三岐鉄道北勢線 270系(新形式)
クモハ170形(171・172)・クモハ270形(271・272)
 K71編成が2005(平成17)年6月、K72編成が翌年7月、モ270形の運転台側動力台車KD219をク170形の中間側台車KD219Aと入替えモーターを2基とし、自重の分散を達成した。よって形式もクモハ270形、クモハ170形と変更された。そして、K72編成クモハ272・172が2006(平成18)年8月、K71編成クモハ271・171が同年12月に冷房化された。CU46形(13000Kcal/h)冷房装置2基と空調制御箱を各車室内に設置したため、定員が若干少なくなっている。また、冷房装置部分の窓が埋められ、ステンレスルーバーが設けられている。
 2014(平成26)年1月から、K71編成がイオンリテールの電子マネー「WAON」のPRラッピングを施して運行している。

クモハ273形(273〜276)・クモハ277形(277)
 クモハ273形も、もともと同じモ270形であったが、冷房化の可否で形式を分けることになった。前述のクモハ270形・クモハ170形の場合は、動力台車と付随台車の入替えで自重分散が可能であったが、クモハ273形の相方はクハ140形130形のためスペース的に台車入替えが不可能で、残念ながら冷房化は行われなかった。そのため、貫通路には扉が新設され完全に非冷房の区別をし、さらに「非冷房車」のステッカーを貼っている。
 高速化改造は、K75編成が2007(平成19)年7月、K73編成が同年12月、K74編成が2008(平成20)年7月に、K76編成が同年12月に完了した。また、2008(平成20)年3月にK77編成も高速化改造により、クモハ277形277となった。
 2014(平成26)年10月には、K77編成の200系に合わせて北勢線開業100周年を記念した三重交通塗装に変更された。2015(平成27)年3月には、クモハ274の行先表示器が北勢線初の発光ダイオード式に変更された。
2015.4.13 更新
主要諸元
新形式 車号 最大寸法(長巾高) 自重(t) 定員(席) 主電動機 出力(kW) 歯車比 台車
クモハ270 271・272 15600×2110×3670 15.90 72(28) MB-464-AR 38×2 13:71 KD219
KD219A
クモハ273 273〜276 15600×2110×3670 15.60 77(37) MB-464-AR 38×4 13:71 KD219
クモハ277 277 15600×2110×3670 13.80 72(24) MB-464-AR 38×4 13:71 KD219F
クモハ170 171・172 15600×2110×3352 14.80 73(28) MB-464-AR 38×2 13:71 KD219
KD219A
車輌画像
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クモハ271

2005.10.10

楚原

クモハ271
(冷房改造車)

2006.12.22

星川−七和

クモハ171

2005.10.10

楚原

クモハ171
(冷房改造車)

2006.12.31

東員

クモハ272
(冷房改造車)

2006.8.2

星川−七和

クモハ272
(冷房改造車)

2006.8.3

東員

クモハ172
(冷房改造車)

2006.8.3

星川−七和

クモハ172
(冷房改造車)

2006.8.3

東員

クモハ273

2009.7.29

星川−七和

クモハ274

2008.7.25

星川−七和

クモハ274
(方向幕LED化)

2015.3.26

阿下喜

クモハ275

2010.10.29

星川−七和

クモハ276

2008.12.19

星川−七和

クモハ277

2008.3.21

星川−七和

クモハ277
(三重交通塗装)

2014.10.19

星川−七和

クモハ171
「WAON」

2014.1.14

大泉

クモハ271
「WAON」

2014.1.15

星川−七和

クモハ273
「名泗コンサルタント」

2007.12.21

星川−七和

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