三岐鉄道 ED45形 3次車
ED45形(456・457)
 セメント輸送の増大に伴ってED45形の増備は続き、1962(昭和37)年1月にED456が東洋電機製造・東洋工機コンビで製造された。車体寸法、性能は12次車と全く同じであるが車体デザインは若干変更され、側面通風口が縦桟タイプから6列ルーバーに変更され、前面・側面窓はさらに大きくなった。他車同様、1970(昭和45)年3月に重連化されて総括運転が可能になり、前照灯も1灯電球から2灯シールドビームに交換された。台車は、鋼板組立形であったが1987(昭和62)年6月、東武鉄道ED5010形のDTH57を譲り受けて交換した。最近では、乗務員扉が西武鉄道の電車用のものに交換された。
 1970(昭和45)年7月に小野田セメント(現太平洋セメント)の新工場が完成し出荷量が増え、検査時の車輌不足を考慮して1973(昭和48)年10月にED457が増備された。しかし、この車輌は電気部品のみ東洋電機製で、車体は西武鉄道所沢工場製となった。車体形状、性能はED456と全く同じであるが、製造時から重連総括制御で前照灯も2灯シールドビームである。台車が住友製のFS43となったのが大きな違いであったが1993(平成5)年、廃車になった東武鉄道ED5060形のTT54を譲り受けて交換した。1986(昭和61)年2月には、ATS機器が取り付けられた。
2016.8.13 更新
主要諸元
形式 車号 最大寸法(長巾高) 自重(t) 主電動機 出力(kW) 牽引力(s) 歯車比 台車
ED45 456
(竣功時)
12800×2641×3955 45.00 MT-40B 142×4 5880 16:73 鋼板組立
457
(竣功時)
12800×2641×3955 45.00 MT-40B 142×4 5880 16:73 FS43
456
(現在)
12800×2641×3985 45.00 MT-40B 142×4 5440 17:72 DTH57
457
(現在)
12800×2641×3985 45.00 MT-40B 142×4 5440 17:72 TT54
車輌画像
三岐鉄道 所蔵

ED456(旧塗装)

撮影日不明

富田機関区

三岐鉄道 所蔵

ED457

1973.11.26

保々車両区

坂内定比古氏 撮影

三岐ED457

1978.5.14

富田

ED456(試運転)

2002.9.20

三里

ED457(試運転)

2003.3.5

三里

Copyright (C) Satoshi Nanno. All rights reserved