三岐鉄道 ED45形 2次車
ED45形(454・455)
 1957(昭和32)年5月に東洋電機製造・東洋工機で製造された富山地方鉄道デキ19040形19041・19042であるが、発注者は小野田セメント(現太平洋セメント)で富山県の有峰ダム建設のセメント輸送用として一時的に富山地方鉄道に籍を置いていただけで、工事完了後には三岐鉄道へ転出することが最初から決まっていた。そのため、三岐鉄道ED45形1次車に準じた設計で右運転台になっている。
 1960(昭和35)年1月にデキ19041、9月にデキ19042が三岐鉄道に回送され、同年2月にED454、9月にED455が竣功した。車体寸法、性能的には1次車と全く同じであるが、車体デザインはかなり変更され、裾の丸みがなくなり側面窓が大型になった。1970(昭和45)年6月2輌共重連化されて、総括運転が可能になった。後に、前照灯が1灯電球から2灯シールドビームに交換された。1986(昭和61)年2月には、ATS機器が取り付けられた。台車は、1次車と同型の鋼板組立形であったが1987年6月、東武鉄道ED5010形のDTH57を譲り受けて交換した。最近では、ED455の乗務員扉が西武鉄道の電車用のものに交換された。また、一時期電車から転用の西武形無線アンテナが取り付けられていたが、再び電車に戻されている。さらに、2002(平成14)年8月の検査時に山側富田方と川側藤原方の側面通風口が更新され若干形状が異なる。
2016.8.13 更新
主要諸元
形式 車号 最大寸法(長巾高) 自重(t) 主電動機 出力(kW) 牽引力(s) 歯車比 台車
ED45 454・455
(竣功時)
12800×2600×3955 45.00 MT-40B 142×4 5760 16:73 鋼板組立
454・455
(現在)
12800×2600×3985 45.00 MT-40B 142×4 5440 17:72 DTH57
車輌画像
三岐鉄道 所蔵

高井薫平氏 撮影

ED454(旧塗装)

富山地鉄デキ19041
ナンバー付

1960.3.2

富田機関区

坂内定比古氏 撮影

ED454

1978.5.14

保々車両区

大幡哲海氏 撮影

ED455

1979.3.

保々車両区

ED454

2007.5.26

富田

ED455(試運転)

2002.8.7

三里

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