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〜新司さんのお話〜
…あとがき…

 

 

 最初は昨年(2003年)の「夏企画」の作品のひとつにするはずだったお話です。頂いたお題「噴水と虹」を思い浮かべているうちに、こんな物語が浮かびました。でもっ……あの企画、規定量が原稿用紙10〜12枚を見当にしていたのでいかんせん長いっ、それにまとまらないっ、と言うことで急遽、別のお話に差し替えてしまいました。いつかもう一度書こうと思っているうちに……こんなに長い時間が。

 こうちゃんの4人の弟くんたち。それぞれに個性的で、ひとりずつちゃんとお話が作れるくらいのキャラに育ってました。まあ、そんな中で一番影の薄かったのはこの新司さんでしょうね。何しろ、こうちゃんとキャラが被るから(苦笑)、あまり出すことが出来なかったんですよ。でもシリーズ最終話の「さかなの箱」では、ちょっといい台詞もありましたし、やっぱいい奴だよなあ、彼はどんな恋愛をするんだろうなとずっと考えてました。
 らぶらぶ〜という感じではありませんでしたが――こんな風に止まっていた時計が何かのきっかけでもう一度動き出すみたいな恋も素敵かなと。

 始めの予定では、都側のごたごた(親権問題とか、再婚するはずだった相手とのこととか)もしっかりと語らせるつもりだったのですよね。だから「3話」と設定したんです。でも、書き進めているうちに、そんなのはもういいかな〜っていう気分になっちゃって。何となく希望が持てるようなほんのりした終わりにすればいいやと、あっさりめの幕切れとなりました。その分、おまけがつきましたけど。私としては、おまけの部分はあってもなくてもいいと考えてます。

 久々の「さかな」ワールドで、戸惑いつつも思い切り楽しませて頂きました。次はどんな作品が飛び出しますことやら、それは私の気まぐれですので何とも言えませんが、また新しいお話でお目にかかれたらなと思ってます。

 ではでは、ここまでのおつき合い、ありがとうございました!

『夏色図鑑(旧・おひさま☆パフェ)』管理人・広瀬もりの


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2004年2月23日更新

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