夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 札幌 庭の花たち |
4.1.2.14−8 札幌 庭の花たち |
2021年2月3日 森みつぐ 2月に入った。既にホームセンターには、野菜の種子やお花の種子が並んでいる。まだ外は、真っ白な銀世界なのだが。種子から育てる花のほとんどが一年草なので、私としては手間のかからない多年草を花壇に植えたいのだが、まだまだ札幌で越冬できる花を見つけたのは少ないので、一年草のお世話にならなくてはならない。
今年も種子から育てる花を試してみようと思って、どれがいいのか考え中である。花壇を造ってから3回目の春を迎えて、これまでにいろいろな花の種子を試してきたので、そろそろ試してみたい花も少なくなってきた。大きくなり過ぎる花や極端に繁殖力の強い花は、大きくない花壇では、少し負担が大き過ぎるので敬遠することになる。手間がかからず程よい大きさで種子が簡単に採れる花がいいのだが、そう甘くない。
今年は、育てるのが面倒と思われるトルコギキョウとデルフィニウム、草丈が低いペチュニアとキンレンカを考えている。ペチュニアとキンレンカは、花壇にではなくて、プランターに植えて試してみるかも知れない。少なくてもこれらは、日当りのいい場所に植えることになりそうだ。さて、どうなることやら。
2021年2月17日 森みつぐ 昨年秋にスーパー内のお花屋さんで、売れ残っていたガーベラを見つけた。ガーベラは、前の年にホームセンターで売れ残って安くなっていたのを買って、屋外で札幌の冬を乗り越えられるかどうかを試すため花壇に植えたが、春、見事に消えてしまっていた。今回は、暖房のない屋内で冬を越すことにした。
今回のは、やけに葉が多く元気そうに見えた。寒さにも少し強いというガルビネアという品種であった。ガーベラは葉が20〜25枚以上になると、花が咲かないと言われているので、春、花壇に植える時には株分けしようと思っていた。先月には株元から新しい葉が数枚出てきていたので、順調に冬を越していると思っていた。
先日、水遣りのときに良く見ていると、なんと葉の間に蕾を見つけたのである。全部で4つあった。次の日、葉をかき分けて根元を見ると、小さな蕾が3つもあった。多分、3月には花が咲くかも知れない。5月くらいかなと思っていたのだが、花壇に植え替える時には花は終わっているだろう。本当は、花壇で咲かせたいのだが、また秋には咲くかも知れない。まだ花の色は分からないが、白い花かも知れないと思っている。
2021年2月24日 森みつぐ 去年フリージアは、黄色い花のダカートと赤い花のオベロンが2株ずつ咲いた。多分、日当たりが悪いせいか頼りない葉と茎だったが、鮮やかな花が咲いた。本来は、黄と赤の他、白と紫の花も咲くようだったのだが、残念ながら黄と赤の2色だけだった。ただ球根は、大きく育っているようだったので、秋にはまた植えた。
秋、植え付ける時、花の開花時期を遅らすために、球根の植付けを遅らすことにした。でも案の定、球根から芽が伸びてきたので、止むを得ず、ダカートと色不明の半分を10月18日に鉢に植えた。結局、前年と同じような日である。残りのオベロンと色不明の半分は、一月後の11月18日に鉢に植えた。その後、葉は日当たりが悪かろうと、どんどん伸びていた。
そして、一週間前から10月18日に植えたダカートと色不明、各々2株ずつ蕾が出てきている。去年とほぼ同じような成長なので、開花は3月中旬だろう。11月18日分は、4月中旬より早く開花することになるのだろうか。できるならば、開花をゴールデンウィーク辺りを考えているので、今年の秋植えは、12月に入ってからにしたいのだが、難しいかも知れない。さて今年は、白と紫のフリージアも咲くかどうか開花を待ち詫びている。
2021年3月3日 森みつぐ 3月に入った。昨日は札幌としては珍しく、30cmほどの大雪が降った。庭の雪は、それまで20cmほどだったのが、今日は50cmになっていたし、花壇の上には1mの雪が積もっている。ただ、この雪も降ったばかりなので明日からの気温上昇で、まもなく融けてしまうと思っている。一方、ホームセンターでは、2月には花の種子が売り出されているし、3月となりスーパーのお花屋さんでも売り出し始めた。
今年、試してみようと思っている種子から育てる花を何にするか考えている。いくつか候補はあるが、植える場所も手狭になってきている。できたら半日陰でも育つ花がいいのだが、なかなか見つかりそうもない。草丈が高く大きく育たない花、繁殖力が旺盛でない花、手間がかからず育てやすい花などと都合のいい条件の花を探しているが、そんなにあるはずがない。
今年試すのは、デルフィニウム、トルコギキョウ、キンレンカ、コスモス、ルコンソウなどの候補を挙げているが、どうなるだろうか。植えるところは、日当りのいい花壇の他に、半日陰の花壇やプランターで試すことになるだろう。大体、今年で手に入りやすい花の種子の試みは終わるかも知れない。
2021年3月10日 森みつぐ 去年7月末に西花壇に植えたリコリス(ヒガンバナの仲間)3種のうち、雪が降り積もる前に成長した葉を確認したのは2つだけで、残り1つは、もう諦めていた。西花壇は、隣の家との境界となる花壇で、家屋に挟まれているため雪は然程積もらなく、今年も3月に入るとほとんど雪は無くなっていた。
去年植えていた宿根草がどうなっているか確認するため、先日見てみると、去年芽が出てなかったリコリスの葉が10センチほど伸びているのを見つけた。雪の中で芽を伸ばしていたようである。良かったと思ったのは束の間、去年一番生い茂っていたリコリスの葉が無くなっていた。何処から芽が出ていたかも分からない状況だった。どうなってしまったのか、様子を見てゆくしかないようだ。どちらにしても花が咲くのは、秋である。
半日陰の東花壇のリコリスは、昨秋、やっとショウキランが咲いていた。ただ一株は昨年も葉を茂らしただけで、そしてもう一株は芽も出て来なかった。ヒガンバナとシロバナマンジュシャゲ、今秋こそはと思っているが、秋までただ待つしかないようだ。なんとか3種全てを満開にさせたいものである。
2021年3月17日 森みつぐ ここ一週間の暖かさのお蔭で、花壇の雪はほぼ消えた。昨年、札幌の酷寒の冬を越すことができるかどうかを試しに植えていた花たちがどうなっているかを確かめてみた。本来は多年草だが一年草扱いになっている花たちが、意外と深い雪の下で生き延びているかも知れないと思っての試みである。
キンギョソウは、去年の茎は枯れていたが、根元から青々とした茎と葉が出ていた。今年、キンギョソウは別の場所に種蒔きする予定なので、手間がかからなくて良さそうである。マツバギクは去年大きく広がっていて、南アフリカ原産なので、冬越しは無理だと思っていたのだが、一部がまだ青々とした葉が残っていた。多分、無事越冬したようだが、しばらくは様子を見なくてはならないだろう。その隣に植えていたガーデンマムは、当然越冬すると思っていたが、全く葉が無くなって、もしかしたら枯れてしまったかも知れない。これも様子見である。
去年の春、売れ残っていたのを買い、その後一度も花を咲かせていないミヤコワスレは、根元に青々とした葉があるので無事のようである。春、花が終わったら株分けしようと思っている。秋植え一年草のパンジー、去年の夏以降に咲いていたのが冬を越すことができないと思っていたのだが、雪の下から青々と茂った葉が出てきた。今春も花を咲かせそうである。2021年の春が始まった。
2021年3月24日 森みつぐ 昨年も一昨年も、この時期になると春一番にクロッカスが咲いていたのだが、今年はもう少し日にちがかかりそうである。去年、植えっぱなしになっていた球根を全て掘り上げて、植え直ししたのが原因かも知れない。それでも既に芽は出ていて暖かい日が続くということなので、今週中には咲くことだろう。
チューリップ、ミニチューリップも順調に芽を伸ばしている。昨秋、初めて植えたミニアイリスも芽が僅かに出てきている。昨秋から葉を伸ばしていたダッチアイリスは、葉は緑の部分もあるので枯れたようには見えないが、これからの変化を見守ってゆくしかないだろう。そしてヒアシンスも表土を突き破って、次から次と芽が出てきている。
昨秋から葉を伸ばしているムスカリとハナニラは、これから花茎を伸ばしてくることだろう。スイセンは、半日陰の東花壇では既に芽が伸びてきているが、日の当たらない北花壇では芽が出てくるのはこれからであろう。そしてチオノドクサの芽が出てくるのも、これからのようである。キバナカタクリとユリは、未だに芽は出て来ない。初めて昨秋に植えたので、今後どうなるか見守ってゆくことにしている。そして家の中では、今日、黄色いフリージアが咲き始めた。
2021年3月31日 森みつぐ フリージアの黄色いダカートは、今、満開である。去年10月18日に植え付けた分なのだが、ダカートと分かっていた2株と去年は咲かなかった球根の1株も咲いたが、やはりそれもダカートであった。結局3株とも、黄色いダカートであった。
それに続いて去年11月18日に植えた球根も、開花は一月遅れとはならないで6日遅れで赤いオベロン2株と紫のブルームーン1株も昨日咲き始めた。元々、球根は黄、赤、紫、白の4色なのだが、残念ながら今年も白は咲かなかった。球根は、大小合わせて20球ほど植えたのだが、花を咲かせたのは6球だけだった。去年は4球なので2球増えたことになる。来年こそは、白いコルベットも咲かせたいものである。
残念ながら今年も、日光不足と思われるモヤシ状態だった。来年は、日射しが一番期待できる暖房のある居間に、一鉢置いて、どうなるか様子を見ようと思っている。そして開花を遅らせる工夫も、もう少し考えてみようと思っている。それと、やはりモヤシ状態とならないための工夫もしなくてはならない。
2021年4月14日 森みつぐ 去年、家の四方にある花壇に植えてある球根を整理しようと思って、全ての球根を掘り上げて再整理した。もの凄い数の球根で、まだ見慣れてない球根もあるので適当に分けられた球根もあっただろう。去年の秋に植えた春咲きの球根は、既に花を咲かせたのや遅くても芽が出てきているのもある。
最初、西花壇でチオノドクサの蕾を見つけた。宿根つりがね草の球根を植えていたところだが、チオノドクサが伸びていた。それも、白、桃、青の3株が、見事に咲いた。家の北側1m位の敷地には砂利を敷いているが、去年、古土再生で出てきた小石もばら撒いていたら、そこからも白いチオノドクサが咲いた。一日中、陽が射し込まないところなので、チオノドクサの生命力には驚いている。
スイセンを植えているところからチューリップの葉が出ていたり、チオノドクサのところから宿根つりがね草の葉が出たりといい加減なものである。玄関前の吹き溜まりの土からは、クロッカスの葉が出ている。去年、全ての球根を掘り上げたつもりだったのだが、まだ土中に残っていた球根のスイセンやチューリップの葉が伸びてきている。去年、蒔いていた種が発芽しないと諦めていたら、今年、雪融け後にルピナスとパンジーの芽が出ていた。いろいろあって面白い。
2021年4月21日 森みつぐ 東花壇には、モンタナマツ1本、ドウダンツツジ4本、そしてイチイ1本の木々が植えてあって、日照時間はせいぜい午前中の3時間ほどである。その中でも一番日当りの良いところで、春、クロッカスが咲き、その後、宿根つりがね草も咲く。そして地面を覆うようにして、ラミウムが葉を広げている。日陰に強いスイセンも、様々な花を咲かせている。
春も終わり夏になると、木々の間には大きな葉のギボウシやアマドコロに埋まってしまい、他の花を育てられそうな空間が見つからない。一年中、花を咲かせていたいので、半日陰よりも環境が悪いところでも咲く花を探しているが、なかなか見つからない。春先の花ではチオノドクサを植えたが、これはしっかり花が咲いた。今年はハナニラを咲かせるつもりだったが、残念ながら一輪しか咲かなかった。キバナカタクリは、今、蕾を付けているので多分咲くだろう。
夏咲きで植えたゼフィランサスは、全く花茎も出て来なかった。ストケシアも育たなかったが、セントーレア・モンタナは無事花を咲かせた。去年植えたテッポウユリとスカシユリは、今、芽が出てきているが、今後どうなるか楽しみである。秋咲きのリコリスも、2年で6株中1株が咲いただけだった。夏、ギボウシを取り除くと、日当たりが良くなって改善するかなと考えたりもするが。
2021年4月28日 森みつぐ 今年初めて球根を植えた。当初の計画よりは遅くなったが、自然相手なので仕方ない。そう言えば、グラジオラスの球根を昨日植えていた。グラジオラスは、長い期間花を楽しみたいので、少なくても2回に分けて植えるつもりである。そのグラジオラスもそうだったが、今日、植えた球根も、かなり乾燥しているように感じた。去年とは、違うように思えたのである。
前日、前々日も最低気温は1℃位であった。春植えの球根の多くは、熱帯、亜熱帯の花なので、この温度には耐えられなくて、早植えには、やはり躊躇してしまう。でも4月中には植えたいので、今日植えたのだが、どうも天気予報では、ゴールデンウェーク中は、天候不順で気温もあまり高くなさそうである。
今日、植えたのは全球根の80%強である。一週間前に花壇を増設したので、今年は、いろいろな花を試してみるつもりで、かなり多くなっている。去年、保存していたアマリリスの球根を出して見ると、既に葉が出ていた。多分この葉は、強い日射しには耐えられないと思うので、ちょっと心配である。今秋は、球根の保存場所を考えなくてはならない。
2021年5月5日 森みつぐ もう5月になってしまった。昨年に比べて、屋外でのお花の手入れが遅れている。今年は、寒暖の差が非常に大きいので、特に寒い朝は霜の恐れがあって、5月でもまだまだ安心できないのである。そして5月に入っても、こんな状況が続いている。今日は平年並みの気温になるとのことだが、空は雲に覆われて強い風が吹いている。
そろそろ冬の間、屋内に避難させていた花たちを多分寒さも一段落ついたと思い、今日明日にでも屋外に出したいが、明日は一気に気温も上昇して日射しも強くなりそうなので、どうしたものかと考えている。多分明日からは、多くのチューリップやミニチューリップが開花して来るだろう。アネモネも赤、ピンク、紫や白の花が咲き始めているので、明日はもっと楽しみである。
風がどんどん強くなってきた。午後、グラジオラスの球根を植えようかなと思っていたが、明日にしようかなと考えてしまう。早く咲いたヒアシンスの花もかなり色褪せてきたので、そろそろ花茎を切るときかなと早春の花の処分も近付いて来ている。そして屋内に置いてあるガザニアなども、そろそろ花壇に植え替えなくてはならない。一年草の種蒔きもあるし・・・。
2021年5月13日 森みつぐ もう朝の最低気温は、5℃以下になることはないと考えて、冬の間、屋内に置いていた鉢植えの花たちを屋外に移動させた。ハイビスカス、ブーゲンビリア、フクシア、ハナカタバミ、ガジュマル、そして長寿梅である。最初からしっかり日射しに当てると葉焼けを起こすので、置き場所の制約がある。
ハイビスカスは、非常に寒さに弱く12℃前後と最低気温が高いので、早く外に出してしまいよく枯らしてしまうのだが、今、育てているハイビスカスは、7℃前後の気温でも生き延びてきた株なので、もう大丈夫だろうと思い、外に置くことにした。昨日以前にも、もう少し寒さに強いフリージアとミカンは、屋外の日陰に出していたが、葉も緑のまま無事に生きているので、もう少ししたら日向に移そうと思っている。
冬の間、玄関で花を咲かせていたプリムラ・ジュリアンとポリアンサは、既に花壇の一番日の当たらない塀際に植え替えていて、今も花を咲かせている。このプリムラは、暑さにも弱い花なので、無事に夏も越して欲しいものである。ミニシクラメンは、昨日でやっと最後の一輪が咲き終わったので、これも屋外の日陰に移すことにしている。今、ピンクに咲き誇っているゼラニウムも花壇に植えないで、鉢植えのまま日陰に移動させるつもりである。去年、挿し木で根付いたブーゲンビリアは、一回り大きな鉢に植え替えて外置きとなる。いろいろすることがあって忙しい日々が続く。
|
Copyright (C) 2021 森みつぐ /// 更新:2021年5月16日 /// |