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 東京都が中央区に計画している5本の臨海幹線道路と臨海部開発計画における都民本位の見直しを求めて活動している「臨海部問題・中央区の会」が、7月19日、第13回目の総会を開きました。
総会の前、晴海と豊洲の間にの運河にたつ橋脚の工事現場を視察しました。
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公害をまき散らす、幹線道路はいりません!
「臨海部問題・中央区の会」総会をひらく

 晴海ふ頭を現地調査

 総会の前に、会場近くにあるマンション「ソフトタウン晴海」付近を現地視察しました。
 ここは、当初計画になかった「首都高速晴海線・晴海仮出入口の予定地」となっている問題の所で、今、マンション管理組合が中止を求める要望書を提出し、反対運動を進めています。
 また、都による建設費の違法支出のため(「中央区の会」も参加している「臨海部開発問題を考える都民連」の調査で明らかに)、現在、工事を中止している晴海と豊洲を結ぶ「晴豊橋」の橋脚部分(上と右の写真)と、住民の力で都市計画手続きをストップさせている「晴海防潮護岸」の予定地も視察しました。
 上の写真の左2人目から田辺七郎区議、むろ喜代一衆院東京2区予定候補、菅野きよ子「中央区の会」会長、そして私、志村たかよしです。写真には写っていませんが、日本共産党のかち佳代子都議も参加しました。

 活発な討論で活動交流

 晴海ふ頭の現地視察後、晴海区民館で「中央区の会」の総会を開きました(右写真)。
 「臨海部問題・中央区の会」(個人会員五〇名、加盟・賛助団体一〇団体)の正式名称は、「臨海幹線道路計画に反対し、都民本位の臨海部開発を求める中央区の会」です。
 大気汚染等の環境悪化をすすめる幹線道路計画(中央区に五本建設予定)と、臨海部開発の大企業奉仕による税金の無駄遣いに反対しています。
 総会では、運動の力で都政や区政、裁判所を動かしている経験など参加者からいきいきした発言があり、住民運動の力を実感しました。
 
 「総会決議」を採択
 総会で採択された「決議」は、「晴海通りの拡幅・延伸、環状2号線の建設にともなう、晴海、豊洲間にかかる晴豊橋の架橋計画と、多くの反対の声を踏みにじって強行している旧有明貯木場(「十六万坪」)の埋め立て計画を見直し、現在の臨海開発を都民の憩える開発計画に転換するならば、中央区内に計画されている五本の幹線道路は必要ない」と指摘しています。
 また「交通体系を自動車交通への過度の依存から、鉄道や新型路面電車(LRT)など低公害の大量公共輸送中心に転換する必要があることを明らかにして活動してきた」ことを報告。「美しい自然を破壊し、開発を優先してきたこれまでの都政をやめさせ、自然と環境を守り、真に都民の健康を守る都政に転換するためにこれからも全力をあげる」と決意をしめしました。
 あわせて、完全に破綻した臨海開発を継続するために、借金地獄に追い込まれた「臨海副都心開発」会計を黒字である「埋立」「羽田沖埋立」の会計と「三会計」を統合した都の赤字かくし問題を追及している「臨海裁判」の勝利と、大気汚染の原因追及と患者救済のためにたたかっている「青空裁判」の完全勝利と都独自の新たな公害患者救済制度の確立をめざし支援をつよめることを確認し、「これからも、広範な団体、個人のみなさんとの協力・共同をすすめ奮闘する」ことを決意しあいました。
 なお、役員改選で、私はひきつづき、事務局次長を務めることになりました。