三岐鉄道 モハ150形 2次車
モハ150形(155・156) 
 1974(昭和49)年1月に相模鉄道で廃車になったクハ2500形2512・2513を譲り受け、同年10月から西武鉄道所沢工場で、モハ150形1次車と同じく西武鉄道クモハ311形の電気部品を再利用して電装・両運転台改造のうえ1975(昭和50)年1月に竣功した。もともとは1928(昭和3)年に日本車輌製造で竣功した鉄道省モハ30形30172・30193で1949(昭和24)年1月と2月にそれぞれ電装解除され同年10月の一斉改番でクハ38形38112・38097となり、1953(昭和28)年6月の称号改正でクハ16形16160・16161となった。1959(昭和34)年7月と2月に国鉄で廃車となったものを相模鉄道が翌年譲り受けて東急車輌製造で改造したもので、伊豆箱根鉄道モハ150形161〜などと同じグループである。片開き3扉車。制御装置、主電動機、台車、運用はモハ150形1次車と共通。前照灯は入線時からモハ151と同様の2灯シールドビームである。後に、西武鉄道の電光式方向幕が取り付けられた。ただ、モハ150よりさらに小型のためATS機器・ワンマン設備の取り付けが困難のため、改造されることなく運用から外れた。
 この車輌も小型・旧性能ということで601系607F導入で、1988(昭和63)年3月に2輌とも廃車となり解体された。
2011.7.17 更新
主要諸元
形式 車号 最大寸法(長巾高) 自重(t) 定員(席) 主電動機 出力(kW) 歯車比 台車
モハ150 155・156 16900×2930×4140 37.00 130(40) MT-4 85×4 19:65 TR14A
車輌画像
三岐鉄道 所蔵

相模鉄道クハ2512
(改造前)

撮影日不明

西武鉄道所沢工場

大幡哲海氏 撮影

モハ155

1979.3.

保々

モハ155

1980.1.27

保々車両区

モハ155

1985.12.18

保々車両区

モハ155

1987.3.30

保々車両区

坂内定比古氏 撮影

モハ156

1978.5.14

保々車両区

大幡哲海氏 撮影

モハ156

1979.3.

保々車両区

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