ThinkPad T42(2373-9ZJ) 最終更新2008/5/7


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<STORY>

 ThinkPad T20シリーズは、2002年夏にT30シリーズにモデルチェンジしましたが、T30シリーズはTDPの高いモバイルPentium4を搭載したせいで、厚みが増し、デザインとしても鈍重になってしまいました。もはや「トップモデル」600シリーズの流れをくむとは到底言えません。そして従来のトラックポイントに「ウルトラナビ」と称するタッチパッドが付加されてしまい、パームレスト周りがごちゃごちゃしてしまったのも残念でした。事務所では購入時期の関係から、事務局用にT30を一台購入しましたが、自分自身は食指が動く類のものではありませんでした。

 その後、モバイルPentium4からコードネームBaniasことPentium Mにプラットフォームが切り替わるのと同時に(2003年5月)、T40シリーズが発売されました。T40は、T30の不評(?)を意識したのか、大幅に薄くなり、560以来といってもいい、プロポーションとしての新鮮さを感じさせるデザインとなりました。

 もっとも、薄型化を優先したために捨てた部分もあり、ウルトラベイが9.5mm厚の新「ウルトラベイスリム」となり、従来の12.7mm厚「ウルトラベイ2000」は使い回せなくなりました。そして底面のドッキングステーション接続用のコネクタも、従来と形状こそ同じものの、背面側にバッテリーが収納されることになったおかげでコネクタ位置が変わってしまい、従来のドックは使えなくなってしまいました。

 今回購入したT42は、遅れに遅れたBanias後継CPU、Dothanを搭載して2004年6月に発売されたものです。値段が下がっていくのを様子見でいたのですが、年末になってT23がクラッシュしてしまい、慌ててPC-TRUSTで注文しました。クラッシュに追われて買う羽目になったのは、560X以来です。

 9ZJは、pのつかない無印T42の中では6月発売の最上位機種です。42pにしなかったのは、CADをやるわけでもないのでそこまでのグラフィック性能は必要なかったのと、HDDが高速性を優先して7200rpmの60GBになっており、容量が少なくなってしまっている点、そして大容量バッテリを搭載したため、筐体の背面が不自然に出っ張ってしまっている点がマイナスポイントでした。また10月にはマイナーチェンジモデルが発表されていましたが、搭載CPU等は変わっておらず、指紋認証は、自宅で使用する予定の私には不要であることから値ごなれした旧モデルを選択しました。

 筐体は、T23よりはマシになった感じです。T23で地に落ちた感のあるキータッチは、ストロークが足りないながら、かなり持ち直しました。


<SPEC>

初期導入OS  WindowsXP ProfessionaEdition SP2 →  現在導入OS  WindowsXP ProfessionaEdition SP3

CPU  PentiumM 745(1.8GHz)
 遅れに遅れたコードネームDothanというCPU。しかしBanias以降、クロック上昇は明らかに頭打ちになりました。

LCD  14.1’TFT(SXGA+)
グラフィックチップ  ATI Mobility Radeon 9600 (AGP 4X) (ビデオメモリ64MB 最大表示色1677万色)
 15インチサイズのFineView液晶も惹かれるものはありましたが、やはり筐体が大きく、重くなってしまうのはいやで、14.1インチモデルとなりました。

メモリ  PC-2700 DDR SDRAM 標準512MB(公称最大2GB)  →  現在メモリ搭載量  512MB
 スロット×2のうち、一つに出荷時から512MBが既設です。

HDD  80GB(FUJITSU:5400rpm)→100GB(HGST HTS541010G9AT00)→120GB(HGST HTS541212H9AT00)
    →160GB(HGST HTS541616J9AT00)
 TシリーズもT30世代から12.7mm厚のサポートがなくなりました。開けてみたらFUJITSU製が入っていてびっくり。
 2005年5月、HGST製の100GB、5400rpmのものに換装。2007年1月、同社製の120GB、5400rpm製品に換装。2008年1月、同社製の160GB製品に換装。

バッテリ  Li-Ion(公称4.0時間)

サイズ  311×255×26.6〜31.4(mm)
 T20シリーズと比べ、厚みが7mmほど(T30に比べると)少なくなった代わり、幅が4mm、奥行きが5mm大きくなりました。

重量  2.28kg
 T23と比べ、0.2kgほど軽くなりました。

価格  IBMダイレクト価格378,000円    購入価格209,000円
 Tシリーズの上位機種も20万そこそこで買えるようになるとは………IBMがPC事業を切り離したくなるのもわかります。

インターフェイス  VGA、パラレル、PCカードスロット(typeU×2)、USB2.0×2、モデム、LAN、ドッキングステーション用コネクタ、ウルトラベイスリムスロット、無線LAN機能(802.01a/g)、Sビデオ出力
 *別売ThinkPadドックV経由でレガシーFDDコネクタ(560時代のものが使える)、さらにPCカードスロット×2、ウルトラベイ2000スロット、USB2.0×4等

<HISTORY>

2004/12/23
 購入。同時にThinkPad DockVも購入しました。

2005/5/10
 ようやくHGSTの100GB HDDが市中に出回ったので、換装に踏み切りました。
 T42のリカバリー・イメージ(Disk to Disk領域)は、使い勝手が悪くなって悪評ぷんぷんだったX31のものと異なり、再びPartitionMagicで覗ける領域になりました。
 ところが………恒例のようにセカンドHDDアダプターに新HDDを突っ込んでウルトラベイに突き刺し、PartitionMagicで、元のHDDからリカバリー領域(ibm_service)をコピーしようとしても、「空き領域が足りない!」と怒られてしまいます。最初は全く意味がわかりませんでしたが、よくみると、元のリカバリー領域は4GB以上あるのに、コピー先のパーティションは2GB分しか確保できません。なぜ??
 しばらく悩みましたが、ふと元のリカバリー領域のプロパティを見ると、ファイルシステムが「FAT」と認識されています。
 「FAT」!?FAT16であればなるほど2GB分しか領域が設定できないわけです。しかしなぜリカバリー領域はFATなのに4GBの領域が設定できているのでしょうか?情報を見ると12(HEX)UTILITYと通常ではない設定になっているようで、この辺に理由があると思われますが、私の知識ではこれ以上は不明です。
 とにかく、これではPartitionMagicではコピーができないことがはっきりしました。また悩まないといけません。
 そこで、以下の方法をとりました。
1 元のHDDの状態で、プログラム−AccessIBM−リカバリーディスクの作成で、CD-Rにリカバリー・イメージを焼く(起動ディスク1枚+データディスク6枚になりました)。
2 新しいHDDにいったん換装し、上記リカバリーCDから起動、リカバリーを実行すると、最初に新しいHDDに自動的にDisk to Disk領域が作成されてから、リカバリー自体が実行されるようです。リカバリー自体を行う必要はなかったのですが、確認のために一度実行。
3 元のHDDに戻し、新しいHDDの方はセカンドHDDとして認識させ、PartitionMagicで確認すると、見事に新しいHDDにDisk to Disk領域がコピーされています。そこで、新しいHDDの他の領域(先ほどリカバリーの実行によって作成された領域)を削除して、元のHDDのC:ドライブをコピー、サイズ変更で拡大。
4 再度換装、新しいHDDから起動し、終了。

2005/5/15
 このT42、買った当初から一つ悩みがありました。それは、PerfectDiskというデフラグソフトが使えないこと。インストールは普通にできるのに、いざ使おうとすると、ブルースクリーンが出てしまって使えないのです。事務所で今年初め、事務局用に買ったT42(2373-J7J)は普通に使えているのに不思議でなりませんでした。
 ところが、ふとIBM(というかlenovo………)のHPで、他のPCにRescue&Recoveryのソフトをダウンロードしようとした際、同じページの中に「PerfectDiskとともにインストールしてあると、バックアップ実行時にバッファオーバーエラーが生じる」不具合を解決したというパッチが載せられていました。これだ!と思い、早速インストールしてみると、できるじゃないですか。どうやら事務所で買ったT42は私の9ZJよりも後期型なので、プリインストールされているRescue&Recoveryがこのパッチを当てた後のヴァージョンだったようですね。
 それにしても、このパッチ、Rescue&Recoveryのソフトの紹介のトップページには何も記載がなく、新たにダウンロードしようとするページ(ユーザー登録をして初めてアクセスできるページ)にこっそり置いてある状態で、通常だととても発見できません。これは不具合解消のパッチなのだから、もう少し親切な掲載をしてほしいものです。

2007/1/11
 HGSTの120GB HDDに換装しました。AcronisTrueImageを使ったところ、リカバリー領域も含め、何の問題もなくコピーできました。

2008/1/2
 HGSTの160GB HDDに換装しました。

2008/5/7
 XP SP3を導入。


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