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おぉう。P氏こと「パンダの舞」氏から援護射撃が。そういえばこのスレッドに「T-KS用」と書くのを忘れていた。なので過去ログにもこのまま収納してしまおう。書き込みありがとう。


では本題。ゲームをやりながら朝を目指す私とP氏(とばっちり)。テレビを点けたら、たまたまトラック野郎が大活躍するというアクション映画『ブラック・ドッグ』の宣伝をやっていたので、これ幸いとばかりにデコトラ伝説の主人公を「ブラックドッグ」と命名。愛車の名前は「夜の打点王」をもじって「夜の沢村賞」に決定。意味が分からん。なお、2台目の愛車は何の脈絡もなく「精神注入棒」と命名。ヤケだヤケ。


ひたすら相手を追走しゴール直前でブーストを使って前に出て後はただ相手をブロックし続ける、というワンパターンなゲーム性の前に意識を失いそうになる我々。ヴァー、眠い。途中、大型トラックに乗り換えるための技能検定モードが、何十回やっても上手くいかないので私が不機嫌になる。そのせいか、さして重要でないことでP氏と議論…というか口論が発生。また私の悪癖(怒っているかのような話し方をする、議論をウヤムヤにしたがらない)が出てしまった。申し訳ない。


そんなこんなで何とか朝を迎える。この日の予定はサクッと小樽まで出てフェリー、海の上。P氏にトウモロコシを実家に送ってくれるようにお願いしてから別れ、私は札幌駅から函館本線で小樽駅へ。この時点で朝7時。札幌滞在時間は33時間だった。もう少し時間があれば他の知人とも会えたかもしれないが、それはまた別の機会に(交通機関の選択に問題があるのかもしれないが)。


小樽駅…到着したらそのままバスでフェリーターミナルへ。新潟行きフェリーの出港時間が10:30。9:00までに乗船手続きをしなければならないので、寄り道している時間はないのだ。朝市?何だそれは。この日の私の食事予定はコンビニで買ったカップメンだけだ(フェリーの食堂は基本的に高いので、事前に食料品を買い込んでおくのが吉)。バス乗り場に、私と同じく食料品を買い込んだ旅行客がいたので、お、二等客室仲間だ、とか思ってみたり。


フェリーターミナルに到着。予約時の空席状況に反して、あまり混んでいないのが不思議。あまり船酔いしないフェリー大好きっ子の私としてはターミナルの雰囲気も好きだ。乗船手続きも無事完了。(学割二等客室で)5200円で小樽から新潟まで行ける交通手段はなかなかないはず。フェリーはいいよぉ?18切符や夜行バスも安いけど、ゴロンと寝たりウロウロしたり出来るのはフェリーだけだよぉ?まぁ、翌日は18切符で新潟から東京まで行かなければならないわけだが。


フェリーに乗船し、座席指定がなかったので適当な二等客室に陣を張る。このフェリーの二等は12人部屋が20個ぐらいあるタイプ。100人収容の二等客室が一つだけ、というタイプのフェリーよりもいくらか快適…100人部屋だとどこかにうるさい馬鹿がいるものだ。しかも今回、私のいる部屋には4人しかおらず、単純計算して3人分のスペースと毛布・枕を使うことが出来た。もしかすると二等寝台よりも快適だったのかもしれない(プライバシーはないけど)。フェリーはいいよぉ?空いていれば、だけど。


徹夜作戦が効を奏したのか、出航前から自陣内で爆睡。気が付くと7時間後…17:30。既に奥尻島・大島・小島の中間地点辺りまで来ていた。暖かな日差しと生温い潮風を受けながら看板でゴロ寝、という夏のフェリーの醍醐味を味わえなかったのは残念だが、非常に気持ちよく眠ることが出来た。横になって眠るということが非常に貴重なこの旅…ただのマヌケのような気もしないでもない。前日の徹夜も3日前の徹夜も4日前の徹夜も、貴様が自分からしたことだろう、という誹りはあえて受けよう。


このままずっと寝ることも出来たが、さすがにそれでは寂しいので船内を散策、もとい徘徊。船上のロマンスはねぇかぁ、一夏のアバンチュールはねぇかぁ、必殺のラブコメはねぇかぁ、と心にもないようなあるようなことを考えながらウロウロ…実際に頭の中にあったのは「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の「ニューヨークJFK空港の税関」をどうやったら上手くモノマネ出来るか(つまりモノマネのモノマネ)。それではロマンスは降りてこない。これが天の摂理。


もちろんゲームコーナーも回った。これまでに乗ったフェリーよりも少々気合いが入っていて、汎用筐体8台(うち1台が対戦台!ここでゲームしてたら誰かが乱入してくるのか)、パチスロ6台、体感2台にプライズ2台という構成(ただしメンテはよくない)。フェリー内ゲームコーナーに付き物の、人がゲームやっている所に張り付いて邪魔してくるチビッ子も完備(フェリーの乗客には家族連れが多いせいか、ゲームコーナーにはゲ-ム画面を見ることで暇つぶしをする子どもが多い)。フェリーに乗る度に、やったことのないゲームの初期ハイスコア(基本的にしょぼい)を塗り替えることを習慣にしている私だが(大阪~宮崎間『雷電』、鹿児島~屋久島間『ドルフィンブルー』)、今回は『プロギアの嵐』を選択。インスト(説明書き)に載っていた「あの娘と一緒の最前線」というバカコピーに吹き出したり、偉大なる寛容さをもって妨害役のチビッ子に耐えたりしているうちに、4面に到達してハイスコア塗りかえを達成したので引き揚げる。


テレビで、豚小屋を熊が襲撃し熊は豚に手傷を負わせ豚のエサを横取りして逃走、というニュースを見ながら陸で買ってきたカップメンをすする。熊は別に豚そのものを食おうとしたわけではないのね…ズズズ…それにも関わらず豚が怪我したということは豚は自らのエサを守るべく抵抗したのか…ズズズ…すげぇな豚、私もそんな豚になりてぇ…ズズズ…。別に豚は抵抗したわけではないかもしれないが。


食事を終えたら再び眠くなったので就寝。このまま朝まで。船が揺れるせいで車両デッキの車止めがきしむ音が床を通じて聞こえてくる。いつもの子守歌。キィキィと。



【札幌】7:05-(函館本線)-7:50【小樽】8:08-(北海道中央バス)-8:33【フェリーターミナル】10:30-(新日本海フェリー)




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