まず12.24の前日から始めなければなるまい。他の所にも書いていたが、2003.12.23の午前0時をもって私と有志3人はほぼまともな食を断つことになった。何故この時期に断食なのか?ハッキリ言って理由はない。
それが我々の宿命であり、迷宮の中の冒険者がとれる最後の行動選択肢だった、とでもしておこう…水・お茶のみという(ほぼ)ノーカロリー断食が。キーワードは「卑屈」。
チャレンジとしてはあまり目新しさのない断食であるし、期間も48時間という短いものなのでたいして堂々と書くモノは無い。一つ言えるのは、夜勤で完全徹夜した参加者の一人が、空腹と睡魔によって酩酊状態に陥っていたということだろうか。化学物質に頼らずとも違う世界は見ることが出来る。
さて、48時間の断食明けで何をするか…というのが今回の主題なのだが、敢えて野郎4人でクリスマスらしい行事をするという自虐プレイに走ることになった。とは言え、この空腹を満たさぬことには何も出来ぬ。当初は断食明けで闇鍋の第2回をやるという計画があったのだが、あまりに残酷過ぎて中止となった。
何ら固形物の入っていない純朴な我等の胃にあの産業社会の忌み児たる工場廃液を流し込むことは、胃の中に死神を召還することと同義である。この純朴たる我々の胃には癒しを与えなければならない…が、結局、激辛・大量で有名なカレーを喰いに行くことになったのは何故だろう?
思ったより辛くなかったので皆、完食。大盛りを頼んだ私は吐き気がしたが。飢餓状態の我々に対してこのカレーが救いとなったのか更なる苦行となったのか分からぬままに某君の家に移動。自虐大パーティの開催である。
今回のイベントの目玉はクリスマスケーキ作りである(野郎4人で)。スポンジも、デコレーションの材料も手に入れた。そして出来上がったのがコレ
入刀してみた。
ケーキが出来上がったら買ってきた聖書(新約・福音書の巻)に4人とも手を乗せて邪悪な宴の開催を誓う。スパークリングワインを開け、チキンを貪り、シンフォニックメタル(多分)のCDが流れそのシャウトが響き渡る。これぞクリスマス。
その後、『少林寺・激怒の大地』という謎のカンフー映画を鑑賞。これがまた非道い。登場人物は片っ端から死んでいくし、最後は既に手負いで口から血を吐いている悪人を2対1でリンチするというトンデモない映画だった。
そんなこんなしているうちに盛り上がらないまま12.24は終了。ああ、後悔はしないとも。