医療法人弘生会小田切医院

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 健康のために一言ー11

高齢者の肺炎  

肺炎はその原因(病原体など)によって細菌性肺炎・マイコプラズマ肺炎、ウイルス性肺炎、真菌性肺炎などに分類され、また病変の広がりで大葉性肺炎、気管支肺炎(小葉性)に分けられます。さらに特殊な状態のときおこるものでは、術後肺炎、嚥下(えんげ)障害時の食物・分泌物などによる吸引性(嚥下性)肺炎、長期臥床者にみられる沈下性肺炎、重症疾患末期の終末期肺炎などがあります。

 

肺炎の成立には、慢性呼吸器疾患、心疾患、糖尿病などの基礎疾患があり、また抗がん剤や副腎(じん)皮質ホルモンなども肺炎の誘因となります。高齢者では脳血管後遺症、悪性腫瘍(しゅよう)、大腿(たい)骨骨折後遺症、心不全などさまざまな基礎疾患がみられるため、肺炎を発症しやすいと言われています。

 

その理由としては、基礎疾患によって寝たきり状態・意識障害・嚥下障害を起こしやすく、胸郭の変形と肺実質の加齢による変化、食道裂孔ヘルニアによる咳(せき)込み、咳嗽(がいそう)反射およひ痰(たん)の喀(かく)出力の低下、気道浄化機能の低下、免疫能の低下、栄養状態不良などが考えられます。食物、液体、胃内容物を誤って気道へ吸引し明らかに誤嚥と考えられる場合の他に、鼻腔、咽頭(いんとう)などに定着した感染性物質を口腔内の内容物とともに無自覚的に気道系へ吸引する場合(微少吸引)もあります。このような無自覚的な誤嚥は、一般健康人でも深睡眠時にみられますが意識障害のある患者では極めて高率に認められ、鼻腔から咽頭を経て下気道へ吸引され肺炎を発症します。

 

高齢者では、かぜが長引くと気管支炎症状に続発して炎症が肺の各部に多くの小さい病巣を形成し気菅支肺炎に進展することがあります。かぜ秋から冬にかけて多くみられますが、ウイルス感染や細菌感染、寒冷・アレルギーなどが原因で四季を選ばずみられます。夏とはいえかぜの予防が必要です。外出後の手洗いとうがいの励行を続け、夜間は過度の冷房に注意しましょう。睡眠不足も夏ばての大きな要因となります。ゆっくりと十分な睡眠時間を確保してください

 

11月に入ると寒い冬が参ります食欲も低下しがちとなりますが、水分と栄養を十分に補給するよう心がけてください。口腔内容物の無自覚的な誤嚥によって起こる吸引性肺炎の予防には、歯磨きによる口腔内の浄化が効果的といわれています食後およひ就寝前のうがい・歯磨きで口の中を清潔にすることで肺炎を未然に防ぐことが可能です

戻る   参考**かぜについて

 2000年11月15日          小田切医院   小田切弘人 

 

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最終更新日 : 2007/6/1