THE JB'S/DOING IT TO DEATH
1.INTRODUCTION TO THE J.B.'S 2.DOING IT TO
DEATH Part 1,Part2
3.YOU CAN HAVE WATERGATE JUST GIMMIE SOME
BUCKS AND I'LL BE STRAIGHT
4.MORE PEAS 5.LA DI DA LA DI DAY 6.YOU CAN
HAVE WATERGATE JUST GIMMIE SOME BUCKS
AND I'LL BE STRAIGHT 7.SUCKER 8.YOU CAN HAVE
WATERGATE JUST GIMMIE SOME BUCKS AND I'LL
BE STRAIGHT
ジェームス・ブラウンはソウルそのもののような人である。ソウルミュージックの熱気と興奮を体現しているような人 である。まさに「ソウルの神様」の称号がふさわしい偉大なる人物だ。 小刻みに同じリフを繰り返すホーンセクションに粘っこいベースラインが絡み合うサウンドが限りなく続いていく、 まるで催眠術にかけられ体中の細胞が支配されるような感覚に陥ってくる・・・・。そのタイミングを見計らうかの ようなJBの「HEY!」のかけ声で一気にブレイクし聞き手の緊張感を解き放ち興奮のるつぼへと導く極上のJBの ファンクサウンド。JBのスクリームと共に絶頂感に達するファンクパワー全開のJBサウンドには常に完璧な演奏力 を保証できるバンドが必要になる。JBのバックバンドのこだわりは半端ではなかったという。例えばブレイクする タイミングを一回でも失敗したミュージシャンはすぐに解雇してしまったほどの厳しさであったという。 JBのようにソウルの固まりのようなシンガーのパワーを支えていくのは容易なことではない。並大抵の実力を求め られる。PCで言えばソフトウェアが進化しすぎてもそれに対応していけるハードウェアを持ち合わせていかなければ意味 がない。つまり、JBの実力、音楽性、ステージパフォーマンス、私生活にいたるまでJBと行動するものは対応していく事 を要求されていくのである。そんな、筋金入りのJBのバックバンドがJB’Sとして73年に発表したのがこのアルバムである。 作曲は全てJBが担当し、ゲストヴォーカルとして参加している曲などがあるがほとんどの曲は微妙にジャズの影響を感じさ せる高度な実力に裏付けられたインストナンバーであり、極上のファンクナンバーである。 身体に直接響いてくる骨太でパワフルなビート、7曲目では本格的なジャズに挑戦している。 この高揚感と一体感を感じさせるJB’Sは後にメッセージ性の強い曲を取り上げるなど単なるJBのバックバンドとしてでは なくJB’Sとしての独自性を追求していくグループであった。そのテンションが高い演奏とオリジナリティを求めて色々な分野 に挑戦していく姿勢はP-FUNKなどの彼らに続くファンクシーンの大きなお手本となっている。 ブーツーィー・コリンズなどは現にJBのバックバンドに在籍していたのだからそれも裏付けられる話であろう。 |