| 夢惑う世界 |
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2025年7月30日 森みつぐ 黄色に縁取られ紅く反り返ったような花の不思議なつる性植物グロリオサを購入したのは、2021年春のことである。棍棒状の球根をそのまま花壇に植えたのだが、発芽することなく終わってしまった。翌年2022年も再チャレンジということで、今度は、保温マルチを施して植えたところ、5月下旬に発芽しているのを見つけた。ところが、いつの間にか、発芽したのはなくなっていた。
もう止めたと思っていたが、今年、もう一度チャレンジしてみようと思い、今度は、保温容器を被せて植えてみた。6月上旬に発芽して、今年は暑かったせいか、今度は順調に育ってくれた。7月に入って、葉の先が、細長くなってきた。巻きひげというらしく、それが支柱にしっかり巻き付いて倒れないようになっていた。
先週末、うなだれた茎の先に緑色の葉らしきものがまとまっているのに気が付いた。70cmほどの高さになっていたが、どうも蕾のようだった。今は、80cmほどに伸びているが、蕾らしくものは、緑のままである。あと1週間10日もしたら、花が咲くだろうか。楽しみである。来年、新しく球根が出来ていたら、楽しみがまた増えることだろう。
2025年8月6日 森みつぐ 今年の夏は、例年より一月早く6月中旬から始まっている。その暑さの影響か、花壇の花もいつもと違うことが起きている。それが暑さの影響かは分からないが、そうだとしたら対策を考えなくてはならない。花壇に植えている花は、本州とは違い高温多湿に弱い花が多いので、その影響は大きいと思っている。
毎年2度咲きしていたルピナスは、1度目が咲き終わったら、枯れ始めてしまった。ラナンキュラスは、今年も咲いたが、咲き終わると早くも枯れてしまった。フリージアは、蕾は付いたが開花せずに枯れてしまった。ラナンキュラスとフリージアは、来年雪融けと同時に球根を植えないといけないかも知れない。
今日、2回失敗した反り返った赤い花のグロリオサが、3度目の正直で花が咲き始めた。これも今夏の暑さのお蔭だろうかと思っている。種から育てたペチュニアが、花壇のあちこちで開花しているのも、この暑さが後押ししているのかも知れない。暑さに強くないリビングストンデージーは、1株が2輪咲かせただけで枯れてしまい、他のは咲きそうにもない。やはり札幌の暑さ対策を考えなくてはならないだろう。
2025年8月13日 森みつぐ 2021年に植えた白とピンクの秋明菊が、今年も大きく広がって近くに植えてある花々に覆い被さってしまった。トロリウスは枯れてしまい、プルモナリア、ミヤコワスレ、シラン、そして同じアネモネ属のシルベストリスもかなりの影響を受けている。またリコリスも、すっかり駄目になってしまったようである。
根を伸ばして増えているだけではなく、少し離れた場所でも大きな葉を茂らせていたりもするので、こぼれ種でも増えているようである。秋に美しい花を楽しませてくれるので植えたのだが、少々繁殖力が強いようで困ったものである。最初の頃、花壇東から1株花壇西に移植したのだが、来春、他の場所に移すことを考えている。
先月、花壇西の親株周辺に繁茂している秋明菊を、根毎引っ張り出して処分した。多分、まだまだ根が残っていると思われるので、見つけ次第処分することにしている。それと同時に、日当たりの悪い東、西、北花壇に処分株を植えて、少し寂しい花壇にも花を咲かすようにしたいと考えている。
2025年8月20日 森みつぐ 2021年に植えたガイラルディアの品種アリゾナサンは、短命と言われたりしているが、今でも見事に花を咲かせ続けている。短命と言うことなので挿し穂をしてみたが、意外と成功することが多かったのだが、日射しの少ない西花壇から花壇西に移植すると、翌春への越冬に失敗するのが続いていた。
去年、日がたっぷりの花壇西に直接挿し穂することにして、6月に行ったが失敗したので、次に9月にもう一度行った。それが無事越冬して、今春、芽が出てきて葉を茂らせていた。その後、親株と一緒に花を咲かすようになっていた。
6月末、子株の方に変な花を1輪見つけた。花弁が筒状に丸まっているのである。調べてみると、アリゾナサンで筒状花の品種があるようである。1輪だけかなと思っていたら、先日、開花のうち半分が筒状花になっていた。今度、これも挿し穂にしてみようかと思っている。
2025年8月27日 森みつぐ 毎年、前年に採った種や購入した種をプランターに蒔いている。5月初旬に蒔くと5月下旬から6月にかけて順次発芽するのだが、今年は、なかなか発芽しないのが多かった。そもそも発芽するかどうか分からない種や種が分からず蕾を潰して適当に蒔く場合もあるので、仕方がないことなのだが。
発芽しないので半ば諦めていたところ、7月下旬に、キキョウが発芽しているのに気が付いた。それと、とうとう途絶えてしまうかと思っていた矮性タチアオイも芽が出ていた。そして7月中に一度掘り上げて花壇に移植したオダマキの仲間も、8月に入ってから、まだ残っていたと思われる種が発芽していたのである。
これらは暑さのせいなのだろうか。一番暑い時期に発芽するというのも不思議なものである。今日も、30℃を越えている。9月10月11月も気温は、高めに推移するということなので、花壇に移植しても、根付いてくれることだろう。移植は、9月末になるだろうか。
2025年9月3日 森みつぐ 今夏もホームセンターで売れ残っていた初めての品種2つを見つけたので、購入してしまった。7月上旬暑い時期だったが、今年から夏もクーラーの効いた居間に置いているので、多分、暑くて弱ってしまうことはないと思っていた。買って来て早速、予備作りの葉挿しをした。
そのうちの1つサリーと言う品種は、1つの葉が茎から萎れて来ていた。そして次から次へと萎れて来て、葉挿しにしたのも萎れてしまった。多分、根腐れしていると思われるので、残っていた5枚の葉も、全て葉挿しにした。販売店で、水の遣り過ぎだったのだろう。5枚の葉のうち3枚の茎が変色していたのだが、それらが萎れてしまい、残ったのは2枚だけになってしまった。2枚は、葉挿しにしてから一月経つので、多分、無事だろう。
枯れたと思われた親株は、捨てないで水遣りを続けていたら、2日前、根元の脇から小さな葉が出ているのに気が付いた。捨てないで良かった。まだ生きていた根があったようである。葉挿しが上手くいったかは、まだ2ヶ月以上かかるので、もしかしたら、この小さな葉から、年末には花が咲くのを見られるかも知れない。
2025年9月10日 森みつぐ まだまだ平年より、かなり気温の高い日が続いている。まだ真夏の気温なのだが、秋咲きの花は、既に蕾を付けている。気の早い秋明菊は、1輪花を咲かせている。小輪の菊は、既に色づいた蕾を膨らませ始めている。宿根アスターも小さな蕾が見え始め、イヌサフランも土から芽が出てきている。
来春、花を咲かせるアネモネやムシカリは、すっかり葉を伸ばし始めている。夏の高温の影響は、あったのだろうか。毎年、2度咲きしていたルピナスやサルビア・スカイダンスは、2度咲きすることはなかった。2年目になる一年草つりがね草は、咲かなかった。これも暑さの影響だろうかと考えている。来年は、咲くだろうか。
フリージアもラナンキュラスも今年は、あまり良く育たなかった。全てが気温のせいではないだろうが、確実に気温が高い年が増えているので、それなりの対策を考えなくてはならないだろう。今年、屋内のセントポーリアは、クーラーのある居間に置いていたので、一鉢も枯れずに済んでいる。
2025年9月17日 森みつぐ 秋らしくなってきたので、今春、生育が良くなかったチューリップを掘り上げて土を再生しようとしたところ、球根は皮だけになっていて、一つも残っていなかった。最初の2年は、初夏に球根を掘り上げて秋に植え付けていたのだが、3年目からは札幌では、暑さも雨も問題にならなさそうなので、植えっ放しにしていた。
去年、今年と札幌としては以前の本州並みの暑さとなり、今年は、雨も多かったので、球根が腐ってしまったようである。花壇の場所にも依るかもしれないが、今春、良く育たなかった場所だけ掘り起こしたのだが、他の場所がどうなっているかは、来春まで待つしかない。
チューリップの他にも、スイセン、ヒアシンス、アッツザクラやダッチアイリスなどは、どうなるだろうか。これらも来春まで待つしかなさそうである。本州と同じく来年からは、球根を掘り上げる必要があるかも知れない。フリージアの球根は、1つしか残ってなくて、他のは影も形も無かった。
2025年9月24日 森みつぐ 今年、こぼれ種から育ったオステオスペルマムは、3株のうち中株が咲き、品種グランドキャニオンであることが分かった。オステオスペルマムは、2品種植えてあるのだが、多分残り2株もグランドキャニオンと思われる。今、小さな株にも蕾が付いているので、まもなく分かるだろう。一番大きな株には、まだ蕾も付いていない。
オステオスペルマムの花期は、札幌では10月いっぱいなので、あと一月、まだまだ楽しめそうである。秋、または春に種を蒔けば、8月には花が咲くことが分かったので、あとはしっかり採種することである。今までキク科の種は良く分からないので、枯れた花を擂り潰すように蒔いていたが、オステオスペルマムでは成功しなかった。
今年は、枯れてからしばらく置いたままにして、花がらが落ちそうになったのを採種しようと思っている。種が自然とこぼれる前に採ろうと思っているのだが、上手くゆくだろうか。これが上手くいったら、越冬に失敗することを、心配することがなくなるだろう。今年は、室内での越冬は、なるべく少なくしたいと思っている。
2025年10月1日 森みつぐ 種から育てた多年草のラッセルルピナスが、2021年から紫の花を花壇で咲かせている。株は毎年大きくなって2度咲き、ときには3度咲きを楽しませてくれた。ただ大きな花壇ではないので、株が大きくなると隣の花に悪影響を及ぼすので、ときどき横に広がらないように根切を行っていた。
今年も早くから葉が広がり花が咲いたのだが、いつもと比べて花が見劣りしていた。株の勢いもなくなって、2番花は咲くことなく、6月中旬から暑くなってきたが、そのときには、葉も枯れ始めていた。ただ株元から新しい葉が出ていたので、そのままにしていた。
先日、少し整理しようとしたら、茎が完全に枯れていて、引っ張ると根が付いてきた。完全に枯れていたのである。隅っこには、新しい一株が生きていた。これは、暑さの原因なのだろうか。連作障害なのだろうか。それとも株の寿命なのだろうか。これからまた、生き残っていた株を大事に育ててゆくことになりそうだ。
2025年10月8日 森みつぐ 2022年初夏に南花壇に植えたオーブリエチア、2023年から春に花壇を賑やかに彩っていた。狭い南花壇では、大きく広がるオーブリエチアは隣の花に被さってしまうので、邪魔しないように囲いをしていた。それが災いして、今夏の暑さで蒸れてしまったのが原因と思われるが、ほぼ枯れてしまった。
8月枯れた茎はを処分していると、一つの茎に葉っぱが2枚残っていたので、株を全部処分しないで残していた。10月になると、その一つの茎は緑で覆われていたので、来春もまた、僅かであるが花を楽しませてくれることだろう。2〜3年もする元に戻って、大株になるかも知れない。
オーブリエチアは、挿し穂で増やしていて、花壇西では、既に大株になってきたので、来春は、これでもかと花を咲かせるだろう。日当たりの良くない西花壇でも根付いているが、株は大きくなっていないので、咲いて初めて、ここにも植えていたと気付かさせられる。これからも、長い付き合いになりそうだ。
2025年10月22日 森みつぐ 最高気温が10℃ほどの日が、日曜から始まった。最低気温も4℃を下回る日が出るようになったので、冬支度を始めることにした。霜が降りると熱帯・亜熱帯の花は、確実に枯れてしまうので、急がなくてはならない。冬の寒さに弱い球根もそうである。
昨日、早速、屋内に置くスペースも制約があるので、まずはガーベラ3株とゼラニウム2株を鉢に移し替えたが、残念ながら1部の花は処分した。来週までには、残っているオステオスペルマム2株とガザニア1株、そしてミニシクラメン2株を鉢に植え替えて、屋内に取り込むことにしている。
今年、アシダンセラは芽生えしたのも少なく、花を咲かすことはなかった。その原因を、最近気が付いた。アシダンセラは、冬の間保存するときピートモスなどに入れて湿潤保管する球根なのだが、昨年、多分球根だけのまま保管していたようなのである。先程、ほんの少し生き残った球根を掘り上げた。もう失敗しないようにしなくてはならない。
2025年10月29日 森みつぐ 昨日、夕暮れ時から降り出した雪、今朝、花壇には2〜3cm白い雪が降り積もっていた。今回の雪は、昨日今日の2日間だけのようなので、今日中には雪は融けてしまいそうである。花を咲かせていたペチュニア、マツバギク、ガイラルディア、ナデシコ、そしてフクシアなどに白い雪がちょこんと乗っている。
球根の冬支度、湿潤保管の球根は処理して室内保管したのだが、乾燥保管の球根は、まだ葉を付けたまま、屋外で乾燥させていた。今日葉を除去して、多分明日は青空が広がると思うので、室内に取り込むことにしている。
昨日、サフランの芽が出ているのに気が付いた。サフランは、球根を植えた年だけ花を咲かせたが、その後は、葉が出てくるだけである。今年は、去年より半月遅れの芽生えである。今年こそは、今年こそはと思いながら、ずっとこんな調子である。部屋の中では、セントポーリアが、咲き出した。ミニシクラメンも蕾が出てきた。雪が降り積もり根雪になる前に、冬支度を終えなくてはならない。
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