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『反射区のここをよく揉むとさらに効果あり』
折田 充 
反射区は揉みやすいところと通り一遍では揉み残しを作ってなかなか効果がでないところとあります。「日頃から揉んでいるんだけどなあ・・でも効果がいまいちだなあ」とおっさる方がいらっしゃいます。そういう方に「この反射区については、その反射区だけでなく、この筋肉をほぐすといいですよ」というアドバイスです。
昨年反射区図表を改定しました。それは反射区だけではなく、筋肉のことも考えてくださいよ!という注意を促し、足もみ効果を倍加するために改定したものです。
1.首こり・肩こりの反射区J僧帽筋
左図の@と@′は拇趾内転筋という筋肉です。親指の付け根から一本は小指の方へ伸び@(横頭)、もう一本は足裏の中央の立方骨に伸びています@′(斜頭)。この二本の筋肉は首こり・肩こりに大いに影響していますのでしっかり揉み解しましょう。
 @は背中全体を覆っている僧帽筋と思ってください。ぎっくり腰の治療法で背中の筋肉を揉み解すことの大切さを書きましたが、まさにこの筋肉が僧帽筋の反射区そのものです。後ろを振り向くのに首が回しずらい人は、拇趾と第2趾の間に相当する部位をよく解してください。この部位には@′の筋肉もくっ付いているところですが、外反母趾の方には特に大切な部位です。必ずスジが硬く縮こまっていて拇趾の骨を小指側に引っ張っていますので拇趾が曲がってくるのです。このスジを解していけば外反母趾も楽になりますが、奥深くにある筋肉ですので拇趾を図のように反らすようにして、@′の筋肉をなるべく表面に出すようにすると硬いスジに触れることができます。しかしあまり強く反らすととても痛いですので力具合に注意してください。
2.胃腸が弱い、疲れやすい
Aは拇趾に付く足底筋膜です。足裏が攣った場合はこの筋肉が犯人です。歩く時にこの筋肉が硬くなって思うように伸び縮みしないと拇趾が充分上がらず甲側への反りが小さくなり、歩幅も狭くなり、転びやすくなります。背中も丸くなり顎を突き出し首が硬くなります。N胃やP膵臓、O十二指腸および25小腸などの消化器にも影響します。消化の悪い人はぜひこのスジを解してください。青竹ふみもこのスジを柔らかくするにはとても有効です。
Cは拇趾外転筋です。足裏側と内側にも示してありますが、偏平足の方はこの筋肉が硬くなって柔軟性が無くなり、身体の重みを支えきれなくて足や身体が疲れやすくなります。胃や腸に影響するほか腰にも当然影響するのが分かります。この筋肉を拇趾側から踵の方向にだけ揉む人を多く見かけますが、それでは一向に柔らかくなりません。その逆方向(踵から指に向かって)や横に横切るような方向に揉んだりすると早く解れるのです。一定方向に揉まなければならないと教えられた人が多いようですが、筋肉が硬いうちはあらゆる方向から刺激して、まず柔らかくしてその後血液の流れに沿って一定方向に揉むのがいいでしょう。最初から一定方向でなければばらないと思っているのは間違いですし、方向を氣にする必要もありません。
3.腰の問題、0脚(足の内側面)
左図のDは36股関節、50子宮・前立腺、51尿道・膣・陰茎、56仙骨、55腰椎、54胸椎など、股関節から胸椎の腹部に関する反射区の関わる部位の筋肉です。一つの筋肉ではありません。この部位は表皮のすぐ下に骨があるようなところで筋肉は少ない部位です。この面に凹凸がなく平たい人は腰・骨盤の循環の良くない人です。骨の凹凸が目で見て分かるように全体を気長に解していきましょう。
その中に斜線を引いた箇所Fがありますが、三角靭帯といわれる内踝と踵の距骨をくっ付けている靭帯です。この靭帯が硬く盛り上がっているのは内側の股関節に問題があることを示しています。さらに55腰椎の反射区は骨の裏側に対応していますが、同じ骨の上側(61肋骨の近く)の部位Gは55腰椎の反射区とは書いてありませんが、腰痛の人には大切なところです。この部位の皮膚が骨にベッタリくっついているようであれば軽く擦るようにして解してください。骨の上ですので木の棒でゴリゴリ揉むのは厳禁です。このような力を入れて揉めない部位でも「めのう道具」が役に立ちます。軽く擦って柔らかくしましょう。
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