札幌 庭の花たち−9
夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 札幌 庭の花たち
夢惑う世界4.1.2.14−9 札幌 庭の花たち

2021年5月21日  森みつぐ

 アネモネを花壇の縁に植えてから、早3年になる。花壇を始めて、最初の秋に花壇の縁取りに何がいいだろうと思い、ホームセンターで探していたら、色とりどりの花が咲く球根がいっぱい入っているのを見つけたので、それにした。それがアネモネだった。この頃は、イチリンソウやニリンソウと同じ属の花だとは、少しも知らなかった。
 秋に植えた球根は、初雪が降る前に葉が出てきていた。これで冬を越せるのかと思っていたが、春となり雪が融けるとその間から緑の葉がしっかりと現われた。2019年5月、花壇の北側の縁には、ところどころに赤や白や青のアネモネが咲いた。なかなか原色の美しい花であるが、びっしりとはいかなかった。花が終わり7月に球根を掘り上げた。10月にまた球根を追加して、びっしり植え付けたのだが、既に葉が出てきているのもあった。7月の掘り上げから逃れた球根が葉を出していたのである。2020年は、更に花の数は減ってしまっていた。2020年の秋も、また球根を追加して植え付けた。
 今年2021年春、雪が融けるとアネモネの葉で花壇はいっぱい縁取られていた。そして花も2年間で見てきた花の数を大幅に超え、見事に咲き乱れていた。前の2年と何が違うのかまだ検証はしていないが、来年も同じように咲かすために考えなくてはならない。まず一つは、夏に球根を掘り上げないで、そのままにしておくことだ。札幌では、梅雨がないので多湿とならず球根が腐ることがないので掘り上げる必要がなさそうである。それ以外は、今後考えてゆく。


2021年5月26日  森みつぐ

 去年の6月、マツバボタンと同じように円柱状の葉を持ったマツバギクをホームセンターで見つけた。オレンジ色の花でなかなか良さそうなので、一株買って花壇に植え付けた。マツバボタンは、南アフリカ原産の花なので、宿根草だとしても札幌では雪の冬を越すことは無理だろうと思っていた。
 最初、小さくまばらな株は平穏無事の様相で花を咲かせていたが、7月8月と暑くなるにしたがって、株はどんどん横に密になって広がって行った。花は、絶え間なく次々と咲かせている。越冬が無理ならばと思い、伸びた茎を3本切って挿し穂にして来年に備えた。秋となり冬も間近になった頃には、株はかなり広く地面にへばり付いていた。伸びた茎が地面に触れた所から根を下ろしてどんどん広がってゆくのである。
 冬、雪が降り積もったが、3本の挿し穂は玄関で無事、緑の葉が残っていて生きているようだった。雪が融け、マツバギクが現れたら殆どが枯れ草色になっていたが一部緑の葉が残っていた。枯れたような茎を切ってみると、内部がまだ緑が残っていた。札幌の冬を無事、越したようである。今、緑の葉もかなり増えてきたので、6月には花を咲かせそうである。


2021年6月9日  森みつぐ

 去年の3月、紫色の美しい花を咲かせていたミヤコワスレがホームセンターの店内で販売されていた。中途半端な時期に咲く花だなと思い、帰ってから調べてみると春咲きの花で耐寒性もある程度ありそうであった。3月に花を咲かせているのは、温室育ちだからなのだろうか。
 4月、まだ値段は高いままだったが花が終わりそうになると屋外園芸コーナーの隅っこに置かれていた。そして4月下旬、葉だけになっていたミヤコワスレが2株、隅の棚の下で3分の1以下に値引きされて売られていた。そのうちの1株を買ってきて花壇に植え付けた。本当に札幌の雪深い冬を越せるかどうか試さなくてはならない。失敗したときを考えて、挿し芽にしたら2本目で根付いた。
 無事冬を越し今年の6月、一年振りに購入したミヤコワスレは3倍ほどの株に成長して花を咲かせ始めた。淡い紫の花びらは思っていたより小さかったが、花を咲かせている。挿し芽で冬を越した小さな株は、新しい花壇に植えた。今、咲いているミヤコワスレも花が終わったら、株分けをして新しい花壇に植え替える予定である。来年は、もう少し賑やかに咲くことだろう。


2021年6月23日  森みつぐ

 3年前引っ越してきたとき、玄関前のアスファルトの隙間から10cmもない小さな木が伸びていた。引き抜く前に何の木かを知る方が優先する性格なので、そのまま放っておいた。次の年には、かなり大きくなって棘もある木であった。どうもバラの木のようである。近所の人に、以前住んでいた人は庭にバラをいっぱい植えていたとのことだった。
 どんなバラの花が咲くのかと去年も待ち望んだが、やはり花は咲かなかった。ただ60〜70cmの高さになり棘もあるので、玄関の出入りのときに引っかかる恐れが出てきたので、3分の1ほど剪定してさっぱりしたが、バラが無事かどうかは秋になっても枯れることはなかったのでほっとした。ただ樹高が高くなって、やはり邪魔なので来年花が咲かなかったら伐採しようと決めた。挿し木も挑戦したが失敗だった。
 そして今年、1mほどに成長して、6月には一輪、花弁の基部が白いピンクの花が咲いていた。綺麗な花である。調べてみると、富士山周辺に自生するサンショウバラという日本固有のバラのようである。近所の人に聞いても、このバラは植えてなかったということだった。何処からか種が飛んできたか小鳥が運んできたようである。ただ、これ以上大きくする訳にはいかないので、挿し木か種で増やすしかないようである。


2021年7月7日  森みつぐ

 今年も水色のネモフィラが咲き始めた。2年前は1株、去年は2株である。今年は花壇を増設してネモフィラの種子を手に入れていたので、新しい花壇に植えた。約17〜18株ほどであろうか。もうかなり大きく育ったのから、葉が数枚しか育ってない小さな株もあるので、この先どうなるかどうかは分からない。ただ最初に咲いた株は、大きな株のではなくて中位の株のが咲いたのである。
 花は栄養が良すぎると花を咲かせないで葉を茂らすと何かで読んだような気がするが、まさにそのようであった。今年、種から育てているキンレンカも大きな葉を茂らせているが、途中で間引きして別の場所に植えたキンレンカの方が小さな葉の株のまま、最初に花を咲かせている。成長の打ち止めを感じた時点で、最終的に子孫を残すために花を咲かせるのだろうか。
 今年のネモフィラ、植え付け間隔や広がりなどを確認して、来年どうするか考えなおそうと思っている。そう言えば、ネモフィラの茎は、やけの弱々しいと去年思っていたのだが、今年のも同じであった。ちょっと株を手で押すとすぐに倒れてしまうのである。もしかしたら強風対策なのかも知れないが、ネモフィラの原産地の環境が分からないので想像してみるしかないようだ。


2021年7月14日  森みつぐ

 去年、隣家との間にある幅60cmほどの細長い西花壇のほとんど日の射さない北側半分に植えたラミウムはすっかり根付き、それどころか南側へと根を伸ばして来ている。南側では春からチューリップ、ダッチアイリスそしてルピナスが咲いたが、残念なことに隣家との間は強い風の通り道となっていて、草丈の高いチューリップなどは北から南へと倒れてしまった。
 西花壇は、そもそも土の深さが10cm足らずしかないので、草丈が高いのは無理だったのだろう。ルピナスは、強風で根っ子が引き抜かれたように倒れていた。7月に入ってチューリップは球根を掘り上げたので、一緒にルピナス3株も掘り上げた。ダッチアイリスは、既に花は終わっているが葉は緑なので、球根を育てるためにも葉が枯れるまで、このままにしておくことにした。
 これから西花壇を、来春に備えて再整備しようと思っている。南側の端には、パンジーが、その横にはストケシアが植えられ、その両端にはアネモネが植えられている。そう言えば6月には、植えてあったリコリスの球根3つを新しい花壇東に植え替えていた。先日、そことルピナスが植えてあったところに挿し穂で増やしていたマツバギク2株を植えた。今は、それ以外の草丈の低い花の候補を差し穂で増やそうと試みているが、なかなか思うようにはいかない。一年後には、西花壇にお花をいっぱい咲かせたいものである。


2021年7月21日  森みつぐ

 今年も花壇では、種子から育てた主に一年草の花が、ほぼ咲き始めている。そんな花の中には、こぼれ種で次の年にも花を咲かせるのがある。そしてその中には、花壇を飛び出して、庭のあちこちに吹き溜まった土から芽を出してくる。ほとんど雑草化した花は、庭を飛び出して公道で芽を出す。
 花壇にてこぼれ種で次の年も芽を出した花は、マツバボタン、カリフォルニア・ポピー、キンギョソウ、ニゲラ、そしてパンジーである。カリフォルニア・ポピーは、コスモスみたいな葉であまり目立たなく咲いているだけだと思っていたら、どんどん横に広がり、夏、種を実らせた鞘は勢いよく割れて種を弾き飛ばして、秋にはいろいろな場所から芽が出てきていた。土の中では、立派な太い根を這わせていたので、これを放っておくと、他の花が影響を受けそうなので、カリフォルニア・ポピーは花壇から排除することにした。
 パンジー、ニゲラとマツバボタンは、成長して欲しくない場所のときは、植え替えて調整するようにしている。キンギョソウは、成長すると草丈が1mを越えるので、花壇以外では成長できないと思っていたのだが、花壇でも吹き溜まりの土でも芽が出て、30〜40cm位に成長して、既に花を咲かせている。かなり生命力の強い花のようである。カリフォルニア・ポピー以外は、何とかコントロールできそうなので、このままこぼれ種を楽しもうと思っている。


2021年7月28日  森みつぐ

 もう16日間、30℃前後の日が続き、そして30℃を越えた日は12日に及ぶ。その間、雨は降らず、ほんの短い間通り雨があった位である。花壇の花は、かなり弱って来ている。毎朝、水遣りはしているが、雨に比べたら湿り気程度であろうか。できたら夕方も水遣りが出来たらいいのだろうが、なかなかそうはいかない。
 多分、根がしっかり張っていない花が枯れてきている。植え替えたキンレンカやネモフィラが枯れてきた。それに暑い夏が苦手な花たちも瀕死の状況だろう。2年失敗しているセイヨウクモマソウは、今年こそは夏を越して欲しいのだが、非常に厳しい夏になっている。その隣のプリムラ・ポリアンサとジュリアンもちょっと怪しくなってきた。多分、ロベリアは、もうすぐ枯れてしまうだろう。
 そんな中でも百日草は、花を咲かせ始めた。グラジオラスは、今が見頃である。これから8月にかけて、まだまだ咲き誇ってくれるだろう。マツバギク、マツバボタンは、この暑い中でも生き生きと咲き続けている。これから咲く花もあり、既に咲き終え種子を熟しつつあるのもある。このとんでもない暑さと日照りの中、何とか無事に乗り越えて欲しいものである。


2021年8月4日  森みつぐ

 ユリは、草丈が70〜80cmと高くなるので、庭の花壇に植える場所がないなと思っていたのだが、去年の秋、各々3つずつ球根が入ったロリポップ(白地にピンクの縁取り)、黄、オレンジのスカシユリと白いテッポウユリを買った。西花壇は、土の深さは10cmなので浅すぎて植えられない。南花壇は、春咲きのクロッカスやムスカリがびっしり植えてあるのでユリのような大きな株は無理である。北花壇は、ほとんど日が射さず、土の深さも20cm程度なので植えられない。
 そして最後に残った東花壇は、モンタナマツ、ドウダンツツジ、イチイが植えられていて、家の壁との間には、草丈の高い花は植えられない。北の端、イチイの後ろに少しスペースがあって土の深さも30cmあるので、ここに植えることにした。ただ日が当たるのは、11時半頃までである。
 今春、早速芽が出てきたが、12球植えたのだが出てきた芽はそれより多かった。6月末、最初にスカシユリ・ロリポップが咲いた。ロリポップが終わる頃、黄が咲き、黄が終わる頃、次はオレンジと順次咲き7月末になった。8月になって今日、最後に白いテッポウユリが咲き始めた。そのうち、黄色いスカシユリの花茎が球根の倍の6本になっていた。草丈は全て70〜80cmであった。他所の痩せたような花壇では、草丈が30〜40cm程度で花を咲かせていた。多分、これでは数年で球根はしぼんでしまうだろう。来年もイチイには悪いけど、少し枝を切ってユリの邪魔をしないようにしなくてはならない。


2021年8月11日  森みつぐ

 春、4月下旬に植えた球根で、やはり発芽しなかった球根があった。熱帯・亜熱帯の花なのだが、購入してから植えるまでの期間が長かったこと、今ひとつ気温が低かったことで、少し心配していたが、残念ながら、カラー、クルクマ、グロリオサの3つが、全く発芽しなかった。他にも複数球根を植えたけど1つしか発芽しなかったり、発芽したが花を咲かすまでに至らなかったのもある。
 まだ球根を掘り上げてないので、どのような状態になっているか分からないが、9月には掘り上げる予定である。それからである。来年、再チャレンジするかは、まだ考えていない。もし植える時は、他の球根と同じ扱いには出来ないことが分かったので、いろいろな対策を考えておかなくてはならないだろう。
 紫の長い花穂の草丈の高いリアトリスは、3球もうち1つしか発芽しなかったが、今は、心配していた強風で折れることなく花を咲かせている。やはり複数立ち上がっている方が、見栄えが良さそうである。口紅シラン、クロコスミアは、発芽したが花茎が伸びて来なかった。また多分大きな葉を広げているが、カンナももう花茎を伸ばすことはなさそうである。秋、この結果を検証して、来年に備えることになりそうだ。


2021年8月18日  森みつぐ

 去年、ヒガンバナ科のゼフィランサスとハブランサスを植えたが思ったようには咲かず、ぽつんぽつんと咲く程度であった。ゼフィランサスは、白い花のタマスダレ10球と黄色い花のシトリナ15球、そして桃色のサフランモドキ5球、ハブランサスは桃色のチェリーピンク5球を植えたが、タマスダレは半分ほど、他は各々一輪咲いただけだった。
 これを育てるのは私には無理だと思ったが、今年、新しい花壇を造成したので、もう一度チャレンジした。開花はこれからなのだろうが、今のところ、サフランモドキ、タマスダレ、ハブランサスが一輪ずつ咲いたが、どうもまとまって開花しそうにもない。去年植えたのは、1株だけ葉が出てきているが、多分、タマスダレであろう。
 今年の状況を見ながら、来年どうするかどうかを考えなくてはならない。そもそも私の育て方に問題があるのか、札幌の気候があって無いのか考え直して、また次の年に生かしたい。多分、結論はタマスダレだけになりそうである。あとひと月、様子を見てゆくしかないだろう。


2021年8月25日  森みつぐ

 去年、初めて種子からキンギョソウを育てた。良く育ち草丈は、1m以上にもなり根もかなり広がって周囲の花に、かなり影響を与えているようだった。花は、黄、赤、白、桃と色とりどりでいいのだが、繁殖力は旺盛であった。花が終わった後の花がらは黒っぽくなり、あまり見栄えのいいものではないが、種子を得るにはこうするほかない。
 これらのことから、今年は、種子を蒔かないことにしていたのだが、初夏には、花壇のみならず庭のあちこちにキンギョソウが芽生え、伸びてきた。こぼれ種で、こんなに増えるのかと思いながら、他の花の邪魔になるのは取り除いた。花壇でも手入れが行き届いていない所や庭の吹き溜まりの所なので、草丈30〜40cmほどで花を咲かせている。ほとんど日の射さない家の北側でも、しっかり花を咲かせていた。
 来年は、これ位なら問題ないと思い、こぼれ種はそのままにすることにした。そして来年は、東花壇にも種を蒔いてみようと思っている。ドウダンツツジが植えられているので、春はまだ日もしっかり差し込み、チオノドクサやスイセンが咲いているのだが、葉が茂り始めると彩りが全くなくなってしまう。何を植えたらいいか考えていたが、このキンギョソウを蒔いたら、案外上手くいくかも知れないと思うようになった。日射しが少なく、軒下なので雨も少ないが、キンギョソウなら多くの彩りの花を咲かせてくれそうである。来年を楽しみにしよう。


2021年9月1日  森みつぐ

 5月、3年前に買った百日草の種が少し残っていたのと、中型のプランターの空きがあったので、残っていた種を全て蒔いてみたら、そのうちの2つ芽が出てきた。順調に育って、7月中旬に2つとも花が咲いた。濃いピンクと薄いピンクの花だった。百日草の種は、意外と丈夫であった。
 今までは、花を咲かせても種を採って来なかったけど、今年は、種を採って、来年に備えようと思っている。多分、これからも百日草の種を買うことはないと思うので、丈夫な種が得られたらいいと思っている。ただ花壇に百日草を植える場所がないので、多分、今後もプランターに植えることになるだろう。
 百日草は、小さな花壇に植えるには場所を取りすぎ、草丈もそれなりに高くなるので、隣接する花々に与える影響は大きく、根も広がるので隣に何を植えたらいいのかが問題になる。プランターだと百日草にとっては非常に狭いので、大きくなれなくて私にとってはちょうどいい大きさに収まっている。百日草、アスター、キンセンカ、ムギワラギクなどは、このような理由でプランター向きなのである。

Copyright (C) 2021 森みつぐ    /// 更新:2021年8月29日 ///