1997年秋 初めての北京-8
牛街
「牛街」というイスラム教徒の多い地区に食事に行った。
1年前、ニューヨークで西アジアの料理がとてもおいしかったので、
今回も西アジアやイスラムの風にあたってみたい。
中国は多民族国家である。
学会終了後なので、もう時間が遅く、しまいかけた店で
「ナン」を求め、客が入っている食堂に入ってみた。
店内では中国語の他にウイグル語らしき言葉が飛び交って、
西アジアの雰囲気満点。
メニューは中国語で、肉とナスの料理、揚げたナンを注文した。
注文を取りに来たのは、高校生位に見える女の子だ。
私達が異教徒・外国人であることは既に判っているようで、
とても恥ずかしそうな表情を見せる。
この外国人慣れしていない感じ、私自身の子どもの頃と同じだ。
ここでも外国人の食事風景が珍しいようで、
みんなニコニコしながら見ている。
庶民的な店では、こんな視線を感じることが多かったが、
「自分達の食物を外国人がうまそうに食べていることが嬉しい」
という気配を感じる。 イヤな感じはしない。
私達は、王府井や和平街の屋台でも西アジアの味を探したが、
とてもおいしい。 いつか力ザフスタンやイランに行って
みたいと思う。
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大成鍼灸院 2001年11月
Ly-Zh-9708