直線上に配置
3月14日 裁判官の転勤と裁判

現在、裁判官も一般の公務員と同じように、転勤制度があり、だいたい3年ごとに転勤させられます。

 それはいいとしても、問題は裁判官が交代することによって、それまでの審理の積み重ねが無駄になってしまう場合があることです。

 今日のさいたま地裁の件がまさにそうでした。

 前回までの裁判官は、細かい理屈よりおおづかみに事実関係を捉えて「まあ、話し合いで解決しませんか」というタイプで、当方としては理論面では多少不服はあるものの、一応和解を視野に入れて裁判の進行に協力してきました。

 ところが、今日行ってみると、突然裁判官が交代しており、しかも交代した裁判官は従前の経緯を全く引継を受けていないのか、和解の話は全くなく、理論面の問題点について指摘し、相手方に次回までに理論面を整理してくるように指示したのです。

 まあ、当方に矛先が向いたわけではないので、私としてはかまわないのですが、相手方の代理人は相当面食らった様子で見ていて可哀想でした。

 ここの裁判官は人間ですから、それぞれ個性があっていいとは思いますが、一つの事件の途中でがらりと裁判所のスタンスが代わってしまうのはどうかな、と思いますね。それまでの裁判官の指示に従ってきた当事者の立場はどうなってしまうのか、ということになります。

一つ前へ  一つ後へ

日誌の目次に戻る

トップ アイコントップページへもどる
直線上に配置