〜 6 〜
GoGoBar翌日の朝はちょっと遅く起きて、ホテルの1階にあるバイキングにて朝食をとる。
ツアー参加者は全員、このホテルに泊まっているはずなので、
そいつらと顔を合わす機会は、この朝食時に一番多い。
嫌な感じで血色が良くなっているカップルを隣の席に見かけて
少々朝っぱらからムカついている俺であるが、
俺達とは全く関係ないので、まあいい。
昨日のスキンヘッド集団は、やはり日中は夜に備えるのだろうか
朝食時に見かけることは、ない。
俺はコーヒー好きであり、多分一日1リットルぐらいは飲むのであるが、
このタイという国のコーヒーはとにかく甘く、ブラックのコーヒーが飲めるのは
このホテルの朝食時のみ、という有様。
とにかく、唯一のコーヒーブレイクを楽しんでいると、
同じツアー参加客の4人の男女のグループが近くのテーブルにつく・・・
初日の時点でかなり意識はしていたのだが、
この四人組の女性陣・・・かなりのインパクトである。
片方の女性は、なんとなく不幸を背負いそうな顔をしていて
その時に「リング」という映画を見ていれば間違えなく「貞子」と
命名していたところだが、適当なネーミングができず、バンブーとともに悶絶していた。
もう一人が、かなりイイ。
当時”ダウンタウンのガキの使いやあらへんで”の名物コーナーの
”モリマン VS 山崎 邦正”に出てくるキムラチャン(木村祐一が柔ちゃんのマネをしている)に
思いっきりそっくりなのだ。ガハハ!
瞬時にあだ名(といってもバンブーとナッツーとの3人の間でのあだ名だが)は
「キムラちゃ〜ん」に決定!
しかしこの俺様、女の子を顔で判断するような男ではない。
何がインパクト抜群なのか、というとその行動。
フェロモンをムリムリ振りまいているのである。
たまにうっかりビーチあたりでキムラちゃ〜んを見かけると、
うつぶせになって、水着の紐をはずして日焼けに励んでいる。
いくら外国で開放的になってるからってなあ・・・
おいっ!同行の男二人!ちゃんと管理してろよ!
もしかしたらなんとかなっちゃうと思う俺が悲しいんだよバカヤロウ!
・・・とこんな感じでツアーが進行してたわけです。
先日のGoGoBarの一件で、所持金がほぼゼロになった俺。
バンブーも同じく所持金がなくなったということ。
ツアーも残り二日という状況の中で、あとの二日は何してよう・・・と
ぼんやり考えていたのが、なんでもその日はツアーのコンダクターが
なんとかビーチっていうところに連れて行ってくれるという。
「さあ。行きたい人は手を上げて」と現地人風のコンダクターがそういった時、
こりゃあんまり金かかんなそーだわ、と俺達も参加を表明。
キムラちゃ〜んご一行様も参加を表明。よろしくね。
さあ、数人でクルーザーのようなものに乗り込み、
ちょっとすると島のようなところに着く。
だんだん俺とバンブーもスキンヘッド集団化してきたようで、
浜辺につくとすぐに横になり、ぼーっとしていた。
ナッツーも、俺やバンブー相手じゃ色気を披露する気もないらしく、
コンビニに行くような格好で本を読み出していた。
しかし、水着に着替えたキムラちゃ〜んが我々の前に登場。
ブッ!!
俺は飲みかけていたコーラを鼻から吐き出しそうになった。
なんと武田久美子の貝の水着のような乳首しか隠せない水着で登場!
しかも、悔しいことに・・・・・・ナイスバディ
♪チンチロリン
・・・冗談だろ?まあ落ち着け息子よ。キムラちゃんだぞ。
バンブーを見る。彼も唖然となっている。
「おいおい・・・勘弁してくれよお。白の水着は勘弁してくれよお。」
・・・ちょっと怖がっている。それも仕方ない。
アツアツカップルの男の方、俺、バンブー。その場に居合わせた男は皆、
ちょっと困っていたと思う。リアクションのとり方に。
ナッツーが怪訝な顔をして
「あの子なあに?男の目を気にして、もうヤな感じね。」という。
「いやいや・・・男からすればちょっとあーゆうのも困るんですけど・・・」
「私だってねえ。その気になればあの子よりすごいんだから。」
「だからその気にならなくたっていいって!」
ナッツーをなだめる二人。
妙なところでライバル意識を燃やすなんて、なんて複雑な女心。
野村沙知世と浅香光代のようだったよ、といったら、多分ナッツーに殺される。
昼飯。
カップル、俺達、キムラちゃ〜んグループとコンダクターで海の家みたいな場所で食事。
一同、長細いテーブルに向かい合わせで座る。
どうでもいいけど、キムラちゃ〜んは水着のままである。
・・・雰囲気が重い。
その場に居合わせた男達は、強烈に目のやり場に困っていたので、言葉が重い。
たまたま俺とバンブーは彼女の目の前だ。
多分皆様はわからないでしょうけど、こんな状況に置かれたら言葉なんか出ないよ。
想像してみてください。
白昼堂々、無意味におっぱいが目の前にあったら、あなたはどう対応します?
「あの、ソース取ってもらえます?」彼女が手を伸ばすと
ブルルンッ!
ああ、もうどうリアクションすりゃあいいんだろう・・・
♪チンチロリン ♪チンチロリン ♪チンチロリン
ああ、所詮コイツは脳の働きなんて関係なしだ・・・
本気で俺はチ●ポが随意筋でできてりゃなあ、と願っていた。
あまりに重い雰囲気を払拭すべく、現地のコンダクターがついに口を開いた。
「オー!オジョウサン。オッパイオオキイネ!」
このバカ!地雷踏みに行きやがった!
するとキムラちゃ〜ん。
手に持ったお箸をコンダクターに渡して、おもむろに雛形ポーズ。そして
「はさむぅ・・・?」
ブッ!!鼻からミーゴレンが飛び出した。
当然のように、一同唖然。
すいませんすいませんという表情のグループの男二人。
ホントに頼むよ。ちゃんと管理しとけよ。もうなんだかよくわからない・・・
は〜あ。疲れた。
ホテルに帰り、一服して少し休む。
まだ日は落ちていないので、ホテルにある屋外のプールに行くことにする。
・・・
例の水着で平泳ぎのキムラちゃ〜ん発見!!
♪チンチロリン
まあ若い男が3日以上オナニーしてなきゃしょーがないよ・・・
と、自分で自分を泣きながら慰めて迎える
タイ最後の夜。