三岐鉄道北勢線 130形(旧形式)
ク130形(134)・サ130形(135〜138)
 ク130形134は1954(昭和29)年4月に帝国車輛工業(現東急車輌製造大阪作業所)で製造、サ130形135・136は同年10月にナニワ工機(現アルナ車両)で製造、サ130形137・138は同年11月に帝国車輛工業で製造された三重交通三重線(現近畿日本鉄道内部・八王子・湯の山線)サ360形(2代目)364〜368で、同線にサ2000形(現140形)が新製されたことにより北勢線に転属し、北勢線開業時から活躍した木造客車が廃車された。1965(昭和40)年4月に近畿日本鉄道となりサ130形に改番された。その後、1977(昭和52)年にサ134・136が制御車化されク134・136となった。さらにク136は再び中間付随車化されサ136となっている。全長11.2mで両妻非貫通のバス窓スタイルであったが270系に準じた車体更新工事を受けた。1978(昭和53)年8月にATS機器が設置され、1992(平成4)年9月にワンマン設備が取り付けられた。また、ブレーキ装置の変更で台車が270系と同じKD219系のKD219B(サ138)・KD219E(ク134)・KD219G(サ135〜137)に更新された。車輪径は640mm。
 全車、形式変更されずに、三岐鉄道に引き継がれたが、2007(平成19)年から高速化・冷房化改造が始まり、新形式クハ130形・サハ130・138形となった。近畿日本鉄道時代の改造方法の違いなどにより、サハ138のみサハ138形と区別している。北勢線でも三岐線に続き2005(平成17)年9月末から「ラッピング電車」の運行を開始した。サ136が同編成中のモ273とともに2009(平成21)年3月まで、広告主は「名泗コンサルタント」、サ138が同編成中のク145とともに2010(平成22)年8月まで、広告主は「ヘイセイクリエート」であった。冷房改造に際して、改造部分のみ一度ラッピングを剥がし、工事完了後再ラッピングされた。

北勢線車輌については、諸元等あまり詳しく調査出来ておりません。
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2011.7.18 更新
主要諸元
旧形式 車号 最大寸法(長巾高) 自重(t) 定員(席) 主電動機 出力(kW) 歯車比 台車
ク130 134 11200×2110×3419 10.50 57(28) KD219E
サ130 135〜137 11200×2110×3190 9.00 65(32) KD219G
138 11200×2110×3190 9.00 65(32) KD219B
車輌画像
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ク134

2006.2.10

星川−七和

サ135

2006.2.10

東員

サ136

2003.11.4

坂井橋−七和

サ137

2005.11.11

東員

サ138

2004.7.3

大泉

サ136
「名泗コンサルタント」

2005.11.5

東員

サ138
「ヘイセイクリエート」

2005.10.2

東員

ク134(近鉄塗装)

2005.10.1

星川−七和

サ135(近鉄塗装)

2004.6.30

六把野−北大社

サ136(近鉄塗装)

2003.4.13

楚原

サ137(近鉄塗装)

2005.5.8

東員

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