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  update 2008. 10. 5 

踏 破 日 2008/10/04
コースタイム 6:30〜10:00
コースキロ 27.3q
累 計キロ 374.3q
踏 破 率 76.0%

 
名四国道で七里の渡し

宮の渡し公園〜九華公園(桑名)
 

(前の宮の渡しに佇むへ戻る)

   

   前回の宮の渡し到達が5ヶ月前、だいぶ間隔が開いてしまったが、再びこの地に立った。ここから桑名までは「七里の渡し(海路)」であるが、当然ながら現在は存在しない。

   旧東海道を踏破する場合、この区間はJRや近鉄で桑名まで行く方法が一般的である。ところが地図を調べているうちに国道23号線(名四国道)が比較的当時の海路を辿るようなルートであることを発見、しかもその地図には木曽川を渡った地点に「七里の渡し」碑が記載されている。海路の途中にこの碑は何を意味するのだろうか?そんなわけで上の地図の通り、主に国道23号線を使うことに決めた。

     

 

   さて宮の渡し公園からなるべく近い桑名・長島方面への停留所「熱田六番町」まで20分ほど歩いて到着。この路線は一日に数本しかない貴重な存在なのだが、なんと2週間後のダイヤ改正で大幅減便が予定されており、事実上路線バスでの目的到達は不可能になる。その意味では貴重な体験になるのかも知れない。

  7:26、三重交通バスがやってきた。前扉だけの元観光バスふうの車両で、車内は15人程度の乗車である。いったん南下して国道23号線に出てからは西への道をとる。

    

     

   

   バスは8:00頃に「鍋田」という停留所にさしかかり、ここで下車。乗客は自分を含めて3人までに減っており、不採算路線として減便止む無しと言ったところか。

   一気に木曽川まで行かずに手前で下車した理由は、愛知・三重の県境を撮影しておきたかったためである。この国道の沿道には工場や倉庫が目立ち、クルマもトラックやタンクローリー等の大型車が次々と飛ばして行くため歩いていても埃や振動が気になる。自分以外の歩行者は皆無であり、まぁ2度は歩きたくない道というのが実感であった。

     
 

   国道は木曽川にさしかかる。ここを渡り終えた進行方向右手に前述の「七里の渡し」碑があるらしいので、注意して探す。

   

   

    

   

    木曽川を渡り終え、右手の土手道を下ると探していた「七里の渡し」碑はあった。(容易に発見)

   ここに碑が立っている理由は案内版を読んでやっと理解できた。当時は地形が大きく異なり木曽川・長良川・揖斐川の河口付近には多くの輪中が存在し、渡し舟は宮と桑名を直結する航路の他に地元の生活用として数々の輪中を経由する航路も多く存在したそうである。そしてここもその経由地のひとつであったわけである。

   七里の渡し案内板の内容はこちら
(戻る際はブラウザの「戻る」ボタンで戻って下さい。)

    

    

   さて木曽川から先は桑名方面へのバスが多発しており、自分が乗った「長島スポーツランド」停留所からは概ね20分毎の間隔でホッする。なお旧東海道を歩くには桑名駅手前の「田町」停留所下車が便利である。

  →次は桑名市内の道標に感謝です。