夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 札幌 庭の花たち
夢惑う世界4.1.2.14−3 札幌 庭の花たち

2019年8月7日  森みつぐ

 最近は雨が降らないので、お花への毎日の水遣りは欠かせない作業である。暑い日が一週間以上も続き、風も強く吹くことが無くなって、先日、お花の世話をしていたら、キンセンカの葉が白っぽくなっているのに気が付いた。うどんこ病のようである。株間の距離をしっかり取って、葉が重なり合わないように、間引きなどして育てなくてはならないのだが、折角、芽を出したからと言って、そのまま育てていると、こう言うことになるのである。
 ダリアもかなり密生していると思っていたら、やはりダリアの葉にも白いところが現れ始めてきた。この暑さと弱い風が重なってのことだろう思うが、来年は、このことを念頭に、お花の植付けを考えなくてはならないだろう。種から育てたお花で、まだ花が咲いていないのが2種類ある。他の花に先んじられて遅くなっているエゾギクであるが、多分、お盆明けには咲くだろうと思っている。もう一つは、全く姿が見えない千日紅である。千日紅と思って種を蒔いたところには、2ヶ所ともムギワラギクが花を咲かせている。これって何!
 この暑さのせいで、盆栽の御殿場桜の葉の8割が枯れてしまった。朝と夕の2度、水遣りをしておけば問題なかったのだろうが、そんな時間がないので、朝だけだったのが災いしたのだろう。今は、部屋において様子を見ている。逆に、この暑さのお陰か、リンゴの芽が出てきた。ミカンの芽は、すぐ出てきたのだが、やっとリンゴの芽も出てきた。この後、どうなるか楽しみである。


2019年8月21日  森みつぐ

 今日、家の周りの雑草取りをした。この辺りの雑草は、ある程度調べはついて名前も分かっているのだが、すぐに名前は思い出せないので、“あいつ!こいつ!”で片付けてゆく。特に目立つのは、黄色い花を咲かせるカタバミである。本州に住んでいるときは、ヤマトシジミでもいないかと虫に食われた痕を探したりもしたが、ここ札幌には、ヤマトシジミは生息しないので、単なる厄介者である。砂利がひいてあろうとも、お構いなしである。
 今日は、北側にある小さな花壇にでっかい顔をして居座っているムラサキツユクサ(オオムラサキツユクサも)の退治が大きな目的であった。根がしっかり張っているので、地上部の葉や茎を何回刈っても、しばらくするとまた瑞々しい葉を茂らせてくる。今回は、その根を取り去る計画である。この2年は、南の花壇造りに精を出したが、来年からは、東側と北側の家側面の花壇にも、少し手を加えるつもりなので、邪魔な雑草を除去するのである。
 もしかしたら前の家主が花の観賞用にムラサキツユクサを植えたかも知れないが、今やほんの僅かな土だけでもいろんなところで花を咲かせて雑草化している。雑草と言うのも失礼だが、私は、そこに別の花を植えたいのである。掘り返してみると、ミミズみたいな太い根が四方八方に伸びていた。全部除去するには、秋と春にもう一度堀返さないと根絶できないかも知れない。


2019年9月11日  森みつぐ

 やっと真夏の暑さから解放されたかもしれない。花壇では今、淡いピンクと赤いグラジオラスが咲き始めている。そして、かなり草丈が伸びてきた多分ピンクか黄のグラジオラスもそろそろ咲きそうである。グラジオラスの球根は、最初6球を植えて、4〜5日後に4球を植えたのだが、一月半ほど前に第一弾の花期があった。
 そして今、第二弾の花期のようである。4〜5日遅れての植付けであったが、花期がこんなに違うのに、大変驚いている。最初に植えたグラジオラスの影響や早く育った周囲の花たちの影響も多々重なっているのだろう。また、グラジオラスの球根は1球につき1つの芽が出てくると思っていたら、2つ3つというのが3球あった。
 球根の説明書に、「芽の数は1〜2芽として、他の芽はかき取ってください。」となっていたが、そのことをすっかり忘れてしまい、ラッキーと思い3芽もそのままにしていたのだが、無事成長して花を咲かせている。すべて赤いグラジオラスであった。もしかしたら、球根にその影響が出てくるのかも知れないが、球根の出来栄えも楽しみにしている。ただ連作障害有が少し扱いにくい花だと思っているのだが。


2019年9月18日  森みつぐ

 もうすぐ9月も下旬になる。来年に備えての庭造りを始めなくは、遅くなってしまう。明日、明後日は最高気温が20℃を切りそうである。庭に植えてある宿根草の再編をしたいと思っているのだが、一年草の花は元気に咲いているし、ダリアの球根はまだまだ掘り出すには早いので、どうしたものかと考えている。
 春に株分けや植替えをする花は、来春でいいのだが、秋に株分けや植替えをする花は、場所の確保ができない状態となってしまった。どう考えてもいい考えが思い浮かばないので、来春と再来春の2度に分けて最終形態に持って行く他ないようである。来年、また考えが変わるかも知れないがそのときはそのときである。
 今、最後のグラジオラスが真っ白な花を咲かせている。本当は、もう一株あるのだが、途中で何故か成長が止まってしまった。菊も半分が咲き、残りはやはり10月に入ってからだろうか。いっぱい蕾を付けた宿根アスターも、そろそろ開き始めることだろう。一年目の去年と違い、見事に咲き乱れそうである。明日からは、10月に球根を植えるチューリップやアネモネなどに備えて、土を掘り起こして、土壌作りもしておかなくてはならない。まだまだ庭造りは終わりそうにもない。


2019年9月25日  森みつぐ

 台風から変わった熱帯性低気圧が通り過ぎ、暖かい空気も今は、冷たい空気に入れ替わっている。庭に訪れていたチョウたち、キアゲハ、ヒメアカタテハ、モンキチョウ、モンシロチョウ、オオモンシロチョウ、ベニシジミの姿も徐々に減って来ている秋も深まりそうである。
 来春開花する秋植え球根は、10月中旬には植えるつもりなので、まだ土作りも残っていて、今週中に作業することにしている。台風前に、今週、株分け予定だったストケシア、ガザニアとセントーレア・モンタナを株分けした。株分けが上手くいったかどうかは、来春にならないと分からない。ガザニアは5品種のうち、3品種を株分けして、小さな株を鉢に植え替えた。半耐寒性のガザニアは、札幌では越冬できそうもないのだが、試しに庭ではマルチングして越冬させてみることとし、鉢の3品種は、室内で育てるつもりである。
 来年、半日陰となる東側の植え込みに何を植えるかをずっと考えている。既にアジサイは植え、先日、株分けしたセントーレア・モンタナも植えてみた。2週間ほど前には、かなり遅くなったがヒガンバナの仲間3株も植えてみたのだが、2日前にやっと1株が芽を出していた。少し植える時期が遅かったので成長して花を咲かすかどうか微妙だと思うが、半日陰でも育つかどうかの実験である。9月中に、まだ株分けする花も残っている。


2019年10月2日  森みつぐ

 菊は、まだ半分の品種しか咲いていない。去年の秋に採種し、春に種を蒔いた菊は、5種のうち2種と多分その交配種1種が咲いた。そのうち1種は、親株より先に咲いている。交配種と思われる菊は、濃いピンクの花なのだが、去年咲いた5種は、紅、黄、薄いピンク、オレンジ、そして白であり、濃いピンクの菊はなかったのである。また今春植えた6品種の菊は、蕾は付けているが、まだ開花していない。
 今は、その隣で宿根アスターが、満開である。小輪の菊のようであるが、草丈が高く紫の花をいっぱい咲かせ、それよりもちょっと低い宿根アスターもピンクの花を、少し遅れて花をいっぱい咲かせている。庭になかなか彩りを与えてくれているので、来春、株分けして増やすつもりである。先日、ホームセンターで売れ残って半額以下になっていた、何色の花か分からないアスター(宿根アスター?)があったので、近くに植えた。来年の楽しみである。
 9月中旬に株分けした蕾を付けていたストケシア(ルリギク)が、花を開かせている。根付いてくれたようである。根茎から芽を出して。葉を数枚伸ばしていた株を掘り出して、来春、植えようと思っていた場所に植えてみた。またストケシアは、半日陰でも育つかどうか試したいのだが、この秋にするか来春にするか、まだ考えている。


2019年10月9日  森みつぐ

 発達した低気圧が通り過ぎ、昨晩は強い風が吹いていた。朝、テラスを見ると案の定、5鉢が倒れていた。鉢の花は、倒れても被害を受けていないので問題なかったが、花を咲かせている菊が根元から、ポキッと折れているのもあった。雨で花が重くなって、強風に耐えられなくなって折れてしまうのである。他にも折れている花もあるが、今日は、片付ける時間がないので、明日以降にすることにした。
 もうそろそろ花の季節も終わる。テラスに置いてある鉢は、遅くても土曜までに室内に取り込むことにしている。それらの鉢は、熱帯・亜熱帯の花は居間に置き、温帯の花は、玄関と2階の暖房のない所に置くつもりである。それらの場所を確保するために、鉢を置く棚などを組み立てして準備中である。
 今年植えた新しい菊は、なかなか花を咲かせてくれない。もしかしたら今年は、花を咲かせないで終わりかも知れないと思っている。秋植え春咲きの球根は、10月中旬中に植えるつもりなのだが、植え込みに植える花は、まだ考えているので、下旬まで延びるかも知れない。あとは、終わった花の片付けや球根の掘り出し、そして来年に備えて花壇の整理をしなくてはならない。今年最後の追い込みは、もう少し先になる。


2019年10月16日  森みつぐ

 一気に秋も深まって来て、今朝は、5℃を下回ってしまった。屋外の植木鉢は、デンドロビウムを除いて、全て屋内に取り込んだ。デンドロビウムは、もう少し外で寒さに当たってもらうことにしている。一年草のムギワラギク、マツバボタンは、本来は多年草なので、室内に取り込めば冬を越すことができるかも知れないが、室内には、そんな設置スペースはないので、10月いっぱいで処分するしかないだろう。
 10月中旬に入って春咲き球根を植えて、今日、最後の球根を植えた。チューリップ、アネモネそしてスイセンなどを植え、球根が足りなくて空いたところには、ミニチューリップも植えてみた。春に咲いたアネモネ、その後球根を掘り上げていたのだが、取り損ねた球根があったみたいで、3つの茎が伸びて葉を茂らせている。雪が降れば枯れるだろうが、春、再度、茎が伸びて花を咲かせるのだろうか。
 次は、球根の掘り上げである。ダリアとグラジオラスの球根は、多分、11月の上旬になりそうである。ダリアの球根は、かなりの数になると思われるので、来春、どうするか考えものである。一方、グラジオラスは増えて欲しいのだが、こちらはそうもいかないだろう。他の家では、イヌサフランが終わって来ていると思って見ていたら、先日、我が家のサフランが芽を出しているのに気が付いた。楽しみである。


2019年10月23日  森みつぐ

 穏やかな日和が続いている。今週末には天気が崩れそうなのだが、予期していた寒気は入って来ないようである。花壇の冬支度は11月になりそうなのだが、まだ大きな花を咲かせているガザニアにストケシアも咲いている。マリーゴールドは、霜が降るまで花壇に彩りを与え続けるのだろう。宿根アスターは、そろそろ疲れが見えてきたような感じがする。
 夏菊はそろそろ終わりを告げそうなのだが、秋咲きの菊は、雪が降るまでに開花するのか、ちょっと心配でもある。その頃までには、ダリアの花も終わり、一年草の花たちも枯れて、来年に向けての花壇の整備も始まっていることだろう。一週間ほど前フリージアの球根を鉢植えにしたが、今日、発芽していた。耐寒性がないので冬の間は玄関に置いておくのだが、来春どうなるのやら。
 今日、グラジオラス10株のうち2株を掘り上げてみたが、花を咲かせた株は、大きな球根一個とその回りに小さな球根と木子が無数に付いていた。来春、小さな球根は植えてみるが、木子は試しに2〜3個植えるだけにする。もう一株は、唯一花を咲かせなかった株なのだが、小さくなった球根は来春どうなるのだろうか。グラジオラスはあと8株残っているので、来春の植える場所を考えておかなくてはならない。11月に入るとサフランが開花するかも知れないが、今年の初雪はいつになるのだろうか。


2019年10月30日  森みつぐ

 今週末から一段と寒くなる予報だったので、先日ダリアと残りのグラジオラスの球根を掘り上げた。ダリアは、全部で13株、そのうち種子から育ったのは5株であったが、種子からのは立派な球根が育っていた。残念ながら購入した球根はあまり良くなく一つは、全く芽も出ず、土の中にそのままの状態で残っていた。期待していたピンクの花を、咲かすはずだったダリアなのでがっかりした。
 グラジオラスの球根は、全部で10球植えて、一つだけ花をつけることもなかったが、親球ほどに大きく育った球根は、全部で17球になっていた。来年は、これら全てを植えるつもりであるが、夥しい数の木子は、大きいものから順に選別して、プランターにでも植えてみることにする。
 それにしても、ダリアの球根も数が多過ぎる。来年のダリアは、7株だけ植えるつもりである。それを遥かに超える球根をどうするかは来春までに考えることにして、今は、それら球根の保存を考えなくてはならない。今日、寒い中、5つもの紫色のサフランが咲いていた。


2019年11月6日  森みつぐ

 先日は、グラジオラスの乾燥させた球根から小さな木子を取り外したりして、品種毎にネットに仕舞い込んだ。今年の10株から来年は、17株の花を咲かすことになるだろう。大きな球根は、一つの球根から2つ3つの茎が伸びてきて花を咲かせたりするので、来年はどうなるか楽しみである。そして数百もの木子は、せいぜい10分の1を2〜3年後を目標に植えることになりそうである。
 今日は、乾燥させていたダリアの球根をピートモスの入った袋に詰め込んだので、来春までじっと辛抱である。4月に芽が出てくるのをじっと待つほかないだろう。そう言えば昨日、札幌での冬越しが怪しいガザニアを、不織布でマルチングして冬に備える試験の準備をした。その中に、屋外では全く無理と思われるラナンキュラスの球根1個も植えたので、この冬越しの試験がどうなるか、これまた楽しみである。
 2階の標本室の前に、去年、屋外に植えて失敗したフリージアの球根を鉢植えにして置いてある。既に、10球植えて8つの芽が出て、8センチにも伸びているのもある。去年失敗した球根も、小さくなっているが4つだけ形が崩れずに残っていたので、それも植えてみたら1つだけ芽が出ている。多分、今年、グラジオラスに混じってひょろひょろと葉を伸ばしていた球根のようである。外では、今日、ちらほら雪が舞っていた。


2019年11月13日  森みつぐ

 今日、今年最後の洗濯物の外干しをした。明日からは荒れた天候となり、暴風雪となる予報となっている。一年草扱いとなっている百日草やムギワラギク、キンセンカを先日、処分した。雪が降ると、もう枯れるしかないだろう。まだ花を咲かせ続けているマリーゴールドは、そのままにしているが、雪が降るとどうなるのだろうか。
 あと今、満開となっているポンポン咲きの菊も、そのままにしているが、雪が降るとその重みで倒れてしまうことだろう。多分、今度の雪は、かなり降り積もることだろうが、その後雪はいったん融けてしまうような気がする。そのときまでに、菊も処分することになるだろう。勿論、マリーゴールドも処分してしまう。
 初めてのサフラン、「花が咲き終わった後、新しい葉芽が生えてくる。・・・新しくできた葉芽は2〜3個を残して他をかき取る。」とネットで見かけたので、「葉が出てくるのは、花後」だと思っていたら、花の咲く前に葉がいっぱい出ていた。今回は、何もしないで、来年どうなるかを見定めるつもりである。5つの球根は、2回目の花を咲かせて萎れ始めている。そしてドウダンツツジは、今、真っ赤に染め上がっている。


2019年11月20日  森みつぐ

 雪が降り積もった。菊にも雪が積もって、倒れてしまっている。一年を通して花を育てたのは、今年が初めてであるが、もう終わりである。例年だと菊もとっくに処分をしているのだろうが、今年は初雪が遅かった。ちらほら舞う雪なら菊も問題ないのだろうが、降り積もるとその重さに耐えかねて倒れてしまう。そんなものである。
 明日まで雪が降り、その後週末には気温が上がるみたいなので、今回の雪もある程度は融けると思っている。そこで週末には、菊とマリーゴールドを処分してしまう予定である。結局、4月から11月までの8か月間もお花を見てきたことになる。こんなことをしていたら、多分、旅に出ることは出来そうにもない。
 3月末、雪が融けるまでの間は、室内に置いてある植物の世話をしてゆくことになる。去年、屋外に植えて失敗したフリージアは、今年は鉢植えにして2階に置いているが、20センチ位伸びているのもある。これから寒くなるので来春どうなるか楽しみにしているのだが、どうなるのやら。居間のブーゲンビリアは、今、ピンクの花を咲かせ続けている。

Copyright (C) 2019 森みつぐ    /// 更新:2019年11月24日 ///