夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 札幌 庭の花たち
夢惑う世界4.1.2.14−22 札幌 庭の花たち

2025年1月29日  森みつぐ

 黄色い花を咲かせるエノテラを購入したのは、2022年6月下旬のことである。エノテラは、マツヨイグサ属の花で、この辺りでも国道の歩道脇に黄色い花を咲かせているメマツヨイグサを連想させるので、どうかなと思ったが、購入して花壇西に植えてみた。
 最初の年は、花数も少なく今一つだったが、次の年には株も大きくなって、いっぱい花を楽しませてくれた。開花期間も、6月から10月までと長く楽しむことができた。ロゼッタ状の葉っぱも、秋頃には紅葉して、そのまま雪に埋もれて冬を越すのが、また趣があっていい。
 宿根草のエノテラなのだが、短命ということもあって西花壇に挿し穂を試してみたら、意外と容易に根付いて花を咲かせてくれた。これで、短命という短所も、簡単に解決することになった。今年は、どれほどの半日陰でも育てられるかを試してみるつもりである。


2025年2月5日  森みつぐ

 シソ科のハーブであるオレガノを購入したのは、2021年の6月中旬のことである。花は、7月から9月頃までと長く、淡いピンクの花を咲かせるが、色づいているのは苞葉で、ケントビューティという品種である。草丈が40cmほどで、周囲の花の邪魔にならないのがいい。
 いつもの通り親株が枯死してしまうことを考えて、増やす方法を試している。挿し穂を試したら問題なく根付いて、花を咲かせてくれた。私の挿し穂は、幼苗ポットや鉢を使わずに、面倒なので直接花壇に挿し穂をするのである。ややこしいことはしないで失敗したら、それまでのことと思っている。
 今年は、東花壇のドウダンツツジ下に、挑戦してみようと思っている。半日陰の場所で、なかなか育つ花が見つからないので、オレガノを試してみようと思っている。1つは東花壇に直接挿し穂、もう1つは西花壇で挿し穂して根付いたら、東花壇に移植するのである。なんとか東花壇にも、彩りを添えたいのである。


2025年2月12日  森みつぐ

 最初に購入したのは、2019年4月下旬のことである。雲間草(クモマソウ)として売っていたのだが、日本の高山植物である雲間草(クモマグサ)とは違う種類のセイヨウクマモソウと思われた。可愛いピンクの小さな花を咲かすのだが、開花期間は5月中旬から下旬の間で、少し短いのが残念である。
 寒さに強いが暑さに弱いということなので、花壇西の塀際に植えてみた。5月には、可愛いピンクの花を楽しませてくれたのだが、やはり夏を乗り切ることは出来なかった。翌年には、手頃な値段なので、南花壇に植えてみたのだが、案の定、花壇西より日当りのいい南花壇では、全く夏を乗り切るどころではなかった。
 2021年には、また花壇西の更に塀際に植えたところ、株のほんの一部だけが冬越しして、2022年春に花を咲かせてくれたのが、翌々年には、やはり枯れてしまった。2022年には、日当たりが悪い西花壇に植えてみた。日当たりが悪いが、風が強く気温が低いからか、その後、去年までは餡を咲かせ続けている。去年も購入して株を増やそうかなと思ったが売っていなかったので、今春、見つけたら増やしてみたいと思っている。


2025年2月19日  森みつぐ

 2024年4月初めに、ホームセンターで鮮やかな紅色の花を咲かせているベニバナダイコンソウを見つけた。高山植物のようで育てられるかどうか分からないが、1株だけ購入した。日本に自生する黄色い花を咲かせるダイコンソウは、静岡県に住んでいたとき、その周辺の山地でも見かける花で、札幌でも生息している。
 花壇西に植えたら、4月下旬から良く咲き出し6月中旬まで咲き続けていた。小さな花だが、貴重な紅色の花が際立っていて美しい。ダイコンソウという名だが、ダイコンとは関係なく、株元の葉がダイコンの葉に似ているので、ダイコンソウという名になったようである。
 思っていた以上に良く咲いたので、1株では物足りなく増やそうと思った。花後、放っておいたら種子がいっぱい出来ていたので、発芽するかどうかは分からないが、雪融け後、種を蒔いてみようと思っている。もしかしたら、こぼれ種で発芽していたら嬉しいのだが、どうだろうか。そのときには、いろんな場所に植え替えてみて花壇を飾ってみることにする。


2025年2月26日  森みつぐ

 多年草で耐寒性のあるアブラナ科のイベリスを購入したのは、2022年5月下旬のことである。南欧、北アフリカから西アジアに生息するイベリスは、多年草タイプには耐寒性があるようだ。最初のイベリスは、淡いピンクの花のスイートハートという品種で、派手さはないが落ち着いた品のいい花である。
 花は、花壇西で6月から7月上旬まで咲き、2023年には株も大きくなって、見事に花を咲かせたのだが、2024年春花を咲かせる前に枯れてしまった。原因は、さっぱり分からなかったが、その近くに、こぼれ種からか小さな芽が出ていた。2022年に、西花壇に挿し穂したのは、花を咲かせていた。
 2023年10月には、売れ残っていたラベンダー色のマーメイドラベンダーという品種を購入して、南花壇と西花壇に植えてみた。こちらの花は、5月から10月までと長い期間咲き続けたので、なかなか気に入っていた。ところが2024年秋には、何故か枯れてしまったのである。ただ西花壇に挿し穂したのは、花が咲いていた。こぼれ種から育ったのと挿し穂したのが、今春も生き延びていたなら、大事に育ててみようと思っている。


2025年3月5日  森みつぐ

 雪が多かった去年に比べて、今年は雪が少なく、既に庭から雪は消えている。ただ庭の花壇西・東には、20cmほどの雪が堆積している。3月上旬は、まだ厳しい寒さになる日があるだろうから、中旬に土が現れるように雪山を崩して調整していた。また今週、雪が降り積もることになるだろうが、来週は、また気温が上がるので、すぐ融けてしまうだろう。
 雪融け後、庭のアスファルトの上には、鉢や花壇から落ちた土や風で吹き飛ばされてきた塵があちこちに溜まっている。そんなところに雑草がはびこって来るのである。3月中旬には、それらを掃き集めて綺麗にしようと思っているが、それを埋め立てゴミとして捨てないで再利用しようと思っている。
 去年の秋、東花壇のモンタナマツ下の空白地に、屋根に吹き溜まって粉塵となっていた2kgほどの土を掻き集めて、捨てるのはもったいないので、ばら蒔いたのである。そこに今回の塵を混ぜ、他に通気性や肥料を考え鉢底石や土再生剤などを混ぜ込んでみようと思っている。今まで何も生えてなかった空白地だが、まずは西花壇のラミウムを移植して様子見をする。上手くいったら、オンコの木の下も改善したいと思っているのだが。


2025年3月12日  森みつぐ

 花の色が豊富なスカシユリを購入したのは、2021年9月のことである。最初は、オレンジ、黄、白にピンクの覆輪が綺麗なロリポップである。ユリの仲間は、草丈が高く他の花の邪魔になるので、庭の花壇西・東には植えないで、東花壇北端のオンコの木の裏に植えた。日当たりが悪く、強い風も吹き抜けるところなので、少し心配していた。
 翌年6月下旬からロリポップ、黄から咲き始め、7月中旬までオレンジと咲き続けた。1mほどの高さになったが、オンコによって風が柔らいていたのか、その影響はあまりなかった。秋には、赤とピンクも購入して植えた。同じ頃、それらと分球したと思われるロリポップ、黄、オレンジの球根を掘り上げて、物置と塀との狭いところ(物置南花壇)に植えてみた。
 その後、両方とも良く咲いている。連作障害を心配しているのだが、その兆候は、今のところ見当たらない。物置南花壇に植えたのは、日当たりが良く暖かいからか、東花壇より草丈が高く、ロリポップは2m近くまで毎年伸びている。今後、連作障害がどうなるかである。


2025年3月19日  森みつぐ

 2018年春に引っ越して来て、当時花壇として残っていたのは、家周囲の南、東、北花壇であった。その後、庭に花壇西と東を造成して、西花壇を整備して増やしていった。南、東、北花壇に何が植えられているか分からないので一年間は、咲いた花を調べるだけだった。クロッカスだけは分かったが、その他のは知識不足で、さっぱり分からない。
 その中で、5月下旬から咲いたのは、淡い青紫のヒアシンソイデスだった。花が咲いたのは、6月中旬までの2週間程度とあまり長くないのだが、日当たりの悪い東、北花壇でも咲いているので、そのままにしておくことにした。2019年秋に、球根つりがね草の球根を購入して、花壇西と東花壇に植えたのだが、翌年春に花が咲いて、やっとそのとき、球根つりがね草とヒアシンソイデスが同じであることに気が付いた。
 球根が良く増えるので、西花壇の北側にも移植した。ただ問題がスイセンと同じで、長い葉がいっぱい繁茂して、他の花の邪魔になるので、日向でなくて日陰だけに植えている。釣鐘状の青紫、ピンク、白い花が可愛らしい丈夫な花である。


2025年3月26日  森みつぐ

 今春も最初に花が咲いたのは、3月20日春分の日の黄色いクロッカスだった。家の南側壁面に沿って造られた小さな南花壇で、毎年3月22日前後に咲くのである。その後、3月24日に雪が融けた花壇東で白いクロッカス、花壇西で福寿草とキバナセツブンソウが咲いた。
 早春の花ということで、福寿草、雪割草、そしてキバナセツブンソウを今までに植えている。これらは、ホームセンターでは、1月頃に売られている。多分、本州の売り出し時期に合わせて、札幌でも売られるのだろう。ただ札幌では、雪深く花壇に植えることができないので、花期が終わり雪が融けた4月頃に植えることになるので、花が無事に咲くかどうかは、翌春にならないと分からない。
 2022年に植えた福寿草と雪割草は、残念ながら福寿草だけしか咲かなかった。樹木の下に植えたが日当たりの悪い東花壇では、両方とも育たなかった。日当りのいい花壇西のクロフネツツジの下に植えた福寿草が咲いたので、2023年のキバナセツブンソウもクロフネツツジの下に植え、無事咲いている。1株だった福寿草も今年は、2株に増えていた。そのうち雪割草も、再チャレンジしてみようと思っている。


2025年4月2日  森みつぐ

 スイセンを植えると長く伸びた葉が邪魔になって、他の花がその周辺に植えられなくなるので、環境があまり良くないと思われる半日陰に植えている。と言うことでスイセンは、もう植えないでいようと思っていたのだが、小さな原種スイセンを見て、周辺に悪影響を及ぼすことはないだろうと思い、2022年秋に黄色いゴールデンベルと白いモノフィラスを各3球購入して、花壇西に植えた。
 雪が降る前に細長い葉が出てきたのだが、翌春2023年に、ゴールデンベルが1輪咲いただけだった。秋にまたゴールデンベルを3球増やしたのだが、2024年春も、また1輪咲いただけだった。多分モノフィラスは、消滅してしまったように思えるのだが、葉は茂っていたようにも思えた。
 今春も雪融け後、細長い葉が現れている。今年こそ、いっぱい花を咲かせないかと思っているのだが、どうだろうか。開花は、5月上旬から中旬にかけて1週間ほどと短いので、このまま見守り続ける他ない。スイセンだから、もっと容易く育てられると思っていたのだが、意外と思ったようにはいかないようだ。


2025年4月9日  森みつぐ

 やっと春らしくなって霜が降りる心配がなくなったので、冬の間屋内に退避していたガザニア、ガーベラ、ゼラニウム、そしてオステオスペルマムを花壇に移植した。種子から育てていたペチュニアとニチニチソウも花壇に植え付けた。ガーベラは、屋内で日当たりが悪くても徒長することなく花が満開になっている。
 ガザニア、ゼラニウム、そしてオステオスペルマムは徒長気味なので、伸び切った茎を切り戻して植え付けた。上手く根付いてくれたら、嬉しいのだけど。去年購入したロベリアは、無事屋内で冬を越すことができたので、今日、鉢を外に出した。サイネリアは、去年秋まで咲いていて、晩秋に屋内に取り込んだのだが何故か枯れてしまった。この冬、新たにサイネリアを購入したので、今度の冬越しに再チャレンジしようと思っている。
 去年、葉挿しが出来るというパイナップルリリーの葉の1枚を夏に葉挿しにしていたのだが、何の変化もなく、冬の間に枯れてしまった。“やっぱり駄目か!”と思っていたのを、鉢を片付けたとき、“もしかして!”と思って、土を除けてみると、中に1cmほどの球根とその半分ほどの球根が2つ出てきた。今日、その球根を花壇に植えてみた。


2025年4月16日  森みつぐ

 2023年何処からともなくやって来てピンクの花を咲かせたムシトリナデシコ、種がいっぱい採れたので、去年2024年は楽しみにしていた。種を花壇内ではなく南花壇の縁の吹き溜まりに蒔いてみたが、別場所でこぼれ種から1株が咲いただけだった。ただプランターに蒔いた種は、ほぼ発芽していっぱい咲いたので、種をまた採った。
 先日、花壇を見ていたら複数枚の葉が既に広がっている雑草とは違う草を見つけた。雪融け後にしては早いなと思い、去年の画像を見たら既に写っていた。私は視力があまり良くないので、年に数回、花壇をデジカメで撮って、拡大して見ているのである。これは何だろうと思っていたら、ムシトリナデシコであることに気が付いた。去年、プランターを置いていたところに近い花壇だったので、多分、こぼれ種のようである。
 去年の秋遅く南花壇の縁に蒔いていた種が、発芽しているようだったので夏には、南花壇は、ピンクの花で縁取られるかも知れない。夏頃、種を蒔いたら秋には芽が出て、2年草扱いになるようだ。今年、いろいろ咲いたら、今後の扱い方が分かるような気がする。


2025年4月23日  森みつぐ

 今春は、不安定な天気がずっと続いている。強い風も多く雨の日も多く、クロッカスと原種チューリップも花を閉じた状態が長く、花は長く楽しめたのだが何か物足りない。春植えの球根アマリリス、アシダンセラ、チグリジアやハブランサス、ゼフィランサスを植えたのだが、今年はどうなるだろうか。
 去年の秋、初めて植えた秋植えの球根ディケロステンマ、イクシオリリオンやトリテレイアは何とか発芽して伸びてきているが、寒さに弱いと思われるトリトニア、イキシアやバビアナは、やはり駄目のようである。去年は、既に芽が出てきていたフリージアやラナンキュラスは、今年は、平年より気温が高めとは言え、少し物足りないようでまだ芽が出て来ていない。
 先日、強風のせいで花壇に植えたゼラニウムが、根元から2本も茎が折れていた。そんな花壇の手入れをしていたら、知らぬうちにペチュニアの茎も根元から折ってしまったようである。がっかりである。根は残っているので、また復活してくれるだろうか。まだ不安定な天気が続くようである。

Copyright (C) 2025 森みつぐ    /// 更新:2025年4月27日 ///