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  update 2008. 4. 5 

踏 破 日 2008/03/22
コースタイム 14:45〜17:10
歩 行キロ 5.7q
累 計キロ 282.2q
踏 破 率 57.3%

 
駆け足セーフの二川宿

境川〜JR二川駅
 

(前の東海道最南端はひっそりへ戻る)

  

   三河国(愛知県)に入った旧東海道は程なく国道1号線に合流する。その合流地点には近年植樹された松の木々が日差しを浴びていた。このような植樹は大変良いことで、クルマの排気ガスに負けずに育って欲しいものである。  

   

    

  

    旧東街道を歩くという性質上、国道1号線を歩くことが少なからずあることは十分覚悟の上なのだが、この区間は中央分離帯付きの片側2車線とあって交通量が凄い。それも物流の幹線らしく大型トラックがひっきりなしに飛ばしていくので、いささか閉口する。

   やがて道の右側に盛土が残る部分が見えてくるが、ここが一里山一里塚(細谷一里塚)跡、日本橋から71里目の一里塚である。

 

     

   

   上の一里塚跡から次の二川一里塚跡近くまでの約4キロは国道1号線をそのまま歩くことになる。この付近にはアクセントとなる史跡もなく、視界には畑と大型トラックばかりが連続するなんとも単調な景観が続く。

   

     

  

   さて本日もそろそろ日が西に傾いてきて、ゴール地点への到達時刻が気になり始める時間帯になってきた。やがて国道1号線は東海道山陽新幹線と平行するようになるが、旧街道は写真先の「二川ガード南」という交差点で新幹線とアンダークロスする。

 

 

     
 

   国道1号線と別れ新幹線のガードをくぐると続いて在来線の踏切があり、ここを渡ってすぐに左折、線路と平行する道をとる。

   

    
    

   右写真は二川一里塚跡、日本橋から72里目の一里塚である…が、どこに写っているのか極めてわかりにくい。実は右手前の建物のドブ板の脇に立つ石碑が一里塚跡で、うっかり見過ごす危険性があるので注意が必要である。

    

 

 

    

 

   この二川宿跡の沿道は実に古い建物が良く残っており、旧街道らしさを十分に味わうことができる。右建物も格子が風格を感じさせ、暖簾は二川宿の紋入りである。ここも旧宿場町であることを積極的にアピールしている様子が伝わってくる。

   ところでこの二川宿跡には「二川宿本陣資料館」という旧本陣を復元保存した史跡があり、かねてから是非訪れてみたいと思っていた。手持ちの資料には閉館17時とあり、16時35分に入場口に着いてやれやれ間に合った…と思ったら何と入場券売場に「入館は16時30分まで」の表示があるではないか!  こりゃ大ピンチ! 

   

    

 

   諦め切れずに入場券売場を覗くと、受付係が来て「17時までですが良いですか?」「ははい、いいですいいです!」というやり取りの末、結局入場できてヤッター。実際に見学してみると本陣らしき格式が随所に見られ、本日既に脇本陣・旅籠も見ているのでその感ひとしおであった。なお近年増築した旅籠「清明屋」と別館の資料館も見ごたえがあり、見学時間1時間は欲しいところであった。(反省)

   本日は舞阪をスタートして脇本陣(舞阪)、関所/旅籠(新居)、本陣/旅籠(二川)と見学でき、旧街道散策として実りあるコースだったと言える。

  →次は撮れていた一里塚跡です。