京都シティハーフマラソン奮戦記

日時      2004年3月14日(日)
場所      
京都市
距離      
ハーフ
天候   
快晴
       風もなく、こんな好条件は初めて!!

タイム    1時間27分12秒
順位      
男子総合         539位/4316名
           


写真はゴール後にやっほ〜さんと一緒に撮ってもらったもの

写真集もあります

ここの大会には4年連続出場しているけど、過去3回はほんまに寒く、特に去年は前日から雪が降り続き、そのまま雪の中のレースやった。1週間前のABC篠山マラソンでも寒の戻りでかなり寒く、吹雪の中でのレース。参加されたメンバーの方も凍っていたのはほんまに気の毒やった。時期的にしょうがないといえばそうなんやけど、それから1週間しか経っていないのに、レース当日はすっかり気温も高く、ランパンランシャツ姿で待機していても全然寒くなかったのは、ほんまにうれしかった。
晴天で無風の中のレース。スタート時点の気温は8度と発表していたけど、体感温度はもっと暖かかったと思う。それでも多くのランナーは手袋をしていたけど、私はあえてしなかった。

朝は5時半に起き、6時半に出発。寝屋川市駅から京都三条へ向かったが、予定より1本早い急行に乗ることができたので、余裕の到着となった。
三条駅ではヨッシーさんとばったり出会い、一緒に会場まで行く。

今回はチーム怪速亭と一緒に行動するつもりでいたので、集合場所である岡崎公園グランドに向かったが、その前に会場であるみやこメッセに寄る。いつもレースのときは朝起きたときに用を済ますけど、今回に限ってまだ少しおなかに違和感が残っていたし、もう1度トイレに行くことにした。
みやこメッセの1階トイレはさっそく長蛇の列ができていたけど、2階会場の奥の奥にあるトイレに行ってみるとまだ空きがあった。それも洗浄器つきの洋式ですごくラッキー!
よく朝連でも違和感を残したまま走っていて、途中でおなかが痛くなってどうしようもなかったことがあったけど、このままトイレにいけなかったから、今回もやばかったかも・・?

岡崎公園グランドには既に大勢のオレンジ帽子の方がおられ、再会を喜びながら着替えをする。ほんま天気に恵まれたので、外でランシャツ1枚になってもほとんど寒くなく、気持ちよくウォーミングアップもできた。去年やったら考えられへんところやったな。

今回の目標はもちろん前回の大阪シティハーフの記録(1時間28分26秒)を塗り替えること。
そしてやっほ〜さん、ダブルさんのうしろを最後までついていくこと。そして大阪シティの雪辱に燃えるコウジさんやMAKOTOさんに抜かれないようにすることである。
つわものが多い中で自分はどこまで力を発揮することができるか?今回は陸連登録で走ることができるので、スタートからなんとか好位置をキープしたい。そう願っていた。

いよいよスタート

8時55分に車椅子の部がスタートし、9時ジャストにマラソンの部はスタートする。
混雑する一般集団を横目に先頭グループである陸連集団のところに並んだ。
ヨッシーさんと軽く話をし、おシオ師匠と今回名古屋から『目指せ国際資格』を目標にされているきゅうちゃんへ「一緒に4分10秒/kmで走ろう!」と激励。そのうち納豆太郎さんも現れ、「さぼちゃんが結婚するでえ」という話しに絶叫しながらスタート時間を待った。周りは結構ピリピリしていたのに、自分自身にはあんまり緊張感がなかったな。。

スタート〜5km                   20分10秒

『パンッ』というピストルの音と共に一斉スタート。やはり陸連集団はスタートもスムーズで、一番のネックである平安神宮の鳥居を過ぎてからの右折も難なく走れることができた。ここは急に道幅が狭くなるため、一般で並んでいたら間違いなく失速か歩いてしまうところ。「やっぱり陸連でよかった・・」と心で喜びながら軽快に走る。

コースは平安神宮から西へ走り、川端通を少し南下。そして御池通を右へ。烏丸通を右に曲がって今出川通りまで北上していく。今出川通り手前の一条付近が5km地点となる。
計画では最初の5kmは21分ジャストくらいに考えていたけど、目指すのは、やはりやっほ〜さんのオレンジ帽子。大阪シティでも目標にはしていたものの、やはり私の力不足でだんだん突き放され、最後ははるか彼方。
「今回は最後までついて行き、ゴール手前で抜かせたらかっこええやろなぁ」と考えながら約20mくらい後ろを走っていたら、またまた突っ込みすぎたタイムになってしまった。

烏丸通ではダブルさんに一気に抜かれる。調子が悪いと聞いていたけど、あの走りでは到底かなわないと感心する。
5km付近の京都御所には恒例少年野球チームのハイタッチ攻撃。あれはあれで楽しいけど、ペースが少し落ちてしまうので今回はやめ。

5km〜10km                          20分58秒(41分08秒)

京都御所の北の端、今出川通を右に曲がって東へ走っていると、怪速亭のよしやんに声をかけられ一気に抜かしていった。よしやんも最近まで貧血で苦しみ、なかなか自分レースが出来ていなかったけど、ここにきて調子を取り戻し、本来の力を発揮することが出来たみたい。

河原町通りを左に曲がり、賀茂川沿いを北上して北山通まで走る。ここは緩やかなのぼり坂が延々と続き、かなり我慢のしどころ。北大路通り(7.8km地点)は9時35分を過ぎるとまっすぐ走れなくなり、下をくぐらないといけない。実は私の中での関門はここにあり、少しだけ遠回りをするのはいやなので、出来たらまっすぐ走りたい。しかし、過去3回のうち最初の2回は下をくぐり、去年はロープで閉まりかけているのを強引にくぐっての通過やった。ここを35分で走るためには、1kmの平均が4分29秒以上が必要。つまり4分30秒以上かかっては不可能である。スタート直後の渋滞を考えると、かなり厳しい時間やというのが分かる。
今年は必死の走りと好位置でのスタートも手伝って、なんとか引っかからずにまっすぐ進むことが出来た。

それにしてもかなり苦しい。「何でこんな苦しいことやっているんやろ・・」と半分泣きたくなるような気持ちで前に進む。緩やかなのぼり坂は結構足にもくるし、体力的にも限界に近い。今すぐにでもやめたい気持ちになりながら、ひたすらオレンジ帽子を目指して走る。
ちなみに、10km地点でのタイムは私の持っているベストタイムと全く同じ。1月のくみやまマラソンより速いタイムでここまできてしまった。つまり、ここまでは目いっぱいの力を出して走っていたことになる。しんどいはずや・・

10km〜15km                          21分18秒(1時間02分26秒)

だんだんペースも落ちていき、やっほ〜さんとの距離が離れていくのを感じながら北大路通を東に向かっていたら、うしろから「澤ちゃんがんばれ!」と声をかけられる。振り向くとコウジさんがすごいペースで追い上げてきていた。
大阪シティでも8km付近で抜かれ、しばらくは同じようなペースで走っていたけど、今日のコウジさんはすばらしく速く、そのままやっほ〜さんまで抜いていく始末。そしてその前を走っていたダブルさんもそのまま抜き去り、一気に行ってしまった。

北山通から国道367号を左に曲がる松ヶ崎橋あたり、観客の中から悲鳴にも似た歓声が聞こえてきた。「えらい元気な応援やなぁ」と思っていると、それは怪速亭のMAKIさん、ふきこさん、ちえりんさんの声援やった。大阪シティのこがみちゃんもすごかったけど、それに負けんとばかりの大きな声。やっぱりちょっと恥ずかしかった・・

白川通りに合流すると国際会館までの2kmは折り返しコース。先に走っているメンバーとも会えるし、あとから来られるメンバーともすれ違うことが出来る。あまりにも速い先頭集団は見ることできなかったけど、怪速亭や走快ねっとのメンバーとは健闘をたたえながら走ることができた。
ダブルさんは最初飛ばしすぎたのか、国際会館の折り返しではやっほ〜さんにも抜かれ、私も射程距離に入る。そして激励のをしながら先に行かしてもらったとき、「やっほ〜さんも捕まえや!澤ちゃんやったらいけるでぇ〜!!」と逆に励まされた。

「そうや、しんどいのはみんな一緒なんや!」正直私もいっぱいいっぱいやったけど、幸いやっほ〜さんとの距離もあまり変わっていない。コウジさんも抜かれたときほどペースが上がっていない。「こうなったら行けるところまで行ったれっ!」の思いで、残り6〜7kmは二人を捕まえるつもりで最後の力を振り絞った。

15km〜20km                          20分30秒(1時間22分56秒)

あとはひたすら白川通りを南下していくなか、15km地点を過ぎるとこのコースで1番の難関である立体交差点のUP/DOWNがある。この急なのぼり坂でどこまで我慢して走れるかがポイントとなるけど、比較的のぼり坂は苦手にしていない私は、できるだけここでやっほ〜さんやコウジさんに近づけたい。「しんどいのはみな一緒!」を自分に言い聞かし、我慢の走りをする。
スタート時とほとんど同じタイムで必死に追いかけながらもなかなか距離が縮まらない。
「やっぱり、やっほ〜さんを抜かすのは不可能なんかなぁ」と諦めかけていたとき、ブラインドランナーがすごい勢いで追い越してきた。
「目が見えないのにすごい!」と感心していたら、沿道から「三木さん、がんばれーっ!」の声が。
2月に泉州国際に走ったとき、おシオ師匠が伴走したブラインドランナーがおられたけど、まさしくその人やった。
そのときはあまり調子がよくなかったみたいで私のほうがタイムは上やったけど、今回は絶好調なのか、すばらしい走りをしている。
泉州国際のあとは青馬会のアフターにも参加した仲やし、ぜんぜん知らない人ではない。
そうと分かったらこのまま引き下がるわけにいかん。先を急ぐ三木さんの背後にぴったり張り付かせてもらい、やっほ〜さんに近づいていくことにした。

「やっほ〜さんっ、やっと捕まえたーっ!」
今出川通りを過ぎた19km付近。とうとうやっほ〜さんの横に並ぶことができた。苦しそうな顔はかなりびっくりした様子。
「よっしゃっ、あとはコウジさんを捕まえるだけや!」と先を急ごうとしたら、なんとやっほ〜さんは抜かしてきた。サブスリーランナーの維持があるんやろ。ここで易々と道を譲るわけにいかんという勢いを感じ、それに答えるよう私も抜き返す。2人のデットヒートは私の人生最高の思いを作るまでになった。
コウジさんもペースが落ちてきて少しずつ近づいている。あと1km少しを残して約20mの距離は縮まることはできるのか・・

20km〜ゴール                          4分19秒(1時間27分12秒)

やっほ〜さんと私のデットヒートは白川通りから丸田町通りを曲がり、平安神宮に入るところまで続く。
周りの声援する人もいっそう増え、怪速亭のながいさんやもりけんさんの姿も見える。残り200m。もうやっほ〜さんの気配を感じない。完全に振り切ったのか?
心臓がバクバク言っているのが聞こえるくらい全力疾走でコウジさんを追いかける。でも届かない・・

ゴールし瞬間、そのまま崩れてしまいそうになるのを必死にこらえながら、やっほ〜さんとコウジさんと握手。ここで初めてみんなの顔に笑みがこぼれた。
結果は、コウジさんは27分11秒、やっほ〜さんは27分15秒。それと三木さんは27分8秒と、なんとたった7秒の間に4人も怪速亭に関わるランナーが出たのはびっくり!

『目指せ国際資格』のきゅうちゃんは、途中貧血が出たために失速。1時間35分やったらしい。また来年もここにきて、雪辱を晴らしてほしい。
って、えらそうにいえる立場でもないんやけど・・(^O^;)

レースのあとはチーム怪速亭の総会(ただの飲み会)で、一同四条通のほうにあるホテルに向かった。お風呂付の宴会で楽しいひと時を過ごすことができ、すごくよかった。

京都シティハーフレースが終わったことで、基本的に今シーズンのレースは終了したことになる。
4月に岡山の加茂郷でフルマラソンに出ることになっているけど、前の日はひろっさんとこの合宿で宴会になってるし、レースでは記録を目指さずファンランで楽しもうと思っている。しばらくは疲れきった体を癒してみよかな・・?


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