夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 札幌 庭の花たち
夢惑う世界4.1.2.14−6 札幌 庭の花たち

2020年7月29日  森みつぐ

 去年、百均で購入した千日紅を種から育ててみたのだが、芽が出てきたのかさえ確認ができないまま全滅であった。ただ一つだけ芽が出てきたのを育てていたところ、どうも千日紅ではなく、同時に育てていたキンセンカであった。そんなこともあって、今年も再チャレンジすることにした。
 花壇に植えると雑草と混じって芽が分からなくなりそうなので、プランターに種を蒔いた。一緒に蒔いたカリフォルニア・ポピーやマツバボタンに比べて発芽するのは遅かったが、芽が出てきた。今年こそは大丈夫だと思いながら育てたが、他の花よりも成長が遅かった。ホームセンターで売られていた千日紅を見ると、草丈が低く小ぢんまりとした感じがしたが、品種の違いなのだろう。これは、もう少し大きくなるような気がした。
 先日、花茎先端の蕾が開き始めているのに気が付いた。淡いピンクの真ん丸の花が付いていた。思っていたほどに草丈は高くなく、小さな感じがしている。これから花の時期なのだろうが、ちょっと物足りなさを感じるので、多分来年は、余った種を蒔くだけかも知れない。


2020年8月12日  森みつぐ

 今春、種から育てていた花は、カーネーションでひと通り開花しそうである。今朝、ピンクのカーネーションの蕾が開きそうになっていた。最初にパンジーが咲き、カリフォルニア・ポピーやマリーゴールドも咲いた。その後、ムギワラギク、マツバボタン、ネモフィラも咲き、そしてキンギョソウ、ニゲラ、千日紅も咲いている。そして最後まで残っていたカーネーションが、ピンクの花を開こうとしているのである。
 ただ種は、これ以外にも美女ナデシコとルピナスを蒔いていた。美女ナデシコは、発芽したのだが、多分スズメに啄まれてしまい全滅であった。来年は、何か対策を考えなくてはならないだろう。ルピナスは、1〜2年草と書かれていたラッセルルピナスである。本州だと春に種を蒔けば夏には花を咲かせる1年草なのだろうが、北海道では夏に種を蒔いて、翌年花を咲かせる2年草みたいである。ただ私は、ラッセルルピナスは多年草だと思っていたので、それは3年目に分かるのだろう。もし2年草だとしても、採取は容易のようなので毎年楽しむことができるだろう。
 2年間、いろんな花の種を蒔いて見て、私の花壇に合いそうな花は、今のところ、パンジー、ネモフィラ、マツバボタン、ニゲラ、キンギョソウ、そしてプランターにマリーゴールド、ムギワラギク、場所を固定してカリフォルニア・ポピー、半日陰にムギワラギク、マツバボタンにしようと思っている。3年目の来年も、もう少し試し植えをすることが続きそうである。


2020年8月19日  森みつぐ

 今年もグラジオラスが、7月中旬から続々と咲き続けている。直径が50〜60mmもある大きな球根は、花茎が2つ3つと出てきて花を咲かせ、何か得した気持ちになる。今回は20mm以上のを球根として植えた。それ以下の球根らしくない形状のものを、木子として扱った。10〜20mmの7つの木子もその近くに植えてみた。10mm以下の木子18個を、小さなプランターに植えて、1年で木子がどれ位の大きさに育つか試してみた。
 全ての球根を同時に植えたので、品種による花の咲く時期のばらつきがある程度分かるだろうと思っている。最初にライトピンクの花、次に赤い花と順次咲き始め、今のところまだ白と赤黄の花は咲いていない。来年は、この知見と植付時期をずらすことで、開花をもっと長く楽しめる方法を考えてみようと思っている。
 多分15mm未満だった7つの木子のうち、赤いグラジオラスが1つ、6輪の花を咲かせた。花の数は、球根よりも半分くらいと少ないが、しっかり咲かせている。そして10mm以下の木子は、50cmほどの草丈になり、18本中1本だけが、花はたった一輪だが、黄色い花を咲かせようとしている。花が咲くとは全く考えていなかったので、新しい発見である。来年は、木子ももう少し植えてみようと思っている。


2020年8月26日  森みつぐ

 去年、植えた1株から簡単に種子が採れたので、今春、種を植えていた。何とか2株が順調に成長して水色の花を咲かせていたが、先日、1株から花が消えてしまった。種子が実っているのか確認しても、そんなものは1つも見つからなかった。“えっ!どうして!”
 今、2株目はまだ花を咲かせているが、こちらも種子は出来そうにもない。新しい花を買って植えたら良かったのだろうが、園芸店で売っているのは温室育ちなのか5月頃で、札幌の屋外で育てると早くても7月開花のようで花期がかみ合わない。なかなか思ったようにはならないようである。
 やはり複数株を買って種子を採らないと、上手くいかないのかも知れない。来春も花壇に種を蒔こうと思っていたのだが、2株目のネモフィラも最後まで種子が実らなかったら、一旦ネモフィラは諦めようと思っている。来年も、また初めての花を育てようと考えているので、そういうのが終わった時点で、もう一度、考え直してみるつもりでいる。


2020年9月2日  森みつぐ

 2年前、フクシアのマゼラニカ・レッドを購入して札幌の冬を越せるかも知れないと思って花壇に植えていたが、無事2度の冬を越すことができている。購入した年に、冬を越すことができないかもと思って、挿し木にした一株も冬を屋内で花を咲かせ続けていた。花壇植えの株は、冬地上部が枯れてしまうが、ゴールデンウェーク頃には芽が出て来て7月には花を咲かせている。
 去年の秋、売れ残って安くなっていた花の咲いていないマゼラニカ・ホワイトを見つけたので、買って花壇に植えた。今春、レッドより早く芽が出てきたのでひと安心していたのだが、レッドが花を咲かせ始めても、ホワイトはなかなか蕾も出て来なかった。でも、じっと待っていると蕾が出てきたので、これで大丈夫と思っていたら花が咲かない。8月になっても蕾のままで、中には蕾のまま枯れてしまっているのもあったため、花は諦めていた。
 8月下旬の残暑も過ぎ、大雨となり曇り空の昨日、マゼラニカ・ホワイトの花が2輪咲いているのに気が付いた。レッドに比べて小さく目立たない白い花だった。札幌の気候が合わないのかも知れないが、9月のこれからどうなるか見守ってゆくつもりである。レッドは枝が地面に這うように横に広がるが、ホワイトは枝が上に伸びて見栄えがいいのだが上手くいかないものである。これから挿し木をして、冬に屋内で育てるのを一株つくる予定である。


2020年9月9日  森みつぐ

 ちょうど一年前、リコリス3種(多分、ヒガンバナ、シロバナマンジュシャゲ、ショウキラン)混合の球根を買って、半日陰の東花壇に植えた。リコリスはホームセンターで7月下旬から販売していたので、もっと早く買えば良かったのだが、庭に植えようとは思っていなかったので、半日陰の東花壇に植えて試してみようと思ったときには、既に9月になっていたのである。
 今年は、花は無理だろうと思ったが3つとも葉が出てきて少しは期待したが、やはり花を咲かすことがなかった。今年、雪融け後確認したら、青々とした葉が3つともあったので、球根は無事冬越ししたようだった。結局、3つの球根は、どれがどれだか分からないままだったが、一応、一番葉が大きく育っていたのが、ヒガンバナではないかと思っている。
 今年、7月下旬、また球根3つを買って、新しく整備した西花壇の日当りのいい場所に植えてみた。ただ西花壇は深さが15センチほどしか確保できないことが、少し不安だった。8月下旬には、一つ芽が出て来て、これも多分、ヒガンバナだと思っている。他の芽が出て来ないと思っていたら、先日、東花壇のヒガンバナと思われるところから芽が出ていた。次の日には、ぐんと伸びてきたので、よくよく見ると芽でなく花茎だった。そして今日は、30センチほどの草丈になっている。今年は、花を咲かせそうである。多分、ヒガンバナであろうか。


2020年9月16日  森みつぐ

 今年、種子から育てた花にカリフォルニア・ポピーがあった。一年草としては、早く花が咲き、葉がコスモスのようだったので、隣に植えた花に影響を及ぼすことはないだろうと来年も植えることにしていた。60cmほどの花茎、最初は気にしていなかったのだが、次から次へと伸びて来て、上だけではなくて横にも広がってきたのである。
 カリフォルニア・ポピーの横には、ミニバラ、パンジーやアマリリスが植えてあるが、それらはほぼ上から覆われてしまった。光が全く届かなくなる訳ではないが、成長の邪魔になるだろうから、除けることにした。隣には、もう一つダリアが植えてあるが、こちらの方が大きいので全く問題はなくダリアは成長した。
 8月には、カリフォルニア・ポピーは熟した種子を弾き飛ばしていた。結局、来年は花壇に植えないこととして、物置の南側と塀との間の狭い所に植えて、他の花の邪魔にならないようにするつもりである。その分の種子は、集めておいた。そんな中、先週、花壇からカリフォルニア・ポピーの苗がにょきにょき出ているのに気が付いた。弾き飛んだ種が発芽して成長しているのである。かなり繁殖力が強そうである。多分、札幌では冬を越せないだろうが、春になったら残った種が発芽することだろう。


2020年9月23日  森みつぐ

 去年10月、ホームセンターで売れ残っていたミステリーレディと書かれたアスターを見つけたので購入した。アスターと書かれていたが、多分、多年草の宿根アスターだろうと思い買って、この2年前に植えていた宿根アスターのビクトリア(紫、桃)の横に植えた。今春、無事冬を越し芽が出てきたので、秋を楽しみにしていた。
 ミステリーレディは、草丈はビクトリアより低いと思っていたのだが、ビクトリアと同じようにどんどん成長して葉も同じなので見分けが付かなくなった。9月中旬には、八重咲きの桃色の花が咲き始めたので、ビクトリアの花が咲いたと思ったのだが、去年はビクトリアの紫色の花が咲いて、少し遅れて桃色の花が咲いていたので、何か変だなと思い植えた場所を確認するとミステリーレディの花だった。ビクトリアの桃色の花と多分、ほとんど違わないような気がしている。
 本当は、桃色や紫色とは違う色を期待していたのだが、ちょっと残念である。ビクトリアもミステリーレディも然程変わらない宿根アスターで、最初にミステリーレディの桃色、次にビクトリアの紫色、そして少し遅れてビクトリアの桃色と咲き乱れてくるようで、それはそれで見事に咲き続けるのであろう。


2020年9月30日  森みつぐ

 5月、隣家からオダマキを貰ったので、花壇に植えた。既に、花が咲いていて、その後も咲き続け、無事、根付いたと思っていたのだが、徐々に葉が萎れてきた。ちょうどその頃、オダマキの根元から芽が出てきたので、まだ大丈夫かなと思っていた。
 ところが、その出てきた芽が葉となり大きくなってくると、オダマキの葉とは色も違うし形状も違っていたので、何か変だなと思い始めた。葉は、多肉質なのである。そんなに大きくならないのだが、良く見ていると、カランコエの葉に似ているように思えてきた。古くなったカランコエの葉では気付かないが、今年、手に入れた新しいカランコエの葉に似ているのである。そして、2〜3週間前から茎の先端が、淡いピンクに染まってきた。蕾のようである。
 私の所には、赤と黄の花を咲かせるカランコエがあるが、多分、このカランコエは違う色ではないだろうか。札幌では屋外で越冬できるカランコエはないので、隣家から貰ったオダマキに付いていたとも思えないので、一体、何処から来たのだろうか。今日、冬に備えてそのカランコエを鉢に植え替えた。


2020年10月7日  森みつぐ

 すっかり秋らしくなって、朝晩はストーブに火が入るようになった。花壇では、秋咲きの菊も徐々に咲き始め、これから見頃の菊も蕾が膨らんできている。宿根アスターは、今が盛りと紫色や桃色の可憐な花を咲かせている。初夏に掘り上げた春咲きの球根、今年は、用土の再生をするために家周囲の花壇に植えてある全ての球根を掘り上げたので、数量はかなりの数に及んでいた。それらを全て植え付けるのには時間がかかるので、今日から始めることにした。
 まずは、南花壇のムスカリとクロッカスを植え始めた。今夏、全ての球根を掘り上げたつもりだったのだが、既にいくつもムスカリの細い葉が伸びていた。多分、小さな球根が残っていたのであろう。ネットに入れていたムスカリの球根を見ると、いくつかの小さな球根から既に芽が出ていた。今日は晴れていたので、既に植えておいたサフランの球根の周囲にムスカリの球根を植え始めた。
 植え始めてまもなく、晴れていた空には、雲が広がって来て、そして雨がぽたぽた降り始めてしまった。最近、毎日のように雨が降り、不安定な天気がずっと続いている。ムスカリ、クロッカスの球根は、南花壇だけでは捌き切れないので、西花壇などにも植えるつもりである。その後、チューリップ、スイセンやアネモネなど、来週中には全てを植え付けたいと思っている。


2020年10月14日  森みつぐ

 アイフェイオン(ハナニラ)、キバナカタクリ、そしてスイセンの球根を家の東西南北にある花壇に植え付けた。植え付けた。昨日は、ダッチアイリス、ヒアシンスの球根も植え付けた。今日も隣家との間にある西花壇にチューリップの球根を植え付けたのだが、天気が不安定で雨が降り、ときどき中断したが、それでも一応、球根は植え付け終わった。
 ヒアシンスの球根は、全部で8球植え付けた。チューリップ、スイセンその他の球根も良く分球するので、植える場所に困ってしまうのだが、ヒアシンスは自然にはなかなか分球しないようなので、増えるのは期待していなかった。今回ヒアシンスの球根を植えていると青い花の大きな球根に、小さな小球が2つ付いているのに気が付いた。この球根は2度花を咲かせているのだが、分球は期待していなかった。まだまだ小球は小さいので、いつ花を咲かせるのか分からないが、一年後どれだけ大きくなっているか待ち遠しい。
 あと球根は、ミニチューリップ、ミニアイリスにまだ少し残っているクロッカス、アネモネ、そしてムスカリを植えるだけなので、今週中には、何とかなりそうである。もしかしたら、また園芸店で気に入った球根を見つけたら植え付けることになるかも知れない。来春、雪融け後が楽しみである。


2020年10月21日  森みつぐ

 鉢に植え替えたピンクのカランコエの花が開いた。小さく清楚な花で、なかなか可愛らしく10輪ほど咲いた。ただカランコエの花とは、かなり違っていた。4弁のカランコエと違って、ピンクの花は5弁で雄しべも複数伸びている。10月に入って葉は、赤みを帯びてきた。調べなくてはならない。
 小さな多肉植物を調べていると、セドゥムという多肉植物を見つけた。セドゥムの仲間を調べていたが、どう見てもしっくりくる花は見つからない。多分、それほど珍しい花ではないと思われるので、引き続き調べているとセドゥムに似た植物に、同じベンケイソウ科に日本にも自生する不思議な和名のミセバヤという多肉植物があるのを見つけた。ただミセバヤとは、ちょっと違うように思えたので、さらに調べてゆくと、北海道にも数種ミセバヤの仲間が自生していた。
 日高、釧路地方に自生するヒダカミセバヤという北海道の花で、寒さにはかなり強そうである。鉢に植え替えて間もないのと花壇には植えるところがないので、来春、半日陰の東花壇にでも植えようと考えている。これからも、いろいろな植物が花壇から芽を出すだろうが、何なのか調べるのが楽しみである。我が家の雑草も花が咲く前に引き抜くので、全て名前が分かっている訳ではない。


2020年10月28日  森みつぐ

 水色の愛らしい花を咲かせるネモフィラが、未だに咲き続けている。もうすぐ11月、雪が降るかも知れないのに3輪咲き、これから咲きそうな蕾もある。多分、11月に入ってもしばらくは咲き続けることだろう。でも一年草であることには間違いないだろう。
 春、本州で青い絨緞を敷き詰めたように咲き誇るネモフィラをテレビで見ていたので、春の花かなと思っていたが、どうも気候的には北海道が合っていそうである。寒さにも、ある程度強そうで、7月8月に咲く花のようである。生育適温が5〜20℃というので、11月まで花が咲いていても、何ら不思議ではなさそうである。
 今年咲いたネモフィラからは種子が採れなかったが、別途、種子を手に入れたので、来年は、早春からいろいろと試すことができそうである。今年は、たった2株しか花を咲かせられなかったが、来年は、もう少し株を多くして、長期間花を咲かせることができたらもっと楽しくなるかも知れない。

Copyright (C) 2020 森みつぐ    /// 更新:2020年11月1日 ///