2004年7月8日、庄川のペラペラニジマスです。6月17日付の高原川の魚と比べてください。
 ここ何年かで庄川は相当悪くなったように感じます。東海北陸道の工事はある程度仕方ないにしても、他の川と同じく毎年どこかしらがほじくり返されています。御母衣湖上流の本流は砂で埋まり、鳩ヶ谷ダムBW上流は砂利採集場の水路に成り果てました。
 以前インタビューした郡上の恩田
俊雄さんは“岐阜の人は、自然はそう簡単に変わないという気持ちがある”、“まだ魚がおる、だいじょうぶやと思っているうちに、川はすぐにだめになる”と語っていました。庄川もそう思っているうちに、放流ニジマスも生きられない川になりつつあるのかもしれません。 (2004/7/10)

 入漁料値上げで放流を増やそうが、禁漁期間を延ばそうが、川の破壊を止めないと、そのうち誰も来なくなりますぞ。庄川漁協殿!


 2004年7月2日、高原川のイワナです。02アルテグラ1000は、AF誌のエコノミーリール特集のため、編集部から借りたもの。フィールド写真としてでかいイワナとのカットをと思ったのですが、柳の下(04年5月28日分参照)に大イワナは2尾いませんでした。
 01、02系はスーパースローオシュレーションでライントラブルが多いとかいわれますが、丸一日投げてバックラッシュゼロでした。ナイロン1.5号(バリバスゲーム8Lb)を写真くらい巻き、ミノーとスプーンを半々の使用。ミノーはほとんどトゥイッチングで使いました。ステラSSのハンドル6回転に対し、このモデルは3回転ちょっとでスプール1往復。これくらいなら、ええんとちゃいまっか。 (2004/7/3)

 使用者の腕の差かもしれんけどね。うふ。

 昨年春(訂正:02年7月でした)、名古屋テレビで「ブラックバス、長良川に大繁殖」というニュースが流されました。1995年に稼動した長良川河口堰が長大な淡水の止水域を誕生させ、流水では繁殖しにくかったバスがいま増えているのです。ところが、その番組は河口堰には触れず、バスがいるのは釣り人と釣り業界による密放流だと結論付けていました。30年近く遡ればそうともいえますが、河口堰を作った国土交通省の役人や梶原知事あたりは、ニュースを見てさぞかし喜んだことでしょうね。
 このニュース映像を作ったのは、「A」という水中映像製作会社。数ヵ月後そこの社長サンに会ったときのこと、このヒト今度は高原川でニジマスが自然繁殖しているのが問題だとかなんとかいっていました(写真のは放流個体ですけど)。漁協が正規の手続きで放した魚でさえ問題だなんて、厳しいですねえ。でも、その話をしていたのは、野池を改修したヘラブナ釣り堀の食堂でした。
 こういう人までが尻馬に乗ってやっちゃうのが、日本人の好きなバッシング(bashing)というものなのでしょう。 (2004/6/17)

 そのニュース、自民党議員あたりが作らせた(河口堰の影響を隠すための)謀略番組かと思ったら、単に「知らなかった」だけだとか。脱力感あふれるお話で・・・。

 2004年6月3日、御母衣湖のサクラマスです。ヴィクセン70Fのフックはマスバリ8号で作ったバーブレスシングルに交換。掛かりもまずまず、バレも少なく、ネットに絡んでも平気です。
 一部シングルフックのミノーも出始めましたが、まだ大半のプラグはトリプルフック標準です。メーカーはユーザーが望むからだというのでしょう。日本企業お得意の「お客様は神様です」路線です。でもさ、お客様なんて私を含めて普通の人。神様でもなんでもありません。普通の人に「ハイあなた様は神様です」なんて言ってると、ろくなことになりませんぞ。 (2004/6/8)
 スピニングの右ハンドル出荷と同じやな。

 2004年5月26日、高原川のイワナです。なに、死んでるのかって? 生きてますけど、そういわれても仕方ないくらい頭のあたりなど色が悪いですね。この魚、釣り上げたときから体の半分がこういう色に変わっていました。原因はコレ。口に残ったルアーで弱っていたわけです。
 シングルバーブレスならすべて解決とはいいません。でも、根掛かりなどで切れてしまったときを考えても、モドシの付いたトリプルフック(しかもミノーは2個)は物騒です。いままで釣り場で拾ったミノーでも、シングルはおろかモドシをつぶしたものすら見たことがありません。釣り人もメーカーもちょっと考えたほうがいいと思います。(2004/5/28)

 ただでさえ弱っている魚の頭を空気にさらして写真を撮ったのは、不適当だったかもしれません。お恥ずかしい・・・。

こういう色
 背ビレから前が、変色してしまっています。
コレ
 上が私の使っていたティムコ・ヴィクセン70F、下はイワナの口に付いていたダイワ・ドクターミノーです。ヴィクセンのフックはチヌバリ3号で作ったバーブレスシングルに替えてあります。ドクターミノーのフックは買ったままのモドシ付きトリプルでした。

 ついでにいうと、ドクターミノーに残っていたラインを測定したところ直径0.15mm、つまり0.8号でした。「4ポンドだ」という人もいるでしょうけど、「IGFA」表示って「表示まで持ちません」表示ですぞ。そういう表示でラインを選ぶとこういうことになります。細いラインほど弱りも早いですから、号数で選ぶべきでしょう。


 2004年5月3日、揖斐川のニゴイです。外道? なにを贅沢な。昔は大きなウグイやニゴイ、ナマズの引きを楽しみつつ、運がよければ川マス(まだサツキマスとはいわなかった)が釣れるというのが、この地方の春のルアーフィッシングだったんですよ。
 気になるのは、近年ウグイやニゴイが減っているように感じられることです。補償金サツキマスに目を奪われているうちに、川はどんどん悪くなっているようです。 (2004/5/10)

 これが補償金の効果なわけですな。

 2004年4月30日、九頭竜川のサクラマス・・・を釣りに行ったときの写真です。自慢じゃないですが、わたしゃあサクラマスなんて、人が釣ったところも見たことありません。当日釣り場で会った人も同じことを言っていました。川を毎日見にくる地元のオジサンも「幻だ」と言います。
 そんな魚のために6万7万のボロンロッドとステラ・トーナメント、高級ラインを毎回巻き替え、高価なミノーをそろえる・・・日本の釣りって豊かだなあ。 (2004/5/1) 

 ま、サクラがぽんぽん釣れるようになったら、好ましからぬ人がごまんと押しかけて、バスブーム以上のことになっちゃうでしょうから、このほうがいいのかな。


 人質にされていた人が、帰国するなり世論の袋叩きにあってPTSDになっちゃうなんて、恐ろしい国ですなあ。3人は、世間に「心配」と「迷惑」をかけたのだそうです。3人のことを「心配」した人が、タクシー10台も呼んじゃったりするんですねえ。少なくとも一般市民で直接「迷惑」をかけられた人もいないと思いますけど・・・。
 なに、救出に税金が数億かかったって? ふ、長良川河口堰なんざ、建設費だけで1500億円ですぜ。おお、タクシー5000台くらい呼ばなきゃ! (2004/4/21)

 ほんとに呼んじゃダメよ。この国は同じことしても、その人の思想によって捕まったり捕まらなかったりするんだからね。

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