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秘色の語り夢…沙羅の章・新章

… あとがき …

 

 

 海底には「風」はありません。

 だから多杖を呼んだのは何だったのかというと、何かの強い想いを乗せた普通の人には見えない「流れ」だったのかも知れませんね。久しぶりの「海底ファンタジー」に戸惑いつつ、のんびりと時間を掛けた執筆になりました。

 多杖も多矢も自分の感情を抑え込むタイプですから、とにかくお話のキャラとして動かすのは大変で、どうしても周りが頑張ることが多くなり、影の薄いメインキャラがさらに目立たなくなったかな〜と言う気がします。脇キャラくらい、きちんとしゃべってくれれば、もっとスムーズに行ったのにねえ……本当にまどろっこしいふたりです。
 サイト運営も2年半を越え、あと3ヶ月で3周年になります。何だか、そんなに長いことやっていたという自覚もないのですが、早いものですね。昨年2周年で頂いたアンケートの「ご要望」にもほとんどお応えしていないのにまた1年……時間の使い方が下手で、ご迷惑をお掛けします。確かに無理をして執筆してもいいものにはならないんですが、私の場合はある程度自分を追い込まないと一生書かないかも知れない、という不安もあるんですよね。こればっかりは難しいです。

 後日、今回入らなかった、多矢の両親の話を書きたいなと思ってます。年の差カップル〜しかも側女(そばめ)だし。今までになかった関係なので、どきどきです。多岐がかなり悪者っぽくなってしまった今回なので、少し立場を良くしてあげたいなとか……。短いお話ですけどね。それから、次は次世代バージョンで沙羅と亜樹の一の姫の話を書くつもり。現代物を間に挟むかどうかは今考え中ですが、皆さんのご意見を聞きつつ進めていこうと思います。もちろん、自分の好きな作品を書くことに変わりないんですが、同じくらい書きたいの気持ちがあった場合は「読みたいです」のひとことでくらりと来ますから(笑)。

 ではでは、今後ともどうぞごひいきに。ご縁がありましたら、また違う作品でお目に掛かることを楽しみにしてます。

2004年2月9日
『夏色図鑑(旧・おひさま☆パフェ)』管理人・広瀬もりの

 

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