夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 札幌 庭の花たち |
4.1.2.14−4 札幌 庭の花たち |
2019年12月4日 森みつぐ 今朝、窓から外を見ると庭は真っ白になっていた。物置の屋根には、15センチほどの雪が降り積もっている。今週は、このあともほぼ真冬日が続くようなので、雪は融けそうにもなさそうである。ただ来週から2週間ほどは、平年より暖かくなるみたいなので、本当に根雪になるかどうかは、まだ何とも言えない状況である。
花壇に植えてある宿根草や球根は、ひとまず雪の布団が掛かったので少しは安心している。2階の部屋の前に置いてあるフリージアは、既に草丈が30センチになっている。去年は、花壇でも冬を越せると思って植えていたが、全くの失敗だった。ただ球根10球のうち4球が硬いまま残っていたので、今回も植えてみたら、今のところ3球が芽を出し伸びてきている。これからが冬であるが、どうなるであろうか。
ラナンキュラスを花壇にマルチングして1球だけ植えている。またフリージアの横に、2球を鉢植えにして置いているが、そのうち1球が芽を出し茎も伸びてきた。マルチングすれば花壇でも育つことができたら、来年からは、そのようにすることにしている。フリージアもそうである。来年、マルチングで試してみようと思っているが、まずは来春、今のフリージアとラナンキュラスがどうなるか楽しみにしている。
2020年1月22日 森みつぐ 冬の間、居間の窓辺では、ハイビスカス、ブーゲンビリアやカランコエが花を咲かせている。そして玄関でも、長寿梅やフクシアの花が咲いている。ただ、これらの花は、冬の花と言うより暖かければ、年がら年中咲いている花なので、冬という趣は感じられない。
この時期にホームセンターに行くと、冬の花であるシクラメンやプリムラの仲間、サイネリアなどの冬の間に咲く花が陳列されている。花の大好きな母を楽しませるために、これらの花を買って居間に飾ることにした。ただシクラメンは、生育適温がやけに狭く、札幌の夏でも無事に越すことができそうもないので、原色豊かなプリムラ・ジュリアン5株と夏を越すことができるかどうかを確かめるために、サイネリアを1株買った。これらの花は、5月に入って霜の心配がなくなった頃を見計らって花壇に植え替えることにしている。
去年、何の調べもしないで、4月にプリムラ・ポリアンサを買って、花壇に植えていたが、夏になると小さな花を咲かせるだけで、大丈夫かなと思っていたが、今思えば、夏に花を咲かせただけで大成功だったのだろう。今、その花は、プランターに植え替えて玄関に置いてあるが、赤いのがいっぱい蕾を付けて、まもなく咲きそうになっている。今年は、もっと上手に夏を越すことができるように育てたいと思っているがどうなることだろう。
2020年1月29日 森みつぐ 平年だと、今が一番寒い時期である。今年の冬も、残りは半分になった。冬至から既にひと月が過ぎ、日もかなり長くなってきたような気がする。2月に入ると気温の上昇も一段と大きくなり、3月に入ると雪融けが一気に進んでくる。気持ちの上では、もう春を迎えている。春、花壇には何を植えようかと、未だに検討中している。
去年、花壇の縁をパンジーで飾ろうとして種蒔きをしたが、全く花を見ることはなかった。種を蒔けば、そのうち芽が出て花を咲かすだろうと思っていたが、全くパンジーの性質を把握していなかったようである。今年は、しっかり勉強してから、種蒔きをするつもりである。もしかしたら、パンジーではなくビオラにするかも知れない。関東と札幌では、育て方が変わってくることも認識しなくてはならない。
去年は、ダリアや百日草など草丈の高い花が多くて、草丈の低い花たちは、かなり迷惑していたようなので、今年は、草丈の高い花はほどほどにして、80センチほどに抑えたいと思っている。今年も、多年草、宿根草だけでは、まだ物足りないので、一部はやはり一年草の助けを借りることになりそうである。ホームセンターでは、既に春植えの花の種が売られている。
2020年2月5日 森みつぐ 去年の4月、近くのスーパーの入り口近くで花屋さんが売っていた可愛い花を、思わず4株を買ってしまった。早速、花壇に植えたが、6月にもなると花が咲かなくなってきた。液体肥料を与えていたら、夏に2株花を咲かせたが、茎が全然伸びずに葉の付け根から、やっと顔を出す程度であった。それが、プリムラ・ポリアンサである。
秋になって、冬はどうしたらいいのだろうかと思って、しっかり調べてみると、冬に花を咲かせ夏は苦手という花だということを知った。育て方がいい加減過ぎたが、何とか夏を乗り越えたので、小さなプランターに2つずつ株分けして植え付けた。11月、暖房の効いた居間に置くスペースがないので、玄関に置くことにした。玄関は、5℃から10℃位で、天気が良ければ、小さな窓から日が射し込んで日中15℃位まで温度が上がる。ちょうど関東や東海地方と変わらない気温であろうか。
それが先週末から、赤く大きな花を咲かせ始めてきた。日があまり当たらないので、どうなのかなと思っていたが2輪3輪と咲き、そして蕾もまだある。他の株も、これから蕾を付けて茎を伸ばしてくれるだろうかと見守っている。多分、4月下旬には花壇に植え替えることになるが、今年は、知識も増えたので、上手く2年目も育てられるだろう。居間では、お正月以降に買った同じ仲間のプリムラ・ジュリアンが花を咲かせ続けている。
2020年2月26日 森みつぐ 2年前の秋にフリージアの球根を、初めて買った。来年の春には芽が出て、綺麗な花を咲かせるだろうと思って、球根を花壇に植えたのである。ところが秋のうちに芽が出て、少しずつ葉が伸びてきた。雪がこれから降り積もる冬なのだけれど、大丈夫なのかなと思いながら冬を迎えた。
翌春、雪が融けた花壇には、フリージアの伸びていた葉が全く見当たらなかった。やっぱり駄目かと諦めて、そこには春植えのグラジオラスの球根を植え付けた。球根を植え付けていると2つ3つフリージアの球根が出てきたが、腐っている様子でもないので、そのままにしておいた。そのうちにグラジオラスも芽を出し葉が伸びてきたが、植えたグラジオラスの数よりも一つ多い葉が出ていた。もしかしたらフリージアかと思ったが、その葉は途中で成長が止まり、グラジオラスの球根を掘り上げる秋になった。
フリージアの球根は、全部で4つ硬いのが残っていて、残り6つはふやけてしまっていたので捨ててしまった。結局、フリージアは花を咲かせられなかったので、もう一度チャレンジすることにして、10球を新しく買った。今度は屋外ではなく鉢植えにして、暖房のない2階の部屋前に置いていた。でもフリージアにとっては、そこも暖かいと見えて、今日で4つ目の花茎が出てきている。ただ日射しが物足りなかったようで、ひょろひょろ伸びて、ホームセンターに置いてあった花と比べたら、あまりにももやし状態である。多分、まもなく花を咲かせるだろう。次回は、この球根で今度こそは、しっかりした茎に花を咲かせるよう、もう一工夫してのぞもうと思っている。もう買うことはないだろうが、この球根が無事である限りチャレンジするだろう。
2020年3月4日 森みつぐ 先日、家の南側壁の軒下にある小さな花壇に、花の芽が出ているのに気が付いた。軒下ということもあって、雪が積もることも少なく、この冬は特に雪がなかったので、庭の雪を被せておいた。その雪も融けて土が出ていたところに、花の芽が出ていたのである。多分、去年の秋に植えた黄のクロッカスだろう。
この小さな花壇には、ドウダンツツジ一本と紫のムスカリ、紫、白、紫白の縞模様のクロッカス、それと一株のニオイスミレが植えてあった。それに加えて、雑草みたいに、ナツシロギクとニワナズナも咲いていた。この花壇はひっそり咲く花だけにしようと思って、ナツシロギクとニワナズナは取り去った。そして秋咲きのサフランと白のムスカリ、黄のクロッカスを植えたのである。
花の芽は黄のクロッカスだと思うのだが、他のクロッカスのような細い葉が出ていない。クロッカスもいろいろな園芸種があるので、こんなものかと思っている。去年の開花は、3月19日だったが、今年もその頃かもう少し早くなるかも知れない。今年は、この花壇は軒下ということもあって降雨が少ないので、セイヨウクモマソウでも植えようかとも思っている。
2020年3月11日 森みつぐ 家の南側の小さな花壇で先週見つけた花の芽は、やはり黄色い花を咲かせるクロッカスであった。まだ花を咲かせている訳ではないが、芽の先が割れて緑の葉が見えてきた。他のクロッカスも芽が出てきたが、黄のクロッカスは、他のとはちょっと違う感じがする。植えた球根の2倍芽が出てきているので、花が咲くのを楽しみにしている。
東と北の花壇の雪は、あと僅かとなり、リコリスやラミウムの色鮮やかな緑の葉が現れてきた。庭の雪も一週間ほど前からこつこつ雪を崩してきたので、60センチほどあった積雪は、20センチ未満となっている。これから一週間は、然程気温は上がらないようだが、着実に融けてゆくことだろう。
今、部屋には種子から育てている花の芽が、幾つも出てきている。育苗ポットなどで育てているが、パンジーなどはひょろひょろと徒長気味に茎が伸びてしまっているようにも感じているが、何しろ初めての事だから、これでいいのかどうかは、今年が終わらないと分からないかも知れない。去年の春、一株だけ買って育てていた空色のネモフィラは、種子をしっかり残してくれたので、植えてみたら5日後には芽が出てきた。これらは4月下旬から5月上旬に、庭の花壇に移植するつもりである。楽しみにしているが、上手くいくだろうか。
2020年3月18日 森みつぐ 今日の最高気温は9℃だと言う。ただ私の住むところは、札幌の中心地から離れていて1〜2℃気温が低くなるが、朝早く、既に外に出ると暖かさを感じた。庭の雪は融けたので、今年初めて、洗濯物を外干しした。暖かい日射しと心地好い風が花壇の雪を少しずつ融かして来て、3分の1ほど土が見えてきている。
土が現れたところには、すでに秋に植えた球根の芽が出てきている。チューリップの芽が出てきている。スイセンの芽も、クロッカスの芽も、ムスカリの芽も、春の日射しを受けて、すくすくと伸びて来そうである。10日ほど前、花壇の雪を除けているとき、気付かずに花壇の縁の土まで除けてしまった。その土の中に、芽の先が2つ切り取られて混じっていた。“あれっ!”と思ったが、後の祭りである。多分、球根つりがね草だと思われる。
球根以外にも、宿根草の株元の緑の葉を確認して、無事を喜んでいる。去年、ホームセンタ-で売れ残って安く売っていた宿根草、札幌の冬を乗り越えられるかどうか分からないまま植えていた数種類の宿根草は、これから確認することになる。そして去年、雪が降る前に、芽を出し、葉を茂らせていたアネモネは、何とか無事に雪の中で冬を越したようである。
2020年3月25日 森みつぐ 今朝も庭は、薄っすらと雪で白くなっていた。昨日までの2日間は、寒の戻りで雪が断続的に降っていた。2日前には、クロッカスが一輪、今にも花が開きそうになっていたが、昨日はそのままの状態で終わっていた。今日は、朝から青空が広がって気温も上がりそうなので、クロッカスは開花すると思っていたら、10時前には無事開花した。白地に紫の縞があるクロッカスである。最初に芽が出ていた黄のクロッカスはまだのようである。
明日からも、しばらくは暖かい日が続くようなので、一気にクロッカスは咲き乱れることだろう。白紫、白、紫、黄のクロッカス、それに加えて紫と白のムスカリも彩りを添えてくれることだろう。それに植込みの半日陰に植えているチオノドクサも咲き始めることだろう。春の日射しは、やはりぽかぽかと暖かくて気持ちがいい。そうこうしているうちに庭の花壇では、ヒアシンスが咲き、チューリップや球根つりがね草が咲き、色とりどりのアネモネも咲き始めるだろう。
先週、2Fに置いていたフリージアが赤い花を咲かせた。今日は、黄のフリージアが咲いていた。フリージアは、暖房がなくても屋内で日射しさえそれなりにあれば、厳寒期でも成長することが分かった。次回は、ゴールデンウィーク頃に咲かせる方法を考えなくてはならないだろう。もうすぐ4月である。花は、クロッカスから始まった。
2020年4月1日 森みつぐ 4月に入った。クロッカスは既に咲いているが、次に咲く花は何だろうと見回っている。東側植え込みの半日陰に植えてあるチオノドクサは蕾が色づいて来ている。同じ半日陰に植えてあるクロッカスは、明日にも開花しそうである。日射しを受けて既に咲いているクロッカスの横では、白いムスカリの花穂が伸び始めそうになっている。
2週間前、花壇の雪が融けるとその下では、既に紫の花びらを付けている花があった。サクラソウの仲間のプリムラ・デンティキュラータである。本来は、40センチほどの茎の先に球状の小花を咲かせるのだが、雪の下で茎を伸ばさないで、花を咲かせようとしていたのである。今では、完全に咲いている小花もあるが、茎があまり伸びていない。今回が初めての冬越しだったので、どのような状況が正常なのか良く分からないが、このままじっと観察するだけである。
先日、ホームセンターに行くと屋外の園芸コーナーに、パンジーなどの花が置かれていた。屋外に出てきたということは、花壇に植えてもいいという合図だと思っている。そのコーナーには、プリムラ・ポリアンサも色鮮やかな花を咲かせて置かれていた。私の家でも玄関などに置いているので、そろそろ花壇に植えようと思うのだが、その前に、花壇の土を掘り起こしたりして再生しておかなくてはならない。
2020年4月8日 森みつぐ 今日は、日射しもあって風も弱かったので、昨年使用した鉢やプランターの土を再生する作業をすることにした。去年、種子や球根を植えたのは、5月初旬だった。霜が降りなくなった頃を見計らって植えるのだが、今年は、ちょっと早めに、4月下旬に植えるつもりでいる。それで初めてだが、鉢やプランターの土を再生しようと今日作業を始めた。
母の介護をしているので、思うように時間は取れないが、少しずつでも作業を進めようと思っている。今日は4割ほど進んだが、明日は雨である。あと2日で土の不純物を取り除いて、次のステップである太陽熱による殺菌処理を2週間ほど行う予定である。そして最後、使うときに再生するための用土を加えて使うのだが、4月の終わりになるだろう。
花壇では、ヒアシンスの蕾が大きくなってきた。紫のプリムラ・デンティキュラータの花だけが花壇に彩りを添えている。チューリップや宿根つりがね草、アネモネや宿根ヤグルマギクも葉が伸びてきている。今月末には、色とりどりの花が咲き始めることだろう。また逆に、今月末には、雪の降り積もった札幌の冬を無事に越すことができなかった花も判明するだろう。毎日が勉強である。
2020年4月15日 森みつぐ クロッカスの次に咲いたのは、チオノドクサであった。かれこれ10日余り気温が低く推移しているが、お花は着実に成長を続けている。雪の下で花を咲かせていたプリムラ・デンティキュラータから3番目のチオノドクサが1輪だけ咲いている。クロッカスと一緒に植えてある紫のムスカリも、蕾がかなり大きくなってきた。今週末には、咲き始めることだろう。
花壇では、青のヒアシンスの茎が伸び、蕾が開きそうになっている。これまた週末には、開きそうである。去年の秋に買って植えて、最後に土から顔を出した赤のヒアシンスも大きくなってきたと思っていたら、なんとその脇から2つ目の芽が出て来ていた。ヒアシンスの球根は、なかなか分球しないらしいが、買って最初の春に2つなんて、ラッキーとしか言いようがない。2つ芽が出る球根を良く観察しておけば良かったと、今思っても後の祭りである。
今日は、去年の失敗を繰り返さないように、ミニバラとフクシアの配置を変えた。4つのミニバラは、隣りに植えたダリアが覆い被さって、1つは枯れ、1つは瀕死の状態となってしまった。それを回避するために、移植したのである。フクシアは、花壇のバランスが良くなかったので、隅の方へと移植した。この後も、移植したり株分けしたりと春の園芸作業が続きそうである。
2020年4月22日 森みつぐ 家の南壁に面した一角に、50×130センチ余りの小さな花壇(南花壇)がある。そこには、1本のドウダンツツジの他、クロッカス、ムスカリとニオイスミレが植えてあった。私が2年前に引っ越してきたのは、5月だったので春の花は既に終わっていて、ナツシロギクとニワナズナが広がっていた。前に住んでいた方が、そのようにしていたのかなと思い、南花壇は手を付けずにいた。
去年4月には、南花壇にはクロッカスが咲き乱れムスカリも数多く咲いていたが、ナツシロギクもニワナズナも狭苦しい所に根を這わせているようだった。ナツシロギクは、東壁に面した植え込みのある東花壇にも、そして花壇以外でも、雑草と同じようにはびこっているようだった。2年目の夏以降、やっと庭の花壇以外にも目が向けられるようになったので、手入れをすることにした。大きいので良く目につくのだが、ナツシロギクとムラサキツユクサである。隈なく見つけ出しては、根っこから掘り出して処分した。
今春、南花壇には最初クロッカスが咲き始めたが、その近くにちょっと幅広い葉の花の芽が出ていた。ムスカリではないし、他の所に植えてあるチオノドクサや宿根つりがね草でもない。何だろうと思っていたら、青い3つの小花を咲かせた。見たことのない花だったが、ちょうどその頃、庭の花壇では、ヒアシンスが咲き始めていたので、よくよく比べてみたら、小花の数は、やけに少ないが、ヒアシンスであることに気が付いた。多分、去年は、ナツシロギクに邪魔されて花を咲かせられなかったと思われる。これから肥料をしっかり与えて、秋には花壇の方に植え替えようと思っている。
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