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第54号 08.6月号
2008
『続・ギックリ腰』
も く じ
巻頭言 「続・ギックリ腰」 ・・・1 「ゴムのような脚に奮闘」 ・・・7
「膝の皿の下に感じる痛み」 ・・・2 専門コースを修了して ・・・9
その後の亜美ちゃんpart6 ・・・4 講座修了者 ・・・10
「反射区の即効性―心臓」 ・・・5 足健プラザ・アカデミー ・・・10
ジョゼフ神父近況 ・・・6 「日焼け‐紫外線対策」 ・・・12
先日バスに6時間ほど乗ったことがありました。その時にこんなことも腰の負担軽減に役立つのかと思ったことが二つあります。一つは「肩甲骨を動かす」ことで二つ目は「顎を引く」ことです。
前号でギックリ腰対策に背中の筋肉を解すと良いと書きました。「肩甲骨を動かす」ことはその背中の筋肉運動の運動になりますが、痛みのある腰の方の肩甲骨を上げたり下げたり、前後に動かしたりすることです。座っている椅子のシートに肩甲骨を押し付けるようにして動かすと、硬くなって動かなくなっている筋肉が良く分かります。その筋肉のスジがピンと張るような角度にしたまま腹式呼吸をするのです。何回か腹式呼吸を繰り返すとスジが少しずつ緩んでくるのが分かります。腹式呼吸のコツは息を吸う時に肛門を軽くすぼめることです。これを忘れるといけません。息を吐くときには肛門を緩めます。肛門を閉めないと氣が丹田に溜まりません。まるで、ざるで水を掬おうとするのと同じで、効果がありませんので普段からの練習が大切です。
腹式呼吸をしながら、ゆっくりとあのスジ、このスジと順次に氣を通していくと、首肩が楽になると同時に腰や足がジーンと温まってくるのを感じます。
二つ目の「顎を引く」ことは、腰ばかりでなく背骨全体の負担が軽くなる効果があります。椅子に座っている姿勢は腰に負担のかかる姿勢ですので、長時間その姿勢でいると腰が強張ります。椅子から立つときについ「よっこらしょ」と掛け声が出ます。そういう場合は、立つ時に顎が上がり天を向いています。首の後ろを縮めています。この姿勢がいけません。立つ時にはまづ顎をグッと引いてから腰を上げると樂です。さらに、腰が上がったら顎を引いたまま胸を反らせると不思議なことに天から紐で頭を引き上げられたように自然と立てます。お試しください。また、習慣づけしてください。
『膝の皿の下に感じる痛み』
「スジ硬化症候群」(折田が勝手に命名)の人が異常に増えていて、その足もみで注意することを何回かにわたって書きましたが、それに関連したことを再度書きます。
最近、歩く時に膝の皿(膝蓋骨)の下の部位が痛いという方が目立ちます。
人が歩くときの様子をみると片足を上げてもう片足に体重をかける時期があります(遊脚期)。階段を下りる時のことを考えれば簡単に分かりますが、片足で全体重を支えます。その姿勢を保つために働くのは、大腿四頭筋、腸脛靭帯、大腿二頭筋や前脛骨筋、長指伸筋などの筋肉です。
折田 充
折田 充