕がない。
2024年7月17日 森みつぐ 2022年1年草という矮性タチアオイを購入して、花壇に植えたところ、順調に1mほどに育ち、赤い花をいっぱい咲かせてくれた。翌春、雪融け後緑の葉があったので、今年も咲くのかなと思ったら、やはり枯れてしまい1年草だった。種は採ることができたので、発芽するかどうか分からないが植えてみたところ、無事発芽した。
もっと日当りの良い所に植えたらよかったのかも知れないが、草丈が低いまま2株中1株が1輪だけ花を咲かせた。去年のことである。2024年の今年、雪融け後、3株が緑の葉を付けているのに気が付いた。花を咲かせると枯れてしまう1年草だと思っていたのだが、3株とは?
そのうち1株だけが順調に育ち、50cmほどの草丈となり、花を咲かせている。来年は、残り2株が花を咲かせるだろうか。今年も蒔いた種から1株が育ったので、日当りの良い所に植えてみた。1年草だが、最初の親株みたいに豪華にはならないが何とか毎年、花を楽しめそうである。
2024年7月24日 森みつぐ 2022年種を蒔いた2年草のカンパニュラ、毎年種を蒔いて2023年2024年と大きな白、青、薄いピンクの大きな釣鐘状の花を楽しませてくれている。2022年に芽生えたのだが、その後次の年に成長せず、結局、翌々年の今年3年目に花を咲かせたのがあった。2年草というのは、蒔いた翌年以降に花が咲いたら枯れてしまうようである。
花が終わったら枯れ草色になって、あまり見栄えが良くないのだが、小さな種がいっぱい出来るので採種する秋まで枯れたままにしておく。採種したら株を掘り上げて除去して、その年に成長した幼苗を植え替えると、雪が降るまでに青々と成長して翌年、また花が楽しめることになる。
ところが昨日、今年、種を蒔いたプランターを見たら、すっかり枯れてしまっていた。昨日は、午後から雨ということで放っておいたのだが、ここ2〜3日猛暑日に近い高温になっていたので、それが原因のようである。“来年、どうしよう!”と思ったけど、まだ7月、種蒔きが間に合うかと思い、今日、種蒔きをした。さて、どうなることやら。
2024年8月7日 森みつぐ 毎秋、毎春、初めての球根を買って、花壇に植えている。初めて販売された球根や今まで“どうかな?”と思い買わなかった球根を試してみるのである。去年の秋は、小さなアリウムとスパラキシスの球根を植えて、発芽したのもあったが、ほとんど花を咲かすまで成長しなかった。今春は、去年失敗して2度目の挑戦となるアガパンサスとパイナップルリリーである。アガパンサスは、芽が出たものの成長してない。
パイナップルリリーも4月中旬に花壇に植えたのだが、なかなか芽が出て来なかったので、やはり無理かなと思っていた。ところが6月に入って、ひ弱そうな葉が出ているのに気が付いた。ただ成長が遅くなかなか大きくならないので、花は諦めていた。すっかり忘れていた7月末、いつもの通り花壇の手入れをしていたら、白い小花が穂状に咲き、その上に緑の葉がある始めて見るパイナップルによく似た花が咲いていた。10cmほどの草丈である。
やけに低いと思っていたら、今は20cmほどになっている。ただそのせいか今日見たら、茎が折れていた。支柱で養生したが、この先まだ伸びるのだろうか。パイナップルリリーは、葉挿しができるとのことだったので、先日、一枚葉を採ったが、多肉質の葉と思っていたのにやけに柔らかく薄いので、本当に葉挿しが出来るのだろうかと思っている。その葉挿しの一枚は、まだ萎れてはいないが。
2024年8月14日 森みつぐ 冬、屋内で咲き続ける愛らしい花サイネリアは、2020年から我が家の冬を彩っている。冬を乗り切ったら、本来、多年草ということで春に花壇に植えていたのだが、暑さに弱いということで札幌の夏でさえ乗り越えることはできなかった。それで種子を採るために、花がらだけは摘み取っていた。
毎年、種から育てたり、売れ残って安くなっているのを買ってきたりして楽しんでいる。今年は、ミニ系大輪花のサイネリアを安く買って、春になったら日当たりが悪く風の通り道になっている西花壇に2株植えてみた。日当たりが悪いのでどうなるかと思っていたが植えてから7月までは、今まで以上に多くの花を咲かせていた。ところが、花が枯れるとまもなく1株が枯れてしまったのだが、もう1株は8月に入って花が枯れても、葉っぱはしっかり残っている。
もうすぐ8月も終わり秋となり涼しくなるが、もしかしたら夏の酷暑を乗り越えて、また花を咲かせるのかと期待している。その頃には、室内で種蒔きをして冬に備えようと思っている。勿論、その1株は、また屋内で楽しませてもらうことになる。来年は、西花壇にもっと植えてみて、毎年越夏させてみたいものである。
2024年8月21日 森みつぐ 今年は、ニチニチソウを種から育ててみようと思い、5月上旬にプランターに種を蒔いた。5月、6月、そして7月と芽が出て来ない。幼苗ポットに蒔かないとやっぱり駄目なのかなと思ったのだが、あまり手を掛けずに育てられる花を探しているので仕方がない。ところが8月に入った頃、小さな緑の葉が目に入った。そう3ヶ月ぶりに発芽したのである。
何が原因なのかは分からないが、その後は順調に育って、10枚ほどの葉が広がっている。そして、つい先日には、半月ぶりに2つ発芽しているのに気が付いた。札幌としては暑い夏だったのだが、まだまだ十分ではなかったのだろうか。最初の1株は、多分、9月中には花が咲くだろうと思っているが、2つは花が咲かなくても順調に育ってくれたらいい。
ニチニチソウは多年草であるが、札幌では冬を越すことは出来ないので、冬は鉢に植え替えて屋内で越冬させることにしている。上手く越冬できたならば、来年は5月から花壇を彩ってくれることだろう。今年は、ペチュニアが上手くいったが、インパチェンスは失敗した。ニチニチソウも、この仲間入りである。
2024年8月28日 森みつぐ 白い小花がなかなかいいのだが、こぼれ種や越冬した根から毎年芽が出てきていた。ただ草丈が高く他の花の邪魔になったり、根が広く張って、やはり他の花の邪魔になっていたので、以前住んでいた方が植えていた花だが、2020年ごろから見つけ次第、引っこ抜いていた。それでも毎年、何処からか芽が出てきていたので、すごい生命力だと感心していた。
ナツシロギクは、雑草化しているようである。切れ込みがあり羽状に広がる葉は、デルフィニウムの葉に似ているので、ある程度大きくなるのを待ってから除去することになる。他の花の間で育つと、どんどん草丈が伸びて花が咲く頃になって、やっとナツシロギクだと気付くことがある。
今年は、デルフィニウムの種をプランターに蒔いたのだが、そこからナツシロギクの芽が出ていたので、蕾が付くまで気が付かなかった。草丈が20〜30cmほどだったので、尚更、気付くのが遅くなってしまった。今、花壇に植え替えて、白い花を咲かせている。30cm程度ならばいいかなと。日当りがいいと、草丈も抑えられるのだろうか。
2024年9月4日 森みつぐ 2021年春に植えた口紅シラン、その年は花を咲かすことなく終わってしまった。2022年春に2つ芽が出て来て、1つが花を咲かせた。2023年は、4つ芽が出てきて2つ花を咲かせた。親株の周りに毎年、根を伸ばして増えているようだった。花が咲くのは、芽が出てから2年目であった。
今年2024年は、5つ芽が出て来て、そのうち4つに花が咲いた。まだまだ増えるのかと思っているが、周りには秋明菊の大きな葉が近付いている。覆い被さるようになったら、秋明菊の方を移植することになるだろう。今年、紅と白のシランの球根が売っていたので、近くに植えたが、やはり今年は咲くことはなかった。
8月中旬、同じ花壇に植えた覚えのない葉が伸びていた。何か分からないので、いつものように放っておいたら、あるとき、ふと口紅シランの葉に似ていることに気が付いた。口紅シランから50cmほど離れているから根が伸びてきたとは思えないので、こぼれ種からなのだろうか。来年の楽しみが、また1つ増えた。
2024年9月11日 森みつぐ 2022年初めて植えた3球のアシダンセラ、グラジオラスの仲間と思えない一輪咲きの白い花なのだが、その年は1輪咲いただけで終わってしまった。2023年別の場所に植えたのときは、各株1,2輪ほど咲いたので、こんなものなのかなと思っていた。
そして今年2024年は、大きな間違いをしてしまった。グラジオラスの小球と間違って、東花壇の一番北側、それもイチイの木の裏に植えたのである。気付いたのは8月、既に花の蕾が出来ていた。日射しは一日良くても2〜3時間の半日陰で、風の通り道でもあるのだが、しっかり葉が伸びている。
一本の花茎が上で二本となり、一本から1輪花弁が上手く開かなかったが咲いた。その後、もう一本から今日まで、次から次へと5輪花が咲いている。上へ上へと花が咲いてゆくのだが、さらに1つ蕾が出来ている。こんなに花が咲くとは思っていなかったので嬉しくなる。間違って植えたこの環境が良かったのか、去年、球根がしっかり育ったからなのかは分からない。来年は、元の場所に戻すつもりだが、今年の場所にも1球残そうかとも思っている。
2024年9月18日 森みつぐ あの春だけの花スイセンをどうしようかと、毎年考えている。問題なのは、あの長く伸びた葉の扱いである。びっしり茂った葉で、他の花が育たなくなってしまっているのである。私のところでは、日当たりの悪い東花壇と北花壇に、ラッパスイセン、カップスイセン、八重スイセン、クチベニスイセンなど7品種が春になると咲く。
今、考えているのは、植付け面積を半分にすることである。植付けを密にすることになるが、多分、まだ咲いてくれるだろう。今までは、スイセンの間に宿根つりがね草を植えていたが、これも6月で花が終わってしまう。やはり花は、春から秋まで楽しみたいものである。
空いた場所には、半日陰や日陰で育つ花を植えることになるが、いろいろと試し植えをすることになるだろう。東花壇は、ドウダンツツジの奥で狭苦しい所となって、作業が大変なのだが、何とか作業するしかない。試し植えをしながらなので、数年かかるだろうが、楽しみながらの作業になるだろう。
2024年10月2日 森みつぐ 毎年、秋になる前に菊と宿根アスターには、風雨で倒れないようにするために、周囲に支柱を立て囲っていた。両方とも高さが1m以上となり、倒れやすくなってしまうからである。店で売っているのは、鉢植えだから草丈が低いのかなと思いながらも、高くならない方法を調べていた。
摘心は、毎年何回か行っていたのだが、それでも高さは抑えることは出来てなかった。今年は、それに加えて、夏までに切り戻しをすることにした。花が咲かなくなるのも困ったものだが、7月にバッサリと切り戻しをした。咲くかどうか心配だったが、秋まで待つしかない。
9月に入って早咲きの菊が咲き出し、高さは70cmほどと程よい高さに収まっているし、これから咲く菊も同じ高さで蕾が付いている。上手く咲いてくれるだろう。宿根アスターは、9月下旬には咲き始め、高さは60cmほどとなって、上手くいったようだ。7年目にして、この2つの花の悩みは解決した。
2024年10月9日 森みつぐ ツルニチニチソウは半日陰でも育つということなので、2022年6月上旬に購入して、半日陰の東花壇の南端モンタナマツの下に植えてみた。松との相性は分からなかったが、育ってくれたらラッキーと思っていた。その年に伸びた蔓は、マツの外周をぐるりと回るほどに伸びていた。ただ花が咲かないなと思っていたら、斑入りの品種は咲きにくいとのことだった。
2023年春、雪融け後マツの下に植えた株は消滅していた。ダメだったかと思っていたら、マツの東側に2株葉が出ているのに気が付いた。蔓の途中で、根を下ろしたようだった。その後、どんどん葉が茂り、蔓も伸びていった。東花壇の南端に植えていたので、南側に伸びてきた蔓は、マツを半周させて北側に向かわせた。やはり花は咲かなかった。
2024年今年、しっかり葉が繁茂していた。すっかり根付いているようだった。スイセンの季節も終わり、ドウダンツツジの下を確認していたら、ツルニチニチソウの葉を見つけた。4mほど蔓が伸びてきているのである。そして夏には、東花壇の北端まで蔓が伸びていた。6mである。来年は、北端のイチイをぐるっと回って、南へと向かうのだろうか。本当は、花を咲かせて欲しいのだが。
2024年10月16日 森みつぐ なんでも育ててみたくなるのだが、南アフリカ原産のカラー黄の球根を買ったのは、2021年である。4月下旬に花壇に植えたのだが、結局、芽が出て来なかった。今度こそはと、2022年にはカラー桃の球根を買って植えて、前年の失敗からマルチシートを被せて保温しておいた。これが奏を効したのか、5月末に芽が出てきた。
この年には、夏から秋まで花を咲かせ、採種することもできた。2023年には、カラー赤も植えてみた。種は、プランターに植えていたら、保温カバーをしなくても発芽率良く育った。札幌でカラーを育てる方法は分かったが、面倒臭がりの私には、長く続けられないことも分かった。
今年は、保温カバーをせずに植えていたが、やはり芽も出ずに消滅していた。プランターに植えたカラー赤の種は、やはり芽が出て育っていた。来年は、この育った小さな球根をプランターに植えてみようと思っている。
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