いよいよ出発前日になった。「12時発の飛行機に乗るのには・・・何々プライオリティ・ゲストの
方は1時間前に搭乗カウンターに来いって。Jorudan HomePageで調べると、常磐線のうちの最寄り駅の
ひたち野うしく駅(筑波科学万博開催期間にあった旧万博中央駅。改札・フォームともにエレベータで上り下りできる。)から
羽田空港まで普通では2時間かかると。車椅子での電車の乗り換えに時間がかかるから、えっ、ひたち野うしく駅
8時13分発の電車に乗らなくちゃ行けないの。」 たしか前年新幹線で行ったときも8時13分発に乗った記憶が
うっすらと。しかも前年は土曜、今回は金曜である。飛行機のメリットもつくばからではなく、しかも朝の
遅めのラッシュに遭遇するのかよ、ったくしかたない。
一番心配なのは天気。今年東京ディズニーランドに行っても秋葉原に行っても大雨だった。日頃の
行いが悪すぎるのは認めるが(爆笑)。当日5月7日は快晴。雨男?雨女?(Rayは戸籍上女ということになって
いるらしいが(爆笑))の汚名返上。予定通り
8時13分発の電車に乗り込む。石崎は佐貫駅から同じ電車に乗る予定だったが、佐貫駅に着いても
見当たらない。そういう時は品川で待ち合わせすることになっていても、慌てた。石崎は天王台駅で
乗って来た。「ごめーん」、というわけで2人の旅が始まった。
上野まで来た。しかし駅員さんが見当たらない。うろうろしていると、来た。「一番前の1両車に
いると連絡をもらったんですが」、と言われても一番後ろに乗せてもらったんだい。私が悪いんじゃないっす。
常磐線のフォームからエスカレータで上がらせてもらった。上野駅にはこの前秋葉原に行った時から、品川方面行きの山手線
のフォームの真ん中にエレベータがついた。乗る時に前から乗ってもバックして降りることはせず、乗った戸と反対側の戸
(普通のエレベータだと鏡があったりする)が開くんで、こりゃ便利。「次の乗り換えは?」「品川で京浜急行の
空港線で羽田空港まで行きます」。普通羽田空港まで行くには浜松町で東京モノレールに乗り換えるのが早い。
しかし多少の時間もあったし、大阪の友達が上京した時に空港線を使って「バリアフリーで、駅員さんも
親切だった」と言っていたので、少々遠回りでもそうしてみた。品川ではJRのフォームからエレベータで
上がれたし、京浜急行のフォームに行くのには7,8段の階段を上らなければならないが、エスカル
(箱型の車椅子階段昇降機)があって、良かった。空港線の車両にも一番後ろに車椅子用の
スペースがあったし。
京浜急行の羽田空港駅で降りるとき、コギャルのすごい団体が順番を待たずに乗って来た。無理やり、
多少靴を踏ん付けて降りた。順番守れよ、ったく。「修学旅行の下見なんですって」と駅員さん。
「修学旅行の下見なんかあったのか」と石崎と顔を見合わせた。この駅にもフォームからのと改札からのエレベータがあった。
「飛行機に乗られるんですか」と駅員さんは親切にも空港の出発ロビーに上がるエレベータの場所を教えてくれた。
この時点で10時20分。ほとんどの駅がバリアフリーだったため、予定より早く着いた。
じゃあ先ずは腹ごしらえ。朝食もしっかり食べたのに、空港のコンビニのようなところで
おにぎりを2個買って石崎に食べさせてもらった。でもいつも3個食べている私からすれば軽めである(笑)。
10時42分、エレベータで出発ロビーへ。駅を背に向けると、エレベータは右端、JALの搭乗カウンターは3階(?)の
左の方にあり、ほとんど往復することになった。11時数分前、ようやくJALのロゴが見えたと思ったら、そこに大きな車椅子
マークが張ってあり、カウンターの上にもプライオリティ・ゲストのマークが書かれていた。「お願いします」
とチケットをカウンターの職員さんにわたした。「お客様の車椅子で搭乗ゲートまで行かれますか。それとも
こちらで用意させていただく車椅子にお乗り換えしますか。」「どちらでもいいです」 手動の車椅子だと、
自分ではほとんど動けないのだが、石崎もいるし、自分の車椅子でないと座位がとれないということも
ない。ほどなくJALで用意した車椅子が到着、乗り換えた。「お客様の電動車椅子のバッテリーは
ウェットですか、ドライですか」「たぶんドライです」という答え方が悪かったのか、職員3人で車椅子を
ひっくりかえしたり、バッテリーをのぞき込んだりして5分が過ぎた。「バッテリーを取り外してもよろしいですか」
「それは取り外せません」 やっとドライだという結論が出たらしい。「お預かりします。11時半になりましたら、
あちらの搭乗カウンターにお越しください。」
ちなみにウェットは一般蓄電池使用の電動車椅子、ドライは密閉型蓄電池使用/シードル型
の電動車椅子を指すらしい。いきなりウェットかドライか聞かれても、ねぇ。
11時半、別の搭乗カウンターへ。職員さんが案内してくれたのは手荷物チェック・ボディチェックのところだった。
「カメラ」「そうだ」 レントゲンを受けるため、石崎は手荷物から撮りっきりカメラを取り出した。危険物を
もっていないのにブザーが鳴らないか期待するRay(笑)。ブザーは鳴らなかった。そこを抜けるともう搭乗
ゲート。「この車椅子姿をカメラに収めて」「私も写りたい。だれか撮ってくれないかな。」「忙しそうだぜ」と
マゴマゴしていると、先程案内してくれた職員さんが戻ってきた。「写真を撮っていただけませんか」と
撮ってもらった。ちなみに後ろにうっすらと見える飛行機は乗って行くものではないっす。
いよいよ飛行機に。へぇ二昔前鹿児島から東京の祖母の家に来るのに、羽田空港で乗り降りしたときは
飛行機までバスとタラップを使っていたのに、今は乗るまで車椅子が使えるんだ。便利になったものだ(ってお前年いくつだよ)。
機内に入った瞬間、車椅子を押して来た職員さんが車椅子の大きな後輪とひじ掛けを外し始めた。なるほどね、
こうしないと機内の狭い通路は通れないのか。後輪を外すまでたった数秒。で、バックで通路に入って
座席に横付けしてくれた。私は前の座席の背もたれにつかまり、石崎にも手伝ってもらって、自分の座席に
着いた。あれっ、ここまでこんなにカンタンに来てしもーた。いいのかよ、おい。
空は快晴、飛行機は予定通り離陸した。「この瞬間がいやだ」と石崎。そうかな、と私。行きは
風もなくあまり揺れなかったし、ジェットコースターの瞬間の怖さよりいいだろうと思った(笑)。
なんてゆう奴なんだ。いつもはベッドに入る朝6時前に起きなくてはいけないということで、緊張して前日の
夜は眠れなかったが、缶コーヒー2本がきいて機内でも眠れなかった。新聞を借りて読んでいると、
寝ていると思っていた石崎が「富士山だよ」と。窓をのぞき込むと、言葉では言い表せられない
すんばらしい景色。後ろの座席に座っていたおばさんがカメラに収めようとしている。「撮りっきりカメラじゃだめだよね」
と石崎。「無理だな、たぶん」 富士山のあの姿は飛行機で東京から西に向かう人にしか見られない
絶景であった。
飛行機は無事に関西空港に着陸。他の乗客が全員降りてからJALの車椅子が来る。それに乗り、
搭乗手続きの時に預けた荷物と電動車椅子を荷物引取所まで取りに行く。「TO BE LOADED AT
DOORSIDE(ドアの近くに載せよ)」という札をつけてくれたわりには、10分くらい待たされた。電動車椅子に
乗り換え、到着ロビーに向かうと、もうそこに池ちゃんが迎えに来てくれていた。「新幹線と(時間的に)
変わらなかったやろ」「うん、そうだね」「自分関空にきたのが2回目や。ここはもうすぐそこから和歌山やで。」
「うーーっそうだったの」 すまん、伊丹空港より関空のほうが新しいからバリアフリーかと思って、関空でと
チケットをとってしまった。その後旅行雑誌をみて伊丹空港のほうがアクセス的には便利だと知った。
普通、旅行雑誌を見てから飛行機のチケットを予約するのに。申し訳ない、池ちゃん。
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