ThinkPad 560X(2640-70J)  最終更新2008/4/23

  →製品仕様  PC Watchの記事

<STORY>

 ThinkPad560Xは、1997年11月に発表されました。560、560Eと続いた560シリーズの第3弾ですが、CPUが低電圧化、省電力化したMMXPetium233Mhzに進化し、ハードディスクは4GBと、当時としては驚異的な最大容量の高級品を積んでいました。また、CardBus仕様のPCカードに対応し、USBスロットが装備されるなど、全モデルから大幅にアップデートした内容を持つ高級薄型ノートでした(その代わり、実売価格も当初は48万円程度と相当なものでしたが)。

 当時、私は自宅と事務所で1台の560を使い回していましたが、やはり事務所と自宅に1台ずつほしいなあ、という思いがありました。とはいえ、まだそこまでパソコンオタクでもなかったため、買う踏ん切りがついていませんでしたが、98年5月のある日、山手線のラッシュで560の液晶をぶっ壊してしまったのです(この顛末については560の記事参照)。

 とりあえず、修理に出すとして、困ったのは修理中の代替機とデータの移動です。まだ当時はLANの知識も何もなく、事務所にあるのは98デスクトップとノートのみ。あとは560のHDD交換時にデータ移動に使った怪しげな2.5インチHDDのPCカード接続外付けケースのみ。これを使うくらいしか思いつきません。

 そこで、頭に血が上った状態で秋葉原のT-ZONEに行き、560Xを買ってしまいました。


<SPEC>

・初期導入OS  Windows95 OSR2  →  現在導入OS  Windows2000SP4
 98年暮れころ、Windows98にアップグレードインストールし、長らく使ってきましたが、2004年6月、遅ればせながら2000をクリーンインストール。

CPU  MMXPentium 233MHz
 当時としては低電圧。低消費電力で一世を風靡したノート用CPUです(薄型ノートが雨後の竹の子のごとく出てくるきっかけになりましたね)。

LCD  12.1’TFT(SVGA)
グラフィックチップ NeoMagic2160(ビデオメモリ2MB 最大表示色26万色)
 このモデルが出る前には、ハイエンドモデルには12.1インチでもXGAの液晶がちらほら出だしており、特にSONYのVAIO700シリーズがXGA液晶を標榜していたので、うらやましくなりつつあったころです。しかし、ThinkPadでの12.1XGA液晶は、760シリーズの一時期を除けばX20まで待たないといけませんでした。

メモリ  EDO 標準32MB(公称最大96MB)  →  現在メモリ搭載量  160MB
 実際には買ったモデルは70Jをベースに松下製CD-ROMドライブをセットにした7VJで、メモリも64MBに増設済みでしたが、さらにNIFYの会議室の情報を参考に、99年5月ころ、128MBのEDO DRAMを購入して増設しました。128MBDRAMは、WIN98では事前にビデオメモリのリソースを変更しておかないと起動しません(このページの88番、あるいはこのページ(535X情報だが方法は同一)を参考)。WIN2000では問題なく使えます。

HDD  4.09GB(DTCA-24090)  →  現在  30GB(IC25N030ATDA)
 98年暮れに6.48GB(DADA-26480)に、さらに00年冬に10GB(600Eに入っていたもの)に換装し、長らく使ってきましたが、2004年6月に30GBに換装しました。なお560Xシリーズは、BIOSの関係でWIN98では8GBまでしかHDDの容量を認識しません。ただ無印560と違って起動はします。DiskManagerを使えば大容量Diskの認識も可能ですが、ハイバネーションが使えなくなります。WIN2000では、いったんインストールさえしてしまえば制限はありません。
 

バッテリ  Li-Ion(公称3.5時間)
 実際には3時間弱というところでしょうか。

重量  1.9kg

価格  定価568,000円    購入価格378,000円(32MB DIMM込み)
 購入価格は松下製外付けCD-ROMドライブ込みです。

インターフェイス  VGA、パラレル、シリアル、PS/2、外付けFDD用コネクタ、PCカードスロット(typeU×2)、USB×1、ポートリプリケーター用コネクタ、拡張ポートリプリケータ用コネクタ
 USBが装備され、PCカードスロットがCardBusにも対応しました。またPCカードスロット等を持つドッキングステーション風の拡張ポトリ用のコネクタが新設されています。

<HISTORY>

1998/5
 購入。

1998/11
 WIN98にアップグレード。

1998/12
 HDDをDADA-26480に換装。

1999/5
 128MBメモリを増設。単に掟破りの最大増設に挑戦したかっただけです。430TXチップセットは2次キャッシュが64MBまでしか効かない限界があるため、これ以上増設してもたいてい、遅くなります(^^;

2000/12
 HDDをDXCA-210000に換装。

2001/3
 実家の母親用マシンとして貸与。

2003/11/23
 実家から連絡があり、ウイルスに感染したかも知れないフロッピーを読み込んでしまったため、ウイルスチェックをしたいとのこと。そういえば、以前実家に帰ったときにアンチウイルスソフトをインストールしようとしてそのままになっていたことに気がつきました。
 実家に帰っている時間がないので母親に自宅まで持ってきてもらい(持ち込みサポート(^^;)ましたが、どうせWindows Updateもやっていないので、まずは自宅の無線LANに参加させようと、無線LANカードの認識をさせようとしたら、なぜかドライバの認識の途中でWindows98のCDを要求する。そのCDは、なぜか事務所に置きっぱなしです(^^;適当にやったら、ドライバの認識には成功しましたが、なぜか起動途中で文字化け画面が出て一度止まってしまい、Enterキーを押さないと進まない症状が出てしまいました。これと共通する症状です。しかし再セットアップが面倒くさいのでとりあえず無視(笑)。
 BUFFALO(メルコ)の無線LANカードなので、Win98環境ではクライアントマネージャが必要かと思い、ソフトをダウンロードしてインストールしてみたら、なぜか最新のバージョンではNECのルータを認識してくれません(昔のバージョンだとESS-IDを手入力できたがそれができない)。おかしいなと思って古いバージョンをインストールすると、今度は「ドライバのバージョンと合わない」と蹴られてしまい、インストールすらできない始末。結局Windows98本体のネットワーク設定をいじったらソフトなしで無線LANに接続してしまいました。ドライバが進化してクライアントマネージャが必須じゃなくなったということなのですかね?
 そんなわけでようやくアンチウイルスソフトのインストール、同ソフトのアップデート、Windows Updateの実行が終わりました。

2004/2
 実家用マシンとしての任務を600Eに譲り、手元に帰ってきました。

2004/6/27
 さて、560に続いて退役かと思いきや、実家の父親が使いたいとの希望が寄せられました。
 しかし、前述のように起動途中で止まってしまう症状のままではいかんので、この際HDD換装、OSの入れ替えに取り組むことにしました。
 HDDは昔X20にて用いて余っている30GB(IC25N030ATDA)、OSは560Xの最終兵器、WIN2000に換装です。
 HDDの換装方法はいつものとおりですが、同時にWIN2000のクリーンインストールを行うため、テクニックが必要です。手持ちのPanasonicKXL-830は一応WIN2000のインストールドライブをサポートしているようですが、不安なのでこの方法を参考にしました(535用のページですが大部分流用できます)。
@新HDDをいったん560Xに取り付け、起動DISKから起動しfdisk、確実認識できる約4GBのみ領域確保し、FAT32でformat。
AHDDを560Xから外し、T23用のセカンドHDDアダプタに取り付け、T23経由でWIN2000のCDからi386フォルダを丸ごと新HDDにコピー。
BHDDを560Xに戻し、起動DISKから起動後、Cドライブに移り、\i386\winntと入力してインストール開始。前述のHPでは、smartdrvが必須と書いてありますが、なくとも何とかなります。
 本日はこの辺で力尽きました。

2004/6/28
 昨日に続いてWIN2000のインストール後、CD-ROMドライブを認識させ、PartitionMagic8.0でC:ドライブを最大容量まで拡張。30GBを使用できるようになりました。

2004/9/4
 実家の父親用マシンとして旅立っていきました。

2004/9/5
 ところが実家に持って行った翌日に、「起動しなくなった」との連絡が。ハイバネーションから復帰途中、ある時点で常にブラックアウトしてしまうそうです。あれこれ聞いても解決策が判明せず、ネットで調べたところ、バックアップ電池切れの可能性がありそうだと思い、また持ってきてもらうことにしました。

2004/9/20
 バックアップ電池を若松通商で購入し、換装してみましたが症状に変化なし。原因の切り分けに失敗したようです。。。
 やはりHDDの不調あるいはファイルの破損かと観念して、HDDを取り出しT23のセカンドHDDアダプタに入れてT23で読み込んでみると、普通に読み込めます。念のためエラーチェックとPerfectDiskというソフトでのデフラグをかけて、もう一度560Xに戻し、起動してみると………あらら普通に起動します。何だったんでしょうか?

2006/1/4
 実家の父親が、結局母の600Eにばかり頼って全くこのマシンを使おうとしないらしいので、引き取って持って帰ってきました。気がつくと、560に続き、バッテリーがすっかりへたって充電不可になっています。そのうちなんとかしなきゃ。

2006/1/22
 事務所でずいぶん前からサブプリンタとして使っているEPSON LP-8300というレーザープリンタなのですが(メインのプリンタはRICOHのオフィス複合機のimagio NEO color)、事務所を引っ越す前はプリンタ切り替え機を使って3台の弁護士用パソコンにつないでいましたが、引っ越し後はレイアウトが変わったため、それができなくなり、事実上弟弁の専用プリンタになっていました。しかし、そのプリンタがおいてあったスペースにコート掛けの台を置くことになり、LP-8300はさらに放浪の旅に。。。結局事務局の島のあいている机の上に避難しました。
 そこで、このプリンタを事務局の共有プリンタにしようと考え、ついでに休眠している560Xをプリンタサーバとして使おうと思い立ちました。
 本日事務所に560Xを運び込み、ドライバをダウンロードし、プリンタをインストール後、共有設定を行いました。かくして560Xは、事務所のプリンタサーバとして再び現役に。

2007/10
 事務所でWindowsUpdateをかけていたら、再起動後、起動しなくなってしまいました。起動時のファイルのどれかを壊してしまったようです。プリンタサーバとしてずっと稼働させておいたのがまずかったでしょうかね。

2008/4/23
 壊れて以来、忙しさにかまけて放置状態でしたが、一念発起して、再度一からwin2000をインストールしました。

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