PATTI LABELLE(LABELLE)/BEST
1.LADY MARMALADE 2.WHAT CAN I DO FOR YOU?
3.ARE YOU LONELY 4.YOU TURN ME ON
5.MESSIN' WITH MY MIND 6.TAKE THE NIGHT OFF
7.GET YOU SOMEBODY NEW 8.ISN'T IT A SHAME
9.JOY TO HAVE YOUR LOVE 10.I THINK ABOUT
YOU 11.YOU ARE MY FRIEND 12.TEACH ME TONIGHT
13.QUIET TIME 14.IT'S ALRIGHT WITH ME 15.DON'T
MAKE ME YOUR ANGEL CRY 16.COME WHAT MAY
アレサ・フランクリン、グラディス・ナイトと共に「女王」の称号にふさわしいソウルシンガーは誰かとなればパティ・ラベル の名前が最もふさわしいと思う。またアレサやグラディスよりも多彩な表現力とオリジナリティ溢れるヴォーカルスタイルを 持った歌い手であった。 60年代にパティ・ラベルはブルーベルズというグループで「I SOLD MY HEART TO THE JUNKMAN」などのヒットを生みだし ていたがそのブルーベルズからシンディ・バードソングがシュープリームスのメンバーになるために脱退して、残ったメンバーで あるサラ・ダッシュ、ノナ・ヘンドリックスとラベルを結成する。 結成してから数年間はザ・フーと競演するなどロックやポップスとの交流も盛んに行い勢力的な活動を続けていたがヒット曲 は生み出せずにいた。しかし、エピックへと移籍後、ニューオリンズの名プロデューサーであるアラン・トゥーサーンが手がけた 「LADY MARMALADE」が全米1位のヒットを記録して一躍人気グループとなった。 このアルバムは「LADY MARMALADE」など、ラベルのヒット曲と77年にパティが独立してからの曲をセレクトしたベスト盤である。 ファンク色が強い演奏に危険な感覚すら覚えさせるパティのたたみかけるようなヴォーカルが切り込む1曲目から8曲目までの ラベル時代の作品は本当にポシティヴだ。バックを担当しているニューオリンズのファンクグループのミーターズの演奏も決まっ ている。 ラベルを離れてからのパティはよりゴスペルのルーツに帰ったソウルミュージックを歌うようになる。地元であるフィラデルフィアで レコードを制作したりとよりソウルシンガーとして確立していくのであった。 80年代には15曲目などの名曲を生み出すが、中でもこのアルバムには収録されていないが、ボビー・ウーマックとのデュエット 曲「LOVE HAS FINALLY COME AT LAST」でのパティの歌いっぷりは壮絶である。金切り声に近い高音でシャウトするパティの ヴォーカルはソウルフルという言葉の意味に最もふさわしいであろう。歌を超越して神への祈りの声のようでもある。 そしてパティは86年にマイケル・マクドナルドとの共演である「ON MY OWN」が全米1位に輝いたことで復活してその名前を世 界的にしていくのであった。 パティ・ラベル、本当に多くの人に聞いてもらいたいシンガーだ。ソウルファンはもちろん、ロックファン、ポップスファン、最近のR &Bに夢中の人も垣根を越えて素晴らしさに圧倒されるはずである |