もともと、物語は友人5人でやっていた創作サークルの漫画用のものでした。お話の中では唯子と悟史はらぶらぶほのぼの同棲カップル。唐突なラストも、私から見れば当然の成り行きです。 唯子の複雑な生い立ちも、それから育っていく過程も、私にとっては難しいことばかりでした。悩み悩みつつの執筆でしたが、どうにかピリオドを打てたことに胸をなで下ろしています。正直、絶対に書きたい、完結させたいという強い意志はあるものの、その上を行くような不安が始終付きまとってました。 このお話に「正解」はありません。唯子の本当の父親が誰なのか、それも今となっては誰も知らないことです。それでいいんじゃないかな、と思ってます。人を好きになる気持ちはそれぞれだし、好きになり方もそれぞれ。出来れば渉もこれから、自分のためにしっかり生きて欲しいな。まだまだ人生、先は長いと思うし…。翔太も唯子も巣立った今、もう一度自分のために、しっかりと向き合ってくれたらなと思います。もちろん、晶子とね。 難しい、出口のない様なお話に最後までおつき合い下さって、感謝の言葉をどう申し上げていいのか分かりません。ここまで読んでくださっただけで、本当に本当に嬉しいです。このようなお話を書く機会を与えてくださって本当に感謝してます。「今だから、書けるかな…?」と皆様に甘えっぱなしの感じですが、これからもどうぞ宜しくお願いします。 ではでは。また機会がありましたら、お目にかかれることを願って。本当にありがとうございました。
2003年9月18日
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