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3月12日 証人喚問

 世の中もうムネオムネオですごいことになってしますが、個人的には鈴木宗男ネタだけで盛り上がりすぎて、ほかの件がすべて忘れ去られてないかなあ、と心配です。

 確かに「北方領土の返還は打ち切れ」旨の発言は、鈴木宗男議員の政治的基盤を根底から掘り崩すものでしょうから、大問題でしょうが、ほかの外務省への介入や利益誘導については、むしろ弾劾されるべきは官僚の側なのでは?という気がしています。外務省が被害者面しているのはちょっと違和感がぬぐえません。

 それはそうと、普段の国会質問もそうですが、証人喚問でも、議員さんの質問というのは弁護士から見ると、もうちょっと何とかならんのかなあ、と思います。

 なんか水掛け論に終始したりして、尋問の実をあげられない下手な質問があまりに多いのですね。あまり人のことは言えませんが、議員さんももう少し、尋問技術を勉強した方がいいのではないでしょうか。

 特に、辻本議員の質問での「あんたは疑惑のデパートや言われてるけど、そんなもんやない、疑惑の総合商社やないですか」系の質問は、マスコミ受けはいいでしょうが、法律家の目から見ると、単なる誹謗中傷であって質問の体をなしていません。法廷でこんなこと言ったら、即裁判長からおしかりを食らいますし、下手すりゃ名誉毀損の責めを負う可能性があります。

 まあ、それに正面からかみついて、「宗男節」をさらけ出し、真っ向からマスコミの餌食になってしまった鈴木議員の答えを見ると、結果としては辻本議員の狙いは当たったのでしょうが。

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