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2月8日 選挙当日

 本日は日弁連会長選挙並びに東京弁護士会会長選挙、副会長選挙、常議員選挙でした。

 昨日の日誌に書いたように、私は風邪を引いてしまい、本日は午前中いっぱい自宅でダウン(選挙手伝いのために予定をあけておいたのが幸いしました?)。午後から事務所に出かけ、2時30分に弁護士会館内の東京弁護士会会員室へ集合。

 何をしにいくかといいますと、この場所で各派閥が選挙当日の票読みを行っているのですね。

 各派閥はそれぞれ自分のところから数人ずつ、常議員候補を出しており、自派閥の会員の票を均等に候補者に割り付けて、全員当選を期します。ここ数年の傾向から、常議員の当選確実ラインは30票から35票程度と予想されることから、安全をみて一候補者に35から40票の票をあらかじめ割り付けておくのです。

 この割付に従って、候補者および派閥の執行部が選挙期間中にローラー作戦で電話をかけ、当日の投票を依頼するわけですが、電話で「わかりました」と言ってもらっても、当日投票にきてもらえなければ何にもなりません(選挙に無関心な弁護士も当然多数いますので)。

 そこで、派閥執行部は当日投票に実際にきてくれたかどうかを必死で追跡するわけです。

 以前はこの「投票確認」のために、投票所(現在は弁護士会館2階の講堂)の入り口付近に各派閥がたむろし、大混乱状態を作り出したことから、最近は「投票所付近での佇立徘徊禁止令」が出され(まるで地下鉄構内のホームレスに対する命令のようです)、残念ながら(?)その場での確認はできません。

 そこで、各派閥とも、会員にあらかじめ「投票がすんだら4階に来て派閥執行部にご報告ください」と念押しするのですが、それでも来てくれない方は結構いらっしゃいます。最後はその会員の事務所に直接電話をかけて「投票に行ってくれましたか?」と確認することまでやります。

 それでも確認できない場合、そして、その結果、当日の票読みで、割り当てた会員票が機能せずに、当選安全圏の票が確保できないおそれのある常議員候補が残ってしまった場合、どうするのか?

 そこで私のような派閥執行部の出番です。派閥執行部の者はあらかじめ「保留票」として、ぎりぎりまで割り当ては決まりません。2時30分という時間に集合がかかるのは、この票読みの結果、各自に最終のてこ入れ票の割り当てを行うためなのです。

 というわけで、私の割り当てが決まったのは3時30分。投票締め切りの30分前でした。

 その後、開票、発表があって、しかるべき結果が出て、祝勝会という流れになるのでしょうが、私は病気のために遠慮して帰ってきました(ニュースによれば、日弁連会長は大方の予想通り本林候補に決まったようですね)。

 弁護士会の選挙とはこんな具合です。自民党の派閥も真っ青という感じですかねえ。まあ、国民から選ばれた立場にあるわけでもないし、身内の代表を決まるだけですからどう選んでもいいんでしょうが、10年後もこのやり方が続くかどうか。

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