1:飛ぶ、ジャンプする
思い切り溝を飛び超えるつもりで、両手を振ってジャンプします。両手を前後に振って両足を揃えてジャンプするのです。しかしすぐにジャンプしないでください。まずその場で両手だけを振ってください。頭や身体がフラつく傾向の人は、特に注意してほしいのですが、毎日少しずつ身体を慣らしてください。こんな簡単な動作でもバカにできません。手を振るのに慣れたら一緒に膝を曲げます。そして10cmほど前にジャンプします。次の日は15cm、さらに次の日には20cmと少しずつ飛ぶ距離を延ばしていきます。最終的には思い切り遠くまで飛ぶようにします。平衡感覚の訓練にもよく、転倒防止に役立ちます。
思い切り両手を振ることで首や肩の凝りが取れますし、肩甲骨も動くようになり背中がすっきりして背筋が真っ直ぐになります。このように部屋の中で2・3分の時間を活用してみましょう。同じような動作で、両手を振ってその場足ふみをするもいいです。なるべく膝を高く上げられるように毎日目標をもってするのがいいでしょう。
2:腹ばい → 立ち上がり
これも、とても単純な動作だけの全身の筋肉を使うものですのでとてもいいです。
 動作の手順は、腹ばい→仰向け→背を起す→胡坐(あぐら)→立ち上がり、の順にゆっくりと行います。急いですると筋肉の無酸素運動になりますのでいけません。吸う・吐くの呼吸に合わせながらしてください。腹ばいや仰向け、胡坐などの動作は畳の生活の時にはいつもしていたことですが、椅子やソファーの生活になっている人には「簡単だよ!」としてみると以外にスムースに身体が動かないのです。簡単に背筋を伸ばしてくれますので朝のうちにするといいでしょう。
『ぎっくり腰はこうして解決する』
折田 充
足もみを習い始めた頃から、ぎっくり腰の症状の人に足もみした経験がたくさんありましたが、今まで正直言ってあまり良い結果は出せていませんでした。それは最近まで続きましたが、やっと治療に自信がつきました。どんなぎっくり腰でも改善するテクニックが分かりましたので皆様にもご紹介します。
ぎっくり腰は通俗の名称ですが医学的には「急性腰痛症」です。私自身も5年ほど前に軽いぎっくり腰になった経験があります。2日目には腰痛の峠を越しましたので這って動くほど重症ではありませんでした。当時は講座が多く、講座をする時はほとんど立ちっぱなしでしたが、3時間の講座が週に2回あったために腰から背筋全体が疲労して固まってしまったのです。そんな時に足湯器にお湯を入れてひょっと持ち上げようとしてやってしまいました。気軽にひょっと腰の筋肉を動かした時に起すのですね。椅子に座ってする足もみの仕事には支障にはありませんでした。朝夕の通勤でも、つり革につかまって立っている分にはあまり支障ありません。しかし、座席が空いたから座ると今度は立ち上がられなくなって駅に着いても降りるのが大変でした。2日目には家内が車で仕事場まで送ってくれたのですが、着いて座席から出ようと思っても腰が動きません。時間をかけて転がるようにしてようやく車を降りとものでした。
さて、ぎっくり腰の時は腰を屈めるようにして歩きます。その腰が伸びて真っ直ぐな姿勢が取れるようになるといいのです。腰を屈める動作は背筋といわれる脊柱起立筋を中心とした背中の筋肉とお腹の腹直筋を中心とした腹筋の共同作業です。一つの動作をするために働く二つの筋肉を対立筋といいますが、腰を曲げるには、腹筋が収縮し背筋が弛緩するという対立筋の双方の筋肉が同時に働きます。ぎっくり腰の原因は背筋が固まって伸びなくなったことにありますので、背筋が伸びるようになればいいのです。ではどうして背筋がストをおこして伸びないようになったのでしょうか?
筋肉が運動するときには筋肉細胞でエネルギーを作ります。血液中の酸素とブドウ糖を原料にしてエネルギーを起しますが、この場合は有酸素運動で問題はありません。しかし、筋肉が疲労し血行が悪くなると酸素の供給が悪くなり筋肉細胞は無酸素運動にならざるをえません。無酸素運動を筋肉が行なう場合はエネルギー効率も悪く、乳酸という老廃物が多くできます。乳酸が筋肉中に溜まるとコリコリします。長期間そのような状態で筋肉を放っておくと慢性腰痛がおきます。そしてある時に限界を越してストを起し急性腰痛、つまりぎっくり腰になってしまいます。
myweb1150004.jpg
myweb1150003.jpg
myweb1150002.jpg
page21
myweb1150001.jpg