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…「秘色の語り夢・沙緒の章〜外伝」…

-あとがき-

 

 

はー、終わりましたっ! これでどうにかお話がまとまりました。今、確認しましたら、「序」をUPしたのが何とサイト開設記念日の5月9日。4ヶ月半以上掛かっての執筆となりました。途中、なかなか更新出来ない時期もあり、どうしようかなと悩んだこともありましたが、やはり燈花のお話は最後まで書いてあげたかったので「良かった〜!」って感じです。

「不幸な脇役の救済措置」が、すでに私のパターン化しております。その始まりは「並木」の惣哉さんだったか、「秘色」の多奈だったか……って感じですが、こうして実際にかたちになったものや想像だけで終わったものなど、数々のドラマが隠れているみたいです。
「燈花」は西南の大臣家の末姫。私の海底系の作品に毎度のように顔を出してくる西南の大臣・邇桜の妹に当たります。キャラが多い海底国なのですが、きちんと人物相関図を作成していないため、色々と混乱を招いてしまっておりますが(すみませんっ、非力で)、華繻那のもとに竜王妃として輿入れするはずだった姫君ですので「沙緒の章」にちらっと出てきた彼女です、はい。
亜樹にとっては叔母に当たります。今回のお話の最初の方で、翠の君が先年産んだ息子、と言うのが亜樹本人です。頂いた「ひとことメール」で、燈花が亜樹の母親になるのか?とのご質問があったので……ああ、皆様かなり混乱なさっているんだなと(重ね重ね、ごめんなさい)。

華繻那は沙緒と出会って幸せになったわけですが、その裏には燈花のような存在がいる。いくら良い噂のない姫君だからと言って、やはり可哀想だなと。選ばれなかった側の苦しさというのは相当なものがありますし、ここはひとつ新しい相手でも見つけてやろうと「仲人おばちゃん」根性を出してしまいました(笑)。

最後に出てきた、謎の大男。これは頂いた「ひとことメール」をヒントにさせて頂きました。

>出張先予定の極悪人のボスを獰猛な大臣に要望を通せる魅力でオトして、味方を増やして生きて帰ってきなさい。

……すみません、これにはかなり大受けでした。このお言葉のお陰で、密かに「玄太(ゲンタ)」と作者の呼んでいる彼が登場することになっちゃいましたよー。

次世代になるころには、今回誕生した若君も立派に成長しているはず。どこかで関わっても面白いかなと思いますが、何となく「月の一族」は影のお目付役という感じで表向きは「昼行灯」っぽく過ごして欲しいかもと思ったり。

ではでは、今回も最後までありがとうございました。また近いうちに新しいお話でお目にかかれる日を楽しみにしております。

2005年9月27日 『夏色図鑑(旧・おひさま☆パフェ)』管理人・広瀬もりの


 


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