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6月21日 証拠の提出

 民事訴訟の証拠というものは、どうやって提出するのかご存じでしょうか?

 もちろん、ご自分で本人訴訟等された方はご存じでしょうが。

 まず、証拠に番号を振ります。原告は甲、被告は乙という頭文字をつけて、原告の証拠であれば、甲第1号証、甲第2号証、というように番号を付けていきます。

 そして、証拠を提出する際には、裁判所に正本、相手方に副本をそれぞれ1通ずつ渡さなければいけないことになっています。「正本」「副本」とは、どちらも原本(本物)の写し(コピー)のことです。

 何でこのような話をしているかというと、本日、とある訴訟で、膨大な証拠を提出する羽目になったからです。

 建築、土木関係の事件の場合、図面が証拠価値を持つ場合が多いですが、この図面の原本たるや、A1かA2くらいのとんでもない大きさであるため、通常のコピー機では到底コピーできません。そこで、今回は依頼者に頼んで自前でコピーを4通作ってきてもらいましたが………量が半端でない。

 1セット約50枚くらいのとんでもない大きさの図面が持ち込まれ、今日は午後中事務局にかかりきりで証拠番号を記入してもらうことになってしまいました。

 宅急便で段ボール箱いっぱいの証拠が届いたら、さぞかし裁判官も困るでしょうね。でも「図面があれば証拠として出すように」と指示したのは裁判官なのですよ。

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