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5月29日 思想・良心の自由と個人情報

 防衛庁の情報公開請求者の身元調査リストが問題になっています。

 個人情報保護法案が問題になっている折り、大問題ではありますが、はっきり言って今回の問題は、もっと古典的な「思想・良心の自由」に触れる問題であり、憲法を勉強したことがあれば誰でもわかるレベルの出来事です。

 基本的人権、というのは、本来国家機関に対する自由の問題です。「民間」による個人情報の収集・プライバシーの侵害を規制しようとする「政府」の方が、実はもっと個人情報を収集させてはいけない存在であった、というのは、近代立憲国家にとって当たり前の警鐘でしょう。

 マスコミも、ただ大騒ぎするのではなく、この辺の観点から「まず規制すべきは政府だ」という骨太の論陣を張ってはいかがでしょうか。

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