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…沙羅の章…
◇あとがき◇

 …3月下旬に「沙緒の章」を書き上げてから、早いもので7ヶ月余り。どうにか「沙羅の章」本編の完結にこぎ着けました。沙羅のイラストを初めて描いてから10年以上、こうして心に描いていたお話を形にすることが出来て本当に嬉しいです。これも今、この頁を読んでくださっている皆さんのお陰です、本当にありがとうございました。

 …ここから先は内容に関わる記述がありますので、どうぞ「沙羅の章・14章」を読み終えてからご覧頂くよう、お願いいたします。

 沙羅のお話は「恋愛もの」と思いながらも設定上、ベタベタらぶらぶ…と言うわけにも行かず、書いている作者が一番つまらなかったです(笑)。沙羅は人生を捨てているように投げやりだし、亜樹は回を重ねるごとに性格が悪くなっていくし…まああ、どうしましょう? と言う感じ。
 そんな中で楽しかったのは脇を書くことでしょう…一押しは「蛍火!」、本当に楽しかったです。もっと出したかったけど、本編から外れちゃうので自粛。
 次点は「美莢」…もっともっと亜樹をいじめたかったです〜。多岐もこちらではなりを潜めちゃって、いまいちだったし…書こうと思うと言葉遣いその他で上手くいかないのですが、大人キャラの方が(歳も近いし…?)楽しかったな。
 坊さんみたいになってしまった華繻那様…後添えぐらい貰ったってばちは当たらないと思うんだけどな…それだけ沙緒との月日が素晴らしかったのでしょう…くすくす。パパになっても格好良くしていただきました。個人的にはパパである前に素敵な旦那様であって欲しいです。同様に女性はママである前に、素敵な妻でありたいと。
 和風ファンタジーとか言いながら、異様にベタなテーマがあったのですね。だからファンタジー作家にはなれないんだなあ、私。

 後半はストーリーに付いていくのが精一杯で、キャラが上手に動かせず…イライラしてました。もうちょっと上手になってから書いた方が良かったかなあ…でも設定自体が甘かったのか? これが今の精一杯です。
 渚なんて無理がありすぎだし、湊も中途半端でしたね。この2人については番外編を考えているので、そちらでちょっと書いてあげたいと思ってます。
 そして! 掲示板のレスでもチラリと書きましたが、13章・後編になっていきなり自分の意志で暴走を始めた亜樹…書きながら「おいおい、どこまで行くんだい〜〜〜?」と突っ込んでしまいました。
 結末は考えていたものの、そこに辿り着くまでの過程はぼんやりした感じ。パソに向かいながら沙羅と亜樹の台詞を声に出してみて(叫ぶところはちゃんと叫ぶ…決して見てはなりません)、北島マヤ顔負けの一人芝居(笑)。入り込んでしまって、他のことがすべて面倒になってしまうこともしばしばでした。

 また10年後、これを読んでどういう感想を持つが分かりませんが(大体、私はどうなっているんだろう)思い出の多い作品になりました。
 1日に3話分書いちゃったり、書くのが止まらなくなって空が白んでから寝たり…自分の体力の限界も超えた感じです。

 本当に最後までのお付き合い、ありがとうございました! 今後はちょこちょこと番外編をUPしたいと思います。本編へのコメントはメールフォームにて常時、受け付けております。一言でも、「ちょっと…ここはなあ」と言うご意見でも何でも構いません。今後の創作活動のためにどうぞ言ってやって下さいませ。

 …今描きたいのは、なかよしこよしの沙羅と亜樹のCG。2人の青春はこれからですもの、今までの日々を埋めるように仲良くして欲しいです。

(2001.11.7)
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