8/22




サボリ癖が出たせいで、この旅行から帰ってきて2週間以上が経過している。メモを読んでも思い出せないことが増えていそうだ。そろそろ終わらせなくてはならない。


さてさて、前日夜、ついに札幌に到達しP氏宅に泊めてもらった私ことT-KS、T-KSこと私。ありがたいことにP氏がベッドを貸してくれたので、2日ぶりに横になって睡眠をとることが出来た(前日は秋田のマンガ喫茶でラブコメ三昧、前々日は電車内で寝るために敢えて徹夜+飲み会)。7時間ほど寝て11時に起床…電車の座席で寝ていたら決して得られない充実感。


しかし、P氏曰く、今年の夏は滅茶苦茶暑いので寝苦しい、とのことだったが、私は気にせず眠ることが出来た。(私と同郷の)P氏がすっかり北海道体質になったのか、それとも、私が暑さに強くなっていたのか――私の部屋は住人を加熱することに特化している(いや、クーラーあるけどさ。ちなみに冬は住人冷却装置と化す私の部屋)。なお、「おはよう(2)」スレ8/22の書き込みは、私が洗面所を借りている間にP氏がこっそり代理書き込みしたものだったりする。


この日は昨夜に引き続き、P氏に札幌市街を引き回していただく(本当にありがとう)。昼食は札幌名物スープカレー。美味し。夕食は行きつけの飲み屋で魚を食べさせてくれる予定とのこと。考えてみると、仙台…牛タン、秋田…ロッテリア、函館…海鮮、札幌…ジンギスカン・スープカレー・海鮮、新潟…コシヒカリと各地の名物はそつなく食べた旅だった(決して秋田に恨みがあるわけではない)。


午後は時計台・大通り公園・旧道庁と一通り観光してみる。時計台は日本三大ガッカリ名所の一つらしいが、もともと時計台についてはほとんどイメージを持っていなかったので、別にガッカリもせず。大通り公園、馬車、優しい瞳。馬車を引かされている馬からすれば、私なんぞに優しい目をする義理はないが(馬車に乗ったわけではないけれど)、馬の目を見て優しそうだと思うのはこっちの勝手だ。


多少、時間をかけたのは赤レンガこと旧道庁。中には北海道の歴史に関する展示があり、無料で観ることが出来る。展示は展示でなかなか面白い…アイヌに関する記述が少なかったのが気にはなったが(北海道庁というのは元々は開拓使なわけだから当然と言えば当然)。それでも、明治に入ってから短期間で郵便網や電信網が北海道中に広がっていく様には心惹かれるものがある。文明と開拓の魔力。公園の砂場で、自分が遊ぶために前の人が残した砂山を崩して地ならししていくがごとく。


平らになった砂面の上をウロウロしていたら夜になったので夕食。P氏がよく利用するという飲み屋でモリモリ。マスターが客と一緒になって飲んでいるような、気に入る人はとことん気に入りそうな雰囲気の店。魚介類が破壊的な美味しさ。仙台牛タン観大転換に続き、ここではウニ観が変わる。ウニが大好物の人がいる理由が分かるようになった。しかも、散々食ったにも関わらず値段が手頃…きゃあ羨ましい…まぁ羨ましい(連れていってくれたP氏には心から感謝している)。


今回は端的な食の喜びを得ることに成功している。単純に食い物が美味い。それ故、食に関する表現は薄い。一方で、鹿児島へ行ってはスペシャル白熊(巨大かき氷)に凍え、広島へ行ってはフライドポテトスーパーカップ(約10人前)で油漬けになり、新宿へ行っては某ラーメンで赤く染まり、とやっていたならば、それは文章を書く上で多少のネタにはなる。ただし私に食の喜びは到来しない。私はどっちをとるべきだろう…少し悩ましい。


それはさておき、夕食を終えて、この夜もP氏の所へ泊めていただくことになる。ただし、翌日の20時間フェリーの中で豪快に寝るために、私は徹夜しなければならない。夜間、一点に留まって夜を明かし、日中、地表を滑りながら意識を飛ばす。昼夜逆転、本末転倒旅。そして、眠ってはならない私とそれに無理矢理付き合わされたP氏は(すまぬ)、徹夜のお供に何故か『爆走デコトラ伝説 男花道夢浪漫』を購入したのだった。



[8] パンダの舞 2006/09/12(Tue)-01:46 (No.518)
ちなみに次の日「ざ・げかい」買ってクリアしたよ



[9] パンダの舞 2006/09/12(Tue)-01:50 (No.519)
「ざ・げかい」とは、
要するに手術シミュレーションゲームで、
『爆走デコトラ伝説 男花道夢浪漫』とどっちを買うか悩んだゲームのことです。




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