Q&A
メールでいただいた質問および、ありがちな質問ををまとめてみました。
(メーカー順です) 
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MITCHELL OHMORI/Diamond Reel LEW'S AbuGarcia Daiwa SHIMANO Others

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Q:中古で買った308の回転が重いNEW
A:
例えば、(前のオーナーによる落下などで)メインシャフトが曲がっているとしたら、いったんシャフトを抜いてみて回転を見てみると分かると思います。シャフトを抜くとギアの支持が甘くなるので、勢いよく回すのではなくハンドルを回す程度にしてください。ピニオンごとローターを外してハンドルを回してみれば、ドライブギア軸受けの回りが確認できるでしょう。そういう風に一つ一つ原因を見ていけば、単純な構造のリールなので、原因は分かると思います。(2011/11/19)

Q:308AなどのAの意味は?NEW
A:
Aが付くとサイレントストッパーだと書いてある英文のサイトがありますが、300に関しては同じくらいの時期にサイレントストッパーになっているものの、308や306には当てはまりません。ガルシア時代の終わり近くからAを付け始めたので、リニューアルモデルくらいの意味か、Aは最初のアルファベットなのでベーシックモデルの意味かなあと想像しています。(2011/11/19)

Q:408を持っているがやや大きめなものとして908と410を考えているNEW
A:
908は308や408と同じサイズのボディーにやや大きくなったアウトスプールのローターを組み合わせたものです。ですから、それほど大きさは変わりません。すでにミッチェルが衰退期に入っていたので、ギアは4.9対1のストレートベベルギアで、408には及びません。410など300系のリールは、かなり大きくなります。スプール径50mmはダイワの2500番より大きくなります。ローターも逆回転で癖があり、8枚ギアはノイジーです。6フィートくらいの竿なら、408を使っていたほうがいいと思います。いずれにせよ、道具は気に入ったものが一番です。可能ならば実際に手に取ってみるのがいいと思います。(2011/11/19)

Q:ヤフオクで出てくる408のサイドカバー赤ネジとは?NEW
A:
はっきりとは分かりませんが、古いものは赤いネジだったようです。私の持っている60年代のものは赤いネジ、70年代のものは銀色のネジです。70年代の回転式ラインガイド、ハンドルダストカバー付きのものにも赤ネジはあるようなので、途中で変わったのでしょう。赤いものはアルミにアルマイト加工、銀色のは真鍮にクロームメッキです。あえていえば赤いほうが軽いはずですが、ほとんど差はないと思います。(2011/11/19)

Q:中古408のラチェットがきかないNEW
A:
音がしないだけならばストッパーにグリスが付きすぎているのでそのまま使っているか、拭き取れば直ります。まったく逆転止めがかからないならば、組み間違いかパーツの欠品でしょう。まずハンドルを外します。サイドカバーを外してオシュレーションスライダーやメインシャフトを抜き、ボディーの首のところにあるスクリューを抜いてローターを外します。これでドライブギアが外れるので、ストッパーの爪とスプリングがあるか確認します。(ボディー前部を右に置いて)スプリングのまっすぐな部分をメインシャフト支持部の上に掛け、丸くなっている部分を爪の穴が入るピンの下にもってきます。最後にスプリングのカギ部を爪の背中に掛けながら、爪を収めます。(2011/11/19)

Q:中古ショップの308のギア比が知りたいNEW
A:
4.4だと思いますが、継続して作られたリールなので、どんなものがあるか分かりません。もしリールが手に取れるなら、ハンドル1回転でローターが何回回るか数えるほうが早いでしょう。(2011/11/19)

Q:308Aに巻く糸をハンドル回転で計算したいNEW
A:
リールの巻き上げ長さは、糸巻き径とギア比で決まります。したがって、ラインが少ないときは短く、多いと長くなります。よって、ハンドル1回転何センチということはできません。メーカーが表示している巻き上げ長さは、スプールいっぱいにラインを巻いたときの最大値です。308Aのスプールは41mmか42mmなので、38mmまで巻くとして、平均巻き径34mmくらいとして、おおよそ計算してみるくらいでしょう。(2011/11/19)

Q:308をオーバーホールしたら糸ヨレがひどくなったNEW
A:
糸ヨレは、難しい問題です。自分の持っているリールの例でも、308Aのラインローラーは、ちょっとした溝深さの差やベールアームの角度の差で、糸ヨレが増えることがあるようです。そうした場合、ラインローラーが回るほどヨレが多く発生する傾向があるので、固めのグリス(シマノのベイトのドラグ用グリスやアブの白いチューブ入りグリスなど)をラインローラーにつめてしまうと改善されるかもしれません。ライン用のコーティング剤を吹くと、滑りがよくなって、軽いテンションで不必要にラインローラーが回らなくなるため、ヨレは減ります。(2011/11/19)

Q:308をオーバーホールしたらストッパー音が復活したNEW
A:
ストッパーは、音がするのが正常です。音がしていなかったのは、グリスで爪の動きが鈍くなっていただけで、むしろ音がするくらいのほうが、爪の動きが速く半掛かりになる危険が少なくなるはずです。(2011/11/19)

Q:300のルーブポートビスが固着していた
A:
300のルーブポートネジは私の300Cもかなり硬かった記憶があります。昔やっていた自転車では、アルミのネジはグリスを塗らずに雨の中を走ると固着してしまうものといわれていました。300も何らかの理由で固着してしまうものがあるのかもしれませんね。
(2010/1/28)

Q:310ULを手に入れた。ちょっとゴロつくがメンテしたほうがいい? このまま使っていい? 下巻きいるの? 管釣りで大きなマスを釣ってもドラグは大丈夫? OHしてくれるところは?
A:
内部はそのまま使っても大丈夫です。ギアゴロはメンテナンスしても消えません。分解の必要はありませんし、特に、ローターが樹脂なのでローターナットを外してはいけません。ベールアームにベールワイヤーを止めているナットは、緩んできた例がありますので、「小ネジのゆるみ止め」のような取り外し可能なゆるみ止め剤を塗っておいたほうがいいと思います。HP内にあるように、ラインローラーのカラーにラインがかかるので、エポキシで肉盛りしたほうがいいと思います。このモデルに浅溝スプールは存在しません。ラインはスプールエッジから1〜1.5mmまで巻きます。下巻きは必要です。ドラグですが、どんなに大きな魚が掛かっても、管理釣り場のラインは3Lb前後であり、ドラグもそれに合わせたセッティングであれば、傷むことはありません。メンテナンスをやってくれる発売元は現在ありません。ブランドとしてはピュア・フィッシング・ジャパンが扱っているので、やってくれなくはないと思いますが、必要ないと思います。コインでサイドカバーを外すのと、それ以上の分解は、マイナスの精密ドライバーで首のところに小さなネジを緩めるだけです。
(2010/1/28)

Q:管釣りで70年代408のギアが飛んだが、もう一台の60年代408は大丈夫。なぜ?
A:
昔読んだルアー釣り入門書に、ミッチェルについて「408は不良品が流れて評判をひどく落としてしまった。私のリールもギアが欠けてしまった」と書いてありました。他にファントムEX800やマイコンも載っていたので、80年代初め頃の本だったはずです。

以前は、ベアリングを緩めてしまった人が理由もわからずに書いているのだろうと思っていましたが、先日渓流で409のギアを飛ばしたという話を聞きました。

どんなリールでも限界以上の力がかかればギアは飛びますが、渓流やエリアでとなるとロッドやライン、それに合わせたドラグセットから考えて、そう簡単に飛ぶとは思えません。

私の持っているものは、もらい受けた60年代のもの、昔中古で買った70年代のもの(今は308プロにギアだけ入っています)、数年前に買ったおそらく海外からヤフーオークションに回ってきた70年代のものの3つがスパイラルベベルです。これらのリールでは、けっこう大きな魚を釣ったり、根掛かりで頭に来て一瞬グリグリ巻いたりしたりしましたが、ギアが飛んだりはしていません。特に今308プロに入っているギアは、買ったときピニオンベアリングが緩められていましたが、それでもギア飛びは起こしていませんでした。

もうひとつ、昔のアジア市場は「ゴミ捨て場」だったという人がいます。欧米市場に出せないものを叩き売ることが多かったのです。カーディナル50シリーズのセルフセンタリング仕様とか、ミッチェル4420のプリントなしスプールとか、名前を変更したシマノのバスロッドとか、某社フライリールのクリックのおかしいのとか、実際それが疑われる例はいくつかあります。

断言はできませんが、以上のことやお持ちの60年代モノが大丈夫だということを考えると、材質その他の原因でギアの巻き上げ強度が不足したものが流れた可能性もあるのではないかと思います。(2010/1/28)

Q:308で巻き上げの最初(ハンドルを10回転前後)で異音がします
A:
異音についてはメールではわかりかねますが、もしリールがタングステンカーバイドの固定ガイド式で、ナイフで陶器の皿を引っかくようなキュルキュルという音がするなら、ラインガイドが固定されておらず回っている可能性があります。(2010/1/28)

Q:たくさん持っている308と408の中に回転バランスが悪いのが1台だけある
A:
私の場合同じ型のリールを何台も持っていないため、わかりません。それと、回転バランスについてはあんなもんだと思っているのもあります。古い408や308の固定ガイドより408のローラーガイドはよりバランスが悪いですが、これは仕方のないところでしょう。あとは(中古の場合)前の持ち主がベアリングを緩めてしまっていてガタの分ブレが大きくなっているとか・・・。(2010/1/28)

Q:昔の308の固定ラインガイドを80年代以降(台湾製)のローラー式に換えたい
A:
台湾製のベールをフランス製のリールに付けることは可能です。しかし、糸の巻き上がりが後ろ寄りに変わるはずです。もしそうなると、ライントラブルが増える恐れがあります。(2010/1/28)

Q:昔の308のタングステンカーバイドのラインガイドに溝ができている
A:
ねじをいったん緩めて磨耗していない面を使用するようにするといいと思います。(2010/1/28)

Q:70年代の409を買ったがエリア使用でライントラブルが多発した。ラインローラーの回りが悪いからでは?
A:
糸ヨレは使用条件で変わるため難しいのですが、ローラーの回転は関係ないのではないかと思います。あのサイズでくるくる回ることは重めのルアーでもあまりないと思います。手元を見て回っていても早巻きしたとき100%は回っていないはずです。

ラインローラーがくるくる回るとヨレが抑えられるというのは、多分に思い込みが大きいのではないかと思います。たしかに、ちょっと考えると回ったほうがよさそうなのですが、たとえば80年代のシマノ投げ釣りスピニング(現在の糸ヨレ対策ローラーになる前のもの)は、糸ヨレクレーム対策に粘度の高いグリスをローラーにつめたりローラー固定キットを渡したりしていました。

これは、ローラーが回転しすぎると糸ヨレをスプールにそのまま巻き込むが、回転に抵抗があるか回転しないほうが糸ヨレをしごき出すからいいという理論でした。理論が合っていたかどうかは分かりませんが、現実にこれでクレームは抑えられていました。

形状が違うため直接比較にはなりませんが、308や408の古いものは固定ラインガイドだったわけですし、ダイワのツイストバスターローラーもベアリングなしのものがありますから、やはりローラーが回るほどいいとは言えないのではないかと思います(ダイワ精工によるとこの部分のベアリングは糸ヨレに影響しないそうです)。参考までに私の408のローラーにはシマノのベイト用ドラググリスACE‐2というネバリの強いものが入れてありますが、気になるほどの糸ヨレもラインがもつれて出るトラブルも起きていません。

ではなぜ409でヨレが多発したかですが、もしかすると軽いスプーンの使用でラインテンションがかからず、上記の80年代シマノ理論(?)でいうところの糸ヨレをしごき出す効果が働かなかったのかもしれません。これは仕方のないところです。

また、前のオーナーによってベールが手で閉じるられるなどしてローラー角度(このころのは水平)が狂っていると、ヨレにつながる可能性はあります。その場合、巻き上がりも後ろ巻きになるため、よりトラブルが増えます。

ラインがもつれて出るトラブルは、若干前寄りの巻き上がりだといいのですが、中央もしくは後ろ寄りの場合、プラナマティックでは起きやすくなります。オシュレーションスライダーを作るという手もありますが・・・。

現在のままトラブルを防ぐには、巻き量を控えめにするのが一番簡単かもしれません。スプール径が十分活用できないのはもったいない気もしますが、プラナマティックの場合ストロークの中ほどで行ったり来たりして巻かれているため、放出時もこの部分からが多く、スプールエッジを叩きにくく少なめの巻き量でも飛距離はあまり落ちません。(2010/1/28)

Q:黒いボディーでプラナマティク付きの408について教えて
A:
1986年ころ、サンヨーエンタープライズ(ミッチェルジャパンといっていたこともあった)が特注で作らせたものです。真鍮フェースギアでローターに赤ラインが入ってバッジその他の文字が金色の408(408A)にプラナマティックが仕込んでありました。おそらく相当数は少ないのではないかと思います。当時某バスプロS野氏の家で見ましたが、ラインがえらい後ろ巻きに巻き上がっていた記憶があります。日本向けにギアだけちゃちゃっと組み込んだのでしょう。(2010/1/28)

Q:440のストッパーがきかない
A:
ストッパーの使い方は、説明書に特殊なことが書いてありますが、機能自体はオンで逆転止め、オフで逆転フリーと、いまのリールと同じです。効かないのはどこかおかしいのでしょう。ストッパーの爪と板バネを確認してください。サイドカバーを外すときは、サイズの合ったドライバーをまっすぐ立ててネジを外してください。組み立てるときは、サイドカバーを本体に合わせて回転を確認した後、ネジを締めます。このとき、ネジの頭の裏のテーパーでサイドカバーがセンタリングされますから、サイドカバーに触れず3本を均等に締めます。締め込みはネジが止まって30度(時計の長針で5分くらい)程度にとどめるのがいいと思います。300や400など8枚ギア系はドライブギアの歯をストッパーにしているので、特に普段あまりかけないほうがいいでしょう。(2009/5/14)

Q:408のハンドル折りたたみ部のピンが片方折れた!
A:
それは元々片側しか出ていないのです。私のリールでは、60年代の408、70年代の300Cが片側だけです。したがって、70年代の途中に両側になったようです。と、知ったようなアドバイスをしていますが、私も最初300Cを手にしたとき不良品だと思って出ているほうのピンをガンガン叩いたとは口が裂けてもいえません。(2009/5/14)

Q:308や408のベールスプリングの一番手前が曲がってしまった
A:
スプリングの一番手前のコイルが変形するのは、スプリングを誤った取り付け方で組んだときに起きるようです。HP内の「ベールスプリングの組み方」を確認してください。(2009/5/14)

Q:中古で買った408にハンドルのところのダストカバーがなかった
A:
308には付いていなかったのですから、ないから直ちにどうなるということはないと思います。ただし、カバーの内側にあるワッシャーは、ないとアルミのハンドル根元部が直接焼結ブッシュに接触するので、好ましくないと思います。(2009/5/14)

Q:408の中に緑色のグリスがたっぷり入っていた
A:
透明な緑色のグリスはミッチェル純正の「ミッチェルX3」です。たっぷり入っていたのは、仮にグリス切れが起きてもサイドカバーを外して、横についているグリスを使うようにという配慮だと思います。それと、グリスの塊がギアの歯に浮いたグリスを吸収してストックする役割をしていた印象があります。ただし、X3の前は別の白いグリスだったという話も聞いたことがあるので、これ以外のグリスが入っているものもあるはずです。(2009/5/14)

Q:昔の408の日本語説明書にギア比が4.5:1とあった
A:
408はストレートベベルの4.9:1というのもあったようです。しかし、4.5は間違いだと思います。(2009/5/14)

Q:308や408のストッパースプリングが組みにくい
A:
まずスプリングを置き、手前に立ち上がっている部分に爪を掛け、そのままピンとストッパーレバーの裏に爪の穴と後部をはめます。(2009/5/14)

Q:408Gとは?
A:
408Gは1989年にアメリカのバスプロショップスの要求でミッチェルが作ったリールです。特注品のため世界で1000台くらいしかないらしいものです。日本では当時サンスイなどがバスプロショップから輸入しました。パーツの色以外は当時の408(408A)と同じです。したがって、ギアはダイヤカットのフェースギアで耐久性が低く、短い使用期間でゴロゴロした感じになります。プラナマティックはついていません。ものすごく“レア”なリールですが、実用面は「?」です。(2009/5/14)

Q:このサイトの図面を見てオシュレーションスライダーを発注したらムリと言われた
A:
公差が厳しいのでそれを守ろうとするとできないと言われてしまうのだと思います。私が作ってもらっていたものも、おそらく0.03mmなどの公差は出ていなかったと思います。昔リールの図面で見たくらいの公差にしてありますが、現実には無理みたいです。穴は図面のキリ(ドリル)であければ可、幅などの公差は0.1mmくらいにすればやってもらえるのではないかと思いますし、モノも支障はないと思いますが、業者さんにもよりますのでなんともいえない面もあります。いい加減な図面でスミマセン・・・。(2009/5/14)

Q:908を買ったら白いグリスが入っていた。交換したほうがいい?
A:
白いグリスが何かわからないので何とも言えませんが、このころのミッチェルは緑色のグリス(ミッチェルX3)を使っていたので、前の持ち主が入れたのは間違いないでしょうね。
(2009/5/14)

Q:408のオーナーに「オールドリールは2時間でライン交換」と聞いた
A:
私は308や408に巻いたナイロン4Lbラインを1シーズン使ってしまうこともあります。私の場合はラインコート剤(サンライン・パワーアップラインコート)をかけて摩擦と吸水を防いでいる点、フィールドメイト4Lbリーダーを使っていて根掛かりなどではこちらが切れ、ナイロンに限界近い引っ張り力がかからない点で長持ちしているのだと思いますが、それにしたって2時間で交換はおかしいでしょう。私は408などが使いにくいリールだとは思っていませんし、もしそうなら使いません。まして2時間で糸が死ぬようなリールなら絶対に使いません。たぶんその人は調子の悪いものを使って、そういうものだと思い込んでしまっているのだと思います。(2009/5/14)

Q:308や408はメインシャフトの爪が2枚と4枚のものがあるがスプールは共通?
A:
スプールに関しては共通です。(2009/5/14)

Q:308や408にPEラインはどうか?
A:
砂や土の中にはアルミナといって焼入れした鋼より硬い粒子が入っています。PEがガイドやリールを傷めると言われるのは、こうした粒子を編み目にたくさん含んでしまうからです。現在のリールの大型ローラーと違って308や408のローラーは径が小さい分100%回転するわけではありません。したがって、PEは避けたほうがいいと思います。
(2009/5/14)

Q:色がスカイブルーで名前がバッジの408/409はいつごろのものか
A:
http://mitchellreels.net/index.phpの広告ギャラリーのページを見るといつごろ色が変わったかわかると思います。(2009/5/14)

Q:308/408の中古品を買ったがローター回転ごとにカチカチと異音がする
A:
前のオーナーがベールを手で無理やり閉じてトリップレバーが変形していると、ローターの回転ごとに音がするようになります。(2009/5/14)

Q:309や409を持っているがストッパー音のするのとしないのがある。歯が磨耗した?
A:
グリスが多くついていると音がしないことがあります。歯が磨耗することはないと思います。
(2008/10/9)

Q:70年代の308や408の糸巻き量は?
A:
昔の輸入元は2号200m(深溝)といっていましたが、プラナマティックで真ん中が盛り上がるのをどこまで巻いた状態かがわからないので、参考にならないと思います。現在いちばん使われそうなのは1号4ポンド〜1.5号6ポンドくらいで下巻きが必要になりますので、どのみち糸巻き量表示はあまり役に立たないと思います。巻き量はメインラインを巻いたときスプールエッジから3mmくらいのところにとどめるのが安全です。下巻きの調整は、使っていないベイトリールやチヌ用片軸リールが便利です。浅溝のほうは、プラナマティックなしなら1号4Lb100mでぴったりくらいですが、プラナマティックだと半分強くらいではないかと思います。
(2008/10/9)

Q:409を買ったがピニオンがローターから取れない
A:
私の買った70年代の408もピニオンギアがローターから外れませんでした。後期の308や408(玉押しが六角ナットのもの)は外れませんが、前期のものでもネジが食い込んでしまっているのか外れないものがあるようです。前のオーナーがばらしていない限り、そのまま使っても大丈夫ですし、ムリにばらすよりいいと思います。本来異種のグリスやオイルは混ぜないほうがいいといわれていますが、この部分で特に不具合が起きたことはありませんし、安心して使ってください。(2008/10/9)

Q:408以外にスパイラルベベルのミッチェルは?
A:
400および410(300系の8枚ギア)以外の400番台はスパイラルのはずです。あと、508もそうです。908はわかりません。408の前身358もおそらくそうでしょう。(2008/10/9)

Q:アボセットUを海で使いたいが手入れはどうすればいい
A:
普通のリールなので以下一般論です。海で使った後は冷水のシャワー(弱め)でさっと塩分を取るのがいいと思います。水で洗うといっても、表面の塩分を取り去る程度で、内部に水を浸入させるようなことはしてはいけません。濡れたタオルなどで丁寧に外観の汚れを拭き取るほうが安全かもしれません(マニュアルはこう書いてあると思います)。強く振って水を切った後陰干しし、乾燥後はラインローラーやベール支持部などにリールオイル(スプレー式ならグリスでも)を注します。海水使用が多ければ、ラインローラー内部は1シーズンに1〜2回分解してグリスをつめておいたほうがいいかもしれません。内部機構は、ワンウェイクラッチはオイル、それ以外はグリスとなります。これは1シーズンに1〜2回でいいと思います。グリスもオイルもリール用を使います。グリス・オイルは異種同士を混ぜないのが(オイル屋さんの)常識なので、グリスアップするときは前のグリスは拭き取るほうがいいでしょう。手入れも大切ですが、海水があまり付かないように注意するのも大切でしょう。このほか土ぼこりや砂ぼこりは磨耗の原因になるので、これも避けてください。(2008/10/9)

Q:314を購入したが後ろ巻きだった
A:
314は触れたこともないのでわかりません。手元にある304、314のマニュアルの写真は平らっぽく巻けていますが、あくまでマニュアルなので・・・。私の304はやや後ろ巻き傾向だったのですが、304はドラグスプリングがスプールの下に入っていてドラグを締めるとスプールが下がるのを利用し、下巻きを逆テーパーにして使用時の巻きをフラットにしています。しかし314の場合はワンタッチスプールなのでこれも難しいですね。(2008/10/9)

Q:408でGarciaとSpecialは何が違う
A:
おそらく前者はアメリカ向け、後者は欧州向けでしょう。(2008/10/9)

Q:5月7日の表紙でプラナマティックが飛ぶのは「ほとんどオシュレーションしないスピンキャストがそれなりに使えるのと同じこと」と書いているが、どういうこと?
A:
スピニングリールはスプールの幅いっぱいに糸を往復して巻きます。スプールエッジをもっとも叩くのは前方に巻かれた糸です。スピンキャストはオシュレーション幅が狭いか、オシュレーション機構自体が付いていません。そのためにスプール前方に巻かれる糸の割合が低く、スプールエッジ(スピンキャストの場合はローターの後端)を叩く頻度が少ないのではないかということです。もうひとつ、スプール幅が狭いぶん放出されるラインがスピニングのように前後にばたつかないのも理由でしょう。(2008/10/9)

Q:300や302など大型インスプールもストッパーOFFが推奨されていた?
A:
80年代の300シリーズ共通取扱説明書にそう書いてあります。304は70年代のガルシアマニュアルです。したがって全部のモデルについてでしょう。300はドライブギアの歯がストッパーを兼ねているのでなおさらでしょう。(2008/5/5)

Q:408などの大足に合わせてロッドのリールシートを換えたいが富士ならどのサイズが合う?
A:
パイプシートDPSならどれでも付くはずです。いちばん小さい16でもOKでした。普通に使われるのは17で、フェンウィックのクラシックグラスやミッチェル・トラウティアに付いていたのも17でした。16は細いと思います。ただ、あまりどの竿もこれにしてしまうとさすがに飽きるので、ほどほどにしたほうがいいと思います。私はリールの足を削ってしまいましたが。(2008/5/5)

Q:508のサイドカバービスの赤と銀はどう違う?
A:
銀色のものは真鍮にクロームメッキ、赤いのはアルミにアルマイト加工です。
(2008/5/5)

Q:508にGarciaではなくDualのシールがあったがこれは何?
A:
ツーインワンにはデュアルのシールとガルシアのシールがあったようですが、どのように貼り分けたかは知りません。ひょっとすると欧州向けがデュアルだったかもしれません。
(2008/5/5)

Q:サイト内に「シマノのグリスでホームセンターのフェルトが高性能ドラグに」と書いてあるがどんなフェルトを買えばいい?
A:
ああ、あれは直さないといけませんね(2008/2/23訂正済み)。ドラグワッシャーに使ってあるフェルトは「特硬フェルト」です。シマノにいたころ図面に「トッコウフェルト」と書いてあって、「トッコウ」という会社のフェルトだと思っていました(「アイコク」という会社があるくらいなので「特攻」からつけた社名だと思っていました・・・)。フェルトワッシャーだけでも取り寄せはきくはずです。ただ、乾いた状態で来るはずなので、グリス(ACE-0か2)は別に必要です。(2008/5/5)

Q:300や304のベールスプリングの巻き数は増やせる?
A:
巻き数を増せば、ベールが閉じる衝撃が減りますし、寿命も間違いなく伸びます。しかし、おそらく300/304のスプリングの巻き数を増やすとスプリングが入らなくなって、ベールが動かなくなるのではないかと思います。308/408は、巻き数の少ないスプリングに合わせてローターが作ってあった60年代のものや00年の中国製に正規の巻き数のスプリングを入れるとそうなります。私の場合中国製308はなんとか動いたのでそのまま使っていたのですが、1年足らずでスプリングが折れてしまいました。折れ方を見たら先だけが内側にひねられるようになっていたので、ベールが開いたときスペース不足で先の部分が内側に押し込まれるようになっていたのだと思います。(2008/5/5)

Q:300や304のベールスプリングの寿命はどうなのだろう?
A:
308系は60年代に巻き数が少なく、70年代に巻き数を増やしたようです。これがなぜか90年代に元に戻ってしまいました。90年代の変更はミッチェルの会社自体がどうにかなってしまった時代なので無視するとして、70年代に巻き数を増やしたことを考えると耐久性に問題があったのでしょう。同時期の300でやらなかったということは、巻き数の少ない308系ほど問題ではなかったのではないかと推測できます。http://mitchellreels.net/index.php?option=com_easygallery&act=categories&cid=186&Itemid=72のベール耐久試験のところを見ると、耐久規格が10万回(ここまでの規格を採用しているメーカーは少ないはず)と書かれています。写真のリールは80年くらいのモデルなので、この時代を経て巻き数が変わっていないならば、寿命はかなり長いと見てもいいのではないでしょうか(ただし、3ピースベールは少し開き角が抑えてあるようにも見えるので、1ピースと3ピースは寿命が違うかもしれません)。なお、私のリールの場合、300Cはベールアーム裏のピンを抜いてこの部分にスプリングを入れていますし、304もスプリングの先が入る穴をずらしてあけて負担を減らしています。安心のためと、緩めの感触が好きだからです。(2008/5/5)

Q:300のベールスプリングは作っているか?
A:
残念ながら、300に関してはスプリングは作っておりません。http://www.dd.iij4u.or.jp/~suyama-h/ここはカーディナル33やC3のベールスプリングを作っています。私は頼んだことがないのですが、見本があれば他のばねも作ってくれると書いてありますので、連絡してみるといいと思います。このほか、もしお仕事などで金型メーカーなどを相手に工具や機械部品を販売している会社をお知りなら、バネ会社へも注文してくれるはずです。(2008/5/5)

Q:304のドラグ用板バネが割れてしまった
A:
割れ方にもよりますが3本の羽が片ぎきしたようになればスプール受けやスプールの偏磨耗につながるような気もしますから、あまり気持ちよくないですね。C止め輪を外せばバネの交換はできるようです。http://www.geocities.jp/dinnojapan/harigyoken/index.htmlあたりに聞いてみてはどうでしょうか。(2008/2/6)

Q:90年代の308のベールまわりのパーツ入手法
A:
旧タイプの部品であれば、http://g-for.com/にかなりあります。しかし、90年代のものだとベールまわりが変わっているのでない可能性が高いでしょう。ベールアームの反対側支持部なら80年代頭に変更されているので、あるかもしれません。あと、http://www.geocities.jp/dinnojapan/harigyoken/index.htmlも聞いてみてはいかがでしょうか? 基本的には古いリールを扱っていますが、海外から一括して仕入れたときに80年代以降のミッチェルも入ってきているかもしれません。海外ならhttp://www.mitchellparts.com/index2.htmlなど検索すると出てきますが、私は買ったことがないので詳しいことはわかりません。(2008/2/6)

Q:408のギアのねじれ角がいまのリールと逆なのはなぜ?
A:
スパイラルベベルはあれが正規です。スパイラルベベルは荷重がかかったときギア同士が離れようとする方向に歯をねじります。こうすると408ならピニオンが前に押し出される力を受けます。もし逆にねじると軸受けにガタが出てきたときギア同士が深く噛んで壊れてしまいます。いまのリールのハイポイドフェースはピニオンが円筒状なのでどちらの方向でもいいわけです。余談ながら、この理論で行くとペン・スピンフィッシャーやリョービ・ロイヤルカーボのハイポイドギア(ハイポイドベベル)はギアのセオリーに反した使い方ということになります(うーん、ハイポイドの場合はスパイラルベベルほどのスラスト荷重は出ないから「セオリーに反した」というほどではないのかな。でも、普通このギアは車のディファレンシャルギアなど減速に用いられます)。(2008/2/6)

Q:「トータルベールコントロール」はアイディール以外についていない?
A:
トータルベールコントロールはアイディール以外には付いていません。同じ効果がずっとコストの安いローターブレーキでも得られることもあるでしょう。ローターブレーキも付いていないリールも多いですから、意外とラインコントロールを気にする人がいないということでしょう。eBayでたまに出ています。(2008/2/6)

Q:308/408でローターとピニオンが接着されている場合、どうやって外せばいい?
A:
80年代以降の308などのベアリングは外せません。ギアが完全にダメになって捨てる(ローターを生かして別のを組むとかする)つもりならギアそのものをプライヤーでつかんでねじれば取れますが、手入れのために分解することはできませんし、異物が入っていない限り必要もないはずです。(2007/11/13)

Q:305に315のスクリューロック式のハンドルを装着できる? 304系のベールスプリングの寿命は? 表紙2007/9/28で304を装着していたフェンウィックの品番と使用ラインは?
A:
ハンドルについてはわかりません。http://mitchellreels.net/schematicsで調べてみてください。ベールスプリングの寿命は開き角が小さいので長そうな気もしますが、私は寿命を延ばすためベールアーム裏のピンを抜いてしまい、その穴にスプリングを掛けています。組み合わせたロッドはFS61J(SiCモデル)で、ラインは1号(4Lb)です。(2007/11/13)

Q:ギア比5.5:1の308Aプラナマティックのオシュレーションスライダーとベールスプリングについて
A:
308Aプラナマティックには2タイプあったようです。最初に出たのがギア比5.5:1のもので、いわば308プロプラナマティックと同じものです。続いてノーマルな308Aと同じギア比である5:1のモデルが出ました。私の買ったのは後から出た5:1のモデルです。これはメインシャフトの穴を巻き上がり調製のためにずらす際、どうやら逆にずらしたようで、とんでもない巻き上がりになりました。5.5:1のものがどうだったかはわかりませんが、5.5:1の308Aの前に出た308プロプラナマティックはスプールの裏を削って巻き上がり調整をしてありましたので、そうしてあるかもしれません。オシュレーションスライダーは残念ながら業者が作るのを放棄してしまったので作れません。図面はアップしてあるので業者さんをお知りなら作ってもらってください。スプリングはありますが、(参考までに)1mmのドリルとピンバイスを使えばベールアームにバネ穴をあけなおすこともできます。巻き数の少ないスプリングでもこれで穴をずらせば計算上半永久的に壊れないリールになるはずです。もし工具をお持ちならそういう方法もあります。(2007/11/13)

Q:206はどんなリール?
A:
206は下記のサイトに展開図があるので、どんなリールかわかると思います。廉価版ではありますが、308との共通性は少ないようです。スペックなどはわかりません。http://mitchellreels.net/schematics(2007/11/13)

Q:308/309のシャロースプールをシーバスに使っていたら亀裂が入ってきた
A:
もともと308や408ができたころの糸の強さからいったらシャロースプールはせいぜい4Lbまでのラインに対応した使い方にとどめるのが適当でしょう。突然バリッと割れるかどうかはわかりませんが、いずれ割れると思います。いまの強さのラインにあわせて強くドラグを締めたらやはり無理があるでしょう。私の持っているスプール(中古についてきたもの)の中にも亀裂の入っているものがあります。ヘビーな使い方をするなら(海は腐食が心配ですが)アルミ深溝に下巻きをするのが妥当だと思います。(2007/11/13)

Q:70年代の207も300のようにリールフットが長い? ローター回転方向は?
A:
わかりませんが、同時期の製品ですから同じではないかと思います。ローター回転は206は右、207は左です。(2007/11/13)

Q:309はいつまで作られた?
A:
リールに付属する展開図では台湾製になったころも308/309という書き方がしてありましたが、実際に作られたかどうかは分かりません。ただしGarciaMitchellのプラスチック銘板のモデルは見たことがあるので80年代前半くらいまではあったようです(訂正:台湾製の説明書にはすでに309はありませんでした)。(2007/11/13)

Q:ミッチェルのスプールは引き抜くとき抵抗がある
A:
シャフト先の板バネが突っ張るのと密閉性のため抵抗があります。異常ではありません。(2007/11/13)

Q:70年代の308/309用浅溝スプールに上のワッシャーがなかった
A:
浅溝スプールは樹脂一体になる前に組み立て式のがありました。そのころのものがもしかするとそういった構造だったのかもしれませんが、はっきりはわかりません(この方はスピンフィッシャー5500SSのワッシャーを入れたらよくなったそうなので、やはりもともとワッシャーはあったのだと思います)。(2007/11/13)

Q:ミッチェル204に右ハンドルモデル205は存在する? ギヤはどんなもの?
A:
ラインナップ上は存在するはずです。ギアはストレートのフェースギアです。(2007/11/13)

Q:90年代のシングルスラストベアリングの玉が16個だった
A:
ベアリングの玉はシングルスラストになって数が変わったのかもしれません。このタイプは分解できないのが多いのであまり数えたことがなかったのですが、2000年製造の中国製308は分解できました。たしかにこのリールは16個でした。組み間違いかと思って玉を足してしまいましたが、このタイプは16が正規なのかもしれません。(2007/6/18)

Q:508のベールの動きが怪しくなってきた
A:
ベールの動きが怪しいなら、スプリングがヘタっているとかではなく、ベール自体が衝撃を受けてわずかに歪んでいるか支持部のオイルが切れて動きが渋くなっているかの可能性が高いでしょう。部品を替えるのではなく、ひずみを直し、支持部を清掃するのが必要です。(2007/6/18)

Q:508の部品取りに買うなら308か408か? メンテしてくれるショップは?
A:
508は408と機械部分が同じなので408です。ただ、308でもスプールやベールスプリングなど互換性のある部品はあります。ショップは知りませんがここ(http://www.geocities.jp/dinnojapan/harigyoken/index.html)などは? 量販店などに出しては絶対だめです。以前上州屋に70's408を修理に出して店員に壊されたという人がいました。上州屋は70年代のミッチェルは扱ったこともありません。80年代にちょっとさわってすぐに放り出しただけです。(2007/6/18)

Q:300Xはもう作らない? アフターは?
A:
300Xは、300Xeが出たのでもう生産しないはずです。サービス対応はピュア・フィッシング・ジャパンがやるはずです。(2007/6/18)

Q:300Xの手入れは? 海で使っています
A:
手入れに関しては、普通のリールと同じに考えてかまいません。海で使ったあとならぬらしたタオルで塩分を取るか、ごく弱めの冷水のシャワーでさっと洗った後、ベール、ハンドルノブ、ハンドル折りたたみ部などの外部の可動パーツにリールオイルまたはリールグリスを注します。海なのでラインローラーは外してグリスをやったほうがいいかもしれません。内部機構はシーズンに1、2回サイドカバーを外してギアにグリスをやります。油脂類は混ぜないほうがいいとされているので、グリスをやるときは前のものはぬぐったほうがいいでしょう。グリスはミッチェル純正品がないのでシマノのものでOK(というよりむしろいいはず)です。ストッパーのワンウェイクラッチ(ローターの中)は、シマノのスプレーオイルがいいでしょう。グリスや汎用品、ダイワのリールオイルは寒いときに固まるので危険です。(2007/6/18)

Q:301Cは時計回りローターですが308のベールスプリングは使えますか?
A:
向きは同じですがサイズが違うので互換性はありません。(2007/6/18)

Q:310ULについてアドバイスをください
A:
90年に出たモデルで308のボディーに樹脂製小型ローターを付けたモデルです。しかし、逆回転でもベール反転機構が作動するためキャスト時のベール反転トラブルが多発します。樹脂ローターに直接ネジを切ってピニオンをねじ込んであるのでこの部分は分解しないほうがいいでしょう。このころのモデルは台湾製(パーツ組み立ての「フランス製」が存在した可能性もあります)。90年代終わりには名前だけ310ULとした308が発売されたこともありました。このころのは中国製です。(2007/6/18)

Q:300PROアニバーサリーとは? ボディーに書いてある「ローラーベアリング」とは?
A:
91年にミッチェル45周年記念モデルとして発売されました。当時はスキューバプロアジアが正規輸入していましたので、日本でも少量売られました。手元の資料では全世界で2500台だけ売られたそうです。ローラーベアリングは(私の400と同じはずなので)、ドライブギアの軸受けに入っているもので、ストッパーではありません。サイレントストッパーは別の機構になっています。(2007/4/26)

Q:308や708の70年代のものの特徴は?
A:
70年代のものというより、それに近い設計のリールは、ベールがワンピースになっています。おおざっぱにこれが一番の目安でしょう。(2007/4/26)

Q:ミッチェル308とカーディナル33で寒い日にベールがもどらなくなり、室温では正常に作動した
A:
帰ってきたら直ったということは、温度が関係していると考えられるでしょう。33の場合ならベールアームが樹脂なのでそれが縮んだとも考えられますが、308は金属なのでグリスが原因ではないかと思います。本来の調子ならグリスが硬くなったくらいでベールが閉じきらなくはならないと思いますが、少しワイヤが歪んでいるなどしているところにグリスが硬くなったため、動きに支障が出たのではないでしょうか。ベールの歪みを見るにはベールを5mmくらい開いてから指を離し、元の位置までもどればOKです。5mm開いたところで止まるなら、動きが悪くなっています。外して修正するのがいいでしょう。修正はワイヤを元に戻すだけで、支持部を削ったりしてはいけません。ただ、ふだん使える程度に動くのなら、支持部に寒さに強いオイルを注しておいて、後はなじむのを待つのが安全かもしれません。オイルはシマノの純正スプレーが寒さにも強く、耐海水性を増すためにグリス分が少し入っているため、もちもいいはずです。すき間からスプリングに向けてスプレーしてみるといいと思います。(2007/4/26)

Q:Q&Aに「70年代の308はラインガイドが固定式だからいまどきのライトラインは不安」 と書いているが2LB使える?
A:
管理釣り場で2Lbを使っているが大丈夫だという人もいますから、それほど気にすることはないかもしれません。私は組み替えてしまうので、あまり固定ガイドのまま使ったことはありませんが、負荷がかかったときぐっと巻きが重くなることがありました。でも、すべりのよい高級ラインや、ラインにコート剤をかけるならこういうことは起こらないかもしれません。糸ヨレは関係ないと思います。(2007/4/26)

Q:300PROを買ったら平行巻きギアが壊れていたが互換性のある部品は?
A:
300プロは400(A)と同じもののはずです。手元にあるパーツリストでは、300Aと400(A)の平行巻きギアは同じ「81031」となっているので、300Aの部品でいいと思います。部品はhttp://g-for.com/が持っているかもしれません。REELのページの一番下に案内があるので聞いてみてください。300などの部品番号はこのサイトでもわかります。http://www.angelfotogalerie.de/rollenservice/rollen_service.html。(2007/4/26)

Q:中国製300シリーズの見分け方は?
A:
足の裏にMITCHELLとだけ入り、MADE IN CHINAのシールが貼ってあります。(2007/4/26)

Q:300シリーズが台湾から中国に生産国を変えたのはいつ?
A:
日本への輸入が途絶えていた時期なので正確にはわかりませんが、911(おそらく1999年11月製)のシールつき310UL(モノは308)のできが悪く、007(おそらく2000年7月製)でぐっと良くなっていたことを考えると、このころ生産移管したのではと推測できます。それだけにもう少しがんばって作ってほしかったですね。(2007/4/26)

Q:台湾製300シリーズを見分けるのは?
A:
足の裏にMITCHELL TAIWANとあります。同じ時期日本で売られたプラナマティックモデルはTAIWANの部分を削り取っていました。(2007/4/26)

Q:台湾製時代に生産していた会社はどこ?
A:
ゴールデンウィングという会社だと聞いたことがあります。(2007/4/26)

Q:300シリーズがフランス製から台湾製になったのはいつ?
A:
正確な年までは知りませんが80年代後半です。(2007/4/26)

Q:70年代のベールを80年代のものに替えたら固定スクリューは?
A:
ベールの形式が変わると、固定ネジも変わります。専用のものが必要です。(2006/12/17)

Q:309と409のローターに互換性は?
A:
300シリーズと400シリーズは同じ型なので互換性はあります。(2006/12/17)

Q:308のオシュレーションスライダーを自作してみたらシャフトがボディーに当たってしまった
A:
ラインが前巻きになるくらいにすると、シャフトの後端が当たるようになるものもあります。私のリールもシャフトを削ったものがあります。回転することはするのであれば、音を消す程度に削っても問題ないと思います(支持部に深く入っているわけですから耐久性は変わらないかむしろいいはず)。ただ、90年代の日本向けプラナマティックモデルの中には、シャフトの穴をずらして巻き形状を修正していたものもありましたので、お持ちのリールがそういったものだと、穴の位置と摺動子の両方の効果でシャフトが後退しすぎてしまった可能性もあります。もし回転しないくらいシャフトがボディーの壁に当たっていたり、前巻きになりすぎるなら、オフセット量を減らしたほうがいいということになります。文章では伝えにくいですが、元の状態でほぼ平行か気持ち後ろ寄りくらいなら0.5mm前後でいいはずです。(2006/12/17)

Q:304のオシュレーションスライダーが割れていた
A:
オシュレーションスライダーは、おそらくポリアセタール(ジュラコンの商品名が一般的)だと思います。接着するなら、説明書きをよく見てポリアセタールに対応する接着剤を選ぶのがよいでしょう。もし、お知り合いに旋盤とフライス盤を持っている人がいれば、形状が単純なので、ジュラコンで作る手もあります。細かいから、難しいかもしれませんが・・・。http://www.geocities.jp/dinnojapan/harigyoken/index.htmlは、古いリールをレストアし再生できないものから部品を取って保管しているそうなので、部品だけ扱っていないか聞いてみてもいいと思います。
(2006/12/17)

Q:古いミッチェルインスプールのスプリングにすき間が開いているがこれは何?
A:
組みやすさおよびカギ部の外れ防止のためにすき間を開けて巻いているものです。70年代以前のものはこうなっていました。(2006/12/17)

Q:名前がMITCHELLのバッジでGarciaと入っていない408は何?
A:
名前がバッジになったのは、80年台頭だったと思います。このころガルシアが倒産して、ミッチェルと別れたからです。アメリカではガルシアが販売元でしたが、日本はそれほど厳密に分けていなかったせいか、同じころの308はGarciaと入ったバッチ付きでした。どちらもこのころのは、ベールがワンピースから変わっています。新東亜が扱った最後のころのものだと思います。
(2006/12/17)

Q:408のピニオンギアがローターから外れない
A:
まれにローターナットを強く締めすぎたものがあるようです。締めすぎのためピニオンの面加工部にナットのねじ山が食い込んでいて、ナットを緩めるときにピニオンのネジがローターに強くねじ込まれてしまうのです。このような個体のなかには、ローターナットを再度つけたとき、そのままネジがつぶれてしまうものもあります。前ユーザーが緩めてガタガタにしていない限り、分解しないほうがいいようです。(2006/10/11)

Q:314のシャロースプールをオークションで買ったらドラグワッシャーがなかった
A:
314は所有していないので推測ですが、浅溝スプールは樹脂のため摩擦がスムーズで、特にワッシャーは要らないと判断したのだと思います。メーカーのセッティングは馬鹿にならないもので、たとえば300の深溝スプールは、上ファイバー下テフロンで、これは308(浅溝深溝とも)などと同じです。ところが、なぜか300の浅溝だけは上テフロン、下ファイバーとなっています。これを逆にするとスムーズさが失われてしまいます。314もそのセッティングがベストだと当時のミッチェルは考えていたということですから、そのままでよいと思います。(2006/10/11)

Q:Mitchellと書かれているだけで品番のないハーフベールはいつごろのもの?
A:
1940年代までは、特許の関係でハーフベールだったようですので、それまでの製品だったと見られます。ボディーに300と入るのは50年代中ごろからのようです。(2006/10/11)

Q:408を使っているが、投げるときベールが返ってストッパーが壊れる。何台も壊れた
A:
私は308や408でベール返りを起こすことはまずありませんし、ストッパーも壊したことはありません。ベール返りに関しては、たとえばロッドがまっすぐ振れてなくて手のひらの中でロッドのグリップが回転(縦にではなく横に)しているとかではないでしょうか。渓流などでトリッキーなキャスティングをすると返ってしまうという人はいますが、オーバーヘッドなどの普通のキャストでベールが頻繁に返るなら、投げ方に理由があります。私は、ストッパーを掛けずに使っていますが、掛けて使ったとしても、そんなに簡単に壊れるものだとは思えません。元々ウルトラライトのリールなので重いルアーの釣りに使っているのなら用途に無理があります。同じトラブルを何度も繰り返す学習能力のない人は、使うのをやめたほうがいいでしょう。(2006/10/11)

Q:300(1950年代)のローター前後ガタの直し方は?
A:
ローターは前後をワッシャーで挟まれています。このモデルは308などのように調整式ではありませんので、ガタがあるとすれば、これらのワッシャーがなくなってしまっているのだと思われます。中古リールを扱っているところでワッシャーを入手するか、別のワッシャーを入れることになります。(2006/10/11)

Q:釣具店で308や408は管理釣り場で使えないと聞きました
A:
だいじょうぶだと思います。私も3Lbくらいなら使ったことがありますし、2Lbのラインで使っている人もいます。日本で使われるラインは極端に細いですから、巻き始めにドラグノブやプッシュボタンに掛かってしまうことが起きる可能性はありますが、80年代の円筒状のプッシュボタン以外はそれほど気にするレベルではないと思います。ライトラインで気になるのは70年代308の固定式ラインガイドでしょうか。私は、回転式に換えてしまいますが、これもだいじょうぶだと言う人もいます。(2006/10/11)

Q:ミッチェルの入門機は何がいい?
A:
まず、スピニングを普及させた庶民のリール・ミッチェルが「入門」が必要なものであってはいけません。だから「入門」なんて堅苦しいことをいう必要はありません。気に入ったものを使ってしまえばいいのです。MT車と同じです。MT車だって乗る人はおばあちゃんでも乗るでしょう。ただ、「これだ」とずばり言い切れるのがないのも事実です。70年代の308はラインガイドが固定式だからいまどきのライトラインは不安。80年代以降はベールの糸がらみ防止に手を加える必要があり、後巻きもこのころから。90年代はベールスプリングが改悪されているから折れる。一番無難なのが70年代の408・・・って、いきなり408かよ(あらためて考えると、408って名機じゃなくて唯一それほど断りなくすすめられるミッチェルだったのね)。だから、「私の夢」のように308をちゃんとした形で復活して欲しいのです。(ある意味一番核心をついた質問やな) (2006/8/11)

Q:310XGで魚をたくさん釣ったら糸ヨレによるライントラブルが多発した
A:
まず、スピニングリールは、巻くときと投げるときで逆方向に糸を撚っています。これがプラスマイナスゼロになって、ほぼ糸が撚れずに使えるわけです。ところが、ドラグ作動中は糸を撚らずに放出していることになります。これでプラスとマイナスのバランスが崩れて糸ヨレが残っていきます。たくさん魚を釣ってドラグを多用したなら、これが原因ではないかと思います。もうひとつ、ベールアームの角度が変わってきたことも考えられなくもありません。何らかの原因(ベールアームやローターの樹脂成型に異常があったなど)でベールアーム支持部が磨耗し、水平だったラインローラーが内向きに傾いていると、糸ヨレが増加する可能性はあります。ドラグをあまり使わない状況でもひどく糸が撚れるなら、これを疑ってみたほうがよいかもしれません。(2006/8/11)

Q:308や408などの手入れの仕方は?
A:
まず、海で使ったのでなければ水洗いはあえてしないほうがいいと思います。淡水の釣りで怖いのは土ぼこりや砂ぼこりですが、これは洗っても取り除けないので、使用中に直接地面に置いたりしないようにします。数回の釣行ごとに、ラインローラー、ベール支持部、スプール軸の先のツメ、ハンドルノブ、ハンドル折りたたみ部、ストッパーレバーなどの可動部に注油(リールオイルまたはグリス)し、内部機構は1シーズンに1回コインでサイドカバーを開けてグリスアップというのが昔のミッチェル取説にも書いてある方法です。ただ、厳密にいうと、サイドカバーだけではピニオンベアリングのグリス補充はできません。
首のところのセットスクリューを外してローターごと取り外します。このとき、構造が今のリールと違うのでローターナットは外しません。(2006/8/11)

Q:シルバーのスプール、シルバーのラインが入ったローターの80年代初期頃のものと思われる308についてと入手法について教えて
A:
ローターに赤ラインが入って「308A」となる前のものだと思います。同じデザインで「A」と入ったのもあったようなので、本当に端境期のもののようです。詳細はわかりません。入手はいまはネットオークションが一番いいと思います。(2006/8/11)

Q:スキューバプロ時代、ギア比5.5:1の308Aプラナマティックは存在したの?
A:
わかりません。たしかにカタログに載ったことはあります。このころ308系はすべてフェースギアになっており、5:1(4.9:1)の308と、5.5:1(5.44:1)の308PROの2タイプでしたが、ドライブギアは材料以外は共通でした。だから、ベベル時代と違って両者のコストはそれほど変わらず、308Aの商品力アップのためにハイスピードを入れた可能性もあります。(2006/3/21)

Q:308のベールを手で返したらベールスプリングが折れた
A:
手で返すのとスプリング寿命は関係がないので、たまたま寿命がきただけです。いずれにせよインスプールは手でベールを返せないので、知らない人には触らせないことです。(2006/3/21)

Q:アボセットC1000のオシュレーションギアにベアリングを入れたいがワッシャーがわかりません
A:
1000は2000以上と違ってワッシャーは使っていません。真鍮ブッシュをベアリングに置き換えるだけです。(2006/3/21)

Q:308のベールスプリングをつけるときいつもスプリングを曲げてしまいます
A:
スプリングの取り付けは、正面から見てベールアームが左回り(反時計回り、閉じ方向)に行き過ぎている状態でLポイントを入れ、正常位置まで開いてきて、ネジ止めします。ベールが閉じた状態でもベールアームには閉じ方向にスプリング力がかかっています。そういう状態にするわけです。(2005/12/8)

Q:アボセットGのハンドルノブにガタがあるのでキャップを外して調整したい
A:
キャップは横から細いドライバーでも突っ込めば取れますが、ノブ固定軸はかしめなので調整できません。BB支持なのでガタは基本的にないはずです(多少はあります。最近ほんのわずかなガタが気になって仕方ない人が多いようですが、気にしすぎは精神衛生上悪いです)。ノブ固定軸がクランクにしっかりかしまっていないのでは? それなら修理に出してはどうでしょうか?(2005/12/8)

Q:中古で買った308のベール反転レバーがベールアームの溝に入りません
A:
ベールを無理やり手で閉じられてベール反転用レバーが曲がっているのではないかと思います。構造を考えずに馬鹿力で無理やり閉じる人が多いので、中古品にはここをやられているものが多いのです。もしそうなら形状を修正してください。(2005/12/8)

Q:ブルーボディーながら品名がバッジの408はどんなもの?
A:
私が最初(1983年)に買った308が同じころのでした。ツネミがやめる直前のもので、4.9対1のストレートベベルギア、2ピースベールが70年代と違います。口の悪い人に言わせると「景気が悪くなって(スパイラルベベルを切る)グリーソンカッターを売っぱらっちゃたんだろう」というちょっと悲しい時期のものです。ベールスプリングの寿命は一番長い時期じゃないかな。(2005/12/8)

Q:77年に買った408のギアが欠けてしまったが修理法は?
A:
昔読んだ本で、「408は不良品が流れて評判を落とした」ということが書いてありました。たぶん書いた人がローターナットを緩めてしまい、それに気づかずにギアを飛ばしてこんなことをいっているのだろうと思ってきました。でも、質問者のリールはそういった分解をしていないということなので、本当にそういうものがあったのかもしれません。ギアはメーカーからは入手不可能ですので、ネットオークションなどでギアの生きているものを買って組み替えるかでしょう。程度のいいものだともったいない(というより修理したのか罪のない1台をつぶしたのかわからなくなってかえって愛着がなくなりそう)なので、外観がぼろぼろで分解の形跡のないものがよいかもしれません。408も長く作られたリールなので、設計変更などでいろいろなものがあるようです。組み替えようとしたらギアの軸がボディーに入らなかったという人がいました。外観(ベールやハンドルの形状など)のなるべく近いものを選ぶと危険が少ないと思います。(2005/7/14)

Q: ミッチェルリールのモノづくり哲学が気に入り、使ってみたくなりました。シーバスロッド9ft、11ftとミッチェル300Xとのマッチングは? 海での使用はできるでしょうか
A:
まず、このサイトはかなり管理人が好きなミッチェルをえこひいきしていますので、その分は差し引いてください(おいおい)。私はシーバスロッドはジャンピングジャック9ftを1本持っているきりですが、このロッドとの組み合わせでは300Xはバランスしていると思います。基本的に海で使えないリールはありません。淡水専用なんていったら、世界中で売れません。ただし、機械的な完成度や信頼性は、シマノやダイワのほうが上だと思います。別に300Xが悪いリールというわけではありませんが、今の日本のリールは優秀ですから、それはわかって買った方がいいと思います。気に入るかどうかはその人の好みの問題なのでなんともいえませんが、私は独特のデザインやベール返しなどが気に入っています。(2005/7/14)

Q:アイディールはまだ出ないの?
A:
雑誌の取材のついでに先日聞いたところでは「テスト中」とかです。遅れても出るそうです。私のアイデア入り(と、まだ本人は思い込んでいる)ですから出ないと困ります。(2005/7/14)

Q:308/408のベールの動きが悪いのでスプリングを換えたい
A:
バネは目に見えてへたる前に折れます。ベールが歪んでいて、支持部の抵抗が増えているのだと思います。ベールをいったん外して形状をチェックしてみてください。(2005/5/30)

Q:308/408をばらしたらグリスがたっぷり入っていました。このくらい入れないとダメ?
A:
グリスはメーカーとして使いっぱなしにされることを想定してたっぷり入れてあります。万一グリス切れしてもフタを開けて横に付いているグリスを使うように考えていたようです。普通はこんなに多く入れる必要はありません。私はシマノのグリスを使っています。特に低温時の回転が軽くなります。いまのグリスは性能がいいので、多く入れる必要も、それほど頻繁なメンテナンスも要りません。(2005/5/30)

Q:308/408のストッパーのところの細いバネはなに?
A:
「〜」の形のバネはストッパー爪のバネです。まっすぐの尻尾をスプール軸後端を受ける柱にかけ、カーブの部分をストッパー爪のはまるピンの下にくるように、L字型のかぎ部をバネの上にのせたストッパー爪の背の部分にかけます。(2005/5/30)

Q:アボセットCはGより重くなってますが・・・
A:
重くなってません。Gもピュア・フィッシング・ジャパンの日本語取説や広告、カタログではちゃんとした数字が載っているのですが、箱の印刷や英文版取説では樹脂スプール装着時の重さが表示してあるようです。ここhttp://www.usreel.com/もメインの写真でアルミスプールを付けておきながら、アルミはオプションみたいなことをいって樹脂スプール装着時の重さを表示しているみたいです。アメリカ企業のやり方みたいです。(2005/5/30)

Q:ミッチェルがピュア・フィッシング・ジャパンの2005カタログにないのですが
A:
なぜか今年はミッチェル、スパイダーワイヤ、ジョンソンの旧JWA系のものがぺらぺらの別冊になっています。冷遇されとるなあ・・・(詳しい理由は知りません)。(2005/5/30)

Q:70年代までのワンピースベールを再メッキしたい
A:
残念ながら不可能のようです。旧300、308のワンピースベールはピアノ線のワイヤー部と真鍮のベールアーム部をロウ付けして作り、その後銅ニッケルクロームメッキされています。再メッキするには剥離剤で元のメッキをはがすのですが、どちらかの材料が溶けてしまうそうです。ていねいにサンドペーパーなどで剥離したらどうかなとも思いますが、そこまでしてくれる業者がいるのかどうかはわかりません。(2005/5/30)

Q:アボセットG500ULと04ナビ1000はどっちがいい?
A:
某所BBSでもこの手の質問は散見しますが、回答不能です。「いい」というのは、その人が気に入るということで、それは他人の私にはわかるはずのないことです。で、私に限っていえば、ハンドルノブの形ひとつでシマノは負けです・・・って、昔NAVI(自動車雑誌のほう)に「シートの設計ひとつで日本車は(シトロエンAXに)負けだ」と書いてあったのをパクりました。パクりついでに「ドアノブの形一つに惚れても、あなたはイタリア車ファンだ」というのもありました。リールだって、どこを気に入ってもいいんです。顔(ドラグノブ)がいいとか、ハンドルがいいとか、脚の形に惚れたとか、このメカが好きだとか・・・。人に好きなものを決めてもらうなんて、つまらないでしょう。

Q:旧308などのタングステンガイドをフジSiCで作りたい
A:
これは私の質問。05年のフィッシングショーで富士工業の人に聞いたら、金型が30万以上、研磨法を形状に合わせて開発しなければならず、研磨も何日かかかるため、数十個作るのでは、1個が万単位、もしかすると10万単位になるそうです。どへ。

Q:アボセットG500ULのギアのすき間をつめたいが調整ワッシャーはなにがいい
A:
軸径7mmなので、シマノなら1000〜4000くらいのメインギアワッシャーが合います。0.1mmと0.2mmが数枚ずつきます。ただし、いまギアゴロがないのに、単に遊び(ギアのバックラッシュ)が嫌だからとワッシャーをつめすぎると、歯先が歯底をこすってかえって嫌な感じになる可能性があります(すべてのリールについていえます)。

Q:308PROを入手したのですが、プラナマティックが付いてませんでした
A:
プラナマティックは80年代初めころ廃止され、それ以降のものはハンドル1回転1往復のCW(クロスワインド)となります(「ギアの変遷」のページを見てください)。スキューバプロが売った308プロは最初、欧米などで売られたのと同じこのタイプでした。その後、日本市場用に特別にプラナマティックを組みこんだものを作らせました。このモデルはサイドカバーに赤文字で「Planamatic System」とあります。

Q:300や400をメンテする際の注意点は?
A:
このてのミッチェルはサイドカバーと本体を止めるネジ3本が皿ネジ(座がテーパーになっている)です。組み立てでネジを締めるとき、座のテーパーでサイドカバーがちょうどいい位置に収まるようになっているようです。そのため、組み立てるときはサイドカバーを触らずにネジを均等に締めると回転が出やすくなります。あと、サイドカバー側に付いているかさ歯車(ベベルギア)の裏に小さい調整ワッシャーがあるので、これをなくさないことでしょう。

Q:ミッチェル300などでラインローラーのないものはなに?
A
:回転しない黒っぽいのはタングステンカーバイドの固定式ラインガイドです。昔の300シリーズや初期の400シリーズはこれでした。タングステンカーバイドは金属プレス金型の超硬刃の材料にも使われているものです。

Q:ミッチェル350とは?
A:
350は300のハイスピード版として、1950年代に出ています。ベースは300ですから、308より上のサイズの系列です。この後ハイスピードは400という品番になります。でも350という品番は80年代まで使っていました。

Q:408のギアの「グリーソンカットのスパイラルベベル」とは?
A:
グリーソンというのは、アメリカ(たぶん)の歯切り機会社の名前です。スパイラルベベルギアを切るには一般的にもここの機械を使うのだそうです。ミッチェルはグリーソンの機械で内製していたと聞いたことがあります。スパイラルベベルの408がなくなったのは「高い機械だから、景気が悪くなったときに売っぱらっちゃったんでしょう」と言っていた人もいました。408や406はたくさん売れるモデルではなかったでしょうし、すでに日本製のハイポイドフェースが出ていて(客観的に見て)そちらのほうがずっと(コストや生産性も含めた)総合的な性能がよかったわけですから、そうしてしまったのかもしれません。ミッチェル自身はこけてしまったわけですが、実際いまハイポイドフェースギア全盛なのですから、その判断自体は“正しかった”ということになるのでしょう。

Q:308のベールアーム固定ネジを入手したいのですが・・・
A
:ここ(Syugetsu)にいろいろあるみたいです。

Q:308系のスプールはどんなものが付いていた?
A:
80年代初めころまでは、アルミダイキャストに塗装をした深溝(後期一時白アルマイトもあり)と樹脂の浅溝(初期2ピース、後期1ピース)でした。80年代中ごろに“カーボン”になりました。そのころ408には一時アルミに黒アルマイトをしたものとカーボンが付属していましたが、その後すべてカーボンになったようです。

Q:欧州でもトラウト=300系なの?
A:
あくまで想像ですが、それはないと思います。たぶん日本でそういうイメージがあるのは、ミッチェルやアブの全盛期の70年代、日本のルアー対象魚が主にトラウトだったからでしょう。

Q:308プロと308Aのスプールを替えたら糸巻き形状が変わりました
A:
作られた時期によるかもしれませんが、私の買った308プロプラナマティックは後ろ巻きを修正するために、スプールの裏が旋盤加工されていました。308Aプラナマティックはスプールには加工をせず、スプール軸の穴をずらそうとしたようです(ただ、私の買ったのはどうしたことか逆にずらしてあって、めちゃくちゃな巻き上がりでしたが・・・)。そのため、同じリールにこれらのスプールをつけると、糸巻き形状が変わります。

Q:ミッチェル308は初心者でも使えますか?
A:
ミッチェルを使うのが難しいかというと、ぜんぜんそんなことはありません。「スピニングは緩んだ糸を巻けない」(だから、きちんと人差し指でラインコントロールして糸を張ってから巻く)ということを理解していれば、どんなリールも問題ありません。ただ、80年代以降の308などはHP内にも書いているように、少々問題があります。この時期のはラインコントロールしてもベールアームに糸が絡みやすいのと、糸の巻き上がりが後ろ巻きになる傾向が強いことです。

Q:80年代以降の308のベールが70年代のものより開き角が小さいのに気づきました
A:
異常ではありません。ベールスプリングの折れ対策で80年代に開き角を小さくするように設計が変わったためです。「ミッチェル/ベール」と「同/ベールスプリング」のページを参照ください。

Q:ミッチェル308Xに合うロッドは?
A:
6〜7フィートのライトからミディアムライトのロッドがいいと思います。昔の308はウルトラライトといわれましたが、308Xはロングスプール化で大きく重くなっているからです。

Q:クォーツのスプールが取れそうで不安です
A:
クォーツはインスプールのため、カートリッジスプールと同時にプッシュボタン着脱にもなっています。プッシュボタンでスプール受けごと外してから、スプールを締め付けます。組むときは糸落ち防止カラーをローター内面の溝に合わせるように注意してください。

Q:クォーツ310をばらしたら回転がおかしくなりました
A:
クォーツの平行巻機構「エリプティックオシュレーション」はオシュレーティングギアの中のギアを正しく組まないと正常に作動しません。「ミッチェル・エリプティックオシュレーション」のページのように組み合わせてください。

Q:90's308のベールを外して付けたら動きが悪くなりました
A:
このころのはいったんベールワイヤを外してベールアームだけにしてからスプリングの交換などを行います。ベールワイヤの反対側の部品は外さなくてもOKです。スプリングを抜いた状態で仮組みし、もし動きが悪ければワイヤがゆがんでいるので修正します。

Q:508のラインが後ろ巻きになります
A:
昔のミッチェルの巻き上がりが前寄りというのは、一概には言えない部分もあって、後ろ寄りの画像もウェブ上で見たことがあります。私の思い込みの部分もあるのかもしれません。
 ローター前後のワッシャー位置が分解時に入れ替わったりするとローターが後退して後ろ巻きになることが考えられます。半月穴ワッシャーは厚いのがローターの下、薄いのがローターの上になります。
 また、80年代以降のカーボン(ガラス)スプールは、糸が後ろに巻き上がります。
 70年代のワンピースベールでは、前オーナーが手でベールを無理やり閉じ、ベールアーム部がゆがんでいると、ラインローラー位置が下がり、巻き上がりが後ろにずれます。ベール返しレバーが曲がっていて、ラインローラーが水平より閉じ気味なら、この可能性もあります。

Q:90年代の308(A)プラナマティックでパーマが多い
A:
メインシャフトの穴位置不良で極端な後ろ巻きになるものが流出したようです。私のリールがそうでした。このころのはラインローラーの溝が浅くなってきていて、ヨレが多いのも原因のようです。そのほか、ラインローラーカラーにラインが掛かったまま巻くと、一時的にさらに後ろ巻きになり、トラブルが起きるようです(ミッチェル/ベールアーム糸がらみ対策参照)。

Q:ミッチェルのカーボンスプールを磨いてダメにしたと書いていますが、その後どうしましたか?
A:
ロッドビルディングに使うウレタンやエポキシでコーティングしたところ、使えるようになりました。元の“カーボン”スプールの表面はつや消しでざらざらのため、ラインがこすれて磨耗粉がエッジにつきました。しかし、ウレタン、エポキシともそういったことはなく、糸が傷むこともないようです。ただ、細かな擦り傷(ラインについてくる砂じんなどでつくらしい)はつきます。やや放出抵抗が増えたような気もしますので、間違って磨いてしまったスプールでない限り、あえてやらないほうがいいと思います。

Q:ミッチェルに使うグリスは何がいい?
A:
私はシマノの純正(赤いキャップのスプレー)を使っています。粘性が低く回転が軽く、低温でも硬化しません。磨耗防止性にも優れています。少し固いですが、アブガルシアのグリス(スプレーではなく白いチューブ入りのもの。アメリカシンコー社の汎用リールグリス)もいいグリスだと思います。

Q:70年代のミッチェル408のサイドカバースクリューの色が赤色なのはなぜ?
A:
銀色のほうは真鍮にクロームメッキ、赤いのはアルミのアルマイト加工です。アルミのほうは軽量化のためと、デザイン面のアクセントでしょう。

Q:408のストッパーラチェットをなめてしまいました。修復するのに何かよい方法は?
A:
ミッチェルのストッパーは、かけないで使うのが一番いいみたいです。冗談みたいですが、80年代のミッチェル説明書には、「ストッパーを普段かけっぱなしで使うのはお勧めできません」と書いてあります。遊びが大きいのと、ローターが重いので、ストッパーをかけてアワせると、歯が欠けてしまうようです。魚を掛けて、ドラグを調整したり、ネットを手にしたりするときだけに、指でレバーをオンにします。直すのは、難しいと思います。歯が軸と一体で、ギアに圧入してあるためです。たとえば80年代のダイワスピニングに使ってあった歯(プレス加工の歯だけのもので、ピニオンの軸にはめてあった)などを、何とかくっつけるか・・・難しいでしょうね。

Q:昔のミッチェルカタログにアルミと亜鉛の合金のギアという記述がありました
A:
機械の教科書を見たら、「超々ジュラルミン」は「Al-Zn-Mg系合金」と書いてあったので、このへんのことでは?

Q:309と308のベールスプリングに互換性は?
A:
ローターの回転方向が逆で、ベールも対称形なのでありません。バネやねじを扱う工具屋さん(機工屋さん)などを通じてバネ屋に作ってもらうかすることになります。

Q308Xゴールドはどうしたら手に入る?
A:
03年からピュアフィッシングジャパンが扱っているので店で買えるはずです。ただし、ベアリング入数(9個)から、ステラみたいな回転を期待してはいけません(摺動が速すぎるのもあるけど)。日本メーカーの作り出した価値観(ベアリングがたくさん入ってないといかんとか、効率が限りなくよくないといかんとか……)から解脱した人でないとおすすめできません(!?)。ミッチェル(昔の300も今の300Xも)は高級品ではないので、安い方の308Xの方が「らしい」と思います。

Q:408のギアが欲しい!
A:
部品として入手するのは難しいのではないかと思います。ヤフーオークションで(なぜか)ギアがでていたこともありますが、まれなケースだと思います。ただ、ギアだけが必要なわけですから、ぼろぼろで安く出ているリールをオークションで買って部品取りにするのがいちばん現実的かもしれません。このとき、ベイルがワンピースでないものの中に、ボディーがブルーでもスパイラルベベルギアでないものがありますので、外観がいまお持ちのものと同じものを選ぶようにすると、安全です。

Q:410というモデルのサイズについて、408より大型と聞いたのですが、だいたいどのくらいのサイズなのでしょうか?
A:ミッチェルのクラシックモデルは末尾の数字がサイズを表し、8が小型モデルで国産品の2000番くらい、0が中型でダイワ2500番(シマノ3000番)くらいになります。8はスプール径40mmで自重200〜250g、0はスプール径50mmで自重300〜350gくらいです。2と6は自重500gくらいの海用大型、4はまだ卵形になる前の丸ボディーを引き継いだもので、300よりやや小型のはずです(持っていません)。
 この数字は恐らく開発順だと思います。だから308や408が一番合理的な設計なのでょう。90年代の310ULは、8の次に開発されたから10なわけです。なお、1を加えた奇数は、右ハンドルモデルを示します。
 410はオリジナルモデル300のハイスピード版なので、本来400とすべきだと思うのですが、なぜ真ん中に1があるのかはわかりません。ミッチェルもそれに気づいたのか、80年代のこのモデルは400という品番でした。

Q:314を見せてもらったところ、通常のプラナマティックシステムと違い、もう1段階多くスプール中央部でコチョコチョ止まります。どんな機構なのでしょう?
A:314は、どこかのHPで部品図を見た記憶があります。リンクしている、コレクターズインターナショナルの、リンクページのどれかだったような気がしますが、あらためて探したら見つかりませんでした。ギアの支持方法が308などとは違っていましたが、プラナマティックは同じだったと思います。恐らく308などと動きが違うのは、ギア比が違うからではないかと思います。

Q:オークションでミッチェル408を購入しましたが、ギアがスパイラルベベルではなく、ただのベベルギアでした。メインギアは真鍮ですが、ギア比も5:1くらいです。組替えられたものでしょうか?
A:80年代初めころ、雑誌の広告でミッチェル408のギア比が4.9:1と書いてあるのを見た記憶があります。おなじころ店頭で308と409を回し比べたところ、ギアゴロの感じが、ほとんど同じでした。中は見ませんでしたが、たぶんストレートのベベルギアだったのではないかと思っています。質問のリールはそのころのものでしょう。往年の5.5:1のスパイラルベベルではないのは残念ですが、後で組替えられたものではないと思います。また、メインギアが真鍮であれば、まずまちがいなく408として作られたものでしょう。

Q:408スペシャルというリールは通常の408と何が違うの?
A:Special はヨーロッパ向けの400シリーズに付けられたようです。アメリカではGarciaシールが貼られていたのですが、ヨーロッパでは貼りたくなかったのかもしれません。でもこれは完全に分けられていたわけではなく、Special付きのリールもアメリカで売られていたようです。いずれにしても、シールだけで、リールはまったく同じものです。

Q:シリアルナンバーは、アルファベットプラス数字と聞いていますが、私の409にはアルファベットが見あたりません
A:私の持っている古い308も、数字ばかりです。いつ作られたものであっても、ミッチェルはミッチェルです。気にすることはないと思います。

Q:ブルーのミッチェルって本当にレアなのですか?
A:408などの色の薄いやつは、ミッチェルがいったん破綻したころのものです。このころからだんだんせこくなっていくので、ちょっと中身が疑問です(いちがいには言えませんが)。たしかにレアでしょうけど、ただレアなだけなら私の408Aの方がはるかにレアですが、誰も欲しがらんでしょ(笑)。

Q:308のベイルアームを開いても閉じてしまう
A:90年代のものは、ベイルスプリングの巻き数が少なく、かつ線径も太いためパーツに負担がかかり、ベイルアームのラッチの掛かる溝が磨耗してしまうようです。スプリングを旧型のものに替えたほうがいいと思います。

Q:408や508のストッパーの音がしないものを店頭で見ました
A昔のミッチェルはねばねばのグリスX3がたっぷりとつけてあったので、新品のときはストッパーの音がしないものがあります。年式によると思いますが私が83年ころ買った308はそうでした。使っているうちにグリスがとんで、音がするようになります。当時のミッチェルは使いっぱなしにされるのを見込んで(欧米はほとんどそうらしい)多めにグリスを入れていました。音がしないくらいグリスがついているということは、爪の動きが遅くなるわけで、半がかりになる危険が大きいとも考えられます(考えすぎかもしれませんが)。たとえばご自分でグリスアップするとしたら、そこまでグリスを多くつめることはありません。

Q:クォーツの入手法は?
A:私のは丸勝から4年位前に取り寄せた最後の一台でした。現在正規輸入元がありませんし、クォーツそのものも廃盤のようです。入手はきわめて困難だと思います。ヤフーアメリカのオークションでたまにプレシジョン(米国版のほぼ同じリール)が出ていることもあります。

Q:ミッチェル200シリーズとは?
A:300シリーズの下に位置する普及型スピニングでした。プラナマティックを持たず“ダイヤカット”と呼ばれるフェースギア(80年代なかば以降の308とおなじ形式)のギアを使っていたはずです。ボディーは卵形ではなく、すこしお尻の上がったデザインです。

Q:310ULというネームプレートがボディーについているにもかかわらずリール自体の大きさが308と変わらないものを見ました。
A:310ULは308のボディに小型のスプールとローターをつけたモデルです。もしスプールとローターまで308と同じなら、組みまちがいです。(その後某HPで見ましたが、こりゃあ確信犯みたい。もしかすると「X」の308が大きいから何とかインスプールの品番を変えてでも残そうとしたのか? 2003/9/4)

Q:ミッチェル900のスプールに、OILITE BEARING と書かれています。分解したところ、ベアリングらしきものは ありませんでした。
A:
これはメインギアの軸を受けるオイルレスベアリングのことです。金属紛を焼き固めた焼結ブッシュで、オイルを含浸したものです。

Q:ミッチェルをコピーした日本製のリールがあると聞いたのですが……
A:オリムピック釣具が戦後リール生産を始めたとき、ミッチェル300を100%コピーしたそうです。それにしてもややこしいものをコピーしたものです。

Q:70年代の408のラインローラーは実際の正規状態とは、どの程度の角度になっているのでしょうか
A:正確なところはわかりませんが、水平からやや開き気味が糸ヨレが少ないように感じています。

Q:ミッチェル908はどんなリール?
A:
908は80年代はじめに出た308/408のアウトスプールモデルです。アウトスプールながら、スプリングの寿命やベイル返しの味にこだわって、インスプールのように手で返せないベイル構造を採用していました。そのせいか、アウトスプールそのものがミッチェルイメージに合わなかったのか、あまり売れなかったような気がします。
 後の308S/408Sが後継機にあたりますが、こっちのほうがさらにレアです。

Q:釣りキチ三平の使っていた、脚の曲がったリールはなに?
:三平三平の使っていた、脚が後に大きく曲がり、ロッドの後あたりでリールシートに結合するのは、「2in1」といってガルシア/ミッチェルが売り出したものです。握ったときにリールの足や、リールシートのような金属に触れないようにしていたわけです。
 リールはミッチェル508といって、機械部分は408と共通だったと思います。ほかにも中型の400/410/440に相当する500/510/540や普及品の324に相当する524というのもあったようです。
 いずれにしても、アイデアはいいのですが、決まった竿しか使えないので、あまり普及しなかったのではないかと思います。中古ショップによると、やはりあの漫画の影響で、今でも需要があるそうです。

Q:「中古リールはここに注意」の通りにしたら、回転が悪くなった!
A:
玉押しナットを、ぎゅっと締めるのではなく、玉の遊びがなくなるくらいにしてください。中古で買って、前オーナーが緩めていないかぎり、あまりばらさないほうがいいかもしれません。

Q:70's408のベールが半開きになります。
A:ベールの歪みです。70年代のモデルは、ベールがワンピースなので、すこしの歪みでフリクションが増して、作動不良になります。持ち運び時に注意が必要です。いったんベールを外して、歪みを直す必要があります。
 こういったケースをベールスプリングのへたりだと思っている人がいるようです。このへんをスプリング折れと混同して「ミッチェルはベールがすぐ壊れる」という「風評」も立っているようです。金属バネは、そこまで極端に反発力が落ちる前に、折れます。ただしミッチェルのスプリングは、そう簡単には折れません。

Q:ミッチェル310ULはどんなリール?
A
:90年代はじめに追加された300シリーズ最後のモデルです。308のローターを樹脂で小型化し、小さいスプールを付けたウルトラライトモデルです。アメリカではこういったリールを、クラッピーと呼ばれる小物釣りに使います。シマノやダイワの500番サイズは、こういったものの国内版です。けっこう大きな市場なので、ミッチェルも既存の308を生かして、参入したのでしょう。

Q:ミッチェルのリールで「Made in France」と「France」はどう違うの?
A
:フランスでは、部品を輸入して国内で組み立てただけでは「Made in France」と表示できないのだそうです。部品の国内調達率が規定に達しないものは、「France」としか書けません。たとえば3510RDは、長野の松尾工業で部品を作っていたため、本体にもカートンにも「France」としか書いてありませんでした。逆に90年代の日本特注モデル、308Aプラナマティックや308プロプラナマティクは、本体などは台湾でダイキャストしていたようですが、それ以外の多くの部品をフランスで作っていたため、「Made in France」と表示してありました。
 ただし80年代くらいまでの308/408などの足に「France」としか書いていないのは、スペース的なものではないかと想像しています。これらのリールはローターに「Made in France」と書いてあるのですから、純フランス製でしょう。
 いずれにせよ、ミッチェルはミッチェル。あまりこだわらないほうがいいと思います。「Made in France」が効く市場は日本とフランスだけだそうですし……。

Q:ミッチェル810のハンドルのワッシャーを、普通のワッシャーに替えてもいいの?
A:
810/410/400/300C/408など、ハンドル根元にダストカバーのあるものは、この中にワッシャーが入っています。たまにこれをなくして、回転しなくなったリールがあります。このワッシャーは、ダストカバーと本体の接触を防ぐだけなので、寸法さえ同じなら純正でなくてもいいはずです。

Q:308/408のローターから、ピニオンギアが外れない!
A:
まず、現在のリールと違って、308/408はローター自体がネジなので、回さないと取れません。ローターナットを外して、手で回せば取れます。
 しかし、80年代後半からは、特殊な工具でローターに玉押しナット(このころから六角ナットになっている)を締め付けてあり、工具を自作しないと外れません。その後、90年代は、ゆるみ止めの接着剤まで使ってあって、完全に分解不可能です。
 それ以前のモデルで外れない場合、さび付いている可能性があります。こうなるとアルミのネジは、まず外れません。ねじ山にグリスを塗って組んでおくと、防げます。リールではありませんが、軽合金パーツを多用するスポーツサイクルを組むときこれをしないと、雨の後ひどいことになります。それくらいアルミネジの錆びは怖いのです。(追記:2006/10/11に原因)

Q:スパイラルベベルギアじゃない408ってあるの?
A:
ローターに赤ラインの入ったころのはフェースギアです。80年代後半の408Aです。ただし本体にAとは入らず、カタログにAと入っていました。
 この他に、80年代前半くらいにストレートベベルギアの408が存在していたようです。ギア比は4.9くらいだったと記憶しています。日本では新東亜交易がやめるころのものです。

Q:ある店でノブが緑の308用ハンドルを見ました。どんなモデルにつくのですか?
A:60年代の英国向けモデル358プリンス用です。それにしてもそんなパーツを持っている釣具屋って……。

Q:ミッチェルって壊れる?
A:
308/408など300シリーズはまず壊れません。ながーく使うとベールスプリングが折れるそうですが、これは70年代のベール開き角が大きなモデル(ビンテージとして扱われるもの)であろうと思われます。それでも同時期の国産品よりは、はるかに長寿だったはず。なかにはベール変形による作動不良を、バネのへたりと勘違いしている例もありそうです。
 私の持っているものは開き角を抑えた80年代ものが主なので、折れたことがありません。70年代ものもラッチの掛かる溝を削って、80年代ものくらいの開き角にすれば寿命が延びるはずです。ただしこれ、私はやってますがメッキがはげるのでおすすめしません。ビンテージリールにこんなことをするのは私くらいでしょう。
 しかし90年代になるとベールスプリングの巻き数が減って、早く折れるようになってしまいます(「どうしたミッチェル」のページ参照)。これを含めて90年代の台湾ものには不安があります。私の買った310ULはベールアームのナットが、締まっておらず、空転で外れてきました。しかしもともとがシンプルですから。こういった組み立てミスだけチェックすれば、台湾ものでも「壊れる」というほどのことはないでしょう。
 ベールスプリング以外では、70年代もののピニオンベアリングをユーザーが緩めてしまい、ギアを破損させる例があります(「中古リールはココに注意」のページ参照)。

Q:「Mitchell」はフランスだから「ミシェル」じゃないの?
A:Mitchellの人たちも「ミッチェル」といいます。それだけミッチェル製品は国際商品だったということです。

Q:ミッチェル308/408で「GarciaMitchell」と「Mitchell」はどうちがうの?
A:ガルシアはアメリカのロッドメーカーでした。同時にアブアンバサダーとミッチェルスピニングリールを輸入販売する商社でもありました。だからアメリカ国内で売られたミッチェルにはガルシアのロゴが入ります。しかし、ヨーロッパ、とくにフランス人はプライドが高く、本音の部分ではアメリカが嫌い。だからヨーロッパなどアメリカ以外の市場では、このロゴは外して売られました。日本にはそのどちらも輸入されたようです。


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Q:シェイクスピア2200のスプール下ワッシャーがなかったNEW
A:
ワッシャーは、ファイバー、ポリスライダー、ルミラーなどでいいはずです。テフロンでもいいと思います。シマノかダイワのスプール下ワッシャーを取り寄せて、穴を広げるのが(材質的に)確実ではないでしょうか。(2011/11/19)

Q:シェイクスピア2200のローターが首を振っている。横からみるとボディとローターが斜めについている(1mmくらい斜め)。分解したところ、シャフトに曲がりは無く部品にも欠品が無いよう。またローターとボディの間にワッシャーが1枚入っており、このせいか、かなりの前巻き。NEW
A:大森インスプールはローターとベアリングの間にワッシャーが入っていたはずで、異常ではないと思います。前巻きになるのは、スプール受けのワッシャーがないか薄くなっている、もしくはベールアームが内向きに傾き、ラインローラーが上に上がっているなどが考えられます。ローターが斜めになってしまっているのは、加工が悪かったか何らかの力を受けて変形してしまったのかですが、そういう例を見たことがないのでなんともいえません。ローターの傾きでラインローラー側が上がっていれば、これも前巻きの原因になります。(2011/11/19)

Q:プロライン101はワッシャーがステンレス製だが軸受けもスチールなので、銅ワッシャーに替えた。このほうが少しでも応力が逃がせると思ったが、実際のところどうNEW
A:
どこのワッシャーのことか分かりませんが、ドライブギアとボディーの間のものなら、荷重がかかったときドライブギアは歯のねじれによってボディーから離れようとします。したがってあの部分にはほとんど摩擦は生じません。(2011/11/19)


Q:マイコンのライントラブルはどんなもん?
A:
最近ぜんぜん使っていないのですが、20年前当時2号くらいのナイロンを巻いていて、初投にいきなりバサッとか、控えめに巻いているのにもつれて出て行ったりとか、いい印象がありません。

15年位前に1回持ち出したときなぜかトラブルがなかった記憶がありますが、1時間も使っていないのでなんとも言えません(逆に言うと、1時間ノントラブルが記憶に残るくらい印象が悪かったということか…)。

と、記憶をたどってみると、そうたくさん使ったわけではありませんが、ハンドル2回転スプール1往復でスプール幅は今のリールの半分くらいですから、昔のシマノの密巻きと同じくらいのはずです。さらにスプール幅に対してストロークが足りませんし、あのスプールエッジ形状です。しかも、マイコンシリーズは、あのモデル以降すべてハンドル1回転1往復式に変更しています。

トラブル以外にも、同サイズのコメットG1の225gに対してマイコンbPは270gもありましたから、実際使うことは少なかったですね。

いまのスムーズなナイロンラインにコーティング剤を吹いて、控えめに巻けばいけそうな気もしますが、どうでしょうね。

SSのほうはハンドル1回転半で1往復だったせいか、まあ使えました。でも、断続的な巻き取りをするとトラブルは出やすいほうだったと思います。(2010/1/28)

Q:大森がアメリカへ輸出したモデルで、シェイクスピア2200とフルガー640の違いは?
A:
2200Uとフルーガー640はおそらくボディー以外同じだと思いますが、640を見たことがないので確証はありません。(2009/5/14)

Q:Shakespeare2200(マイクロセブンDX)にはラインローラーにスリーブが入っているが真鍮製らしく、糸を巻き取るときローラーが回転していない。回転させるには?
A:
持っていないのでなんともいえませんが、「ローラーが回転していない」というのが、指で回そうとしても回らない(固定式もしくは違う部品が入っている)のではなく、釣っていて手元を見たときに回っていないというのなら、問題はないと思います。ラインがダメージを受けるとすれば、ラインとローラーの間の水の幕が破れて密着したときで、そうしたときは回るはずです。ルアーを巻いているときくらいなら水で潤滑されていますから、回っていなくてもいいと思います。くるくる軽く回ってくれたほうが気持ちがいいものですが、最近ミッチェルなどを使っていて思うのは、低テンションでラインローラーが回りすぎるとかえって糸がヨレるということです。実際、昔シマノは投げ用スピニングのラインローラーの回転をあえて重くして糸ヨレクレームに対処していたくらいです。現在のダイワKIXがローラーにベアリングを入れていないのも、これが理由ではと思っています。一概には言えませんが、仮に何か部品を見つけてローラー回転をよくしても、かえって不具合が出るかもしれません。明らかに違う部品が付いているとかでなければ、あまり気になさらずに使うのがいいと思います。それと、ナイロン糸の場合、ラインにコート剤を吹いておくと、寿命とヨレがぜんぜん違います。ラインローラーの回転やロッドのガイド材質よりこっちのほうがはるかに影響が大きいようです。(2008/10/9)

Q:マイクロセブンやプロラインのラインローラーにブッシュは入っていた?
A:
インスプールマイクロセブンはわかりません(VSは入っているはず)が、プロラインは入っています。(2008/5/5)

Q:マイコンのベールスプリングを作って組んだがベールが返らない
A:
おそらくベール支持部の摩擦抵抗のせいだと思います。私のサイトの、「Broke ? Broken ?/ベールの破損」のページのなかほど「角度が変わるわけ」一番上の写真のように、ネジを締めたときにベールワイヤがねじられているのではないかと思います。その写真の1枚下にある写真のようにラインローラーサポート(ラインローラー受け部)が回らないように押さえながらネジを締めるとよくなるのではないかと思います。ベールワイヤを5mmくらい持ち上げて指を離したとき元の位置まで戻れば合格です。(2008/5/5)

Q:マイコンのベールスプリングを作ろうと思うが組み方がわからない
A:
まずベールアーム(大森ではベールヒンジといいます)にベール(ラインローラーサポート)を止めているネジを外します。その後ベールアームを止めているネジを外し、ベールアームを外します。次にベールスプリングのカバーを止めているネジを外してカバーを外します。このとき、ベール折りたたみレバー(大森ではベールヒンジストッパーといいます)についている細いバネを飛ばさないようにします。後はバネを替えて逆の順序で組みます。注意点はネジの頭に合ったドライバーを使うこと、締め込みはネジが止まって30度くらいにとどめること、ネジがさびて取れなくなる(海だとありえます)のを防ぐため、ねじ山にグリスを塗ってやることでしょう。組み替えてくれる業者を探しても、いずれまたばねは折れるので、自分でできなければ使い続けることはできません。やってみてください。(2008/2/6)

Q:HPのコメットはラインを抜いてあるが、こうして保管したほうが安全ということ?
A:
コメットのページの写真は糸が残っていると見苦しいのでスプールを空にしただけです。下巻きを巻きっぱなしにしたからといって、リールに害を及ぼすことはありません。あえて例外をいえば、細すぎる糸を強いテンションで樹脂スプールに巻きっぱなしにしたり、海水で使った塩のついた糸をアルミスプールに巻きっぱなしにしたりすれば、割れたり錆びたりすることは考えられますが、普通のケースなら心配ありません。(2007/11/13)

Q:HPのコメットの足がきれいだが、リールシートに付けたときの傷はどうしている?
A:
コメットG1のリールフットは、特に何もしていません。やや大きめのリールなので、スライドリング式のロッドに付けたのが少ないからでしょう。地面に無造作に置いたりするのはいけませんが、リールシートは仕方ないでしょうね。(2007/6/18)

Q:コメットGSのベールスプリングとして308用のものは使える? G1には? GSとG1は巻き径が同じで巻き数が1巻き違うだけのようです
A:
以前GSに付けたいという人がいて、お送りしたら使えたといわれた記憶があります。ただし、GSのほうが巻き数が少ないということなので、ベールを開いたときにスプリングを収める深さが十分あるか確認する必要はあります(たとえば70年代80年代の巻き数にあわせたミッチェル308のスプリングを巻き数の少ないスプリングに合わせた60年代および00年ころの308に入れると先が押さえられたままで作動して折れます)。G1に関しては自分のリールに今入れていますから、間違いなく使えます。ただし、ベールアーム裏のカギ部の入る穴はあけなおしています。ベールアームは樹脂なのでピンバイスと1mmドリルで簡単に穴があきます。ピンバイスはトラウティスト18号71ページに写真が載っています(ここではスプールに穴をあけていますが、コメットでこれをやってはいけません)。ベールスプリングは引き絞らなければ引き絞らないほど寿命が延びます。だから、ベールが閉じるギリギリのところに穴をあければ、破損の心配がより少なくなります。メーカーとしてはベールを何かにぶつけて曲げられたり、支持部の油が切れたまま使われたりしても作動不良にならないように(ついでにいうと製造ラインでの不良を減らすためにも)、どうしてもバネを強めにセッティングします。使用者さえ問題なければ弱めにセッティングするほうが、寿命も延びるし他の部分への衝撃も減っていいのです。(2007/6/18)

Q:コメットGSのベールスプリングが折れました
A:
まず、同じバネを作るなら、トラウティスト18号73ページにバネ屋さん(http://www.dd.iij4u.or.jp/~suyama-h/)が載っています。私は工具屋(機工店)から地元のバネ屋に手配しましたが、同じことです。ただ、大森のバネはステンレスバネ材ではなくリン青銅らしきもの(マイコンがそうでした)もあったので、依頼するなら相談した上で現物を送ったほうがいいでしょう。ミッチェル308のバネを使うのは、おそらく可能なはずです。(2007/6/18)

Q:キャリアにはラインローラースリーブがない?
A:
セラミックローラーのものにはルーロンスリーブは入っていません。大森らしさを捨て始めたころのモデルだからです。(2007/4/26)

Q:コメットGSの下巻きにナイロン1号を使っていますが、スプール割れない?
A:
1号でもいいと思いますが、安全を見るならメーカーが表示している2号以上のものが無難でしょう。アルミの場合は割れるより内径が締まります。(2007/4/26)

Q:コメットのギアゴロを消したい。ネバリのあるグリスに替えたら?
A:
ギアゴロはTIPS「フタの締め方」のようにワッシャーを入れると消えることもあります。マイコンと同じならワッシャーは内径7mmとなります。シマノの1000〜2000のものが合うはずです。グリスの変更ではギアゴロは一時的にしか消えません。(2007/4/26)

Q:コメットのサイドカバースクリューの入手法は?
A:
ネジは規格品なので、合う物はあるはずです。メーカーなどに工具を卸している「○○機工」などの社名の店なら、ネジを持っていると思います。おそらくマイコンSSと同じものだと思いますが、寸法を測ったところM2.6の首下8mm、ステンレス、ナベ(プラス・マイナス)頭のようです。ただし、色まで含めて同じものがあるかどうかは難しいかもしれません。また、おそらくM2.6だと思いますが、規格の上ではM2.5もあります。そちらの可能性もありますので注意してください。(2007/4/26)

Q:ヤフオクでコメットが高騰しているがコメットは安いから価値があったのでは?
A:
コメットは70年代終わりで4700円くらいでしたから、当時のリールとしてはそれほど安くありません。だから、いまどきの数千円のリールと同列に論じてはいけません。さらに、インスプールの終わりとスピニングのギアの完成が重なった時期に生まれたため、ほかにこういったリールがないのです。だから、欲しいという人が出てきたとき、価格が上がってしまうこともあるでしょう。金銭に対する感覚は人によってちがいますし、他人がとやかく言うことではありません。・・・とはいうものの、70年代の408ですらオークションで新品に近いものが2万円くらい、カーディナル33や3にいたっては(後ろ巻きなど問題はあるものの)新品がお店で買えます。さらにコメットを含む大森スピニングには、ストローク不足によるライントラブルや指にフィットしないハンドルノブなど、道具としての疑問もあります。そう考えると5万だ10万だというのは・・・。(2006/12/17) 
「安いからいい」は「高いからいい」と、本質的に同じなんだけどなあ。

Q:コメットを購入し好調だがグリスアップしたほうがいい?
A:
基本的には調子がよければあえてばらすことはないのですが、もし新品なら作られて25年くらい経っているはずです。大森のグリスはあまりよいものではなく、おそらく赤く酸化してしまっているはずです(作られて15年くらいで買ったプロラインがそうでした)。さすがに、ギアやクランクなどのグリスはぬぐって、新しいものにしたほうがいいでしょう。現在のリールと違って、サイドカバーはローターを取らなくても外せます。ローターは取らないほうがいいでしょう。取ってもピニオンベアリングを外すには止め輪外しが要ります(GS)し、ベアリングはグリスを補給したりするとかえって異音が出ることがあるので触らないほうが無難です。ベアリングは本当にダメになってから替えても、規格品ですから手に入りますし、海水にでもつけない限りまず壊れません。それでもばらすならローターナットが左ネジなので注意してください。サイドカバーの取り付けは「TIPS/フタの締め方」のとおりです。グリスはシマノがベストです。(2006/12/17)

Q:大森はコメットとプロラインのベール返し用プレートやその固定スクリューを変えるなどきめ細やかな専用設計をしていたのに、なぜハンドルノブはつまみにくいものを放置していたのか?
A:
ベール返しプレートはプレス品なので、金型だけあれば材料の板厚を変えて、重さの調節が簡単にできます。スプーンの板厚違いと同じことです。同じく、固定スクリューは切削品なので寸法を変えてもメーカーの負担はほとんどありません。対して、ハンドルノブは樹脂成型の金型を起こすため、大きな投資が必要になります。下のコメットのボディーと同じことで、型モノはおいそれと変更できないのです。(2006/12/17)

Q:コメットとタックルオートはなぜボディーデザインが同じ?
A:
金型代の投資を最小限にするため、サイドカバーを共通にしたためでしょう。(2006/12/17)

Q:コメットの糸巻き形状を修正したいがワッシャーは何がいい?
A:
メーカーがないので他のワッシャーを流用することになります。ファイバー、テフロン、ルミラー、ポリスライダーなどの0.2〜0.5mm厚さのものを探してください。(2006/12/17)

Q:コメットやプロラインのベールはどうやってたたむ?
A:
ベールの折りたたみは、ベールアーム(アームカム、ベールヒンジ)の下(ボディ側)でベールアームを止めている樹脂の突起を押し込みます。スプールを外すとローターの内側に突起につながる樹脂部品の本体がありますので、仕組みがわかると思います。(2006/10/11)

Q:マイコン300は大森らしさをなくしたモデル?
A:
300はまだねじ込みハンドルやスリーブ入りラインローラーを維持していたはずです。何をもって大森らしいと言うかは、さまざまでしょうけど、大森リールのよさは持っていたと言っていいと思います。(2006/10/11)

Q:マイコン100はコストダウンモデル?
A:
マイコンは、初代の次に200が出て、続いて100、ウルトラ、300TBと続いたと記憶しています。100はコストダウンモデルというより、樹脂で作ったら安くできたという面もあったのではないでしょうか。特に安物モデルということはありませんでした。(2006/10/11)

Q:コメットG1のベールスプリングが折れたので308のスプリングで直したい
A:
私のコメットの場合、ベールアーム裏にあるスプリングのLポイントの入る穴をずらし、スプリングの負担を減らしているので折れたことがありません。コメットのベールアームは樹脂なので焼いた針金で穴が開きます。このとき穴を試行錯誤で多く開け、どれがオリジナルの位置かわからないので、そのまま使ったときどのくらいになるかはわかりませんが、スプリング穴をこうしてずらせば使える可能性はあります(この質問者の方に当方のスプリングを送ったところ、そのまま使えたそうです)。

Q:キャリアUとはどんなリール?
A:
キャリアは80年代中ごろに出た、樹脂ボディーのスピニングリールで、アルミ時代のタックルオートの樹脂ボディー版というところでした。最初のキャリアは日本製だったはずですが、少し後に出たUのほうは韓国で部品を作って日本で組んだ日本製だったと思います(別にどこで作ってもいいんですが、このころの韓国製、中国製はいまより危なかったですから・・・)。どちらもねじ込みハンドルやスリーブ入りローラーなどの「らしさ」を捨てつつあるころのリールでした。それでもシンプルで軽快なよさは残っていて、(たしか)初代のほうはバスの村上某が使ってちょっと知られたものです。記憶があいまいですが、Uはやや高級にしようとしたのかスプールリングやワンタッチスプールを採用していたようです。(2005/12/8)

Q:マイコン200シリーズはアルミボディーなのに廉価版なのですか?
A:
200シリーズはコストダウンモデルでした。発売順はおぼえていませんが、当時「カーボン」の出始めでしたから、樹脂ボディーの100シリーズ、その上級のウルトラより安くしたのかもしれません。価格的には、200シリーズ、100シリーズ、最初のシリーズ(SS、No1〜6)、ウルトラの順に高くなっていったと思います。コストはアルミのほうが後加工があるので高くなるようですが、金型代は樹脂のほうが高いそうです。生産量や設計によっては金属でも安くできたのかもしれません。(2005/7/14)

Q:昔の大森リールにダイワグリスを使ってみましたが、粘度が低いような気がします
A:
まず、粘度が低いから、耐久性が落ちるということはありません。耐久性ではなく、ある程度抵抗感が欲しいのであれば、アブガルシアのグリス(日本製のスプレーではなく、アメリカ製の白いチューブに入ったもの)がいいでしょう。

Q:マイクロセブンVSとコメットG1について教えて
A:
ダイヤモンドリールは末尾の数字がサイズを示し、1よりさらに小さいのがSとなります。コメットG1はスプール径44mm、225g、いまでいう2000番くらいの大きさ、マイクロセブンVSはスプール径36mm、160g、いまでいう500番くらいです。どちらもSサイズと1サイズがありました。マイクロセブンは2ベアリング、コメットは1ベアリングです。マイクロセブンのスプールがワンタッチ着脱に対し、コメットは普通にドラグノブで取り外すタイプです。ちなみに、カーディナル33はスプール径44mm、ミッチェル308/408系は40〜42mmです。

Q:「オートベールSS」(黒)と「オー トベール2499」(水色)というリールを買いました。箱に大森ともシェイクスピアとも書かれておらず、ハンドル裏にシェイクスピア、リールフットにジャパンと書いてあるだけです。なんでしょう?
A:
シェイクスピアは大森製作所と日吉産業にリールを作らせていました。部品に大森との共通点がなければ、日吉製の可能性があります。オートベールは大森製作所の日本国内向けリールの名前ですが、恐らく一般名詞的に使ったのでしょう。

Q:プロライン101は当時いくらくらいだった?
A:
たしか定価6700円くらいだったと思います。ついでにコメットG1が4700円だったかしらん。物価を考えると高級品だったと思いますが、中身を考えれば良心的なものでしたね。

Q:プロライン101に似た使用感のリールは?
A:
ウォームのリールということになりますが、いま市場にあるのはカーディナル33/3くらいでしょう。ただ33/3はローターが重いのでその辺は少し感じが変わります。

Q:マイコン102は6フィートロッドに合いますか?
A:
ロッドにもよりますが、101が2500番相当、102は3000番相当でしたから少し大きいかもしれません。

Q:MICRO7は、いつ頃のリール?
A:
66年にインスプールのマイクロセブンDX、74年にアウトスプールのマイクロセブン、83年くらいに樹脂ボディのマイクロセブンCが出ています。

Q:中古で買ったマイコンSSのボディ右側に小さなレバーがありますが、使用用途が解かりません!
A:
ストッパーの音を出したり消したりするスイッチです。初期モデルには付いていませんでした。切り替えても何もかわらないときは、前のオーナーが組み間違えていることがあります。

Q:ダイヤモンドの1300Sとはどんなリール?
A:
1991カタログによると1964年に発売されたもののようです。ただ、カタログでは「デラックス1300」となっていて、ボディには1300SSSと入っています。カタログの説明文は「投げ釣り用片軸アウトスプールタイプ。ダイヤモンドリールの特徴であるトライアングルフォルムを持つ。ロングライフベールスプリング採用」となっています。

Q:マイクロセブンVSとは?
A:マイクロセブンVSはもっとも小さなダイヤモンドリールです。発売は70年代後半だと思います。このサイズは、アウトスプールのオートベールミニというのもあったのですが、マイクロセブンVSの方が、ハイスピードギアで、自重も軽く仕上がっていました。大森がまだ大森だったころのリールです。

Q:プロライン101のラインローラーサポートのネジ部が折れましたが修理できますか?
A:87年に買った私のリールも折れました。よほど強いゆるみ止め接着剤がついていたのか、在庫中に錆びついたのか、外そうとしたらねじ切れてしまいました。部品の入手は困難だと思います。

Q:ポスカ1とはどのようなリールなのですか。
A:手元に資料がないのですが、たしか「ポスカ」は「マイクロセブンC」(樹脂ボディのフロントドラグで80年代中ごろのもの)を韓国大森に生産移管したリールだったと思います。ねじ込みハンドルやスリーブ入りラインローラーなどの「魂」を捨ててしまったモデルです。ワンタッチ折りたたみのウッドハンドルにワンタッチ交換式のフロントドラグ付きスプール。銘板はなく、ボディに商品名などが直接プリントしてあったと記憶しています。

Q:プロラインNo.101には左ハンドル・右ハンドル両方共に“No.101”と呼ばれているのでしょうか。
A:
ダイヤモンドリールは一の位の数字でサイズを示すため、右も左も101でした。この点はミッチェル301とかアブ5001と違っています。

Q:大森製作所はなぜつぶれたの?
A:真面目なものつくりをやめて、安物に走ったから。パトロン・USシェイクスピア社がだめになったから。機械的には真面目だったけど、道具として問題があったから。こんなところでしょう。「アブと組んだから」「上州屋との関係が」という話が飛び交っているようですが、いずれも事実と違います。とくに大森とアブは一度も組んだことがありません(Ohmori「私じゃありません」のページ参照)。

Q:ダイヤモンド・タックルシルバーってどんなリール?
A
:大森製作所(ただし当時はOMRと改名していた)が90年代はじめに出した韓国製スピニングリール。ミッチェルに供給するために作られた「ミッチェル600LS」シリーズの国内版でした。ただしすぐに大森製作所がだめになり、600LSは別のメーカー製になります(おそらく台湾のゴールデンウィング社。ミッチェルプリビレッジがそう)。タックルシルバーは金型だけか会社ごとか、ほかの韓国メーカーに買われ、短期間上州屋から売られました。この時期のは大森の「SS、1、2、3……」というサイズ表示でなく、「100、200……」という品番が使われていました。


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Q:リョービ製BB-1Nのブレーキは湿式とあるがどんなオイルを注す?
A:
ベアリングに注すオイルでかまいません。乾式だとベアリングやクラッチのオイル(グリスから分離したものも含む)で突然ブレーキが利かなくなることがありますが、1Nはこれがありません。(2008/2/6)

Q:スピードスプールBB-1NのVスプールのキャパは?
A:
不明ですがキャスプロ5000Vと同じはずです。(2007/4/26)

Q:スピードスピンの自重は? スピードスピン、ゴールドスピンの入手法は?
A:
スピードスピンは取説がないのですが、国内販売していたときのスピニットRD001(=スピードスピン1)が220gだった記憶があります。スピードスピン2は私の持っているリールを量ったら306gでした。ただ、私の記憶ではスピニットRD002は280gぐらいの表示でした。私のスピードスピンは、ハンドルが妙に大きい(アメリカのある地域むけに海用大型ハンドル仕様を出荷したことがあるらしい)ので、そのせいかもしれません。でも、ダイコーの人にもらったスピニットRD002も同じハンドルでしたから、私の記憶が違っているのかもしれません。ヤフーオークションでもあまり出ないのは、国内では大森の陰に隠れてほとんど売られなかったからでしょうね。E-bayなど海外のオークションで探すのがいいかもしれません。(2005/12/8)

Q:スピードスピン、ゴールドスピンの日本製と韓国製とでは、性能・品質面での違いはありますか?
A:
私が買ったときのゴールドスピンは、かなりひどいもので、ボディの焼付け塗装が焼き付いておらず、ぜんぶ剥がれてしまったり、ベールアーム(アームカム)が成型不良で曲がっていたりしました。しかしこれは、あくまで私の1台でのことです。もちろん、作られた時期(生産移管で工場が不安定だったとか)によってもいろいろあると思います。

Q:ゴールドスピンとスピードスピンとでは、どちらが大きいですか?
A:
どちらも各サイズありました。スピードスピン(スピニット)は、1、2、・・・6(スピニットは001、002・・・)、ゴールドスピンは1と2です。

Q:オービス1SPINとゴールドスピンは韓国製ですが、スピードスピンは全て日本製なのでしょうか?
A:
スピードスピンは最初日本製で、その後韓国製になったはずです。

Q:BB-1N1Lについて詳しく教えて
A:
(1)BB-1Nはリョービ製。シマノが作ったのはフレームがかしめ(組み立て)式のものだけです。それ以降のワンピースフレームはリョービ製です。(2)小さいルアーはBB-2のほうが飛ぶでしょう。ワンピースフレームやブレーキの安定など設計が進んでいるのはよりあとに作られたBB-1Nです。(3)スプールサイズは、BB-1Nは40mm。シマノ時代のBB-1も40mm。BB-2だけが小径スプールでした。ただしリョービ時代キャスプロ4000相当のBB-1Lは小さいスプールだったはずです(寸法は知りません)。(4)89年ころルーがブローニングに買収されたので、そのころのにはブローニングのロゴが入っていたようです。(5)2000年ころワンハンドキャストつきのものにモデルチェンジされました。今バスプロショップなどで売っているのはそれです。いまルーはゼブコと関係があるようです。ゼブコの日本製ベイトリールはリョービベイトと部品が似ています。となると、現行スピードスプールもリョービ(と関係のあった製造元)製かもしれません。(6)BB-1Lはリョービ製です。80年代のキャスプロ4000がベースです。(7)7gのルアーならなら1Lのほうが向くだろうと思います。1Nのほうはやはりアメリカサイズなので、大きめのルアーに向きます(7gくらいでも投げられなくもないです)。たとえばシマノのカルカッタは、100が35mmスプール、200が37mmスプールです。40mmのBB-1Nはかなり大きめのスプールを持っていることになります。なお、アブ5500C(4600なども同じ)は39mmです。(8)製造数はわかりませんが、1Nのほうが日本になじみがあるのは、昔のBB(BM)のイメージで並行輸入されたことがあったからでしょう。(9)ベースのキャスプロは5000が先に出ていましたから、1Lより1Nのほうが古い開発ということになります。(10)1NにもVスプールとUスプールがありました。(11)1Lのベースになったキャスプロ4000は、ミッチェルスパイダーキャストSC300として90年代に売られたこともありました。

Q:BB-2のスプールが、割れてしまった!
A:BB−2/BM−2はスプールが樹脂製で、糸を巻いたままにしておくと割れてしまいます。樹脂は時間をかけて破損するため、メーカーでの試験でわからないことが多いのです。BB/BMはシマノが釣り具をはじめて間もないころのリールなので、仕方のないところです。以降の樹脂スプール(バスワンやバスライズなど)はものすごい肉厚で素材もガラス入りです。なおBB/BMもほかのサイズはアルミスプールでした。私のBB‐2もスプールが割れ、アルミで作り直しました。業者の都合でもう作ることはできませんが、そのときの図面のコピーならさしあげます。

Q:LEWのスピードスプールBB-1N/1Lは昔のリョービ・キャスプロ5000V/4000Vとおなじなの?
:おなじものだったはずです。ただしボディーラインは違います。これは日本国内では、シマノBMのデザインパテントに掛かってしまうからだったのだろうと思います。


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Q:カーディナル4と4Xを買ったが4Xは巻きが重いNEW
A:
4はギア比5.1対1、4Xは6.1対1なので、それだけでもハンドルに加える力は20%増しになります。さらに、カーディナルの場合はギアの歯のねじれ角をきつくすることでハイスピード化するため、ギア効率が落ちるはずです。したがって、20%プラスアルファで巻き取りが重くなります。リールを見たわけではないので、それ以外の異常(オイル切れとか)があって、さらに重くなっていることもないとはいえませんが、そういうことです。ただ、私の持っている3Xも新品のときはものすごく重かったものの、3〜5回くらい釣りに行ったら少しましになりました。カーディナルのギアは歯が滑りながら回転するので、歯の表面がなじむまではよけいに重く感じます。(2011/11/19)

Q:カーディナルC3のベールを手で優しく返したらベールスプリングの寿命は延びる?NEW
A:
関係ありません。(2011/11/9)

Q:カーディナル3がまた出るが(特に巻き上がりは)どうか。お前がかかわっとるのかNEW
A:
私はメーカーにはまったくかかわっていません。ただし、カーディナルのチューニングをやっている人(ヤマワークス)によると、3Eや3Rは巻き上がりを直してきているそうです。だから、新しい3も、そうしていると考えられます。ただ、ローターのガタやクランクリンクのカシメは、スポット生産ゆえのことですし、個体の当たり外れもあるので、なんともいえないところです。ただ、前回の3Rから時間があまりたっていないので、不安はやや少ないのではないでしょうか。(2011/11/19)

Q:カーディナル652、952は日本製か?NEW
A:
652は逆回転ローターなら日本製、それ以降の正回転はわかりません。952はたぶん日本製ですがそれ以降同品番のものが出ていればわかりません。(2011/11/19)

Q:カーディナル152はカリカリ音のするストッパーだがかけっぱなしでもいいかNEW
A:
まったく問題ありません。(2011/11/19)

Q:復刻33とスウェーデン33ならどっちがいい?NEW
A:
その人の価値観でしょう。日本よりスウェーデンのほうがいいという人は往時のものを買えばいいし、今もパーツが手に入る日本製がいいという人はそちらを買えばいいでしょう。日本製はスポット生産なので精度が甘いなどの問題もありますが、スウェーデン製は作られて30年以上たっているぶん各部がへたっているかもしれません。(2011/11/19)

Q:カーディナル52と152の平行巻き機構はどっちがいい?NEW
A:
52も152も持っていないのでわかりません。ウェブ上の展開図を見る限り、52はタイムフェースドオシュレーションではなく、単なる減速機構のようです。一般論ですが、減速したほうが飛距離や巻き取り感がよくなるとはいえます。(2011/11/19)


Q:いまのカーディナル33は日本専用?NEW
A:
92年以降のカーディナルインスプールは、すべて日本国内向けのものだそうです。日本は33や3が現役のころルアーフィッシングが普及したという事情があるからで、他の国では売れないでしょうね。(2011/11/19)

Q:カーディナル33のメインシャフトを取り寄せたら長さが変わっていたNEW
A:
ヤマワークスの名でカーディナルの調整をやっている人によると、3Rからシャフトが短くなっているそうです。3Xは、シャフトはそのままでクランクが短くなっていましたが、3Rはシャフトを替えたようです。3Rのクランクがどっちかは聞きそびれましたが、普通こういう変更は金型代の発生しないシャフトでやるものなのに今ごろシャフトをいじるとは、瑞穂機械製作所とはよくわからない会社です。(2011/11/19)

Q:カーディナル3Eのハンドル軸(ドライブギア軸)に軸方向のガタがある
NEW
A:ガタの大きさがわからないのではっきりしたことはいえませんが、最初からだと思いますし、問題はないはずです。この部分はある程度遊びがあってドライブギアと本体の間のそりの入ったワッシャーでガタを止めています。力を入れてゆするとワッシャーがたわむのでガタはあります。ハンドルの軸方向ガタは、日本のリールの使っているギアならばギアのかみ合い深さに影響するため重要です。しかし、カーディナルの場合は軸方向にギアがずれてもかみ合い深さはまったく変わりません。むしろいったん歯面から飛んだグリスが再び戻るなどのメリットが考えられます。荷重がかかればギアは右へ引っ張られるため、作動中に何か支障があるわけでもありません。安心して使ってください。(2011/11/19)

Q:オークションで真ん中が盛り上がったカーディナル4用浅溝スプールがあったNEW
A:クランク方式は等速往復でないため、それをスプール形状で補うためのものです。(2011/11/19)

Q:81年型カーディナル3のラインローラーナットが緩む
A:
緩み止めには「アロン・小ネジのゆるみ止め」などの商品名で売られている取り外し可能な緩み止め剤をネジに少量塗るのがいいと思います。ホームセンターで手に入るはずですし、模型店にも同じようなものがあるそうです。接着剤ではなくて、取り外し可能と書かれているものです。(2010/1/28)

Q:海外オークションなどで「SALTWATER PROOF」というシールを貼った44を見ることがあるが特別仕様か?
A:
残念ながらわかりません。でも、私の93年型44も「TOTALLY CORROSION RESISTANT」とありますから、基本的にサビに強いですよといっているのではないかと思います。44の場合はピニオンがステンレス、メインシャフトは真鍮で、基本的にサビに強くなっています。亜鉛系の部品も使ってありません。このころは防錆ベアリングもありませんでしたし、反対に淡水専用にベアリングのグリスを抜いてしまうようなこともなかったはずです。だから、特に海水に強くなる仕様変更はないのではないかと思います。(2010/1/28)

Q:ネットオークションでフットナンバーが同じ731102のアンバサダーがあった。なぜ?
A:
残念ながら私はアンバサダーのフットナンバーには詳しくないので、他のサイトなりを見ていただいたほうがいいと思います。ただし、恐らく731102の73は73年製ということでしょう。フットナンバーが1台ごとに異なるシリアルナンバーならば73年の1年間に9999台しかナンバーが打てません。それはありえませんから、ロットナンバーや製造月や製造日だと考えられます。それならば、同じナンバーの個体があっても不思議はないでしょう。(2010/1/28)

Q:カーディナル752なのにトリガーが付いている
A:
後のモデルは760がトリガー付きになりますが、恐らく700シリーズはこういう品番になった最初のリールのため、最初は品番の付け方がはっきりしていなかったのだと思います。すでにあった最初のアウトスプールが50シリーズですから、750の5もここから来たのではないかと思います。(2010/1/28)

Q:3のトリップレバーの白い樹脂が早々と(40釣行)磨耗した。対策は?
A:
私のリールはそんなに使っていないので残念ながらわかりません。ただ、こういうところに使う樹脂はたいていジュラコン(ポリアセタール)で、ほとんど磨耗することがないといってもいいくらい耐摩耗性が高いものです。私のものにも磨耗の跡はありませんし、かなりのカーディナルマニアのカメラマン(ヤマワークスの人な)と話したときにもそういった故障の話は出ませんでした(*あとで聞いたらブレーキにかかわる部分は減っているのもあるそうです)。しかし、カーディナルのパーツを置いている店のHPのなかには、トリップレバーを置いているところもありますから、減ることもあるのかもしれませんね。材料の違うものでも流れたか、外部から土や砂が入って減ったか・・・。(2010/1/28)

Q:33のベアリングをへこませてしまった
A:
いま異音や回転の引っ掛かりがなければ大丈夫だと思います。ベアリングは規格品なのでもしダメになっても他のリール用のものや一般品が使えますから、それほど心配することはありません。(2009/5/14)

Q:33のベアリングを外すときにスナップリングプライヤーの先が入らなかった。
A:
最近気づいたのですが、私の持っているものは「finger FP-4」穴用6-9mm、軸用3-9mmというもので、ベアリング外径(=穴径)16に対して小さなものでした。ホームセンターや工具店で現物に合わせた方がいいようです(?)。(2009/5/14)

Q:03年型33の巻き上がりが右と左で違う
A:
ラインの巻き上がりが左右で異なるのは、スプールに入っている真鍮パイプが傾いているからです。樹脂成型の歪や穴加工のずれが原因なので修正はできません。少しなら使用上の支障はないと思います。(2009/5/14)

Q:2000年に買った33に03モデルのようなスプールインサートがあった。何年製?
A:
何年製かはわかりませんが、89年型の続きモノであることは間違いないでしょう。89年型は途中で細部(ご指摘のスプールインサートなど)が変わったらしいので、その製品だと思います。(2009/5/14)

Q:カーディナルのドラグに国産リールのフェルトワッシャーは使える? グリスは?
A:
はっきりとはいえませんが、使えないことはないと思います。80年代終わりにシマノはFDタイプのドラグワッシャーをアスベストやノンアスからフェルトに変えましたが、当時ダイワ精工はすでにFDだけでなくRDモデルもフェルトワッシャーを使っていました。ただし、摩擦係数が変るはずなので、スプリングとの兼ね合いで特性が変わる可能性があります。グリスはACE2でもAEC0でもいいと思います。現在全面的に0になっているかもしれません。(2009/5/14)

Q:カーディナル54にPEラインはどう?
A:
PEは編み糸のため編み目に土や砂の粒子を拾ってきます。だからSiC以外のガイドは溝ができるといわれています。リールのラインローラーは回転するため心配は少ないのですが、旧型リールはラインローラーが小さく(ローラーをまわす力が発生しにくい)ローラーとラインがある程度スリップします。したがってラインローラーの磨耗の心配があります。PEの使用は避けたほうがいいと思います。(2009/5/14)

Q:カーディナル54を買ったがスプールが白くなっているのは?
A:
樹脂が白くなるのはあまり詳しくないので理由などはわかりません。私の33(89年購入)もスプールが白くなっているので、古くなるとなるみたいです。(2009/5/14)

Q:33のベアリング止め輪を外すプライヤーは何がいい?
A:
私のスナップリングプライヤーは、ホームセンターで買ってきたもので、特別なものではありません。現物を見たら「finger FP-4」で穴用6-9mm、軸用3-9mmと書いてありました。33のピニオンベアリングは外径16mmなのに、合ってませんね(スミマセンいま気づきました)。だから当たらなかったのかもしれません。ネット検索してみましたが、このモデルはすでにないみたいです。工具屋さんなりホームセンターなりにリールのボディーを持って行って相談するのが一番確実ではないでしょうか。(2009/5/14)

Q:33のサイドカバーを外したいが1セント硬貨がない
A:
マイナスドライバーでも小さいものでムリに回すようなことをしなければ大丈夫です。私の持っているものでは、89年型は1円硬貨でも回ります。あと、傷つけないためには、機能に影響のないただのフタなので、締めすぎないようにすることでしょう。(2008/10/9)

Q:33のドラグダイヤルが1回転でフルレンジになっていない。直せないか
A:
日本のリアドラグの場合は0が最小で1回転で調整できるようになっていましたが、カーディナルはあれで正常です。カーディナルの場合、ドラグノブの締め付け抵抗とドラグ力の上がり方が一致しているので、感覚的に調整できます。だから、数字はあくまで覚えのために(ついでに)付いているだけです。仮に1回転でフルレンジに改造できたとしても、滑り出しのあまりよくない(=臨機応変に調整するほうがいい)ドラグなので、かえって使いにくくなるはずです。私もマイコンやプロスピンしか知らなかったときにカーディナル4を見て、「大雑把だなあ」と思ったものです。ダイヤルの数字とドラグ力が一致していて欲しいというのは、日本人的な発想なのでしょう。(2008/10/9)

Q:私の3はエンブレムが33と同じ位置にある
A:
あまり年式や細部の違いには詳しくないのですが、トラウティスト18号のカーディナル特集によると、33から3に変わった直後のモデルは、カラー以外はほぼ33のままだったそうです。したがって、3としてはもっとも最初のころのリールということになるのだと思います。
(2008/10/9)

Q:33の巻き調整はどのくらいがいい
A:
わずかなテーパーなら逆テーパーのほうがライントラブルは起きにくいはずです。釣っているときはラインのテンションが緩むなどして、順テーパーになる要素が多いものですが、逆テーパーはそれを相殺するからです。(2008/10/9)

Q:自分の33はスプールの片方が平行に巻け、片方は傾いているがなぜ?
A:
スプールの側面によって平行だったりテーパーが付いたりするのは、スプールが傾いているからです。樹脂成型のひずみか真鍮パイプを入れるための穴加工が悪いかだと思います。03モデルは真鍮パイプが入っている分十文字溝の部分がメインシャフトに接触しないため、スプールの傾き方向ガタが大きく、これも糸巻き形状を不安定にする原因になっています。これは直しようがないので仕方がありません。(2008/10/9)

Q:33の平行巻き修正でベアリングの下に0.2mmのテフロンワッシャーを入れたらスナップリングが完全に溝に入らなかったが、このままでもいいか?
A:
ラインローラーにかかる糸のテンションやギアに働く力の方向を考えるとまっすぐベアリングを引き抜く力より“こじる”力のほうが多そうですから、そんなに簡単には取れないと思います。しかし、リングをきっちり入れておいたほうが安全なのは間違いないでしょう。この部分は油をしみこませたコピー用紙でもかまわないので適正な厚さのワッシャーにしたほうがいいでしょう。(2008/10/9)

Q:3のドラグ作動音が消えた
A:
PFJに聞いてみるのがいちばんいいと思います。復刻のパーツがあるかもしれませんし、バネだけ換えてくれるかもしれません。おそらくサイドカバーの裏にある音出しバネが折れているはずなので、同じ太さのステンレスバネ線が手に入れば、ご自分で修理する手もあるのかなと思います(やったことがないのでうまく行くかどうかわかりませんが・・・)。(2008/5/5)

Q:カーディナル33のベールが半開きになる。スプリングを交換しベールアームの当たる部分を耐水ペーパーで研磨したがまだダメ
A:
原因はラインローラーサポート(ローラー支持部)とベールアーム(樹脂の部品)を止めている部分のずれだと思います。樹脂部品は削ってはいけません。樹脂成型品は表面の組織がいちばん硬いからです。さらに、削るとよけいに抵抗が増えます。「オリムピック・シャルマン」のページを見てください。削るとシャルマンに近づいてしまいます。修理に出してベールアームを交換し、動きを調整してもらうことをおすすめします。(2008/5/5)

Q:33のシャフトを削って巻き上がりを調整するとギアの負担が増えて耐久性が悪くなると言われたと書いているブログがあった。本当?
A:
さっぱりわからない・・・おお、ルックスが似ている福山雅治のまねをしてしまいました。そんなことはまったくありません(どういう理屈でギアへの負担が変わるのか教えてほしいわ)が、もし耐久性に影響があるとしても、スプールが1mmもずれているリールなんて単なる不良品です。手を加えることに躊躇する必要はまったくないと思います。(2008/2/8)

Q:752のクリックストッパーをサイレントストッパーにすることはできる?
A:
音の出るタイプがあることをこのメールで知ったくらいなので、わかりません。ただ、あのころのサイレント方式は、ストッパーの爪の形状が違うはずですし、ドライブギアの軸にもバネ用の溝が入ります。そのバネもいります。したがっておそらく改造は無理だと思います。(2008/2/8)

Q:サイト内の44とペン716Zは巻き調整しているのか
A:
どちらもそのままの状態です。(2008/2/8)

Q:C3のドラグクリックスプリングが折れた
A:
33でもたまに折れたという話を聞きますが、直し方はわかりません。PFJが売ったものではありませんが、サービス部門はマミヤ/オリムピックから引き継いでいるので、問い合わせてみるといいかもしれません。(2008/2/8)

Q:444Aについて教えて
A:
444とか333は33などのひと世代前のものなので、ほとんど知識はありません(「abu mania」あたりのほうが詳しいと思います)。インターネット上で見た限りでは、ギアは真鍮をマシンカットしたフェースギアで、33などのウォームではありません。たしかボールベアリングも使っていないはずです。フェースギアといってもベベルで設計したボディーに無理やり入れた後期の308とは違い、専用設計なのでそこそこの静かさと耐久性はあるのではないかと思います。それでも、ねじれ角はありませんし、ウォームのような滑らかさではないと思います。時代が時代なので、ギア比もかなり低かったのではないかと記憶しています。
(2008/2/8)

Q:オリム時代の33の足が折れた
A:
いまはピュア・フィッシング・ジャパンが引き継いでいます。問い合わせてみてください。折れたのをつなぐのは無理でしょう。(2008/2/8)

Q:カーディナルC3の巻きが逆テーパーだったので直したい
A:
私のC3を見るとラインローラーがやや内向きに倒れています。このリールに限らず、ラインローラーが内向きに傾くと、巻き上がりは前巻き(逆テーパー)になります。もしお持ちのC3のラインローラーが内向きに倒れていたなら、これを利用して巻き形状を直せるかもしれません。ラインローラーをいじると糸ヨレが気になりますが、カーディナルのような普通のローラー(大森No1のような非対称ではなく左右対称のもの)は水平がいちばん安全のはずなので、この点はいいのではないかと思います。ローラー角度を変えるには、ベールアーム(アームカム、ベールヒンジ)とローターのかみ合う部分に何かはさむといいでしょう。ただしこれはあくまで推測で、やってみたわけではありません。改造はご自身の責任でやってください。それと、C3は前ツバにけっこう角度が付いているので、巻き始めが逆テーパーでもいっぱいに巻いたら平行になるかもしれません。この点はまず確認してください。このほか、前のオーナーが逆テーパーにするため、ローターとピニオンベアリングの間にワッシャー(本来ないはず)を入れていたなら、これを取り除けば直るでしょう。(2008/2/8)

Q:89年製復刻カーディナル33のベール形状の修正でベールかしめ部を少し動かしてみたのですが、テストしているうちに戻って下向きになってしまいます
A:
私の03年型はかしめ部がゆるくて動きます。それでも形状は保たれています。つまり、作動させているうちにベールワイヤーが下がるということは形状自体が出ていないということです。かしめ部によってベールワイヤーを持ち上げているのではないのです。(2008/2/6)

Q:44の巻き上がりを33のように調整することは可能?
A:
私のリールはぎりぎりOKくらいの巻き上がりだったので手を加えておらず、なんともいえません。おそらくできると思いますが、クランクの先のリンク(四角いパーツ)とリアドラグブッシュ(白い樹脂の部品)のすき間が小さいので、シャフトを削りすぎてリンクの前にワッシャーを入れたときリアドラグブッシュに当たらないかとか、スプールがピニオンギアの口に当たってしまわないかとかはよく検討してください。(2007/11/13)

Q:カーディナル301のリアカバーとローターが外れない
A:
リアカバーのネジは2本あります。リールを正面から見たときに脚の根元のあたりに見えるネジも外してください。このシリーズのローターナットは左ネジなので、時計回しに回すと外れます。(2007/11/13)

Q:PGSはいつごろ出てきたリール? どんなリール? 現行?
A:
EONに続いて出てきたものです。たしか色換えではなかったかと思います。ピュア・フィッシング・ジャパンのHPにないから廃版でしょう。(2007/11/13)

Q:「cardinal DM ULTRA LITE」について教えて
A:
このリールは、トラウティストに出てくる800の流れのもので、80年代の終わりに発売されたものです。まだ逆回転ローターですし、ボディーのデザインが800に続いて出た600に似ていますから、まだヘンリードレイファスデザインだったかもしれません。「ウルトラライト」とうたっていますが、アメリカではいまの日本でいう500番くらいのリールをクラッピー(ブルーギルなどの小魚の総称)を釣るのに使い、けっこうな需要があります。それをにらんだ小型モデルということです。フロントドラグなのも、この手の釣り(日本のウルトラライトより柔らかいペナペナのロッドと2LBラインを使うらしい)は小さなリールが好まれたので、他社製品もフロントドラグだったからです。「ドラグマスター」というのは、このころゼブコのマグナムドラグに対抗してこのようなことをいっていたような記憶もありますが、もうわかりません。(2007/11/13)

Q:カーディナル3/33用のスナップリングプライヤーのサイズは? ラインローラーサポートナットを回すためスプーンの頭を切るのはどうする?
A:
スナップリングプライヤーはスナップリングのサイズが表示してあるはずなので、サイズ(ベアリングの穴が16mmなので16mm)に適合する「穴用」(たぶん穴軸兼用が多いはず)を選べばいいはずです。自分が買ったときのことは忘れてしまいましたが、おそらく一番小さいものでいいと思います。スプーンは真鍮製が多いのでペンチやニッパーで簡単に切れます。サンドペーパーでも削れます。03モデルに使っているのはハスルアー3.5gですが、このくらいのものなら何でもいいでしょう。注意することは、サンドペーパーの粉は鋼より硬いのでリールに絶対付けないこと、トラウティストのベールアームねじのところにも書きましたが各ねじとも締めすぎないことでしょう。分解組み立てとも無理な力を加えないようにしましょう。(2007/11/13)

Q:カーディナル33/3を右ハンドルに改造する方法は?
A:
残念ながら、さすがにハンドルの左右交換は無理です。ネット検索すると工作してやっちゃってる人がいますが、絶対におすすめできません。右投げの方なら、1回釣りに行けば慣れるから左で巻きなさいというところ、3に近いものならアウトスプールC3となります。でも、左利きでC3も持っている人の場合はそれ以上の手はありませんね。(2007/11/13)

Q:トラウティスト誌のカーディナル特集は発売元と組んだ33/3を再生産する前ぶれ?
A:
勘ぐりすぎです。ここはそういうタイアップでやっていこうという気持ちが少ないところのようです。もしPFJと組んだ特集なら、1ページくらい見返りに広告があるでしょう(あるといやらしいからあれでよかったのですが)。それに、おそらくいま33/3を出しても元を取るほど売れないでしょう。もっとも、こういう勘ぐりが出ても仕方がないくらいいまの釣り雑誌は・・・ねえ。たとえば記事に登場するアングラーがメーカー関係者ばかりというのは、やっぱりおかしいですよね。もちろん、メーカーに入っちゃったり自分で会社を興すような人は、アングラーとしても抜きん出た人だといえますし、製品の宣伝でなく釣り場や釣り方の説明に徹した良心的な記事もあります。でも、たとえば、商品説明に終始したり、誌面構成もカタログよろしく製品のアップの写真が切り抜きででかでかと載っていたりするものはいかがなものでしょう。そういう誌面ばかりだと読者は「どっちを向いて雑誌作ってんだ」となります。そう見られてしまった雑誌でメーカー関係者が自社製品と魚を手に微笑んでも読者は横を向いて笑うだけ。誰も得しませんよね。(2007/6/18)

Q:アブのベイトリールの現状は?
A:
アブは80年代までベイトに関しては全部スウェーデン製でしたが、現在はそう限らないようです。米国のピュア・フィッシング本社はスウェーデン工場を閉鎖したいらしいものの本国で反対が起きているという話を数年前某日本メーカーの人から聞いたことがあります。労働集約的なリールは日本のような労働者の人権無視の国や中国など低賃金の発展途上国でしか作れないものなのかもしれません。それではさびしいので細々とでもスウェーデンで作って欲しいものです。(2007/6/18)

Q:カーディナルC3もヘンリードレイファスデザインなの?
A:
デザインだけではく設計そのものもヘンリードレイファスにやらせてしまったようだという話もあります。(2007/6/18)

Q:カーディナル3のベールスプリングが折れました ピュア・フィシング・ジャパンに問い合わせたところ在庫がないとのことでした。ほかに手に入れるところは?
A:
私のHPのBrokeBroken/ベールスプリング2に「1セット3000円の試作品」の図面がありますので、機工店(工具屋さん)やバネ屋さんに頼んでみてください。バネ業者はトラウティスト誌18号のP73に須山スプリングSS(http://www.dd.iij4u.or.jp/~suyama-h/)というところが載っています。(2007/6/18)

Q:昨年からピュア・フィッシング・ジャパンがカーディナル33/3のドラグワッシャーを部品で分けてくれなくなりました。修理扱いで本体を預けると交換はしてくれるそうですが・・・
A:
PFJに確認したわけではありませんが、もしそうなら困ったものですね。いちユーザーとして直接声を届けたほうがいいでしょう。電話でもメールでもしてみてはいかがでしょうか。メールは(ここだけの話)米国のミッチェルサイトのContact Usのページにアドレスが載っています(私から聞いたとはいわないように)。ただ、以前も「ブルーカードがないとサービスが受けられない」という人がいましたが、そういうことはありません。けっこう小売店が間違えているだけのこともありますので、本当にパーツ販売をしないかどうか確認したほうがいいでしょう。(2007/6/18)

Q:ガンナーは4600Cとなにが違う?
A:
ガンナーは4600C/4601Cの日本向けで、色と“スペシャルトリートメント”、サムレストの形が違っていたと思います。後期にはラインガイドがセラミックになったモデルもありました。おそらく素のままでは並行輸入品に負けてしまうので、いろいろ変えていたのだと思います。基本的には同じリールでしょう。(2007/4/26)

Q:アンバサダー6500CSロケットは値段も高く、使用している人の話だと最も良く飛ぶと聞きます。何か違いはあるのでしょうか
A:
あまり詳しくは知りませんが、たしか“スペシャルトリートメント”が施してあるというのが売り文句でした。たしか“チューニング”が流行りだしたころのもので、ベアリングをグリスではなくオイル仕様にするなどしてキャスティングの抵抗を減らしていたモデルだったと思います。私の買った4601Cガンナーもパーミングカップの中のレベルワインダー用ギアにグリスが付いていませんでしたから、この部分も含めてオイル仕様にしていたのだと思います。もしかするとグリス・オイル以外にも変更点があるかもしれませんが、おそらく通常の製品でもベアリングと平行巻き機構のグリスをオイルに変えれば同じ性能のものになると思います。(2007/4/26)

Q:89のカージナル33のベール固定ネジを締めるとベールが途中で止まってしまう
A:
ベールワイヤを外した状態で動くなら、ワイヤのひずみが原因です。ベールワイヤを外しても動かない支点があれば、その中のスプリングが折れていると考えられます。ベールのひずみが原因なら、慎重に直してください。スプリングならPFJから買うことになるでしょう。組み立て時の注意は、ベールアームとベールワイヤを止めるナットが緩む可能性があるので、「小ネジの緩み止め」など取り外し可能な緩み止め剤を塗ることと、ベールアームを止めているネジは頭の割にネジが細いので閉めすぎると破損の可能性があることです。どれが原因であっても、自信がなければ、PFJに調整に出すのがいいと思います。PFJが売ったものでなくても診てくれるはずです。
(2007/4/26)

Q:カーディナルC3(アウトスプール)のパーツ入手法は?
A:
ピュア・フィッシング・ジャパンに問い合わせてください。カードは関係ないはずです(部品代は変わるかもしれませんが、一部で言われているように拒否されることはないはずです)。それ以前に部品があるかどうかですね。(2007/4/26)

Q:メイドインジャパンのアブマチック170はどこで作っていた? このリールの部品を他の170にも付けたい
A:
以前五十鈴がアブのスピンキャストをやっていたと聞いたことがあります。ただ、スピニングでも松尾、日吉など複数とやっていましたから、その170が五十鈴製かどうかはわかりません。ただ、仮にメーカーがわかっても、部品を今持っているかとか分けてくれるかというと、難しいかもしれませんね。あと、ピュア・フィッシング・ジャパンは、直せるものならPFJが売る以前のものも診てくれるそうなので、相談してみるのもいいかもしれません。(2007/4/26)

Q:EONが発売されたのはいつ? 使った感じは?
A:
発売は2001年か2002年くらいだったと思います。近年バス釣りをやっていないのであまり使っていませんが、シャフトレススプール(スプールにベアリングが内蔵してありスプール軸が回転しないもの)は遠心ブレーキとの相性が悪いような気がします。遠心は低速域で効かず高速でぐっと効く特性です。これを軽すぎるスプールと組み合わせると、初速が出すぎてバックラッシュしたり、逆にブレーキが急激に効いて失速したりするように感じます。リョービイクシオーネでも同じことを感じました。遠心メインのシマノがシャフトレススプールをやらないのはこの辺が理由でしょうね。巻き上げに関して、ハンドル軸をスプール軸上に持ってきているのは、たしかに快適でした。(2007/4/26)

Q:アンバサダーのダイレクトドラグとは?
A:
ドラグが作動したときハンドルもいっしょに逆転する機構です。魚の走りを実感しやすいのと、ハンドルを握ってしまえばドラグに関係なく強引に巻いてしまえるのが特徴です。日本のチヌイカダリールや船マダイリールにも同じ機構が付いています。(2006/12/17)

Q:大型スピニングBGのストッパーが滑る
A:
ストッパーは、オイルが硬化するときかなくなります。したがって寒冷時の粘度が上がりにくいものを使う必要があります。私の経験では、シマノの純正(スプレー)オイルが寒冷時の粘度、耐水・耐塩性ともに一番優れているので、海で使われることを考慮してもこれがベストでしょう。それで逆転するなら、リールの問題かもしれません。(2006/10/11)

Q:33のドラグのメンテナンスは?
A:
シマノACE-2かACE-0(本来は0がスピニング用)のようなドラググリスを、ドラグを緩めてワッシャーのすき間を空け、横から少し塗ってやれば十分だと思います。それよりも、このリールの場合、ワッシャーが斜めに押されていますから、使用後に緩めておいてやるほうが重要かもしれません。現在のフロントドラグに使ってあるフェルトなら締めっぱなしでもまずだいじょうぶなのですが、33のは樹脂系のようなので、変形してしまう可能性があります。ただ、33は、ワッシャーを斜めに押していることや、ワッシャー自体が小さいことなどで、いまどきのフロントドラグほどのコンスタントさは出ません。ドラグにまかせて魚をかわすのではなく、ノブの操作で魚とやり取りするタイプなので、こういうものなのでしょう。あまりドラグに神経質になることはないと思います。(2006/10/11)

Q:アンバサダーのスプールベアリングのオイルは何がいい?
A:
とりあえず純正オイルでいいと思います。ベアリングはどんなリールも同じですから。ただ、アブの純正オイルでも、シリコートという名前で売っているものは少し粘度が高いのでベイトには向かない可能性がありそうです。防錆や耐久性、寒冷時の粘度上昇の少なさでは、シマノのスプレー式純正オイルが一番安心かなと思います。これはシマノのベイトに付属しているものとは違い、持ちがいいはずです。もちろん回転性はリール付属のもののほうがいいと思います。私がシマノのオイルやグリスをすすめるのは、昔ここでグリスにかかわり、ここまで油脂類にこだわるところはないだろうと社内でも言われていたからです。でも、これは私が他の会社を知らないからかもしれませんので、もしかすると他の会社(ダイワなど)のものでもいいものはあるかもしれません。(2006/10/11)

Q:70年代のアブの耐久性はスウェーデン鋼のせい?
A:
迷信です。(2006/10/11)

Q:HPを参考に33のベイルアーム修正をしたら、かしめがユルユルになりベイルを戻すたびにワイヤーが動いてしまいます
A:
私の89年版のほうは、もともとかなり固かったので回してもガタは出ませんでした。03年のほうはいじってませんがよく見ると最初から少し遊びがあります。機種が違いますが、アウトスプールのC3、C4はガタガタでした。ベールワイヤの先はくびれを入れて、そこをかしめるようにしているはずなので、ガタがあっても抜けることはありません。ただ、ベールを閉じるたびに動くのがわかるほどユルユルで気になってしまうなら、修理に出すか、瞬間接着剤を少ししみこませるかでしょう。修理に関して、保障カードの付いた正規品でないと受け付けられないと思っている人が多いですが、料金に差が出るだけで、パーツ供給・修理ともにOKです。(2006/8/11)

Q:シンクロドラグって?
A:
ハンドルクランクがドラグになっている機構です。スピンキャスティングリールのアブマチックやハーフオープンの500シリーズに採用されていました。ハンドルがハンドル軸に対し90度くらい回転し、正回転でドラグが締まり、逆回転するとドラグが緩みます。魚が掛かって急激に引き込まれたとき、ハンドルを逆転させてかわすわけです。そのときのドラグテンションはダイヤルで調整しておきます。スピンキャスト系はギア効率が悪いので、普通のスタードラグでは滑り出しが悪く、かつ巻き合わせで滑ってしまうという欠点があります。これを補う機構です。アンバサダーにも少し採用したモデルがありました。他のメーカーではたしか昔オリムピック・スカイラインという磯用大型スピニングに採用されていたと思います。(2006/8/11)

Q:SM1600Cを海で使った後のメンテナンスについて教えて
A:
私は海でベイトを使ったことがほとんどないのでなんともいえませんが、SM1600Cなら持っていますので、自分ならこうするであろうということを書きます。まず、このモデルは(なぜか)スプールのすき間から遠心ブレーキや内部に水が回ります(これはアブも気づいているようで、遠心ブレーキに最初からオイルを付ける仕様となっています)。これが海水だと当然リールによくありませんから、使用後はスプールを外すところまで分解し、軽く冷水のシャワーで洗います。スプールの内側からギアシステムまで海水が回っていたら、ボディーの中もごくごく軽く冷水でゆすぎます。強く振って水を切り、乾燥後、スプールベアリングや遠心ブレーキに注油します。シマノの純正オイル(ベイト用の付属品ではなく釣具店で売っているスプレータイプ)を使います。レベルワインダーにも注油します。このリールはキャスト時にレベルワインダーが動かないタイプなので、グリスを使います。1シーズンに1〜2回、ギアシステムをオーバーホール、分解が不安ならメーカーに出します(というのが基本ですが、このリールは右本体を外すとギアが見えるのでそこから少しずつグリスを入れてもいいでしょう)。(2006/8/11)

Q:カーディナル33のサイドカバー裏のバネが折れてしまいました。交換はどのようにしたらよいでしょうか
A:
やったことがないのでわかりません。同じ太さのステンレスバネ材を同じように(2ヶ所の支持部の間を押し曲げて止めてあるよう)付ければいいのではないかと思います。(2006/8/11)

Q:アンバサダー・シルバーマックス、ブラックマックス、プロマックス、モラムについて教えて
A:
ブラックマックス3600Cは、プロマックス3600Cのコストダウン版だったはずです。シルバーマックスはプロマックスの後継機で、少しベアリングが少なくなっていたはず。ブラックマックスは後にSシリーズと名前を変えました。だから、どれも同じようなものだと思います。日本では商標の関係かSMとBMという名前だったと記憶しています。モラムはSXの元になったモデルですが、日本で売っていたSXよりずっと重かったです。(2006/8/11)

Q:アンバサダーの中で、スプールをフリーにしたときに、レベルワインダーが動かない機種を教えて
A:
クラシックモデルでは4600CBがそういうタイプだったと思います。あとはワンピースフレームの新しい丸型(プロマックス系やモラム系)、非円形がすべてレベルワインド停止型です。
(2006/8/11)

Q:カーディナルC3スペシャルとは?
A:
黒スプール、白ローター、グリーンボディーのアウトスプールなら、80年代のカーディナルC3の色を変えた日本仕様モデルです。発売されていたのは80年代の中ごろの短い期間だったと思います。中身などはC3と同じはず。釣り場で使っている人に会ったことがありますが、ウッドハンドルの重さでベール返りがよく起きるようでした。(2006/3/21)

Q:カーディナル300UMを取り上げて
A:
期待されるのはうれしいですねえ。ただ、このサイトはあくまで私が使ってみたいと思って買ったリールを取り上げています。「インプレサイト」的な受け取り方をしている人がいるようですが、単に変人が変な感性で変なリールを選び、「ほらほらここがこうなっているよ、エヘヘ」とばらして見せている変なサイトくらいに思ってください。カーディナル300UMに関してですが、AF誌の取材で見たときはアボセット500や旧カーディナル300よりスプール幅が狭くしてあり、もしオシュレーション機構が同じ(たぶん同じでしょう)なら細いラインでの巻き上がりやトラブル防止性がアップしているのではないかという印象を受けました。(2006/3/21)

Q:カーディナル300Mシリーズのベールは02ツインパワーに似ているので糸が切れそう
A:
形は似ていますが、無理にラインをつなごうとエッジの出やすい形状にしてしまったシマノに対し、カーディナルは横からワイヤーを刺している形状です。似ているのは形だけであって、つなぎ方は旧来のものと同じ。したがって、あのようなトラブルは生じるはずがありません。なぜトラブルが起きるのかを理解できないままイメージだけで話していると、いたずらな風評被害を生み出してしまいます。(2006/3/21)

Q:カーディナル3のグリスを耐寒用にシマノに換えたいが前のグリスはどうすれば?
A:
基本的に異種油脂類は混ぜないほうがよいといわれているので、できるだけきれいにふき取ってしまうのが無難でしょう。混ぜるなというのは、何かあったときのための潤滑油メーカーの保険のような面もありますが、不具合がおきそうなことはあえてやらないほうがいいでしょう。(2005/10/10)

Q:イシダイ両軸にはなぜレベルワインダーがない?
A:
うふ、じつはこの質問はすでにOthersにあるのね。でも、見ませんよねそこまで。回答としては、「日本のイシダイ釣りでレベルワインダーなしが使われるのは、昔の粗悪なリールが壊れたり、使い方の荒い(悪い)“名人さん”がリールを壊した(たとえば異物の噛み込みとか)のが風評としてながれ、それがいつのまにかイシダイリールはレベルワインダーなしという「常識」になってしまったのではないかと想像しています」となります。で、この質問の人は実際にアブのBG9000Cと10000Cを買ったそうです。そして使ってみたところとても快適だったということです。(2005/5/30)

Q:カーディナル33のロケットベールとは?
A:
このサイトのミッチェル・ベールのページのローラーガイド2、3のようなタイプのものが、初期のモデルに採用されていました。ときどきネットオークションなどで見ることができます。(2005/5/30)

Q:カーディナル33(3)のドラグ音がしません
A:
サイドカバーの裏の棒状のバネを点検してみてください。

Q:カーディナル600Uを購入し たのですが、ラインが前寄りになってしまいます
A:
普通のリールなら、スプール下のワッシャーで調整しますが、このリールの場合ローター下のワッシャー(パーツナンバー67)を抜くと、ローターが下がって調整されると思います。*この方の場合、2台のうち1台をそうして調整しましたが、どちらもトラブルなく使えたそうです。

Q:33のストッパー音を小さくする改造法はないでしょうか?
A:
ストッパーは重要部品なので、下手にいじらないほうがいいと思います。使いこむと多少は小さくなりますが・・・。私は気になるときは、ミッチェル式にストッパーをオフで使います。33は切り替えレバーが軽いので、中指を伸ばしてローターの下のあたりに触れば、かなり確実にオンになります。

Q:33のエコノマイザーが欲しい
A:
ピュアフィッシングジャパンで扱っているようです。

Q:某ショップの出している33用平行巻きスペーサーはおまえがかかわっとるのか?
A:
残念ながら外れです(笑)。ただ、あれはワッシャーでローターを持ち上げるだけなので、ベール返しレバーの当たり部が上にずれすぎないか、注意が必要だと思います。

Q:カーディナル33や3はもともと後ろ巻に設計しているのでは?
A:
たしかに、ネット上でも雑誌などの写真の70年代ものでも、前巻きになった個体を見たことがありません。水平狙いなら、絶対に個体差で前寄り後寄りができるはずなので、そもそも「水平ないし後寄り○○ミリ」という規格で作っていたのかもしれません。でも、いまは後巻きがよくないのは、わかってきているのですから、ピュアフィッシングもなんとかしないといけませんよね。欠点まで復刻してもらっても・・・。

Q:カーディナル600Uの回転がねっとり重い
A:
グリスの粘りです。最近のシマノやダイワはかなり粘度の低いグリスを使っているので、比べると重く感じるのでしょう。アブでも使っているうちにグリスがとんできて軽くなります。どうしても気になるならスプール軸とピニオンの部分だけぬぐってオイルにしてもいいと思いますが、当たりが付くまでの磨耗紛をグリスで分散させる効果を考えると、ならし運転だと思ってそのまま使うのがいいと思います。分解組み立てに自信があれば、シマノ純正グリスに置き換えると軽くなります。この場合異種グリスを混ぜるとよくない(グリス屋さんの防御線だと思いますが)といわれていますので、前のグリスを完全にぬぐってください。

Q:33のベールと、ベールのネジ、スプリングを外したら元に戻せなくなってしまいました
A:
もしラインローラーシャフト(ラインローラーサポート)とベールアーム(樹脂の部品)を止めるナットをつけたまま、両側の支点のネジだけを外したのであれば、そのナットのところがずれているのだと思います。ナットは普通のドライバーでは取れないので、小さめのスプーンの頭を切って工具にします。最初にベール支点のネジをつけてから、このナットを止めます。この止め方でベールの動きが変わります。ラインローラーサポートを指で押さえながらナットを締めますが、押さえる力や押さえる場所で、動きが渋くなったりよくなったりしますので、できるだけ動きのいいところで止めるようにします。

Q:03年版33のスプールは真鍮パイプが後ろすぎるから巻き上がりが悪いのでは?
A:
一見そう見えますが、これはぎりぎりまでパイプを長く取っているからだと思います。パイプを入れたスプールは十字溝の部分がスプール軸に接触しないため、ガタが大きくなります。それをできるだけ抑えるため、パイプを長く取るようにしているのです。したがって、無理に押し込んだりしてはいけないはずです。

Q:カーディナル602のベール返しの位置は近くないですか?
A:
602の返し位置はキャスト時のベール返りが起きにくいところに設定しているのです。あれより深いところ(つまり他のほとんどのリールとおなじところ)だと、キャスト時にローターが回ってしまったときベールの重さでローターが加速されてから当たりに当たり、ベール返りが起きやすくなるのです。旧308/408、33/44もあのくらいの位置でした。

Q:カーディナル3の復刻版の雰囲気が気に入っており、シマノ、ダイワの新型とで迷っています
A:
カーディナル3は、ベールが手で閉じられないなど、それなりに不都合もあるかと思います。旧式のストッパーは遊びがあるといって、嫌がる人もいるかもしれません。ローターの回転バランスも、SBLやジャイロスピンではありません。糸ヨレ対策リールが出るはるか前のものですから、糸もヨレるかもしれません。普通に魚を釣るのに便利なリールがほしいのなら、シマノかダイワを選んだほうがいいでしょう。
 しかし、カーディナル3や33には、いまのリールにない雰囲気があります。切削加工で作られたギアなどに価値を感じる人もいるでしょう。あれもこれもと詰め込んだ今のリールにないシンプルな潔さも、使っていて気持ちがいいと感じることがあるかもしれません。手で返せない代わりに、ベール返しは軽く快適です。
 この二つのどちらに重点を置いて選ぶかということでしょう。これはその人の価値観ですので、私にはわかりません。ご自分がリールに何を求めるのかを考えて、選んでください。

Q:カーディナル33の糸ヨレはどう?
A:
私の89/33は、当初ライントラブルを連発しましたが、糸巻き形状を直したのと、内側に倒れ込んでいたラインローラーを水平に調整したところ(ベール返しレバーを多少曲げました。ただし、メリッという感じで曲がったので、おすすめしません)、その後ライントラブルは経験していません。ただし、糸巻き形状修正とローラー調整のどちらがきいたのかは、わかりません。03/33はまだ使っていませんが、ローラー角度は水平になっています。
 ただし、糸巻き形状がしっかりしていれば、ヨレイコールライントラブルにはならないと思います。カーディナルはスプール幅いっぱいにラインが巻かれますし、ハンドル1回転で1往復ですからトラブルには強いはずです。44もたしかにヨレますが、ばさっと出たことは1回もありません。ヨレると穂先などに絡むという人もいますが、基本的にスピニングは糸を緩めてはいけないわけで・・・。
 糸ヨレ対策ローラーのリールでもヨレるやつはあります。しょせんスピニングはヨレます。それくらいに思っておいたほうが、精神衛生上いいと思います。

Q:03年復刻33と89年復刻33の違いは?
A:
あくまで私の買ったリールに関してですが、ベールスプリングの巻き数が89モデルの5回巻きから70年代と同じ6回巻きに増えています。03のほうがベールワイヤの形状がちゃんと出ています(私の89が悪かっただけ)。私の89はラインローラーの角度が内向きでしたが、03は水平に近くなっています(ただし、これは個体差がありそう)。スプールのスプール軸が入る穴に、真鍮のパイプが追加されています。89は下巻きをきつく巻くとスプール内径が締まって、脱着が固くなりましたが、この対策です。ローターのベール反転レバー用スプリングが掛かる部分に、Oリングが追加されました。私の89は外れたことないですが、外れ止めのようです。

Q:ABU・アンバサダーのハンドルを止めるロックナットは、1500C・2500C・4500C・5500Cなど、全て共通のサイズなのでしょうか?
A:
共通サイズです。ねじは規格があるので、同じくらいのものを作るとサイズが決まってしまうみたいです。たいていのベイトのハンドルはM8のようです。

Q:カーディナル33と3はどう違う?
A:
細かいパーツの変更はありますが、基本的には色変えだと思います(ちがうかな?)。

Q:カーディナル33のローターブレーキがききません。
A:
レバーに付いたリン青銅の板バネの形が悪いのかな? ピュアフィッシングがまた33を出しているから、修理に出してみては?
追記:使用感を損ねないため、ブレーキはごく弱くなっています。ストッパーオンで、かつロッドがまっすぐ振れているなら、まずローターは動きません。

Q:カーディナル33に糸を巻くと、スプール下端に片寄って巻けます。
A:
私の89復刻33も後ろ巻きになりました。私のリールの場合、ピニオンギアを受けるベアリングの入る穴が深すぎたのが原因でした。この穴が深すぎると、ローターに前後方向のがたが出ます。ウォームギアは、荷重がかかるとピニオンギアを後ろに引き込むので、がたの分ローターが下がります。そのためスプールに対してラインローラーが下にずれ、巻き上がりが後ろ寄りになります。お持ちのリールのローターに、前後方向のがたがあれば、同じ原因だということになります。私の場合、ワッシャーをピニオンベアリングの下に入れてがたをなくしました。

Q:00年にオークションで買ったカーディナル33にOAシールがなかった!
A:
90年ころのは、日本専用に作ったのではなくて、一応欧米でも売ったというようなことも、某HPで見た記憶があります。だから、そういうリールだったのかもしれないし、貼り忘れかもしれないし、はがれたのかもしれません。いまピュアフィッシングから再び33は出ていますが、2000年となると、それとも違うでしょう。どっちにしても、たかがシールです。私なんか、5500Cや2500CのOAシールは、目障りなのではがしてしまっています。

Q:カーディナル852のスプールが割れました。
A:
まず、真ん中の数字は5が普通のベール、6がファストキャストを示します。だから、852と862はスプールが同じはずです。樹脂スプールはこのリールの時代すでに割れにくい材料が使われていたと思うのですが、細い糸を高テンションで巻いたりすると割れるのかもしれません。安全のため、下巻には太目の糸をあまりテンションをかけず巻くのがよいと思います。入手法ですが、800シリーズはオリムピック時代にも扱われていましたので、その流れを汲むマミヤ、ピュアフィッシングが引き継いでいるか・・・。アメリカのウェブサイトにメールで聞いてみるか・・・。なにぶん20年も前のリールですから、ちょっと難しいかもしれません。

Q:4600Cなどのフレームに貼ってあるシールは取れませんか?
A:
わかりません。ただ、クルマのモデル名などもシールのものがあります。このように、シールといっても強いものはありますから、簡単には取れないでしょう。パーツリストにはシール(デカール)も部品として載っているので、取り寄せできるのかもしれません。

Q:アンバサダーガンナーは2種類あるの?
A:後期にセラミックラインガイドのものが出たようです。

Q:アンバサダー1500Cと1500C IARは何が違う?
A:
IARはインスタントアンチリバースの略。瞬間ストッパー付です。

Q:ニジマス、アメマス、サクラマスにステラ3000を使ってます。クラシックアンバサダーの左で置き換えるなら何番?
A:
4601くらいでしょうか。末尾の1は左ハンドルを示します。7フィート以下のロッドで軽いルアー中心なら2500でもいいかもしれませんが、左はありません。(でも、うらやましい質問やなあ)

Q:カーディナル33DXとは?
A:
33DXはオリムピックがアブを輸入し始めたころ(マミヤになったころかも?)、同じような金メッキモデルのアンバサダー数台とセットで120万くらいで出たものです。黒ボディに金メッキパーツのリールです。記憶があいまいですが、後から単独でも売られたかもしれません。

Q:モラムSXのスプール右のベアリングのはずし方は?
A:
スプール右のベアリングは外れません。アルミ合金のスプール本体に、シャフト(これもたしかアルミ合金)を圧入し、そのシャフトの先端にピニオンギアにかみ合うステンレスのピンが圧入してあります。このステンレスピンがベアリングの先にあるのですから、スプールを壊さないかぎりベアリングは取れません。サビや油切れを起こさないように使うしかありません。

Q:33のベールが寒いときに閉じきりません
A:
まず基本的にベイルの動きが正常かどうかを確認することでしょう。ベイルを5mmくらい持ち上げて(開いて)指を離したとき、閉じずに止まっていれば、ベイルがずれて付いている可能性があります。いったんラインローラーサポートを止めるナットを緩めて、ベイルまたはベイルアーム(いろいろやってみます)を押さえつつ再度締めて、動きを出します。ナットは特殊な工具が必要ですが、スプーンの頭をカットすれば工具になります。アブガルシア/リバイバルスピニングのページに写真があります。
 90年代の33はスプリングのLポイントが長すぎるものがあったようです。私のリールはこの部分がボルトの裏をこすっていました。これによって動きが悪くなっている可能性もあります。
 以上2つの原因に低温時のグリス硬化などが加わり作動不良になるのではないかと思います。耐低温性ではシマノのグリスがいちばんいいです。

Q:「ポラリス」ってどんなリール?
A:
正確な年までは憶えていないのですが、80年代中ごろに発売された、機能満載の非円形ベイトでした。形は「ライト」と同じような直線的なものです。電磁ブレーキ、ファストキャスト、ワンタッチで交換できるスプールなどの機能がついていました。ドラグをロックするスイッチもついていて、これを押しながらフッキングするようになっていたと思います。高価格(恐らく日本では特に)と、アブのイメージに合わず国内では売れなかったと思います。アブらしくないとアブのマニアの人はあまり注目しないリールだと思いますが、伝統だけにあぐらをかいていたメーカーではなかったという証しのモデルではないかともいえます。

Q:4600CBはキャストするとレベルワインダーが中心でストップする機構を持っていました。その後どのモデルにも搭載されたという話は聞きません。4600CBだけに実験的に搭載したものの、あまり評判が良くなくてその後のモデルには搭載しなくなったのでしょうか?
A:
セルフセンタリングレベルワインダー(だったかな?)は、非円形モデルにも採用されていたと思います。中央に寄らなくても、フリーになるのがあったような記憶もあります。評判はわかりません。あくまで私の想像ですが、あまり効果がなかったのではないかと思います。レベルワインドを止める機構は、たしかにスプールだけが回って、ルアーのエネルギーが失われにくいはずですが、ラインへの負担は、シンクロレベルワインドの方が軽いと思います。金属ラインガイドで、しかもスプールの近い丸型アンバサダーは、シンクロの方が向いていたのかもしれません。また、4600Cクラスは、スプールが大きく、加速もそれほど急ではないので、シンクロでも飛距離などに影響しにくいのかもしれません。国産丸型でも、大きいモデルはシンクロです。

Q:Repair partsのページのカーディナルC3のスプリングはどーなっとるのですか? それと、33、44のスプリングもほしいのですが……
A:
実はC3に関しては、ほぼストップしています。スプリングの入るスペースが狭く、実験で得た6000回(ぜんぜん不十分)程度より耐久性を伸ばすのは難しいと思います。
 ただ、あの実験のために、昨年(2001年)マミヤからスプリングを取り寄せましたが、1本250円で供給されていました。安くても寿命が短いのは困りますが、これならあえてスプリングを作ることもないかと思っています。
 昨年の段階でC3のスプリングがあるのですから、33や44も手に入るのではないかとおもいます。私の場合は、マミヤのHPを見て、電話で問い合わせたら、店で注文すればよいということでした。また、33や44はC3C4にくらべれば、寿命ははるかに長いと思います。

Q:ある雑誌でカーディナル44のベールワイヤを切って使っているのを見ました
A:カーディナルなどのルアー用小型リールのベールを取っても何のメリットもありません。その記事の老人はハーフベールの時代に釣りをおぼえた人だったとかですが、いまの人がわざわざ切るのは、もったいないだけです。絶対やらないように。

Q:アンバサダーEONを船釣りに使おうと思いますが、どうでしょうか?
A:残念ながらEONはまだ所有していません。したがって実際の使用感についてはなんとも言えません。
 EONの売りはスプール軸とハンドル軸が一直線上になっていて、巻き取り時に安定感があるというものです。しかし考えてみればリールは単体で使うのではなく、ロッドといっしょにパーミングします。そう考えると、はたしてスプール軸と同一線上にハンドルがあるのがベストかどうか、すこし疑問がわいてきます(スプール軸の下あたりにハンドルがあるといいのでは?)。ハンドルがすこし外に張り出しているようにも見えます。
 でも、私は機会があればこのリールを手に入れたいと思っています。このリールについて評価すべきは、ベイトリールの基本構造を根本から変えようとしていることです。対抗商品を想定し、それをたたくために釣り具を作っているような日本の釣り具メーカーとは、その思想においてまったく次元が違います。
 とまあ、こんな屁理屈をたれるのがお好きな方ならどうぞ、というところでしょうか。

Q:SM1600CやT3000Cのスプール左のベアリングはどうやって外すのですか?
A:私の場合、まず右のベアリングを外しておいて、左のベアリングを棒で押し出しました。ベアリングのシールなどを傷つけないよう注意してやってください。ただ、とくに異物が入っていないかぎりベアリングの洗浄などは必要ないと思います。バス釣り雑誌によく書いてあるベアリング洗浄とか“チューニング”は記事のための記事ではないかと思っています。
 したがって、危険を冒してまで左のベアリングを外すより、右のベアリングを外した状態で、たとえば長いノズルのスプレーオイルなどで注油するのが安全だと思います。

Q:アンバサダーT3000Cの中古を買ったら遠心ブレーキがなかった!
A:
出荷時につけていないので、前のオーナーがつけていなかったのかもしれません。特許の関係で、遠心/マグ併用ということにはできなかったのです。建前上あくまで「遠心とマグのどちらかを使う」ということにして、かわしていたわけです。
 このリールはスプールが中空構造で軽く、マグだけでもけっこういいのではないかと思います。もちろんピュアフィッシングジャパン経由でパーツ注文可能です。


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Q:07ルビアスのベールが途中で止まるので店に言ったら、使い方が悪い、手で返せと言われた
A:
20数年前シマノは、スピニングリールのベールを開いてモーターでハンドルを勢いよく回して閉じる耐久試験機をAFTMAショー(アメリカのフィッシングショー)に持ち込んでデモンストレーションし、ベールの耐久性をアピールしたそうです。ベールの耐久性とはこういうものです。そもそも使わない方がいい機構を付けるなんてことはありえません。お店の人はいわば苦し紛れでそう言ったのでしょう。もっとも、シマノスピニングに関しても、95モデルのころ、「スピニングのベールは手で閉じなきゃダメです」というシマノ営業企画のコメントがロドリに載っていたことがありましたけどね。当時95ステラは市場でチタンベールが「ポロポロ折れて」いたそうです・・・大人の人は時にこういうことを言うんだよ。(2010/1/28)

Q:ルビアス1003のスプールを外して付けたら偏芯したようで音が変則的になった。知人に相談したら「ベアリングを接着するしかない」と言われた
A:
音が不規則になったということは、何かが偏芯していると考えられますが、スプールを外して付けただけでそうしたことが起きるとは考えにくいです。もう一度パーツリストを見て組みなおしてみてください。それでも明らかにおかしいならメーカーに出してください。間違ってもベアリングの接着はダメです(誰に相談したんや・・・)。また、私はドラグ程度の回転頻度ならオイルやグリスの補給はまず必要ないと思います。ついでに言うと、ベアリング(入っていないはずだから追加した?)も必要ないと思います。(2009/5/14)

Q:ベールをハンドルで返して使っているが、初代ルビアス、現行のセルテートは、ベールスプリングが1年でダメになる。イグジスト等の高級機種を使えば、このようなトラブルは起きない?
A:ベールスプリングは手で返してもハンドルで返しても寿命は変わりません。ちょっと考えにくいのですが、普通に使って1年で壊れるならベール耐久規格がそこまでだということです。機種によって耐久規格を変えることは普通はしませんからイグジストでも同じはずです。(2008/5/5)

Q:しばらく保管してあった07ルビアスが油切れのような気がしたので自分で油をさしたらストッパーがおかしくなった。洗浄したほうがいいのか?
A:
箱に入れていただけでオイルが切れるということは考えられませんので、気にしすぎかもともと調子の悪い固体だったかだと思います。ダイワはマニュアルにワンウェイクラッチにはオイルを注すなと書いています。オイルなしではいけないはずですが、もしかするとダイワ純正オイル(私の持っている前のデザインの缶のスプレーオイルはけっこう粘度が高い)とは別の特別なオイルが使ってあるのかもしれません。シマノのオイルなら大丈夫だとは思いますが、メーカーがこういっているのですから手を出さないほうがいいと思います。それでオイルが切れたなら、メーカーに返せばいいわけですし・・・。(2008/5/5)

Q:ルビアス1003のストッパーがオフの時は快調だが、オンにすると若干の異音と巻き心地が少々悪くなる。初期不良?
A:
メールでは程度がわかりませんが、ストッパーオンの状態ではローラークラッチのローラーをバネで押し付けますから、多少の抵抗は加わります。(2008/5/5)

Q:外蹴り式のスピニングでもハンドルでベイルを返すが、これは荒い使い方?
A:
まず、「外蹴り」というのはレッグのひざにある突起にベールアームを当てるタイプのことなので、おそらく質問の「外蹴り」はダイワの半内蹴り(シュアトリップベール)のことでしょう。どっちがどっちだといえば、手で返したほうがよりやさしいでしょう。でも、ちゃんとしたメーカーなら、付いている機構について十分な耐久テストを行っているはずです。付いているのに使ってはいけないというのはおかしいはずです。それに、昔のインスプールはハンドルで返すしかなかったわけです。最新のリールが30年前のリールと同じことをして壊れてはダメでしょう。だから私は意地でもハンドルで返します。(2008/2/6)

Q:HPのパーツ価格を見るとダイワのドライブギアはシマノより高いがなぜ
A:
いまのダイワ高級モデルはアルミのギアにステンレスのシャフトを組み合わせて作られています。両方の製造コストに組み立てるコストも加わりますから、高コストになっているのだと思います。下のモデルもマシンカット、鍛造、ダイキャストなどで価格に差があるのだと思います。いずれにせよパーツ価格を製造原価に対してどのように決めるかはメーカーやモデルごとに違うはずなのでその辺も理由かもしれません。(2008/2/8)

Q:長く使ったトーナメントX2500を初めて分解洗浄したらスプールが下がるときにカリカリ音がするようになった
A:
長年の使用で生じた磨耗がグリスの粘度が下がったことで音を発生するようになったのではないかと思います。私の持っているルビアス2004(前のモデル)は、ウォームシャフトの部分にドライブギアと違う色のグリスが塗ってあったので、音がしにくいようにこの部分のグリスを変えていたのかもしれません。ただ、そのルビアスのウォームシャフトのグリスはHPの写真にあるようにほとんど使わないうちにひどい濁りを生じましたから、いいグリスだったのかどうかは?です。しかし、ルビアスとトーナメントXはウォームシャフトの材質が違う可能性がありますので、お持ちのリールはそのグリスがいい方向に働いていたのかもしれません。20年前にダイワのウォームシャフトリールをテストしたときは、若干ウォームシャフトポール(クロスギアピン)の磨耗がシマノより多かったので、この部品に磨耗の跡があれば、交換してみるのもいいかもしれません。ウォームシャフトまで換えると大変ですが、ピンぐらいで直れば儲けものでしょう。でも、いまのまま使っていたからといって、どんどん音が大きくなってしまいに壊れる、というところまでは行かないと思います。(2008/2/8)

Q:レブロスにマジックテープを利用したローターブレーキ(ミッチェル「Cで遊ぶ」参照)は付く?
A:
ベール反転レバーのカバーを外してベールを開き、ベール反転レバーとボディーのすき間を見てください。お持ちのサイズがわかりませんが、こちらにある1500に関しては、すき間がほとんどありません。おそらくボディー側に何か貼ったらブレーキがききすぎてハンドルが回らないと思います。アボセットも500と1000はうまく行ったのですが、2000はダメでした。(2008/2/8)

Q:07ルビアスはイグジスト版ルビアス?
A:
新ルビアスは“イグジスト版ルビアス”ではありません。旧ルビアスはTD-Zやエアリティと同じ金型で、安いモデルを作ったものでした。今度のルビアスは新規に樹脂ボディの型を起こしていてイグジストとは別物です。もちろん内部機構は共通だと思われますが、それは当然のことです。金属ボディのほうが好きだという人はイグジストを買うでしょうし、合理的な樹脂ボディを選ぶ人はルビアスを買うでしょう。うまい企画だと思います。(2007/11/13)

Q:ウィスカートーナメントGSについて教えて
A:
おそらくウィスカートーナメントSS(85年ころに出た初の小型ロングスプール)の普及版でしょう。当時のダイワはリールのグレードを上からEX、SS、GS、STとつけていました。茶色っぽいメタリック塗装のモデルがあった記憶がありますが、あまり憶えておりません。(2007/11/13)

Q:イグジストをどう思う?
A
:いいんじゃないでしょうか。ウォームシャフトのトーナメント系から思い切って変えたところとか、軽さを徹底的に追求しているところが好きですね。ウォームシャフトを捨ててS字カムにしたのも、大口径スプールならストロークは多少短くてもいいのですから、理にかなっているでしょう。私が持っていないのは経済的理由(笑)と、買っても結局釣り場にはミッチェルかカーディナルを持っていってしまってもったいないからです。(2007/6/18)

Q:ソルティガについて、1:メーカーが推奨しているOHは本当に年1回で問題がない? 2:防腐ベアリングについてメーカー側は磨耗等への耐久性はどの位の期間もつと考えているのか? 3:これからの新型リールはどのような方向(メンテナンスをユーザーに任せるかどうか)に走るのか?
A:
1:メーカーがそう言うのですから、従っていれば少なくとも大きなトラブルはないと思います。ただ、オーナーとして気になるのは、たとえば1年に20日使うとして、5日に1回OHするのと、10日に1回OHするのと、20日に1回OHするのとでは長い目で見てギアのゴロつきなどに差が出るのかということだと思います。おそらくそこまではメーカーでもわからないと思います。車のオイル交換が3000kmごとがいいのか5000kmごとなのか、最近の車の取説のように1万とか1.5万kmごとでもいいのか、というのと同じです。気にしすぎも精神衛生上悪いので、メーカーの言うとおりにしておくのが無難ではないでしょうか? 2:少なくとも、リール本体の耐久規格までは寿命を確認しているはずです。ただ、個人的には、ベアリングはリールの部品の中で一番つぶれてもいい(規格品だから機種が廃盤になってもメーカーがなくなっても手に入る)ものだと思うので、あまりこだわらなくてもいいのではないかと思います。 3:これはユーザーの要求次第でしょう。もし自分の手でばらしてOHするのが楽しいんだという人が増えればそうなるでしょうし、逆ならブラックボックス化が進むでしょう。最近は自分で分解して壊してもクレームにしちゃう人がいるそうですから、後者のほうに行きそうな気がします。(2006/8/11)

Q:カルディアキックスのラインローラーがブッシュなのはこのサイトの影響?
A:
なわけないです。メーカーの人は現役のプロですぞ。(2005/5/30)

Q:ローターブレーキについて教えてください
A:
ローターブレーキはベールオープン時にごく弱いブレーキが正逆両方向にかかる機構のことです。キャスト時のベール返りと、ベールワイヤがフェザリングする人さし指をじゃまするのを防ぐ機構です。シマノのフリクションベール(こっちが先です。私のアイデアだけど)も同じです。(2005/5/30)

Q:フィッシングショーで見たキックスはどうだったか
A:
ベール反転機構がベールアームの反対側に行き、ローターが軽量化されたのと、(カタログの透視図によると)BB入りフローティングシャフトになったせいで、回転は良好でした。ベールスプリングガイドが亜鉛を使わずステンレス一体になったのも安心(ほとんどの人はわからんやろ)。トーナメント(ルビアスなど)、セルテート、キックス、フリームスと、それぞれ個性的。反面、イメージがバラバラな気も。でも、いまのシマノはその反対。そんな印象でしょうか。

Q:セルテートのオシュレーションギアのゴムリングの役割は?
A:
低負荷時に摩擦車として働き、荷重がかかったときだけ歯車を噛ませることで、低負荷時の静粛性を増すものです。

Q:ファントムPT-Eの使い方を教えて
A:
雑誌エッセイなどに2回ほど取り上げたことがありますが、私は所有していません。ダイワに聞いてみてください。

Q:エアリティーにあってルビアスにない「アームレバースプリングプレート」はなんの役割?
A:
マグネシウムローターとステンレスのベールスプリング(アームレバースプリング)の間の電解腐食を避けるための絶縁プレートだと思います。だから、アルミローターのルビアスにはないのでしょう。

Q:セルテートのオシュレーティングギアから音がするとあるHPで見ましたが、少し待って買ったほうがいい?
A:
どの程度のゴロを問題視しているのかわかりませんが、気にする人が多くいるようならメーカーも考えるでしょう。どんな製品でも出した後で少しずつ改良することはありますので、そういう意味では待ったほうがいいケースもありそうです。でも、どんなリールでも「ギアが入っているんだから音くらいする」くらいに思っておいたほうが、精神衛生上いいと、私は思います。

Q:よく「ダイワがシマノに押され気味」とか書いているけど、どうやってシェアを調べたの?
A:ごめん、データがあるわけじゃありません。あくまで私の感覚です。
こっそり追記:実は逆らしい・・・。

Q:ダイワの8100Aというウォームギアのスピニングリールについて教えて
A
:ダイワ精工は、ウォームギアのモデルを、1960年代後半に三協精機と提携して一機種作ったようです。8100Aはおそらくそれではないかと思います。
 国産ウォームギアスピニングは、60年代のダイワ、70年代の大森、80年代のミズホ・カーディナルの3機種が主なもので、10年ごとに単発で出現しています。これはひどく生産性が悪く、ライン合格率が10%程度の場合もあって、メーカーが懲りてしまうからだそうです。


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Q:08SWステラ6000HGと08SWステラ5000HGはスプール径の大きさが違うだけで基本的に同じ大きさ?5000XGに6000HGのスプールを付けたときハンドル1回転当たりの最大巻上げ量は?NEW
A:
持っていませんがスプールに互換性のあるものは、基本的に同じリールと考えていいはずです。まれにダイワの1000番と2000番のようにボディーが違ってもスプールに互換性があるケースもありますが、ステラSWの5000と6000は自重がほとんど変わらないので、まず間違いないと思います。ただ、ギア比に合わせてハンドルクランクの長さが変わっている可能性はあります。スペック表の巻き上げ速度はスプール径にギア比と円周率をかけたものなので、交換後の値は計算できます。(2011/11/19)

Q:大森マイコンのドラグワッシャーをシマノのフェルトにしてみたいがシマノのパーツリストに「フェルトワッシャー」という記述がないNEW
A:
シマノのパーツリストではフェルトワッシャーという名前は使っていません。「小判座金」と「耳付座金」に挟まれている「ドラグ座金」がフェルトのワッシャーになります。サイズは4000番くらいならたぶんだいじょうぶだと思います。おそらくツインパワーくらいまではフェルトのはずですが、ステラなど高級品はカーボンのものもありますので、このクラスのパーツとして注文するのがよいと思います。ツインパワーなど高級品はスプール受けが太くワッシャー内径をそれに合わせて大きくしてあるので、アルテグラ以下のメインシャフトでスプールを直に受けているモデルがいいでしょう。フェルトは一番安いリールまで同じはずです。グリスのついていない乾いた状態で来るので、ドラグ用グリスを別途注文する必要があります。以前はベイト用(ACE-2)とスピニング用(ACE-0)がありましたが、現在はスピニング用に統一されているかもしれません。スピニング用でいいと思います(2011/11/19)

Q:
シマノ、エクスセンス4000Sのクロスギアと摺動子部にベアリングを入れたら、スプール上支点前後ハンドル2巻きほどのところでコツコツ振動するようになったNEW
A:
はっきりしたことはいえませんが、組み込み当初は良かったということは、ベアリング組み込みは必ずしも関係ないかもしれませんね。スプールの死点付近の決まったところで音がするなら、やはりクロスギアが怪しいということになりそうです。例えば、クロスギアピンを支持する部分をベアリング化したためにピンの遊びがなくなって音が出やすくなったならば、元のブッシュに戻して様子を見るのも手かもしれません。コツコツ自体が気になるのなら仕方ないのですが、クロスギアは見た目よりずっと丈夫なものなので、音がどんどん大きくなって壊れてしまうということはありません。特にシマノのはグリスもほとんど濁らないくらいですから、耐久性は十分のはずです。程度が分からないのでなんともいえませんが、気にしすぎないのがいいかなあと思います。(2011/11/19)

Q:98アルテグラのワンウェイクラッチがダメになったがメーカーサイトにパーツリストがないNEW
A:
モデルとしてはパーツ供給が終わっていても、共通部品が後のモデルに使われているケースは多くあります。ワンウェイクラッチも見たところ現行モデルまで変わっていませんので、修理に出してみるのがいいと思います。仮に細部の寸法その他が変わっていても、たくさん出たリールですから、サービス課にある残骸で何とかしてくれるケースもあると思います。(昔はありました)(2011/11/19)

Q:ルーミスのフライリールがシマノ製に見えるが・・・
A:
シマノのサイトにも書いてありますが、ルーミスはもう何年も前からシマノ傘下になっています。(2010/1/28)

Q:ベイトのワンウェイクラッチはオイルかグリスか
A:
シマノHPにも「スピニングのローラークラッチ」とは書いてあっても、ベイトのははっきりした記述はありませんね。残念ながら私にもわかりません。一番確実なのはシマノに聞くことだと思います(ええかげんな回答だな)。ただ、保証はできませんが、シマノのオイルなら大丈夫だと思います。あれは若干のグリスが溶かしてあって、耐海水性もあるものですから、よほど海でひどく使わない限り問題が起きるとは思えません。にじんだところに汚れのようなものが残りますが、逆にあれが耐久性のある印です。(2010/1/28)

Q:アルテグラアドバンスのギアにグリスを塗りたいが分解は難しいか
A:
サイト内に本当はグリスのほうがいいと書きましたが、純正オイルで問題ないはずです。書き方に問題があったかもしれません。分解が難しいかどうかはその人次第なのでなんとも言えません。自信がなければ分解しないほうがいいでしょう。(2010/1/28)

Q:01ステラFW2500SDHに01ステラFW2000のスプールは付く?
A:
手元のカタログによると、このときのステラは2000と2500、FWとARの間でスプールに互換性があります。(2009/5/14)

Q:シマノのスペック表の「実用ドラグ力」「最大ドラグ力」とは?
A:
「実用ドラグ力」は締め付けとドラグ力が比例する限界、「最大ドラグ力」は普通の成人男性がめいっぱい締める程度の力でどのくらいのドラグ力が出るかです。
(2009/5/14)

Q:ノーマルカルカッタ50のスプール回転がコンクエスト50より重い
A:
コンクエストは「スーパーフリースプール」(ピニオンを別のベアリングで受けて、クラッチを切ったときスプールシャフトへの干渉を最小限にする機構)だからで、これは仕方ないでしょう。異常なほど重ければ不良品かもしれませんが、微妙な差なら機構(価格)の差ということになります。(2008/10/9)

Q:コンクエストの50のみスプールが3点受けなのはなぜ? 3点受けは機械設計上タブーでは?
A:
シマノベイトは100より大きいサイズでは両端のベアリングできっちり受けて、間のは少し遊ばせて荷重がかかったときだけ働くようにしています(「スーパーフリースプール」の場合は間のベアリングをなくしてピニオンを別のベアリングで受けています)。おそらく50もそうしたいのですが、細いラインのかみ込みを防ぐためにスプールエッジのクリアランスを小さくしなければならず、キャスコンのベアリングを遊ばせてその代わりにピニオンとスプールの間のベアリングできっちり受けているのではないかと思います。2500Cとかバンタム100もこういう考え方でスプールのすき間を小さくしていました。
(2008/10/9)

Q:10年ほど前のアルテグラの回転が悪くなり、ローターから黒くべたべたしたものが出てきた
A:
おそらく10年前というと98モデルだと思います。このころのフリクションベールはフリクションリング(ブレーキゴム)がオイルに侵されて伸びたり溶けたりします。おそらく黒くべたべたしたものはフリクションリングの溶けたものでしょうし、ローターブレーキが効かなくなっているはずです。パーツがあるかどうか分かりませんが、修理に出してフリクションリングを新品にするのと、この部分に他のグリスやオイルがつかないようにするのがよいと思います。これに対しては「フリクショングリス」といって、ゴムを侵さないものをシマノは用意しています。私は、この時期のをもうあまり使っていないので、とりあえず模型店で買ったシリコングリス(樹脂類を侵さないと書いてあります)を塗っていますが、あまり使っていないので効果は「?」です。(2008/10/9)

Q:05モデルのバイオマスターとアルテグラの駆動系を組み替えたい
A:
オシュレーションスライダーなどの関係でおそらく共通の寸法にしていると思いますが、材料によってメインシャフトの太さを変えていることもあるかもしれません。仮にそうならピニオンギアも変わるはずです。また、たしかスプールの互換性がないはずです(シマノHPなどで調べてみてください)。もし組み替えればおそらくほぼカタログどおりの自重差が出ると思いますが、一昔前のリールがベアリング入り数だけで差別化していたのに比べると最近のは各部に差がつけてありますので、組み換え不可能な可能性も高いと思います。十分注意してください。
こりゃ、境港向きの質問だな。(2008/10/9)

Q:MLXについて教えて
A:
MLXはファーストキャストを初めて採用したシリーズで、ダイワのファントムEX800と同じころに発売されました。ベールアームのところのトリガーを引くことでベールを開放して、左手を使うことなくキャストに移れるというもので、ワンタッチで糸を拾うためストッパーがローター1回転で1回しかきかないセルフセンタリングを採用しています。シマノ小型リールMLの名前を受け継いだもので、普及品のMLZに対してMLXと名づけられたようです。国内で売られたのは200と300だったのですが、アメリカ向けは100もあったようです。国内販売は「FAST CAST」となっていましたが、アメリカではこれがアブの商標だったので輸出用は「QUICK FIRE」となっています。(2008/5/5)

Q:ナスキーのドライブギアがアルテグラより安いのはコストダウンか?
A:
ナスキーは普及型のため、薄利多売で価格が抑えてあると考えられます。その本体価格に合わせてパーツ価格も設定したため、ドライブギアの価格も安くなっているのでしょう。わずかな軸長さのためにコストが違うとは考えられません。(2008/5/5)

Q:夢屋2500F6、F8スプールにPE1号は何メートル巻ける?
A:
シマノのリールでフロロ6Lb、8Lbが100m巻けるものをカタログなどで探してそのリールの表示を見てください。ただし、PEは太さに基準がなく、原糸メーカーごとに太さが違います。フロロもナイロンと標準直径を変えているメーカーがあります。だから厳密にいうと、シマノが基準にしているライン(取扱説明書に書いてあります)にしか当てはまりません。(2008/2/6)

Q:某サイト掲示板にシマノはスペアパーツの欠品が多いとあった。自分もそうだった
A:
ネット上はネガティブな要素が増幅される傾向があります。ただ、ご自身も経験されているのなら、そういう傾向もあるのかもしれませんね。中堅以下のモデルの生産が海外に移ったのも一因かもしれません。(2008/2/6)

Q:01BB-Xのステンレススプールが錆びた
A:
ステンレススプールのサビは初めて聞いたので、詳しいことはわかりません。ですが、あのタイプのスプールをまねしたメーカーが一社もないこと、シマノ自身が1シリーズ限りでやめてしまったことを考えると、なにか問題があったという推理もできそうですね。そう考えると、互換性があるアルミスプール(カタログ参照)に替えるのが安心でしょう。
(2008/2/6)

Q:淡水用とされているベイトを海で使ってもいい?
A:
A-RBがなかったころは普通のベアリングのリールを海に使っていたわけですから、いいような気もしますが…。A-RB以前のリールで海もOKといっていたもの(アンタレスヴァージョン2など)はグリスインベアリングでした。だからベアリングはまめに注油したほうがいいでしょう。このほか海水に強い部品が使ってあったりグリスの塗り方が違う可能性もありますが、めちゃくちゃ海水につけるなどせず定期的にOHしていればいいと思います。以前A-RBへの組み換えサービスをやっていたこともありますから、気になるなら問い合わせてやってもらうのもいいのではないでしょうか。
(2008/2/6)

Q:「シマノベイトについてくる小さい油さしに入ったオイルは純正スプレーとは別物」って本当?
A:
ベイトについてくるオイルは、ちょうど最初の遠心バンタムスコーピオン(89)を出すときにどこかのオイル会社が売り込んできた低粘度オイルでした。スプールベアリングのグリスを飛ばしてしまう「チューニング」が流行りだしたころでした。これに対し、スプレーオイルは(どのリールに使ってもいいように)リールの組み立て時に使っている耐海水性のよいものを入れているはずです。また、10年位前になってしまいますが、ベイトについてきたオイルをスピニングのワンウェイクラッチにさしていたら複数のリールに引っかかりが出てきました。それで純正スプレーオイルに替えたらその症状が消えました。この2つから、違うものと思っています。ただ、いずれも古い話で、オイルが変わっている可能性もないとはいえません。
(2008/2/6)

Q:バンタム300の中古を買ったらストッパー不良だった。予備パーツは手に入る?
A:
ストッパー爪に付いているリン青銅のくちばしを適正な形に直すことで作動するようになるはずです。ごくまれに同じパーツを他のリールに使っていることもありますので、メーカーに出してみるのもいいと思います。今のモデルでもワンウェイクラッチのバックアップにラチェット式ストッパーを備えているものがありますので、その可能性はあります。(2008/2/6)

Q:アルテグラアドバンスのオシュレーションは05モデルと同じ? AR-Cスプールと同時にオシュレーションを速くしてトラブルを防いでいるとか
A:
ノーマルアルテグラと同じでしょう。私のバイオマスターは2500なので厳密な比較はできませんが、AD1000のオシュレーションはバイオ2500よりやや遅いくらいです。もともと05バイオ/アルテグラはもはやスローオシュレーションではありませんから、これ以上速くすることはないでしょう。それに(3年ごとのMCなら)モデル末期のマイナーチェンジ版で内部をわざわざいじくるとは思えません。(2007/11/13)

Q:ナスキーとエルフはどこが違う?
A:
ご質問がカタログに書いてあるA-RB以外の見えない部分に差があるかどうかということであれば、まず差はないと思います。わずかなコストのために部品の材質を変えるなどしても、かえって管理がややこしくなって仕様違いなどの危険が出るなど、(特にこのクラスで)メーカーにとってメリットはありません。さらに、シマノに限らずメーカーは規定の耐久性を満たすような設計をします。ナスキーでそれ以上のものを使うのも考えにくいし、エルフを使用に耐えないものにすることもありえません。(2007/11/13)

Q:バンタム100のドラグが弱くなってきた
A:
ドラグにグリスが回った可能性があります。バンタム100の時代はドラグワッシャーにグリスを付けない仕様でした。ワッシャーはアスベストです。アスベストワッシャーは代替品に交換してくれますので、シマノに問い合わせてください。シマノHPのトップページの下のほうにリンクがあります。(2006/6/18)

Q:BB-20はどんなリール?
A:
20は昔の英文カタログをシマノで見たことしかないのですが、2ではなく日本国内でいうBM-3か4の相当品だった記憶があります。2はバンタム100などと同じ35mm小口径スプールですが、3は40mm、4は40mmかそれ以上の大口径スプールでした。(2006/6/18)

Q:バンタム100、BBなどをPEラインで使用するのは?
A:
おそらくラインガイドは一般的なセラミック(アルミナ)で、富士のガイドでいえばハードリングに相当するもののはずです。そうなるとPEにはあまり向かないのではないかと思います。それ以前に、私のBB-2はセラミックの表面につやがなく荒い感じで、重いルアーをフルキャストするとナイロン糸が早く傷んだ記憶があります。それでいまは富士のSiCリングを入れてしまっています。(2006/6/18)

Q:ツインパワーGT-Xの「リターンアジャスト」は何のためのもの?
A:
ベールアームの反対側の腕にある小さなネジを回すことで、ベールが反転する点(バネの働く力の切り替わる中間思考点)でのバネ力が変えられる機構です。ついでに、ツインパワーGTは86年ころ発売されたシマノ初のロングスプールで、ダイワ・トーナメントSSの対抗商品。開発時は「エアロ磯」の名称でしたが、同時期に発売された磯竿に名前を合わせて「ツインパワー」と名付けられました。GT-Xは88年か89年に出た高級バージョンでした。(2006/6/18)

Q:ナスキーの位置づけは?
A:
07フィッシングショーで聞いたところナビの後継機だそうです。(2006/6/18)

Q:05バイオと05アルテグラは何がちがう?
A:
ドライブギアとメインシャフトの材料違いのため自重が変わるのと、ベアリング入数が変わります。(2006/12/17)

Q:バンタム10SGのブッシュをベアリングにしたい
A:
スプールを支持する2個(右側はキャスコンではなく固定板)がベアリングになれば100と同じになります。(2006/12/17)

Q:バンタム200(シルバー)のレベルワインドでプラスチック製のものもあった?
A:
レベルワインド本体のことなら、私のバンタム100と1000のレベルワインドはメッキした真鍮でした。ただ、特に金属でなくてもよい部品なので、もしかすると樹脂にメッキ仕上げしたものを使った時期があったかもしれません。(2006/8/11)

Q:BM-3は、ルアーに使用可能でしょうか?
A:
BM-3は、スプール径40mmのBM-1をワイドスプールにしたものでした(BM-2は35mm小径スプール)。スプール径40mmでワイドスプールですから、大きなルアーと太いラインの釣りに向くでしょう。一般的なルアーフィッシングには大きいでしょうね。(2006/8/11)

Q:BM-2を入手する手段は?
A:
やっぱりいまはネットオークションをまめに見るのがベストだと思います。(2006/8/11)

Q:BM-2のスプ−ルがラインを巻きっ放しにして置くと割れるそうですが、何か予防策は?ほかにもそのようなリ−ルはありますか?
A:
まず、BM-2といっても電磁ブレーキの付いたニューBMはアルミなので割れません。樹脂は成型条件によってばらつくことも考えられるので、当たり外れがある可能性はあります。ラインがスプールに与える力はラインが細いほど強くなります。細いラインを強く巻いたままにしておくのが一番危険です。太目のラインを適度なテンションで下巻きし、オフシーズンにラインを抜いておくのが安全です。私の知る限りではガラス繊維の入っていない樹脂をスプールにしたのは旧BM-2だけのはずです。シマノは、これ以降樹脂スプールは十分な肉厚を与えたガラス繊維入り材料にしました。それと、ときどき黒アルマイトのスプール(2500Cなど)を樹脂だと思っている人がいますが、あれはアルミです。(2006/8/11)

Q:ベイトリール付属のオイルとスプレー入りの別売オイルは同じもの?
A:
確認したわけではありませんが、おそらく別物だと思います。以前、私はこの2種が同じものだと思っていて、スピニングのワンウェイクラッチにベイトリール付属オイルを使ったことがあります。すると、ときどき回転にごくわずかな引っかかりのような現象が生じました。そこで、市販されている純正スプレーオイルを使ったところ、この現象は収まりました。このスプレーオイルを空になったオイル注し(ベイト付属のもの)に入れておくと、白いグリス分のようなものが分離してきます。おそらく、ラインローラーなどにも使われるため、耐水性耐久性のいいものにしているのだと思います。(2006/8/11)

Q:ツインパワ-MgSは海でも使えますか?
A:
マグネシウム部の傷に気をつけるなどすれば、問題ないと個人的には思いますが、メーカーが保障してくれないはずなので、やめたほうがいいでしょう。(2006/8/11)

Q:05バイオマスターのSタイプはなにが違う?
A:
シャロースプールタイプで、使いたい糸をぴったり巻きたいときのためです。トラブル防止に控えめに巻きたいとき、太い糸も使う可能性があるときはノーマルモデルのほうがいいでしょう。スプールは互換性があります。2500Sまではライトライン用にドラグが低テンション重視タイプに、ハンドルノブがルアー向きのパドルタイプになっています。(2006/3/21)

Q:05バイオマスター3000は98ツインパワーと比べて耐久性は?
A:
新しいから進歩しているのか、ラインナップでは下だから劣るのかという質問ですが、両者とも亜鉛ダイキャストギアですし、ドライブギアの両軸をベアリングで支持していますから、同等でしょう。安いから寿命を短くするような設計はしていないと思います。(2006/3/21)

Q:サイドカバースクリューの頭が2種類あって薄いほうは回しにくい
A:
頭の形が違うのは、首下長さの違うネジを間違わないようにあえて変えているケースがあります。回しにくいのは、できるだけあったドライバーを使うしかないでしょう。(2006/3/21)

Q:02バイオマスターのハンドルノブががたつく
A:
まあ、昔のリールならハンドルノブは樹脂一体で、ガタガタの減り放題だったわけで、そのことを思えばいまのハンドルのガタくらいは、いいんじゃないでしょうか・・・というのは私の主観ですかね・・・。ガタが気になるという人の中には、(ハンドルやローターのガタが)ギアのかみ合わせに影響していそうでいやだという人が多いようです。それなら理解できますが、ハンドルノブとなるとガタのあること自体が許せないということですね。それなら実用機ではなく、ステラ、セルテート、イグジストクラスを買われたら・・・。
(2005/12/8)

Q:04ステラのスプールガタが大きく感じたのでクレームで出したら異常なしとして返ってきた
A:
私も計ってましたが、ガタは測定可能ですし、基準もあります。だからメーカーがOKというなら正常品ということです。ガタにせよゴロにせよ高価格リールに対して過剰な(妄想に近い)期待は抱かないことです。(2005/12/8)

Q:05ツインパワーのギアノイズが気になったのでオイルインジェクションからオイルを注したら少し静かになったが少しするとかえって音がするようになった
Q:05バイオマスターのオイルインジェクションからオイルを注したらかえって音がするようになった
A:
本当はギアにはグリスをつけるべきです。オイルインジェクションも最初はグリスを注入せよと書かれていたのですが、あまり連続して注入するとストッパーに回ってきかなくなる恐れがあるため、(たぶんPL法対策で)オイル指定に変わったようです。いまのグリスは性能がいいので、オイルで流してしまうより、異物が入らない限りそのまま使って1シーズンに1〜2回ばらしてグリスを補給したほうがいいと思います。それと、ギアがかみ合っているのですから、多かれ少なかれ音はします。気にしすぎないのが一番です。それにしても、こういう質問が2件も来るとは、オイルインジェクションやめたほうがよくないか・・・。(2005/10/10)

Q:現行スピニングの2500とC3000は同じスプール径で前者はシングルワッシャードラグ、後者はマルチワッシャーになっています。C3000は枚数を増やすことで大きな「実用ドラグ力」を出していると思われますが、無理はないのでしょうか。ドラグ性能において、ワッシャーの直径と枚数の関係は、どう考えればよいのでしょうか?
A:
無理はないはずです。ドラグワッシャーの枚数を増すのは、それだけ締め付け力に余裕ができ、ワッシャー単位面積あたりの負担が減ります。ただし、C3000についていえば、本来釣り人が「2500と3000の間が欲しい」というのは、糸巻き量ではなくスプールの径や幅を指しているのですから、消費者を混乱させかねないモデルではないかと思います。それがわかった上でなら、用途によっては、ドラグに余裕がある分C3000もいいかもしれません。ドラグ力はワッシャーの枚数と、有効径(外径と内径の中間径)に比例します。枚数も大きさも多ければ(大きければ)よいというものではなく、あまり強すぎるドラグは低テンションのときにスプールがぐらついたり細い糸が使えなくなったりします。メーカーはこれらを考えて仕様を決めています。(2005/7/14)

Q:ハイブリッドアルミボディーはどんなアルミ?
A:
アルミの脚つきフタに樹脂の脚なしボディを組み合わせた構造そのものを指す言葉です。材質を指しているのではありません。(2005/7/14)

Q:クァンタム1310はシマノバンタム100に似ています。ある釣具店で同じ設計者だと聞きました
A:
とんでもないです。ただデザインが似ているだけです。クァンタムなどを設計したのは元オリムピック/マミヤの技術者の方です。その方は現在長野でリール会社CREATECをやっています。それにしても勝手にストーリを作ってしまう釣具屋さんにも困ったものです・・・。(2005/5/30)

Q:05ツインパワーのメンテナンスで、水洗いとオイルインジェクションへの注油、オーバーホールの頻度は?
A:
オイルインジェクションがついているために、かえって頻繁にオイルを注さなければならないと思ってしまう人もいるようですが、異物さえ入らなければ1年くらい使いっぱなしでも問題ないと思います。オイルインジェクションからオイルを注すなら、以前シマノBB-Xテクニウムの取説に5回くらいの釣行ごとと書いてありましたので、このくらいで十分でしょう。オイルでグリスが流れてしまうので、1年に1回サイドカバーを外してグリスを補給することになります。本当はギアにはグリスなのですが、ローラークラッチに回るといけないので、オイルインジェクションからの使用はオイルが指定されています。

Q:なぜシマノの細いベールがきらいなのですか?
A:
あの径のベールは私が退社直前の90年に試作されたのですが、私はカーディナル33/44、同800、ミッチェルなどの方針と比べても、リールの常識に反しておると考え、テストによって叩き潰しておきました。しかし、退社後、91年の輸出用1000番にあっさり採用されていました。そのとき細いベールを作ってきたのがいまの開発の親分なので、意地になって採用しているのでしょう。え? 先入観でテストするなんてどんな奴だですって? なに? 意地になってるのはおまえ? ぐう(ぐうの音です)。

Q:ナビ1000の回転が重い
A:
まず使ってください。1〜2回の釣行でグリスが飛んで軽くなります。あわてて使う前からオイルを注すのは、もったいないでしょう。それにしても、いまの人はせっかちですなあ。昔のカーディナルやミッチェルは調子が出るまで1年くらいかかったっていう話もあるのに・・・。

Q:なぜシマノはエアロカム(摺動子ギアの裏に楕円溝を切りそれでピンを誘導する)をやらないのか
A:
S字カムや2段ピン式のほうが部品が少なく低コストだからです。追記:01ナビLなど一部の機種には使われているようです。

Q:シマノのSVSにはオイルをつけたほうがいいの?
A:
純正オイルスプレーの取説通り、オイルをつけます。夏の暑い日など、乾いたまま使うと、加速時に急激にききすぎます。水の浸入時を考えてもオイルをつけたほうがいいでしょう。ただし、昔のBMやバンタムは、乾式で使います。

Q:某誌の五十鈴工業特集記事にマグプラスが出ていましたが、五十鈴が作ったの?
A:
シマノベイトのOEMはありえません。五十鈴はアメリカ向けスピンキャストと大型スピニングの組み立てで80年代に関係があっただけのはずです。

Q:「AERO SYMETRE SY2000F」というリールを買いました。説明書に91と書いてあります。これはなに?
A:
エアロシメトレ(?)は、ナビの初代モデルがベースになっています。ただしトリガー付きは国内では正式販売されていません。厳密にいうと、アルミスプールなので初代ナビ(樹脂スプール)の翌年に出たナビアルファの輸出用ということになります。シマノのページ(80年代のスピニング)にエアロビーストマスターという同じボディを使ったものが載せてあります。追記:「91」というのが微妙なところで、もしかすると初代SBLベースの2代目かもしれません・・・。

Q:シマノのいう「コルフォー」とは?
A:
「コールドフォージング」の略です。「冷間鍛造」のことで、金属を冷間(常温です。冷蔵庫で冷やすわけではありません)で加工(変形)したときに起こる加工硬化を利用したものです。詳しくは(これ以上書くとぼろが出るので)ネット検索でもしてください。

Q:02バイオマスターのドラグの性能を上げようとカーボンワッシャーを入れるなど改造しましたが、いまいちです
A:
アングリングファン04年5月号のリール特集で、(本文には書いていませんが)ロッドにリールをセットしてドラグの滑り出しも見ました。このときの感じではセンシライト(バイオマスターとほぼ同じ)のドラグは文句の付け所のないものでした。もし、ステラなどはもっといいはずだと思っていろいろやっているのなら、それは思い込みではないかと思います。「高いものほどいい」というのは、実用レベルで見た場合、現在のリールには当てはまらないと思います。
 ただし、使い込んで滑りがいまいちになってきたというのであれば、ドラグワッシャ(フェルト)のグリスを塗りなおすことはできます。釣具店経由で「サービス用グリスACE-0」と指定すれば、パーツ扱いで専用のグリスが手に入ります。ワッシャそのものも注文すれば手に入るはずです。

 Q:ツインパワーMgSの回転が引っかかります
A:
メーカーに状況を説明して修理に出すのが一番いいでしょう。あと、私の経験ですが、ワンウェイクラッチにベイトリールに付属していた「チューニングオイル」を注していたらときどきわずかに引っかかりが出たこともありました。これは純正スプレーオイルにしたら直りました。

Q:02ツインパワーのベール返しがひどく重くなりました
A:
フリクションリングが伸びて内げりレバーと当たりの間に挟まるのだと思います。フリクションリングを交換すると直ります。

Q:リンクしている「境港のルアーフィッシング」で取り上げられている「NEWツインパワーのライン切れ」について、なぜHPで取り上げないのですか?
A:
げ、ついにきたか(笑)。だって、釣り具ショーで殴られるもん・・・ってのはウソです。あの問題に関して何も言っていないのは、01・02・03モデルの2500以下を持っていないからです。このシリーズについては、糸切れ以前に魅力を感じなかったので購入しませんでした(「02モデル」のページのとおりです)。持っていないのに、他のHPに書いてあったからと、騒いではいけないでしょう(アクセス数はあちらのほうがはるかに多いんだし・・・)。
 自分のリールにおいて、同じベールのバイオMgS(旧型)に問題がなかったのと、ステラ2500SSでも問題は起きなかった(普通の太さのワイヤならいいみたい)からということもあります。
 おそらく、95、98、01ときて、今年2004年ですから、今年あたり新シリーズが出るのではないでしょうか。ベールは、それにあわせて改良するのではないかと思います。ダイワも広告で糸切れのことを暗に指摘していますし、あのように一目見てわかる部分を大きく変更するのは難しかったのでしょう(継ぎ目の形状は少し変わっているみたいです)。シマノもシェアが大きくなっちゃいましたから、このあたり方向転換がしにくくなっているのかもしれません。

Q:ベイトのデジタルコントロールは主流になるか?
A:わかりませんが、なって欲しくないです。これ以上リールがブラックボックス化し、メーカーの寡占化が進むのはよくないからです。

Q:ツースピードオシュレーションとは?
A
:スプールが出るときは速く、引っ込むときは遅く動く機構です。80年代のエアロキャスト9000EXで導入され、それ以降の投げリールやツインパワーなど小型モデルにも使われました。密巻の糸の出のよさと、綾巻の食い込みにくさを両立するわけです。SBLになってから廃止されていたようですが(追記:ちょっと自信がありませんが、SBLステラまではついていたような記憶があります)、02モデルの3000以上には付いているようです。

Q:シマノのグリスをカーディナルに使ってもだいじょうぶ?
A:
いま市販されているグリスは恐らく何に使ってもいいと思います(もちろんドラグは別ですが)。カーディナルのギアは真鍮とステンレスの組み合わせで、シマノのリールのスプール軸とピニオンの組み合わせと同じですから、材料の組み合わせからいっても問題ないと思います。いろいろ使った感じでは、(15年前私がテストした)前のグリスより、磨耗防止性は数段いいと感じていますので、だいじょうぶだと思います。

Q:バスワン2601‐2に向くリグは?
A:
どんな釣り方に向くかは、使ってみて使いやすい釣り方に向きます。使い込んだ竿でいろいろな釣り方をやってみてこそ、釣り方の差がわかると思います。何に向くかをメーカーに決めてもらおうとしていると、釣り方の数だけ竿を買わされますよ。

Q:現在BM-2のスプールは購入可能なのでしょうか?また、シマノで互換性のあるスプールはないのでしょうか?
A:BM‐2(LEW’S BB-2)のスプールは購入不可です。互換性のある機種もありません。私のBB‐2もスプールが割れ、アルミで作り直しました。業者の都合でもう作ることはできませんが、そのときの図面のコピーならさしあげます。

Q:バンタム100はいつ頃のリールで、200や100EXはどんなリール?
A
:バンタム100は1978年発売です。200は100のワイド版。横に広いだけでほぼ同じリール。100EXは遠心ブレーキの強さを変えるスィッチ付きの高級モデル。なおSGはやや後期のマイナーチェンジ版。「スーパーギア」の略ですが、何が変わったのかは不明。シマノは「特殊合金製ギア採用」といっていましたが……。


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Q:渓流で一瞬リールが水没したNEW
A:
砂や泥が混じった水はいけませんが、きれいな真水ならそれほど心配することはないと思います。陰干しして空気にさらし、グリスの白濁がなくなれば、いいと思います。(2011/11/19)

Q:インスプールはなぜベールを手で閉じられないのかNEW
A:
常に閉じようとしているベールを反転レバーで引っ掛けており、このレバーはハンドル回転でのみリリースされるからです。簡単な機構なので実際に見て理解してください。(2011/11/19)

Q:ペン716Zのドラグ構成は「1.スプール→テフロン→金属ワッシャー→スプリング→ドラグノブ」「2.スプール→金属ワッシャー→テフロン→スプリング→ドラグノブ」のどっち。中古を買ったら2だった。NEW
A:
ドラグワッシャーの順番は1です。スプリングの裏表はよくわからないのですが、たぶん、爪がステンレスワッシャーに当たる方向(樹脂のノブを傷つけない方向)だと思います。ネットを探すとパーツリストがあるかもしれません。中古のリールはこういうことがよくあります。そう考えると、ミッチェルがドラグスプリングとワッシャーをかしめているのは賢明だったのですね。あと、渓流ならそれほど気にしなくてもいいですが、あのテフロンワッシャーは摩擦で表面がむしれてくるので、ときどき掃除したほうがいいと思います。シマノかダイワのドラググリスをうっすら塗るといいと思いますが、少し特性が変わるかもしれません(2011/11/19)。

Q:カタログの巻き上げ速度とはNEW
A:
スプール外径からの計算値です。
(2011/11/19)

Q:毎日釣行していると最近のワンウェイクラッチストッパーは逆転するようになる。リョウガのようなバックアップストッパーの付いたスピニングリールはないのかNEW
A:
ワンウェイクラッチのストッパーが逆転するのは、オイルの硬化やグリスの浸入によるものが多いので、それが理由ではないでしょうか。バックアップにラチェットストッパーを使うのは、海用大型スピニングにありますが、小型リールはスペースの関係上難しいようで、私の知る限りではないはずです。(2011/11/19)

Q:カタログに載っているギアの材質について教えてNEW
A:
シマノのリールのドライブギアは、アルミ鍛造、亜鉛ダイキャストが主で、前者は軽いのがメリットです。一時期アルミダイキャストも作られましたが、05バイオマスターきりでやめてしまったので、あまりよくないのかもしれません。ピニオンギアは真鍮系のものが使われ、快削真鍮、高力真鍮、リン青銅などが使われました。現在のものがどれかは分かりません。材料は、材料メーカーオリジナルのものもあるはず(モーターに使われる電磁鋼板がそうでした)なので、教科書どおりではないかもしれません。アルミも真鍮(黄銅)も、実際にはたくさん種類があるので、必ずしもカタログの表記のような簡単なものではないのではないかと思います。海外ブランドの中国リールは亜鉛のドライブギアがほとんどだと思いますが、今はアルミもあるのかもしれません。(2011/11/19)

Q:アングリングファン9月号の「トラウトベイトキャスター13人の証言」を読んで、ベイトリールを使ってみようと思う。軽い物を投げるのに一番影響するのはスプールの重量? 小型リール使用者が多かったが小型リールでなくても軽いスプールを入れれば使える?NEW
A:
私自身は、まだAvailなどのスプールを使ったことがない(回答時)ので記事中の13人の方の証言がすべてですが、スプールの軽さが軽量ルアーのキャスティング性にかかわるのはたしかでしょう。あの記事の13人は、特に選んだわけではないのに、あれだけAvailスプールの使用者がいたのですから、相当影響があるのだと思います。

元のスプールが大きかったら軽量スプールにしても、効果はそれなりになるのではないでしょうか。管理釣り場なら、必然的にロッドが軽く軟らかくなりますから、その点からも最小クラスのリールになってくると思います。ただ、もともと、ベイトで管理釣り場や渓流をやること自体趣味的要素が強いものですから、好きなリールを選ぶのも重要なことだろうと思います。

もうひとつ、これはあくまで理論的な話ですが、Availなどの軽量スプールは、マグネットブレーキにしたほうがいいのかもしれません。遠心はブレーキ力が回転速度の二乗に比例するため、低速で効かず高速で強く効き、スプールの加速が鋭敏です。しかし、これが軽量スプールだと極端に出すぎる恐れがあります。そのため、あの記事に出てもらった人の中にマグネットブレーキに改造している人が多かったのではないかと思います。マグネットのブレーキ力は回転速度に比例するためです。

ネット検索してみると、13人の人や、それ以外の人のホームページやブログがでてきますので、参考にされるといいと思います。(2011/11/19)

Q:ドラグノブの中のスプリングは何のためNEW
A:
調整幅を出すためで、入っていなければ締めたらいきなりロックしてしまうでしょう。(2011/11/19)

Q:投げ釣りスピニングでよく使われているポリアセタール(ジュラコン)自作スプールのようなものをルアー用にできないかNEW
A:
ポリアセタールスプールは30年位前、投げ用浅溝スプールがなかったころから作られていました。昔のカーディナル44や54などのスプールがポリアセタールで、スプール割れが起きたとされています。しかし、現在の浅溝スプールならば、大丈夫だと思います。(2011/11/19)

Q:ドラグのベアリングは効果あるの?NEW
A:
ドラグの作動が安定することが考えられます。実際体感できるのかといえば疑問ではありますが、ステラ・イグジスト級の最高級品であれば、そういったわずかな性能にもコストを投じるのはけっして間違ったこととはいえないでしょう。ただし、ベアリング数の制限される中級以下のモデルで優先して入れるところではないと思います。(2011/11/19)

Q:キャスト時はスプールが縦になり、巻き取り時はスプールが横になるような機構にしたら巻き上げ力と遠投性を両立できないか?NEW
A:
昔横転リールといって、90度回転してスピニングのように投げられるタイコリールがありました。しかし、スピニングのように巻き取りと放出でヨレを相殺しないため、放出側のヨレだけがたまってしまったようです。なお、現在スピニングが必ずしも非力だとはいえないと思います。(2011/11/19)

Q:昔のオリムピックスピニングに「ヘリコンギア」と書いてあったがなに?
A:
はっきりしたことはいえませんが、今のリールと同じハイポイドフェースギアのことではないかと思います。ハイポイドフェースギアというのは私が勝手に言っているだけで、ハイポイドギアタイプのフェースギアには正式名称はありません。当のオリムピックもスパイラルフェースギアと書いた取り説もあったみたいですし、ヘリカルフェースギアという呼び名もあります。大森の説明書にはミックスギアという記述もあります。おそらくヘリコンギアもそうした呼び名のひとつだったのではないでしょうか。(2010/1/28)

Q:生産中止になったスピニングのベールスプリングは直せるか
A:
圧縮コイルバネであれば、少しくらい古いリールであっても共通部品でいまも使っている可能性があります。私の場合は、前勤めていた大垣の会社が金属加工(プレス)業だったので、工具などを納めている業者を通じてバネをよく作ってもらいました。メーカーのサービス課は壊れたリールのガラクタが転がっていますから運がよければ直してもらえる可能性はあります。私がいたころシマノに10年くらい前のBMの修理が来て、サービス課の人がガラクタを集めて直してあげたことがありました。お客さんは感激してアブ・アンバサダー用の皮製ケースを送ってきたものです(サービス課の人は鉛筆立てにしていましたが・・・)。(2010/1/28)

Q:オリムピック・エメラルド350は大森製?
A:
このころのオリムピックはリールを作っていたので、オリムピック製です。大森、日吉、五十鈴の埼玉メーカーは、大オリムピックと外注関係にあった可能性(日吉は実際そうでした)がありますので、どこかがかかわっていたかもしれませんが、オリムピックのリールと見ていいでしょう。このリールはヘドンブランドでアメリカにも輸出されていたはずです。時期的にはシャルマンなどと同じくらいなので、70年代中ごろのものでしょう。(2009/5/14)

Q:アルセードミクロンのドライブギアを外すには?
A:
ハンドルはドライブギアのシャフトにピンでかしめてあります。したがって、分解は不可能のようです。(2009/5/14)

Q:ダイワやちょっと前のシマノリールのスプール胴部にある溝は何?
A:
スプールの溝は、スプールにテーパーが付いていたころのものです。実際にあれがないと糸がずれるかというと、おそらくなかったと思うのですが、テーパー付きロングスプールは投げ釣り用大型ロングスプールリールの浅溝スプールが原型なので、そのイメージからスプール胴部に溝を設けたのでしょう。スプールのテーパーが廃止(逆テーパーになったダイワは除く)されてからも採用しているリールはありますが、シマノは05バイオマスターのころに廃止しました。(2009/5/14)

Q:多板式ドラグの耳付きワッシャーは何のためのもの?
A:
ドラグ作動時、小判穴ワッシャーはメインシャフト(スプール軸)に噛み合っているので回りません。耳付きワッシャーはスプールの溝と噛み合うのでスプールといっしょに回ります。回るワッシャーと回らないワッシャーにはさまれているから、フェルトワッシャーがドラグ力を発生させます。こうしたドラグの構造を知っていると、分解して順番を忘れても大丈夫ですね。(2008/10/9)

Q:スピニングにラインを巻くとき、シマノ・ダイワの取り説式でいいか?
A:
あれでOKです。ただ、アブやミッチェルの説明書には、糸のスプールを横向きにして糸のほどける方向とリールのローターの回る方向を合わせて巻く方法が載っています。こうすると、ほどけるときに生ずるヨレ(ねじれ)と巻くときに生じるヨレが相殺して、リールに巻かれた糸にはヨレがかかっていないことになります。ただ、逆に言えば、そこから放出(キャスト)された糸は放出のときのヨレを含んでいることになります。そう考えると、シマノ・ダイワ式が正解のように思えます。しかし、私もアブ・ミッチェル式をやってみたことがありますが、別に問題はありませんでした。(2008/10/9)

Q:スピンキャストはなぜ廃れたのか
A:
あまりイージーだと釣り人の自尊心(使いこなしているぞという感じ)が得られないからかもしれません。ラインがこすれる場所が多いためラインが傷みそうだとかもあるでしょう。スピニングのラインローラーでもベアリングが入っていないと嫌という人は多いですし。釣り具に限らず商品というのは、性能や合理性だけでは売れないもので、決して優れていないものが売れたり、その逆があったりするものです。(2008/10/9)

Q:PE専用をうたうロッドは硬いような気がするがこれはなぜ?
A:
持っていないのでわかりません。ただ、私はナイロンを使っていたロッドでPEを使いましたが不自由は感じませんでした。PEは伸びが少ないのですから、むしろ軟らかくてもいいくらいではないでしょうか?
(2008/5/5)

Q:表紙の写真に写っている蛍光ラインは魚に見えないか?
A:
カラーラインはおっしゃるとおり影響があると思います。魚の動きがよくわかるクリアーなポンドエリアでイエローのラインを直結したらまったく反応がなかったのに、クリアリーダーを付けたらとたんに反応し始めた経験があります。渓流の場合、たとえリーダーを付けてもラインの影がポイントを走るとおびえさせてしまうと考えられそうです。でも、カラーラインは一回使ったら戻れません。視力が落ちてきたこともあるのですが、たまにクリアーやブラウンを使うと、ぜんぜん釣りになりません。クリアーブルーの蛍光ですらダメです。変に神経を使うくらいなら、よく見えるラインで余裕を持って釣ったほうがいいかなあと自分は思っています。気になるのはリーダーの結節部ですが、このおかげでメインラインが長持ちしてしまうというメリット(?)もあるので、今はこの方法をとっています。
(2008/5/5)

Q:ラインローラーをチタン削り出しで作りたい
A:
たぶん使用とともに糸溝ができると思います。チタン製と聞くと「すごい」と思えますが、用途が適当でなければ意味がありません。(2008/5/5)

Q:メバルなどのテトラ上で使う釣りをすると、すぐにベールとスプールエッジがボロボロになって極細PEの表面に傷が入る。ベールは太くなると表面積が増えて、ラインの傷が入る原因も増えるように感じる
A:
傷を付けるような使い方ならベールが太くても細くても同じことです。
(2008/5/5)

Q:ペンは最大モデルでも確実にスプールに指が届く。ヴァンスタール、フィンノール、クアンタムもちゃんと届く。それなのになぜいまの日本製リールで指が届かないものがあるのか
A:
80年代に流行ったファーストキャスト(オートキャスト)のトリガーを引くために距離をとっていたのも理由かもしれません。何より、フェザリングするほどの上級者(?)よりそれを知らない人のほうが多数だったのではないでしょうか。多数の人はより新しいデザインで安いものに飛びついたというわけです。悪貨は良貨を駆逐するというやつです。
(2008/2/6)

Q:スプールを錆びさせない手入れは?
A:
リールのためには塩分を取り去りたいところですが、ナイロン糸が吸水して強度低下してしまうので、洗うとしたら冷水をスプール糸巻き面にさっとかけるくらいにするのがいいようです。錆びる錆びないは部品品質のばらつきもありそうです。私の持っているリールで海で使った後「チタンコーティングステンレススプールリング」にうっすらと茶色いサビが浮いたことがありますが、同じ種類の別のスプールはもっと使ったのに大丈夫でした。ネット上のブログその他を見ているとアルミスプールでも腐食した例がありますが、品質のばらつきのせいではと思います。糸を抜いておくのがいちばん安心ですが、スピニングの場合指でつまんで巻き取ったり戻したりするのでヨレがたまってしまうのが気になるところでしょう。糸を抜いておくなら第一精工から出ている「巻き替えスプール」などよさそうです(ちょっと高いのと大きくて邪魔になるのが困りますが)。
(2008/2/6)

Q:アルセードミクロンのスプール下ワッシャーは金属とフェルトどちらが上?
A:
スプールワッシャーは、上にフェルトが正解のようです。以前読者の人からもらった部品図を確認したら、そうなっていました。私のは逆に組んであったようです。(2008/2/6)

Q:旧リョービのRFO(ロータリーフラットオシュレーション)のメリットは?
A:
実物を見たことがないのでなんともいえません。S字カムより音がしないという人もいますが、それがRFOのせいかどうかはわかりません。S字カムに比べると部品が多い分コスト面で不利でしょうから今後は採用されないでしょう。
(2008/2/6)

Q:ベアリングはオイルかグリスか
A:
ベアリングは難しい問題で、グリスやオイルを注すと(異物を巻き込むのか)かえって音がするようになることがあります。以前会った海のルアーマンは手入れして音がするのでは意味がないからベアリングは手入れせずに消耗品だと思って換えてしまうと言っていました。もし注すならシマノもダイワもグリスでいいと思います。スプレー式ならシールドベアリングでも注せないことはないと思います。(2008/2/6)

Q:市販の純正スプレーグリスはさらさらだがギアに使ってもいいの?
A:
スプレーグリスはシマノもダイワも細いノズルから噴き出せるように溶剤で薄めてあります。どちらもそれが乾くと同じくらいの粘度になります。いずれも自分でリールをOHしたい人のために売っているのですから、ギアに使用してもいいはずです。(2008/2/6)

Q:アルセードミクロンのラインローラーは回転式?
A:
このリールのラインガイドはメノウだそうです。回転式か固定式かはわかりません。回る程度に隙間が開いたところでナットを締めれば回転しますが、これが正規なのかどうかは不明です。(2008/2/6)

Q:ペン716Zの巻き上がりが逆テーパーなので直したい
A:
フロントドラグなので、スプールの下にワッシャーを足してやれば修正できると思います。ワッシャーは内径の合うものをリール用か汎用品(ウィルコなど)のテフロンワッシャーを探してください。(2007/11/13)

Q:最近雑誌にアゴをつかむタイプのランディンググッズで魚をぶら下げている写真が載っていますがこれも一種の“勘違いグッズ”では?
A:
ボガグリップ(は商品名でしたか)については、現物もほとんど見たことがないので詳しいことはわかりません。発売元としてはこの方が魚を傷めないということです。実際魚を捕まえる際、網より釣ったほうがダメージが少ないといいますから、正しく使えばこちらのほうがいいのかもしれません。魚は口が手の代わりなので、人間が想像する以上に口のほうが頑丈な可能性もあります。しかし、やはりこれは使い方次第でしょう。一部の雑誌の写真のように魚をぶら下げてしまったらやはりダメージは大きいでしょう。これはウレタンネットでも同じで、重量のある魚を入れたまま水から出してしまえば、表皮に与える影響は大きくなるはずです。雑誌の写真も難しくて、本文で「魚は水から上げずにリリース」と書いておきながら写真のほうで魚を持っていたのでは何をやっているのかということになります。それで、自分で撮影するときにはできるだけ水から上げていない風に撮るのですが、桟橋状の足場の釣り場ではそうも行きませんし、ネットの中に横たわった写真ばかりでも絵にならず。この辺は悩むところです。ウレタンネットごしに持っているくらいまではぎりぎりOK(それでもそうしないですむ釣り場ならできるだけしない)なのかなと思っていますが、ボガグリップでぶら下げるのはまずいだろうなと思いますし、ボガグリップ自体も先端にウレタンコートぐらいしたらどうかなという気はします。(2007/11/13)

Q:シマノのベイト、スピニングのワンウェイクラッチ(ローラーベアリング)のメンテナンスはオイルでいい? クラッチには注油厳禁と書いてあります。他のweb上では清掃だめとかCRCで清掃とか書いているところもあります。さらにピュアのメンテ担当者に確認したらオイルは音の原因になるからグリスうっすらと言われました。ベアリングの種類が違うのでしょうか?
A:シマノ製品なら純正オイルでOKです。「注油禁止」は一般の人がCRCなどをさしてしまうくらいなら何もしないほうがいいからだと思います。シマノのオイルは特殊なグリスを薄めたものなので、異物さえ入らなければ使いっぱなしにしてもそうとう大丈夫だからです。アブについてはわかりません。ただ、スプールならともかくハンドル程度の回転速度で音になるかなと思います。オイルでもかまわないと思いますが・・・。ベアリングは既製品なので、どこのも同じだと思います(シマノのスピニング用はのぞく)。(2007/11/13)

Q:シャルマンはガルシア3800と同じリールでは?
A:
ガルシア3800はヤフーオークションで画像を見たことがありますが、ボディー、ベールシステムともに別物です。ガルシア3000と3800は、謎のリールです。ミッチェルが『卵』を売った『失策』と聞いたことがあります。製造もベールシステムが違うので大森でもオリムピックでもなさそうです。おなじころ「ミッチェルのリールを五十鈴が組んでいた」と聞いたことがあるので、(ミッチェルではありませんが)このリールのことだったのかもしれません。(2007/6/18)

Q:松尾工業のOM100とは?
A:
カーディナル700や800を作っていた松尾工業です。同社HPによると、1976年に自社製リールとして発売したとあります。(2007/6/18)

Q:オーパスどうだった?
A:
07フィッシングショーで初めてさわりました。ローターブレーキも付いていて現代のリールとしての機能はすべて持っているようです。ただ、プレスのベールアームは糸絡みしないかなと思いました。ストッパーレバーはローレットを切った円筒状でとっさのときには切り替えられないでしょうね。金属のハンドルノブは冷たそう。金属の質感が好きという人にはいいでしょう。ヴァンスタールみたいなものでしょうか。(2007/4/26)

Q:プリマックスのハンドルを左に付け替えるとき必要だったのでサイドカバーを外したら異音が出た
Q:エアレックスのハンドルを左に付け替えたら異音が出た
A:
メールのやり取りで異音やゴロについて語ること自体無理ですので、このてのご質問はご容赦ください。基本的にハンドルの付け替えで内部機構には何の変化もありませんから、グリスが飛んで音が出だしただけでしょう。気にしすぎです。また、ハンドル付け替えでサイドカバーを外すことはありません。もしそうされたなら、ユーザー分解が原因となります。(2007/4/26)

Q:プロックスってどんな会社? バルトムレッドが気になる
A:
大阪の問屋さん系メーカーのようです。ティカのリールを扱っていましたからその系統のリールかもしれません。一昔前は問屋さん系のところが中国、台湾、韓国の製品を売るのは品質的に心配があるイメージでしたが、いまは中国製品の品質が上がったので、そうしたイメージはなくなりましたね。(2007/4/26)

Q:ヴァンスタールの価値がわかりません
A:
おお、はっきり言うなあ(笑)。お金をかけて削り出しさえすれば高級品というのは、どんなものでしょうか。メーカーサイドからいえば、ダイキャストなどの金型代がいらないのですから、初期投資は少ないはずです。それでいて高く売れるのですから、少量生産ならむしろおいしいリールかもしれませんね。(2007/4/26)

Q:カベラスでU.S.reelというのを見つけました。あの薄いスプールはなに?
A:
スプールの直径を大きく取ることで、巻き上げ速度を稼ぎ、そのぶんギア比を落とすことでボディーを小さくしています。スプール径が大きければ、糸にクセが付きにくくなるメリットもあります。そのため、太い糸まで対応できるようにもなります。スプール自体が大きいわけですから、飛距離も伸びることになります。考え方としては、LEWのゴールドスピンやダイワのULシリーズ、“どでかコンパクト”と同じもので、古くからあるものです。写真を見ると、かなり極端にやっているように見えます。
(2007/4/26)

Q:リールをばらすときネジをなめないようにするには?
A:
ときどき、ネジを「つぶす」と「なめる」を混同している人がいますので・・・まず、ネジ山とは、らせん状になったネジそのものの山のことです。「ネジをつぶす」とは、締めこみすぎてネジ山をつぶし、ネジが締まらなくなることです。ネジの頭の十文字や一文字を工具で傷つけてしまうのを「ネジをなめる」といいます。ご質問は、ネジをなめることの防止についてだと思いますが、ちゃんとしたドライバーを使うのが一番大切です。私が使っているのは、VESSELのものです。サイズはネジの頭に合ったものを選びます。ベールアームスクリューはコインのほうが合うことがあります。なめないように外すには、押し7、回し3くらいの感じでしっかり押し付けながら回します。ドライバーをまっすぐ立てるのも重要で、傾いていると頭をなめます。締めるのも同じです。サイドカバースクリューを初めて外すときは、マイナスを使ったほうが安全だと思います。ベールヒンジの場合、ネジの太さに対して頭が大きく、これに合わせたドライバーは大きなものになります。そのため、締めすぎに注意が必要です。締め方は「TIPS/フタの締め方」のとおりです。(2006/12/17)

Q:ファーストキャスト機構はどこが最初?
A:
ファーストキャスト(ダイワのオートキャスト)は、国内はシマノMLXが最初でしたが、海外市場でどちらが先に出したかはわかりません。実はどこかの特許が切れて出てきただけだったとかがありますから、どちらが先に考えたかは不明です。(2006/12/17)

Q:最近の釣り雑誌はタイアップ記事ばかり
A:
だから、そういうことは編集部に言えって(笑)。タイアップ記事が多いのは雑誌が細分化しすぎたからです。昔は、「フィッシング」や「つり人」のような総合雑誌しかありませんでしたが、いまはルアー&フライの総合誌すらありません。そうなると1誌あたりの発行部数は「フィッシング」「つり人」時代に及ぶはずがありません。そのため、現在の釣り雑誌は、広告でトントン、売り上げでわずかばかりの利益が上がるのが現状だそうです。いきおい、出版社は広告収入に頼り、広告をもらうための記事を増やします。それでも、「フィッシング」「つり人」の中の数%のルアー&フライ記事を探して読んでいたのと、どちらがいいか・・・これは見方が分かれるところでしょう。(2006/12/17)

Q:最近の釣り雑誌は安易に結果を求める記事が多くていけない
A:
それは編集部に言ってください(笑)。読者からの要求もあるでしょうから、卵が先か鶏が・・・みたいなものではないでしょうか。雑誌がつまらないという人はたいていキャリアの長い人です。そういう人たちは自分自身が“スレて”きたのを忘れて、つまらないつまらないといい、雑誌を買わなくなります。出版社としては文句だけ言って買わない人より、実際買ってくれる初心者向けの実用的(?)な記事中心になるでしょう。でも、たしかに昔の釣り雑誌は環境問題に触れるなど、今よりアカデミックだったとは思います。目先だけの利益優先主義など日本社会の変化も原因ではないでしょうか。(2006/12/17)

Q:グリスは水で劣化する?
A:
水で白濁しても性能が落ちることはありません。乾けば白濁はなくなります。ただし例外は、砂や泥の入った水で、これは厳禁です。(2006/12/17)

Q:ギアのアタリがつくまではマメにグリス交換したほうがいいのですか? グリス交換の頻度は?
A:
後々悪影響が出るほど金属粉が出るのなら、その時点でギアは傷んでいるでしょう。異物さえ入らなければ、グリスは最初のままでも十分長く使えます。グリス交換は1シーズンに1回程度で十分だと思います。(2006/12/17)

Q:リールに塗るグリスの量はどのくらいがいい? どんなグリスがいい?
A:
グリスは多くつける必要はありません。たとえばスピニングのギアなら、パチンコの玉一個分くらいで十分でしょう。グリスは、シマノが一番研究して作っているのでいいと思います。(2006/10/11)

Q:05バイオとカルディアKIXで迷っています。バイオはライントラブル、KIXは耐久性に問題があると聞きました
A:
ご自分が気に入ったほうでいいのではないでしょうか。これでは答えになってないといわれるかもしれませんが、好きになってしまえばあばたもえくぼでしょう。私の大好きなインスプールのミッチェルだって、好きでない人から見たら「どこがいいの?」でしょう。まして、いまどき買って深く後悔するようなものは、国内2大メーカーからは出ていないと思います。バイオマスターでも、巻き量が適正ならライントラブルに悩まされることはないと思います。キックスの回転が悪くなるといっても、感覚的な現象の評判はあてになりません。物を好きになる理由なんて何でもいいわけですから、ハンドルのタッチがいいとか、デザインが気に入ったとか、ブランドが好きだとか、とにかく長く使ってもあきが来ないほうを選ぶのがいいでしょう。(2006/10/11)

Q:フロントドラグ式スピニングのアンチリバース・レバーをOFFにしたことがありません。なぜ付いているのでしょうか
A:
私はアンチリバース・レバーを操作します。キャストのときのたらし調整などに必要です。人によってはドラグの代わりにハンドルを持ったまま逆転させて魚を走らせる人もいます(レバーブレーキリールでなくても)。いまのリールでもストッパーレバーをもっと使いやすい位置につけて欲しいと思っているくらいです。ソルティガや大型ステラにストッパーレバーのないものがあり、メーカーはなにやらもっともらしい理由を言っています。こういうモデルを見るとストッパーレバーはいらないと思ってしまいそうです。でも実は、あれはワンウェイクラッチとバックアップのラチェットストッパーを同時にオンオフする機構がつけにくいからレバーを廃止してしまっただけのことだと私は思っています。(2006/8/11)

Q:なぜルアー釣りにはレバーブレーキのスピニングを使わないか?
A:
レバーブレーキスピニングが磯の上物で使われるのは、グレ(メジナ)はドラグを使って走らせると根にもぐってしまうからだと言われています。レバーブレーキリールはフリーで魚を走らせられるため、魚が安心して走るのを早く止めるそうです。同じことはヒラマサなどの青物でもいえるそうです。ルアーの場合はそういう魚があまりいません。バスはそれほど走る魚ではありませんし、トラウトもあまり障害物につく魚ではありません。だからドラグで十分対処できます。ルアーの場合投げて巻く動作を繰り返すので、シンプルで軽いリールのほうがいいということもありそうです。磯の上物でも実際にはレバーブレーキでなくてもいいという人もいます。私のサイトを見てメールをくれた人の中に、レバーブレーキを使っていたが普通に釣れる魚のサイズではレバーを使ったことがないので、レバーなしのリールに買い替えたという人もいました。流行のような面も大きいのではないかと思います。(この質問は韓国の方からいただきました) (2006/8/11)

Q:エバーグリーンOpusはフィッシングショーでどうだった?
A:
まことに遺憾ながら、シマノとダイワ以外からリールが出るとは思っていませんでしたので、見ていません。面白いとは思います。クラシックカメラのイメージだと聞きましたが、バスプロイメージの強いブランドからというのがどう出るかなあ。(2006/3/21)

Q:スピニングのドライブギアなどのアルマイト加工は何のため?
A:
もちろんサビを防ぐためです。ただ、ひとつ思い出したのは、以前勤めていた会社で「アルマイトしていないアルミのドライブギアは一発で焼きつく」と言っていたテスト担当者がいたことです。防錆のためなのでどの道するのですが、(やっている側も意識していないうちに)耐磨耗性向上の役割を果たしているのかもしれません。たしかにアルマイト会社のサイトで調べると硬度も上がるようです。なお、シマノのウォームシャフトなどにやっている茶色っぽい処理はテフロン入りの硬質アルマイトで、これは明らかに耐磨耗性を持たせるためのものです。余談ながら「チューニング」と称して何でもかんでも部品を磨きたがる人がいますが、こういう皮膜やメッキで耐摩耗性を持たせているパーツもありますから、とんでもないことをしているということを知っておいたほうがよいでしょう。(2006/3/21)

Q:古いリールのオイルにじみによる汚れ落としにはどんな溶剤がいい?
A:
基本的にからぶきが無難でしょう。塗装がくたびれているとブレーキクリーナーのような弱めの溶剤でもつやがなくなってしまうことがありますし、ボナンザでもプリントが溶けることがあります。根気にこすってください。(2006/3/21)

Q:ミノーのシングルフックの重量調整はどうしてる?
A:
スプリットリングを追加したこともありましたが、ごてごてするのでいまはしていません(スプーンはしています)。軸の太いチヌバリベースのものを試した後、いまは既製品の縦アイシングルもよさそうだなと思ってきています。アイまで金属なので重量は既成シングルのほうがあるようです。水の抵抗の影響が大きいスプーンに対しミノーはロッドアクションを加えた後の立ち直りなど重さのほうが影響が大きいような感じがします。したがって、ことミノーに関しては手巻きより既製品のほうがいいようです。自由に動き過ぎないので前後のフックが絡むのも少ないですし、今の専用フックはバレも少なくなっています。それ以上の重量調整は、(したほうがいいのでしょうけど)してません。(2006/3/21)

Q:表紙の写真に出てくるリールにはどのくらいのラインを巻いている?
A:
私の使用ラインは1.2〜2号がメインです。ポンド表示なら6〜8Lbとなります。あまり細い糸はルアーの損失(ごみ)が増えることなどを考えて使わないようにしています。今の日本のポンド表示は乾燥状態の直線強度で、しかもIGFA規格を口実にそこまでもたない数値を表示しています。ストレーンやトライリーンなら4〜6Lbですから、そんなに太いものを使っているわけではないと思っています。(2005/12/8)

Q:現在のシマノとダイワなら2Lbラインの糸ヨレはどっちがどう? 友人はダイワがいいといいます
A:
私はダイワとシマノの最近のリールで2Lbクラスのラインを使ったことがないので、まったくわかりません。その友人の方のほうがよく知っていると思います。ただ、「ヨレ」を正しく理解しないままにあれこれいう人がいます(ネット上などを見ているとめちゃくちゃです)ので、注意が必要です。たとえば、使っていて糸がもつれたまま出て行くのを「ヨレ」だという人がいますが、これはライントラブルであって「ヨレ」ではありません。ヨレが多くなるとライントラブルが増えることもありますが、他の原因でトラブルが起きていることもあります。また、正しく「ヨレ」のことを言っているとしても、使用条件や使用ライン、使用法で結果は変わるはずですから、それが自分の場合に当てはまるかどうかはわかりません。「ミッチェル・糸ヨレテスト」のページは1号ラインでテストしていますが、現在のリールはかなりヨレに対して高水準です。仮に差があっても、使用に差し支えるほどのことはないのではないかと思います。だから、私なら、現在のモデルを選ぶときに、ヨレが多い少ないという評判は考慮しません。(2005/12/8)

Q:ザウバーのストッパーが逆転する
A:
おそらくワンウェイクラッチがさびているか、油が固まって動かなくなっているのではないかと思います。リール純正グリス&オイルがよいといっても、リョービクラス(といってしまうとファンに怒られるかもしれませんが)となると、おそらく専用のオイルは使っていないと思います。乾いてしまったか、さびたか、固まったかではないでしょうか。分解清掃して、シマノのリールオイル(青いキャップのスプレー)にしてみるのがいいと思います。(2005/12/8)

Q:オリムピック・シャルマンとはどんなリール?
A:
オリムピック・シャルマンは、ギア比が6を超えるハイスピードのインスプールスピニングでした。時期的には80年代に入るころか70年代終わりで、インスプールを採用した最後期モデルに相当するのではないかと思います。まだインターネットを見始めたころ、シャルマンが3000円(それも新品)くらいでヤフーオークションに出ていました。まだオークションをやったことがなかったので、スルーしてしまいましたが、今にして思えば、買っておけばよかったなと思います。(2005/12/8)

Q:リールに使うグリスはどんなものがいい?
A:
リールメーカー純正品です。私はシマノ在職時、グリスの改良にかかわったことがあります。だから、リール用に作られていないものは、まったく信用していません。いま売られているものでは、シマノ製品がオイル・グリスともに一番いいと思います。アブやミッチェルにもこれを使っています。特に軸受けの接触面積の広い308や408、33や44の低温時の回転が改善されます。(2005/10/10)

Q:リョービ・バリウスF300のフライングアームが安定しません
A:
遠心ブレーキは高速でしっかりきく代わりに低速域できかないため、スプールの加速がよくなります。これにスプールが軽くなるシャフトレススプールを組み合わせると、加速がよくなりすぎてコントロール不能になるようです。私のアブSM1600Cもそんな傾向があります。たとえば、下巻きに重いフロロカーボンを使ってスプール重量をあえて増してみてはどうでしょうか(この人は、実際フロロを下巻きし、特性が改善されたそうです)。(2005/10/10)

Q:サイト内で「ベイトリールはトラウトルアーに向かない」と書いていますが、なぜ?
A:
あのくだりは湖のマス釣りをメインに書いています。ベイトは軽いミノーが投げにくく使用ルアーが限られてしまいます。スプーンの場合ベイトが細いラインに向かないのがカウントダウンの障害になります。ベイトで2号以下のラインを使うとバックラッシュしやすくなりますが、2号くらいのラインでもスプーンをカウントダウンすると、ほとんどのラインが水面にあり、先の部分だけがへの字に曲がって沈んでいるという状態になります。渓流や管理釣り場は、ベイトを持っていった経験がないので軽々なことは言えませんが、2号どころではないさらに細いラインは相当上級者でないと使いこなすのが難しいでしょう。渓流では巻き取り速度も疑問ですし、ルアーがポイントに入ったときスプール上のラインがわずかに緩んでも、止水の釣りのように直している余裕はありません。でも、効率や向き不向きだけでない釣り具選びは遊び心があって私は好きです。(2005/7/14)

Q:オークマのサイトの「エリプティカルオシュレーション」とは?
A:オシュレーションギア自体が楕円形になっており、それを駆動するメインギア右の小ギアがオシュレーションギアの半分の歯数の偏芯ギアになっているものです。(2005/7/14)

Q:http://www.usreel.com/をどう思う?
A:
理論上は大口径スプール・ローギア・小ボディは正しいのですが、いまいち形になったもので魅力的なものがないような気がします。振りバランスの問題やデザインのほかに、ローターが大きくなって回転慣性が増してしまうのも、理論ほど気持ちのいいものにならない原因かもしれません。これに効率の悪いウォームギアを組み合わせたUSリールは、巻き始めをさらに重く感じさせるのではないかと思います。少なくとも、ラインが細くなってきている現状(特に日本)では、あそこまでのもの(たしかスプール50mmくらい)は、理論を味わうだけになってしまうような気がします。といっても、使ったことも見たこともないので、その辺はご容赦を。(2005/7/14)

Q:寒い日にスピニングのストッパーがきかなくなります
A:
現在のリールのワンウェイクラッチ(ローラークラッチ)を使った瞬間ストッパーは、オイルが硬化するときかなくなることがあります。グリスの浸入に注意するのと、専用のオイルを使う必要があります。オイルはシマノ純正(青いキャップのスプレー)がベスト。WD-40やCRCは厳禁です。(2005/5/30)

Q: 既製のトラウト用ベイトロットを、チャンピオングリップを付けられる様に、フェルール仕様にしたい
A:
グリップをペンチなどでむしってしまい、フェルールにさし込む分を残して金のこでブランクをカット。このときささくれないようにブランクにテープを巻いておきます。フェルールはエポキシ接着剤で接着します。ただ、管理釣り場や渓流用のウルトラライトのロッドの場合、重いチャンピョングリップにバランスするかなという気がするのと、そこまで細いフェルールがあるかどうかわかりません。うらしま堂渡辺つり具店http://www.urashimado.com/top.htmlなどの専門店に、フェルール購入がてら相談してみるといいと思います。詳しいコツも聞いてみるといいでしょう。(2005/5/30)

Q:スピニングリールは投げるときにハンドルを後ろにしないといけませんか?
A:
そんな必要はありません。ハンドルが前にあっても、ローターがベールの重さで反時計方向に回る力のほうが、ギア比の分強いはずです。にもかかわらずベール返りが起こるのは、リールが横にぶれているということです。親指がロッドのセンターに乗っていないなどの原因で、まっすぐ振れていないのではないでしょうか。

Q:キャスプロ4000Vのハンドルナットが欲しい
A:
ベイトのハンドルナットはたいてい共通なので、他のリールで合うのを探すことでしょう。ただ、内側が当たらないことが必要です。

Q:ウォームシャフト(クロスギア)からカタカタ音がするのが不安です
A:
一般の人は誤解していますが、ウォームシャフトは決して弱い機構ではありません。80年代の出始め(トーナメントSSやツインパワーGTのごく初期モデル)に不具合があったものが風評として残っているのと、リョービなどがこの方式以外の機構を売りこむために不安をあおった名残でしょう。使用にしたがって音が出るようになっても、さらにひどくなって壊れるということはありません。クルマだって長年乗れば、音が出てきたりします。それだけ使いこんだと思ってやればいいのではないでしょうか。

Q:S字カムのリールは死点で音がします
A:
私の持っているフリームスも、雑誌の撮影で借りたセルテート、カルディアも、気になりませんでした。静かな部屋で回すとコツンと音がしますが、実釣時に支障はないし、まずわからないと思います。些細なことばかり気にするのは精神衛生上もよくありませんし、リールの本質を見落とすような気がします。

Q:PENNの4200SSの購入を考えています。 使い物になるでしょうか?
A:
使ったことも触ったこともないので何とも言えません。でも、いまどき名の通ったメーカーのもので、使い物にならないリールはまずないでしょう。あとは、ご当人が気に入るかどうかです。最新国産モデルですらギアが鳴るとかいって不満な人がいるいっぽう、私みたいにギアが鳴りまくっても昔のミッチェルが好きという人もいるわけで・・・。

Q:フライリールのラージアーバーをどう思う?
A:
私はバッキングラインまでもキャストできないので、大歓迎です。バッキングラインは濡れると乾きが遅いし、いいことでしょう。

Q:五十鈴工業「ステッパー」に「昔ながらのベールヒンジを採用」と書いてあったのですが、ベールヒンジって?
A:
ベールヒンジはベールアーム(シマノでいうアームカム、ダイワならアームレバー)のことです。大森製作所もこうよんでいました。ヒンジとはちょうつがいのことで、たしかにそう見えなくもないですが、英語に詳しい人によるとあんまりぴったりくる使い方ではないそうです。「昔ながら」というのはプレス製ということのようですが・・・。

Q:スピニングリールの「内げり」とは?
A:
このHPでいうとシマノML-1とかエアロES5000のように、ベールアームを脚の突起に当てて閉じるのを「外げり」といいます。これが1980年代に内蔵式の「内げり」になりました。当時は「インターナルベールトリップシステム」とかいって最先端だったのですが、いまは当たり前になったので、特にいわなくなりました(時代やなあ)。

Q:イシダイ両軸にはなぜレベルワインダーがない?
A:
あくまで想像ですが、昔のリールのトラブルによる風評のせいではないかと思います。あったほうが便利なはずですもん。異物が入らなければそうそう壊れることはないと思いまし、やろうと思えば、いまより強いものもできるはずです。結構釣りの世界では誰かが言ったことがそのまま常識になってしまったり、一時的に流れた弱い製品などのためにおかしな風評ができてしまったりしますから・・・。

Q:○○○の○○○○を買ったら不良品だったから、HPで取り上げてくれ
A:
不良品のない大量生産品や、不良品を絶対に作らない工場はありません。ご当人には大問題だと思いますが、そういったものをウェブサイトで取り上げると、見た人(特に物作りにかかわったことのない人)がすべてそうだと受け取ってしまう危険があります。ですから、当サイトはそういったことはやっておりません。なお、程度の見極めが困難な音や振動など感覚的現象については、特に慎重であるべきだと、私は思います。

Q:リョービキャスプロのクラッチがすぐにだめになりました
A:
状況がよく分かりませんが、曲がりなりにも(?)元4大メーカー系の製品です、すぐ壊れるというのは考えにくいことです。たとえば、ルアー着水前にハンドルを回して、クラッチを返すような使い方(ババババとかギャーッとか、すごい音がするはず)をしていませんか? もしそうなら使い方の問題です。アメリカ人にはこういうことを平気でする人が多く、そのためシマノやダイワのクラッチ噛み合い部は90年ころからピン式にしてあるのです。そういうリールであっても、異音はリールの悲鳴です。異音が出るような使い方は避けるのが賢明でしょう。それがわからない人は、アメリカ人なみということになっちゃいますよ。

Q:リールのドラグは緩めておいたほうがいいの?
A:
締めておくと悪くなるのは、一昔前のアスベストワッシャのものに多くありました。アスベストはくっついてしまいます。アスベストではないようですが、カーディナル33/44はワッシャをまっすぐ押さず斜めに押している分、ワッシャが歪みやすいので緩めておいたほうがいいでしょう。最近のリールに使ってあるフェルトワッシャにグリスを含ませたものは、使用する程度に締めて保管しても性能はまったく落ちないようです。15年前に買ったダイヤモンドのコメットもいまだ何の問題もありません(私はほとんどのリールで締めっぱなしです)。

Q:オオクマについて教えて
A:
オオクマは台湾のメーカーで創業はかなり古いようなのですが、OEMが長かったようで、私がS社にいた80年代終わりにその名を聞いたことはありませんでした。いまや台湾韓国の会社ですら、価格の安いスピニングは中国外注製ですから、自社ブランドを持つしかなかったのでしょう。HPはhttp://www.okumafishing.com/で、ここに書いてある以上のことは私も知りません。のぞいてみてください。
 

Q:表紙で時々書いているシングルフックのアイはなに?
A:
私は、フライ用ダクロンバッキングラインの20〜30Lbをアイに、スレッドはフライ用の6/0を使います(仕上がりは汚いですが3/0は巻くのが早いです)。アイの糸は、磯釣り用のダイニーマノットを使う人もいるようです。歯の鋭い魚にはこっちのほうがいいのかもしれません。雑誌で読んだのですが、コーティングされたステンレスワイヤ(細いワイヤをよった複線のもの)を使う人もいるようです。その人の原稿では、テニスのラケットに張る糸(?)が一番とか書いてありました。小さいハリなら太めのナイロンも使うそうです。瞬間接着剤は、「釣り具用」として売っているものは粘度が低く(たぶんアユ掛けバリの根巻きに使うから浸透性を良くしてあるのでしょう)、アイまで固めてしまいやすいので、私は一般用アロンアルファ(黄色いケースのやつ)を使っていました。しかし、中までしみ込んでいないこともあります。抜けることはないと思いますが、少し「釣り具用」をしみ込ませてから外を一般用か木工用でコーティングするのがいいのかなあ、と考えているところです。

Q:ハイポイドフェースギアのメリットは?
A:
ベベルギアよりかみ合いが滑らかで、ウォームギアより効率がよく、そのどちらよりも低コスト、しかも耐久性も十分というところです。軸直交型のベベルやフェースより高ギア比にでき、左右両用ハンドルが採用できるのも長所です。

Q:スピニングのドラグクリックは何のため? ドラグ性能への影響は? ベイトにないのだからいらないのでは?
A:
ドラグのクリックは、もちろん作動を知らせるためのものです。フライリールなど、クリックをそのままブレーキにしているものもあるほどですから、ドラグ性能に影響はないはずです。人間には、あの魚を釣ったときはドラグがこんなふうに鳴いたんだよなあ・・・という「耳の記憶」もあります。クリックにはそういう役目もあると思っています。
 ベイトでも、もともとアブの5500Cや2500Cなどには付いていたのですが、スピニングに比べて使う糸が太く、ドラグそのものをあまり使わないのと、日本メーカーが(たぶんコストのため)付けなかったために、なくなっていってしまっただけです。

Q:シマノが言っている「メインギアは大きいほうがいい」はなぜ? デジギア、3Dギアって何?
A:
わが母校は「うちの学生にはギアの計算はムリです」とギアの部分をそっくり飛ばしたのでわっかりません。「ミッチェル/フェースギア1」のページのようにフェースギアのメインギアはある程度の径を持っていたほうがいいのですが、こんなことはとっくにやっているはずです。そうすると単にギアのモジュール(歯の大きさ)を大きくしているのかも。デジギア、3Dギアは意味不明。ものすごいことをやっているのかもしれないし、釣り具メーカー得意のただの宣伝かもしれません。ギアの性能をどこも強調しますが、そんなにいままでのギアは悪かったのでしょうか? それに、リールの値打ちはギアだけで決まるものではないでしょう。

Q:スプールリングの意味は?
A:
大切に使っているつもりでも、撮影中に魚が暴れてエッジが石に当たって傷つくなどすることがあります。アルミではこういうことが起きます。ステンレスならまあ安心でしょう。ジルコニアはセラミックの一種で、それでいて割れにくいものだそうです。おそらく打痕は付かないでしょうから、この用途には一番いいのかもしれません。ダイワ・エアリティなどの“チタン”はチタン合金ではなく、TiNの塊みたいです。これもセラミックに近いものだと思いますから、打痕は付かないでしょう。
 表面は硬質クロームがかけてあれば十分だと思います。ステンレスでもそのままでは擦り傷が付きそうな気がします。チタンコートはデザイン的なものでしょう。
 昔のマイコンウルトラの“テフロンリング”は、何かの樹脂みたいでした。けっこうラインによる擦り傷がついていましたから、あまりいいものとは思えませんでした。SiCはシマノの投げリールにありました。あまり強くぶつけると割れそうですが、普通に使うなら最強でしょう。

Q:ベール返しの軽いリールが欲しいのですが、高級品ほど軽いですか?
A:
これは値段とは一致しません。日本のメーカーはベール返りが軽いほどいいという認識を持っていないと思われるからです。最近のアウトスプールリールなら、ベールスプリングを1、2巻き切ってしまうと、ベール切り替え力が軽くなります。切りすぎるとベールが閉じきらなくなるので慎重に(案外ちょっと切っただけでもそうなります)。でも、失敗してもベールスプリングは100円くらいのものです。

Q:スピニングリールのベールをハンドルで返すとリールの寿命が短くなると聞きましたが・・・
A:
メーカーはベールをハンドルで閉じる方法で耐久テストをやっているはずですから、ハンドルで返して使えばいいと思います。
 ところが、たしかに私のリールの中にもハンドルで返したとき壊れてしまったものもありました。おそらくこの辺から、「手で返したほうがいい」という話が出てきたのだと思います。耐久テストをしているのになぜこんなことが起こるのかということになりますが、実験室のテストと実際に使ったときの傷み方を一致させるのは大変に難しいからです。
 しかし、現行モデルで大きな問題を残しているものはほとんどないと思いますし、ベールをハンドルを回して返すのはちっともおかしなことでも、荒い使い方でもありません。それで壊れるのは、リールの責任です。

Q:スピニングリールの脚を薬指と小指に挟む人が多いですが、中指と薬指の間に挟む利点は何なのでしょうか?
A:
手首のスナップを利かせて投げるには、中指は軽く添える感じで薬指と小指でしっかり握るのが有効です。このとき、しっかり握りたい2本の指の間にリールの脚が挟まっているより、軽く添える中指が脚にかかっているほうが、具合がいいと思います。
 最近薬指と小指の間にリールの脚を挟む人が多いのは、脚位置が変わってしまったというのもあります。昔のミッチェルやカーディナルは中指と薬指に合わせてあった(店頭にあればカーディナル33をさわってみるといいでしょう)のですが、80年代の日本製リール(特に私が当時いたシマノ)が遠くしてしまったのです。
 私が面白くないのは(いちいち怒らなくてもいい?)、この変更はシマノが深く考えてやったのではなく、なんとなくやっていたということです。当時シマノ社内で「脚位置が悪い」といくら言っても「前のモデルからこの寸法でクレームになっていないからいい」と言われたものです(誰が脚位置でいちいち釣具店にクレームを付けに行きますか)。
 その後、95年にシマノ(95モデル)が、97年にダイワ(ABSシリーズ)が、それぞれ脚位置を直しましたが、それまでに「薬指小指派」が増えてしまったこと、日本メーカーが正しい使い方の普及をしてこなかったこと、脚位置がまだやや後ろであること、ロングスプール化でリールの重心が前にあるためより前を握ったほうがバランスがいいことなどで、今のようになっているのです。
 つくづく、日本メーカーは釣り文化の破壊者。ふかぶかと批判されるべきです(スズキさんのころのNAVIか・・・)。

Q:ラインローラーは一品生産でできますか?
A:
BMのスプールを作ったとき感じましたが、普段鉄を相手にしている普通の旋盤屋さんではリールの部品は相当に難しいようです。軽合金や真鍮が得意なことと、小さい部品を扱いなれていることが必要です。そしてなんといってもリールが精密機械であるという認識を一般の人は持っていないので、このへんがネックみたいです。

Q:チタンコーティングラインローラーの金色がはげましたが・・・
A:
はげるのもあるみたいですね。たいていのラインローラーは真鍮に硬質クロームをかけてその上からチタンコーティングしているみたいです。私も、金色がはげて溝の部分が銀色になったものを見たことがあります。実用上は硬質クロームで十分なので、問題ないはずです。金色はお化粧のためのものです。

Q:調整ワッシャーの入手法は?
A:
○○機工などの名前の工具屋さんで取り寄せるか、内径の合うワッシャーを使っているリールを探して、メーカーから部品として取るかでしょう。シマノがサイトで公開しているパーツリストには、ワッシャーのサイズも入っていますので、これで探して取り寄せてもいいと思います。厚いのと薄いのが数枚セットで来るはずです。

Q:オオクマはもともと日本の会社なの?
A:
オオクマはHPに87年設立とありますが、そのころ台湾のメーカーとして名前を聞いたことはありませんでした。しかし当時すでに台湾は韓国日本に次ぐリール生産国でしたから、OEM専門の会社がその後自己ブランドを持ったのだろうと思います。

Q:昔のカタログに「カーボンベアリング」というのがありました。これはなに?
A:
機械の本を見ると、カーボンを軸受けに使うこともあるようです。もしかするとそういったものを使ったリールがあったのかもしれませんが、私の知る限りでは、ポリアセタール系の樹脂にカーボンブラックで色をつけたものをそういっていたのが主でした。カーボンロッドの普及期で、「カーボン」という言葉自体に価値があったので、こういったのでしょう。

Q:ダイワ、シマノ、富士、がまかつなど、輸出の占める割合って大きいの?
A:
私がメーカーにいたのは80年代終わりなので、いまはわかりません。当時の感覚では、もろ主市場はアメリカでした。人口からいっても、いまもそうだろうと思います。ただ、90年代以降国内販売されるリールは高価格化が進んだので、その辺は少しおいしくなったのかな?(でも、いまはまたダメやろなあ)

Q:日本のリールは部品交換を前提に作っている?
A:
樹脂製ブッシュのことをそう思っているとしたら、大きな誤解です。樹脂ブッシュ(たいていジュラコン=ポリアセタール)の耐久性は十二分なものです。ちょっと皮肉な見方をすれば、3、4年でモデルが変わるいまどきのリールが、部品を定期的に変えてまで長く使うことは想定してないでしょう。

Q:ベイトリールの遠心とマグネットはどう違う?
A:
スプール速度に比例して(だったと思う)ブレーキがかかるマグネットは低速からきく感じがし、スプール回転がややねっとりした感じになります。遠心のブレーキ力はスプール速度の二次関数で、低速であまりきかず高速で強くきくので、スプール加速がよい感じがします。ただ、私の持っているSM1600Cやリョービのイクシオーネのようにあまりに軽いスプールに遠心ブレーキがついたものは、加速がよすぎてキャストコントロール(メカニカルブレーキ)を締めることが多くなります。こういうタイプはマグネットのほうが向くような気がします。だから、SXとかイクシオーネにはマグモデルもあるのではないでしょうか?

Q:傷だらけの中古リールの再塗装は?
A:わかりませんが、プラグなどの塗装をやっている人に聞いてみたら? ただ、リールのボディはナイロンが多いので、塗料の密着に注意。中古品を見て思うのは、道具を「酷使する」「使い込む」と、「雑に使う」を間違えている人が多いことです。

Q:ダイワとシマノが宣伝合戦をやってる防錆ベアリング、シールドとオープンどっちがどっち? それとベストのBB入数は?
A:個人的には、手入れすればサビないからどっちでもいいです。私はピニオンとメインギアの支持以外、ベアリングはいらないと思います。昔リールを作っていた人の中には、「ベアリングで芯のずれた不良品をむりやり回している」と言っていた人もいました。高価なベアリングをやたらに使うのではなく、昔の大森みたいに設計や加工で耐久性のいいものを作るほうが、賢そうですよね。

Q:インスプールスピニングはなぜ消えた?
A
:インスプールがなくなったのは、スプールの下への糸がみや、ベイルが手で返せないことが原因でしょう。私は、それを使いこなしてこそと思っていますが、こういうことを「欠陥」とみなしてしまう人が大勢であるということでしょう(だったらMT車はエンストするから欠陥か?)。それと、個性的なものより、“2流3流のステラ”で無難に売っていこうという釣り具業界全体のマジョリティ思考も挙げられます。

Q:リールのベアリングに注すオイルはなにがいい?
A:ベアリングに注すのは、最初に入っていたのと同じグリスが理想でしょう。ただ、ベアリングというのはデリケートで、グリスを補充したときに、外部に付いていたゴミを巻き込んで、シャーッという音が出るようになることもあります。同じ理由で、洗浄液で洗うのも避けた方がいいです。油膜が切れたときに微小な傷がレースに入るのかもしれません。以前会ったシーバスフィッシャーは、これを嫌ってベアリングは定期的に替えてしまうと言っていました。手入れをして異音が出るくらいなら、消耗品と割り切ってしまおうということです。
 このへんは個々の考え方によると思います。異音といっても使っていて聞こえるようなものではありませんし、そこからだんだんひどくなって、ベアリングが壊れるということにはなりません。
 ただ、海水(砂や土は論外)が入らないかぎり、ベアリングのグリスが切れるというのは、よほど長く使っても起きないと思います。また、定期的にばらして点検するならば、オイルでもいいのではないかと思います。ただし、CRCやWD40のような一般向けスプレーの中には、海水に極端に弱いものがありますので オイルやグリスはメーカー純正品を使ってください。
 なお、瞬間ストッパーのローラークラッチは純正のオイルしかだめです。低温時に硬化して、ハンドルが逆転する恐れがあります。
 ついでに、ギア系統です。リールのギアはアルミ、亜鉛、真鍮、樹脂など、普通はギアに使わないものばかりです。こういったものを前提に開発された、信頼できる釣り具メーカー製の純正グリスを使わないと、寿命を極端に縮める恐れがあります。

Q:オールドリールを入手するには?
A:
私のリールは現役で買ったものが多いので詳しくありません。私の少ない経験では、ヤフーのオークションなどがいいのではないかと思います。雑誌の個人売買は、中古ショップにも持ち込めない、インターネット上にも出せない(つまり見せられない)ひどいものがあると聞いたことがあります。私も408ではめられた経験があります。あと、分解の形跡のあるものは要注意。下手にばらしたものより、使いっぱなしにされていたもののほうが、まだなんとかなります。


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