ミシディアの塔-竜巻




皇帝を倒すために究極魔法"アルテマ"を手に入れてこいと言われて、"アルテマ"があるミシディアの塔に入るには"クリスタルロッド"が必要だと言われて、"クリスタルロッド"があるミシディアの洞窟に入るためには"くろいかめん"と"しろいかめん"が必要だと言われて、やっとのことで全部揃えて、いざミシディアの塔に入ろうとしたらリバイアサンに飲み込まれて、そこからようやく脱出した斧軍団が満を持してミシディアの塔に挑戦…


と、その前にリチャードを育成しないと。4人目はずっと助っ人枠として、いろいろなキャラクターが入れ替わっているわけだが、どうも仲間に加わったときの能力が低すぎるのは何故だろう。今回のリチャードはそれ程でもないが、ゴードン、レイラ辺りは非力過ぎる。育成しないと次のダンジョンへ連れていくのが難しいぐらいだ。この辺りのバランスはどうなってるのかね…まぁ、このゲームの楽しみである育成の余地を残してあると考えるのが良いのか。


さて、やたら長かったシナリオ上の準備も、能力値やアイテムといったシステム上の準備も整ったので、いざ、ミシディアの塔へ。この塔、それぞれのフロアは広くないが全部で10フロアと長大で、ザコ敵も強く、しかもボス戦が3戦と、かなり手強いダンジョンの一つだ。初プレイ時は子ども心に興奮した覚えがある。もっとも、私の初プレイはA・Bキャンセル、パーティアタックしまくりのアンバランスパーティだったので、"インプ"の大群に"コンフュ16"を喰らって全滅したという記憶も残っているが。


今回は斧パーティとはいえ、必要以上に準備してきたのでかなりサクサク進む。ちなみに宝箱は全回収(これまでもずっと)。"アイスブランド"や"フレームソード"("フレイムタン"ではない)といったお宝を拾っては捨てながら進む斧軍団。


3階と5階と7階の階段にはそれぞれボスが居る。見た目は魔導師なのだが、話しかけるとそれぞれ"ファイア"・"アイス"・"サンダーギガース"に変化して襲いかかってくる。しかし…魔導師の国ミシディアで、しかも究極魔法"アルテマ"が封印されているような「魔法の粋」とも言える塔なのに…コイツらは巨人になって襲いかかって来るんだ?なんか"がんせき9"とかぶつけてくるし…魔法の塔で岩石攻撃かよ…楽しそうだな、岩、いわ、岩ちゃん…荒岩主任。


殴られたり岩投げられたり焼かれたり吹雪かれたり落雷喰らったりしながら無事に最上階に到達…そこにはミンウが。はい、ここからの展開…


ミンウ「私が"アルテマ"のある部屋の封印を解くからお前達は下がっていろ」
(おとなしく下がる斧軍団)
(扉に魔力をぶつけるミンウ、ドカーン)
ミンウ「私はもうダメだ…(ミンウ死亡)」


ナンダコノ不自然ナ展開ハ…さすがに安易に殺され過ぎだろ、ミンウ。いきなり死ぬなよ。せめてもう少し説明セリフを加えてから死ね(非道)。


…と、この妙なシーンを見ていないことにして"アルテマ"入手(正確には"アルテマのほん"を入手)。一度、回復とアイテム整理のために近くの街へ。さて、この"アルテマ"、誰に覚えさせようかなぁ…なんて思いもせずに売却(1ギルで売れる)。だって弱いんだもの。あ?ここまでの努力?ミンウの犠牲?忘れたよ、そんなの。


"アルテマ"を入手して(もう売却したけど)、フィンへ戻ろうとすると…途中でアルテアやらガテアやら色々な街が壊滅している上に、フィンの近くに妙な竜巻が。どうやら皇帝が竜巻を作り出して攻めてきたらしい。んで、話は当然、誰かが乗り込んで皇帝の命(タマ)殺(と)ってこいと。なんというか鉄砲玉稼業だな、斧軍団。めちゃめちゃ利用されてるぞ?王族に。


だが、この竜巻、斧軍団にとっては少し嬉しいダンジョンでもある。何しろ初めて非売品の斧が手に入るのだ。途中、宝箱の中に"ポイズンアクス"が落ちているし、ザコ敵として登場する"しんえいたい"もお宝で"ポイズンアクス"を落とす。さらに運が良ければ、途中で宝箱を守っている"ジェネラル"から"ルーンアクス"(最強の斧)を入手することも可能というステキダンジョンなのである。これまで店で売っている斧しか装備したことのない斧軍団にとって、非売品、レアアイテムという響きはとても甘美なもの…"ポイズンアクス"というやたらおどろおどろしい名前は気にしないとして。


というわけで道中、"ポイズンアクス"5本(宝箱1本、"しんえいたい"から4本…余った)"ルーンアクス"1本("ジェネラル"から1本)と恐ろしい幸運に恵まれながら、皇帝の元へ到達。これ以上ないほどの笑顔で皇帝を処刑して終了。



ただし、逆視点で描くとまるで他のRPGのオープニングのようになる。つまり…


平和な世界…だが、ある日、国王の居城に蛮族(全員、猛毒の塗られた斧("ポイズンアクス")を装備、野蛮な言葉を話す)。が侵攻してくる。必死で抵抗する国王と守備兵…しかし、ついに国王を残すのみとなってしまう…


国王「くっ!お前達、何故にこの世界の平和を乱す!?」
蛮族「オヴァーイ(アアン?飢えてるのさ…何かに)」
(蛮族、斧を舐める)
国王「そ、その斧は、○○将軍("ジェネラル")に預けてあった我が国の聖なる斧("ルーンアクス")…将軍までも…!」
蛮族「オヴァーイ(ウヘヘヘヘ…そこで拾ったぜ。なんか人間もくっついてたけどなぁ!)」
国王「お前等なんぞに…お前等なんぞに!この世界はぁぁ!」
(国王突撃…そして敗れ去る国王)
蛮族「オヴァーイ(あまり面白くなかったなぁ、コイツ。死んでもらうかぁ)」
国王「……!」


蛮族「オヴァーイ(グフェフェ…ちょっと殺し過ぎたかもねぇ?)」


「オヴァーイ(ここから物語が始まりそうじゃないか?)」




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